39.マネキンを配置したような大袈裟でない演出で、人間は過去にとらわれずいつでもやり直せるという形が巧みに描かれていた。派手な演出よりも心の中に置いてあるものを写している。昔のフランス映画にあった空間だ。出演者のしわは生き様の芸術。いくつになってもスタートラインはあるのだなぁ。 【チューン】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-03 22:30:55) |
【k】さん 8点(2005-03-27 23:04:39) |
37.題名をみて、てっきりお堅いな映画かなと思いきや、めちゃめちゃ笑える作品じゃないですか!映画自体はかなり淡々としてるんですが、見てる僕ははじめから終わりまで笑い転げてました。全ての台詞を暗記するまでみてやる! 主人公が幸福を見つけるというストーリーではまったくなく、記憶を失ったら幸せになっていたというお話。そこら辺が結構皮肉っぽくて考えさせられます。フィンランドという名前だけは知られている地域の風土を見れるのも面白い。僕はこういうの大好きだけど、派手な展開が好きな人には向かないだろうからこの点数。 |
36.記憶を無くしたら普通どうします?たぶん自分が誰なのか、どこから来たのかを知りたいと思う。経験無いのでわかりませんが。人間って過去の積み重ねで生きてるところがあると思うんですが、そうするとどうしたって過去を探そうとするはずです。でもこの映画の主人公は過去の自分を探そうとはしません。過去が無いことをこんな風に前向きに描けるなんて、普段ポジティブシンキングな私でも目から鱗です。人生は前にしか進まない。当たり前だ。でも、前を見てる?前にしか進まないなら前を見ようよってことを教えてくれるカウリスマキの人生賛歌。 【R&A】さん 6点(2005-02-25 12:35:07) |
35.静かで淡々と進むし、登場人物が無表情なのにすごく違和感があったけれど、描き方が丁寧なので最後まで目を離さずに見ることができました。フィンランドものってことでの珍しさ、カウリスマキ監督作品ってことでの興味を除いたら、ちょっと心の温まる、そこそこの作品かなぁと思いました。あのような暮らしは一般的なものなのか、貧しい人たちだけのものなのか、貧しい時代のものなのか、貧しい地域のものなのか、いまいちどう捉えたらいいのかわかりませんでした。 【るいるい】さん 6点(2005-01-10 15:31:30) |
34.《ネタバレ》 今回は「どん底度」がもの足りなかったのでマイナス1点してしまいました。 主人公を不幸のどん底に突き落としながら、くすっと笑えたりほのぼのしちゃうのがカウリスマキの良いところと(勝手に)思うので。今回は文無しのうえ記憶まで無くして、まさに「失うものはない」設定なのに、サバサバしちゃってうらやましかったりもするもんなあ。いきなり女くどいてるし(いつものあの女優さんだけど)。過去とかしがらみにしばられていないって幸せなのかも…もし人間が過去のできごとをすべて記憶しているようだったらつらくてきっと生きてけないし。 【ETNA】さん 6点(2004-11-19 20:20:57) |
33.貴重なじゃがいもを友達にあげるなんて優しい主人公です。私なら1/4個だってあげるの嫌です。 【paraben】さん 5点(2004-11-14 14:16:18) |
32.《ネタバレ》 いや、もう最高。面白かったと素直に思えた作品。カウリスマキもカルト色は抜けてきた感はあるものの、いきなりのオープニング。あの淡々とした登場人物たち。音楽も映像もよかった。 電気工の兄ちゃんにお礼を申し出た時の台詞にシビレタ。 「うつ伏せに死んでたら、仰向けにしてくれ。」カッコよすぎ。 ラブ・ストーリーは、べたべたの使い回しなのに、後味がじんわり効いてくるのはこの監督ならではか? 【としこふ】さん 8点(2004-11-01 22:35:49) |
31.はまるタイミングで見るとはまると思います。はまるタイミングでみなかったので、はまりませんでした。 【みんな嫌い】さん 6点(2004-10-24 17:03:11) |
30.《ネタバレ》 何ともシュールな映画。 蛇足:自分って何なんだろう、と考える。自分が自分たる由縁、それは記憶の存在だ。名前、友人、家族、家、趣味、思い出・・・。自分の辿ってきた人生が記憶として残っているから、自分が何者なのかを証明できるのであって、「アイデンティティー」=「記憶」。過去は何より大切で、失くすなんて絶対に嫌。絶対に嫌だが、しかしこの映画の温かな後味に包まれると、その過去を捨てることでしか見る事のできない景色もあるのだと気付かされたりもする。人は過去に縛られて生きているんだ、と。あまり振り返り過ぎず、前に進まないとな。 【紅蓮天国】さん 6点(2004-09-07 04:13:23) |
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29.冒頭の包帯ぐるぐる巻きからして、安っぽさ全開。まあそれはいいとしても、登場人物全員が無表情なのがどうも入り込めない原因のような気がする。これは自分がハリウッド映画に毒されているからなのだろうか。 【HK】さん 6点(2004-08-05 09:40:30) |
28.インディーズ色がだいぶ薄まっている。異色クリエイターは齢を重ねることに大体そうなるようで。「過去のない男」、おもしろいけど、ものたりない 【ドレミダーン】さん 5点(2004-07-18 22:04:59) |
27.少しずつ自分のツボから外れていたような印象。それなりの目をもった人が見れば、やはりいい作品なのかもしれない(カンヌで賞も取ってるし)。評価の高い皆さんには申し訳なく思いながら4点で。 【wood】さん 4点(2004-07-18 21:10:46) |
26.《ネタバレ》 静かにすすむお話でした。意外と大変なことが起きているのに、みんな淡々とした表情でそこがなんかおかしくてツボった。 【ぷー太。】さん 6点(2004-05-19 08:20:45) |
25.途中から色ばかり観ていた。椅子とか灰皿とかシャツとかの。こんなの初めて。 |
24.《ネタバレ》 強盗はいとおしく、恋敵は頼れる。ごっついおっさんとおばちゃんがナイスガイと大和撫子に見えてくる、なぜかこの二人にドキドキする、ラストは思わず拍手したい、でもエールをおくられているのは自分だということに気づく、、なんなんでしょうコレ。。「決闘する」という翻訳にはシビれました。 【かーすけ】さん 7点(2004-05-10 23:54:20) |
23.《ネタバレ》 ストーリーは平凡です、でもその平凡さが非常に良いのです。大した事件も起きずにただ黙々と日常が過ぎていく。いきなり冒頭から主人公が暴漢に襲われて記憶を失ってしまうため、観ているこちら側としても男の素性は一切分かりません。最後に自分が誰なのかを知ることができた主人公も、最終的には過去を捨てて違う道(=未来)を歩むことを決意します。「過去のない男」は言うなれば「人生をリセットした男」でしょう。エンドロールの歌もしみじみと物語の良さが伝わってくる、素晴らしい映画でした。 【かんたーた】さん 10点(2004-05-05 20:15:26) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 発見した自分の過去に、もう戻る場所が無いとは残酷です…生きてきた自分はなんだったんだ?と疑問を持たずにはいられません。けど未来にはかすかな希望が持てる、過去は大事だけど、過去のみで生きてるわけじゃないんですよね。人生はいつでもやりなおせる、やりなおしができないと思うのはひょっとしたら過去に縛られすぎてるせいかもしれません。いつもながら、カウリスマキ監督の人間に対する眼差しはやさしく暖かい。 【ペリエ】さん 7点(2004-05-05 17:07:48) |
21.気力って大事。大事な人がいれば明るくなれる。明るく生きればいいこともある。生きる苦しみを背負って頑張って前に進めと。いつものカウリスマキでありながら、今作はかなり口当たりが良い。ギャグも音楽も冴えてる。 【ぷりんぐるしゅ】さん 8点(2004-04-29 14:57:27) |
20.久々に2回観た映画。現実世界を良質のふるいにかけて、残ったものを美しい色と素敵な音楽で味付けした感じでした。苦味も甘味もしょっぱさもいろいろ入っているけど後味はなぜかとてもすっきりしています。ごちそうさまでした、という感じ。 【クリロ】さん 9点(2004-04-25 19:35:22) (良:1票) |