99.子供という弱者は、飼い犬の弱さとダブる。安住した場所を探し、食べ物をもらい、 主のいうことを聞かなければならない。愛されたいと思ってもやり方がわからない。 寂しさのまぎらわし方は、同じ境遇の者を見付けること。 イングマルは犬のマネをする。ああとうとうイングマルが完全に犬になってしまったと、 悲しさでいっぱいになった。でもそれで終わるわけじゃない。 きちんと住処をみつけて強い人になる。 それらがまぶしい母親との明るい思い出、宇宙の輝き、美しい村、個性的な人々が 一つの映像におさめられている。こんな映画が好きだ。 【ぺんぎんうさぎ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-01 20:28:13) |
98.《ネタバレ》 母親と暮らすことできず、愛犬は失い、これといって歓迎もされていない親戚との暮らし。 かなり厳しい現実へのイングマル少年の犬の鳴き真似による抵抗は胸に詰まる思いです。 でも、田舎の暮らしはみんな優しく、住民は能天気で、イングマルは乗り越えていく様を描いてありよかった。風景も美しい。 【飴おじさん】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-01-03 18:01:28) |
97.ヒステリー気味の母親との暮らしよりも、温かな叔父さんたちとの暮らしの方が幸せそうに感じたけど、それでも母親の近くに居たかったという子供心は納得できる。 ライカ犬と愛犬の末路の対比や個性的な登場人物のそれぞれの生死に哀愁を感じさせられて、自然と涙が溢れてきた。 それでも、悲しいだけじゃなくて、活き活きとした子供たちの笑顔に癒される部分の方が多かったように思う。 しみじみといい作品です。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-11-01 15:10:03) |
96.自分も幼い頃に母親を亡くしているので大いに同情できるし、理解も出来るものの・・・。 犬を真似て道化を演じるのは諸行無常に対するささやかな抵抗か、変化に追いつけない幼い心の暴走か。 諸々脳内補完すればいかようにもとれるが、どうにも漠然としていて素人作家のような仕事ぶり。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 4点(2007-10-24 10:56:49) |
【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-11 09:19:22) |
94.感動まではいかないが、結構話にのめりこめました。 【ucs】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-07 10:09:48) |
93.おもしろい。微妙な切なさが気持ちいい。下半身も微妙に気持ちいい。メリンダ・キンナマンかわゆい。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-05 22:23:16) |
92.子供と母親との関係や他者との結びつき、ひいては社会に入るということの始まりを学ぶ期間を描きたかったんやろうけど、全然響かない。なぜなら、ノスタルジー感じさせようと意気込んで作ってるのが見えるから。子供の頃にこんな事あったら辛いだろうな・・・とか、子供だからこうなっちゃうんだよね・・・・なんて大人が勝手に作り出した「子供らしさ」の中で勝手に思いをめぐらせてるだけの話。でもそんな「子供らしさ」なんか虚像じゃない?子供の頃からもっと色んなこと理解できるし、子供だって色んなこと考える。大人なんかよりもっと柔軟かもしれない。でも自分の理解を超えて心が痛んだり、ハッキリ理由が分からないけど嬉しかったりする。経験の差なんやろうな。この映画に出てくるような単純な思考回路持った子供にリアリティー感じて共感し得ない。ってか、こんな子供を画面の外で見たことが無い。 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2006-04-22 05:20:08) |
91.驚くべき傑作!個人的にラッセ・ハルストレム監督は、新作を撮る度に作品のクオリティが低下していっているような気がします。またスウェーデンで撮ってくれないかなぁ…。 所々に挿入される"ライカ犬"のモノローグもアクセントになっていて良く、心温まる映画でした。 【かんたーた】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-21 22:35:46) |
90.《ネタバレ》 やっぱ少年時代のあの頃が一番楽しかったな。成長していくに従って生まれる虚無感。男、女、子供、大人、いやぁあの子の犬の鳴きまねにプラス1点 【lllだりlll】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-12-04 00:28:29) |
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89.《ネタバレ》 ラストまできわめて現実的な内容なのにそれをやさしく包み込むような美しいピュアな画面作りがよかったです。ストーリーは家庭に問題を抱えた少年が自分なりの哲学や周りの人々によって、悲しみから解放されて故郷での生活に見切りをつけるまでの話、と考えながら見ていました。火事のシーンは「火遊び」と火事の対比になっている?母親が病気になったとき「お母さんを元気付けないとだめだ」と考えてしまった事が少年の最大の悲劇だったのでしょう。少年の時折見せるどうしようもない失敗がちょっと痛々しかったけれども、それでもすぐに立ち直るところがほほえましいです。ラストの少年の哀しそうな表情が徐々に笑顔に変わっていく演技もとてもいいです。街の人々が喜び合う中、そういった喧騒に見向きもせずにサガと仲良く眠る様子が街に完全に溶け込んだことを意味しているような終わり方(?)で印象的でした。ただ、子供嫌いの人はやっぱりイングマルをうっとおしく思うでしょうね。スウェーデンに子供が主役の映画が多いのはリンドグレーンの存在が大きいのでしょうか? 【マイカルシネマ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-14 18:38:28) (良:1票) |
88.《ネタバレ》 ドキュメンタリータッチで現実感があり、映画を観ている感じがしなかった。そこらへんは同じ監督の「やかまし村の子どもたち」や「ギルバート・グレイプ」と通じるものがある。もう少し犬を前面に出してほしかった。愛犬がどれほど好きだったのか詳しく描かれていないから、亡くなった時の悲しみがあまり伝わってこなかった。ところどころでおかしいというか、よくわからないところがあるのが気になった。 【Syuhei】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-10-25 09:47:50) |
87.ラッセ・ハルストレム監督を知るきっかけとなった作品です。スウェーデン映画はこの作品が私にとっては初めての体験でした。その美しい映像、イングマル少年の眼を通して忘れかれていた童心に返らせてくれたラッセ・ハルストレム監督のその優しさと心温まる物語に感動して何度も観ています。本当にこういう温かくて気持ちの良い映画を見せてくれたこの監督とスウェーデン映画に感謝したい気持ちでいっぱいです。 【青観】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-07-07 21:58:21) |
86.ま、何とも味のある話ではありますが、事ある毎に星空をバックに語られるモノローグが鬱陶しくもあり、私もこの映画の良さが解らなかった者の一人です。そもそも、この出来の悪い少年自身が母親の病気を悪化させたんじゃないの? それに、犬と比べて自分を慰めるほど不幸か? イングマル君は私と比べたって幸せに見えるぞ。自身が子供の頃から子供が主役の映画が好きじゃない所為もあって、どうしても主人公の目線ではなく、大人の目線で見てしまう。各エピソードはそれなりに楽しいものばかりでしたけど、私は最後まで少年の視点に立てませんでした、5点献上。 【sayzin】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-20 00:37:03) |
85.気づかないふりをしている痛み。そんな傷とひょんなことで真っ向から向き合う時ってあるじゃないですか・・・イングマルの隣で声をかけることの出来ないおじさん、隣のおじいさんを凍った河で泳がせちゃう監督。不器用なんですよね(^^)。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-13 23:01:21) |
84.良い作品だった。やっぱり映画って素晴らしいなと改めて実感。 【ゆきむら】さん 10点(2004-12-01 22:58:11) |
83.詩的で情緒豊かに思春期?(小年期)を描いている。 挿話ごとの詩的つぶやき、性的めばえの演出、等良い。 ただ充分理解できない点もあり。他のレビューを参考にしたい。 【ご自由さん】さん 7点(2004-11-28 00:44:40) |
82.「犬の如き我が人生」という題名からもっと悲惨で虐げられた世の底辺で生かされる人間の重苦しい映画を予想していたので、何度もよその家に預けられはするものの差別を受けたり虐められたりせずにおじさん家族も近所の大人たちも優しく接してくれるし、同年代の友達もすぐ出来て仲間として認めてもらえているから主人公に何の辛さも感じられない。周りの奇妙な大人たちのエピソードとか子供同士の交流など良いお話で綴った普通の映画ですね。雪の中を走る列車の空撮でカメラが載っているヘリコプターの足が映ってます。 【WEB職人】さん 5点(2004-11-21 13:15:03) |
【ボバン】さん 7点(2004-11-13 14:32:03) |
80.ラッセ・ハルストレム。良い監督だ。スウェーデンのイメージは、これと“やかまし村”です。 【つちのこ】さん 8点(2004-11-11 02:31:52) |