69.《ネタバレ》 「話す」というテーマについてはそれなりに伝わって来るので、その点では良い出来なのかもしれない。しかし主軸の一つのストーカーの話がやはり気持ち悪すぎてダメだった。孤独というものがバックにあるのは分かるが、あそこまでしちゃうとさすがにね。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-05-19 18:37:54) |
68.ベニグノはストーカーと変わりなく、気味が悪い、としか感じませんでした。意識がないから近くに居られるだけであって、もし普通の人だったら?冒頭のピナ・バウシュの踊りに胸を打つものがありました。すごいですね、この人。あとアリシアの着替えのシーンが美しかったので、その二つに5点です 【サイレン】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-04-30 11:49:43) |
67.ツラいというか重い話でした。また何年後かに見ると感想が違ってくるかもしれません。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-24 23:47:55) |
66.《ネタバレ》 とある著名な評論家は「変態の芸術化に成功した」と言っていた。「成功」ねえ。 スペイン映画はアクが強くて疲れるが、アルモドバルは「舞台」とか「踊り」が入るからなあ。今回は「劇中劇」まで。やりたいほうだい。女闘牛士よし。とにかく「変態」は「変態以外の何物でもなし」と言わなければならぬ。しかし前から思ってたけど男性って「意識のない女性」とか「痴呆入った女性」に対して特別な思い入れあるよねえ。これについては理解不能。痴呆症の奥さんの世話をするために退職しました、とかさ。川端康成とかさ。元気な時は、粗雑に扱っているくせにねえ。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-25 14:12:30) |
65.《ネタバレ》 不器用すぎるベニグモがアリシアにしてしまった過ちは絶対に許されるものではない。しかし、眠れる森の美女の目を覚ますこと、それはこの男以外には無理だったのかもしれない・・・そう思うと凄く切なくて救われない気持ちになってしまう。 【ピルグリム】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-02 22:03:26) |
64.う~ん。引っかかって残ることは間違いないと思う~。でもちょっぴり、永遠さんのレビューにも同感で・・・深いというより、小さいかなぁ。結局そこには何も無い気もする(ごめんなさい・汗)。キャッチ出来なかっただけかも(涙)。しかし最後のテロップにはがっかりだぁ、‘そんな簡単なものじゃないわよ’をその後に持ってこられたりしたら拍手するけど(笑)。 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-15 14:06:03) |
63.ペニグノの現実世界での行為を暗示させるサイレント映画「縮みゆく恋人」は(いろんな意味で)脱帽です。女性の性器が出た瞬間、ぶっ飛びました!アルモドバルという新惑星を見つけて戻って来たような気分です。スクリーンだったら、トラウマになっていたかもしれません。確かに、“挿入” してました。・・・・・本作は「愛とはなにか?」 というナンセンスな問いに対し、アルモドバルが自問自答しているのかもしれません。思考は深いです。深すぎるゆえに嫌悪感を覚えます。しかしそれでも、作風は誠実なので賛美を送ります。 【ダージン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-17 22:53:58) (良:1票) |
62.ベニグノのアリシアへの気持ちは純愛なのか歪んだ愛情なのか頭がこんがらがって結局よくわからなかった。自分がアリシアの立場になって考えると「自分が昏睡状態なのをいいことに体を弄びやがってこの野郎!」という気になるし。逆にベニグノの立場だとしたら「好きな人の側にいられるなんてラッキー」と思うだろうし。恋愛はなかなか難しいですね。もう一度見てみます。 【およこ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-24 20:40:48) |
61.ちょっと孤独なだけ。このセリフが一番心に残っている。愛なんて結局その孤独の埋め草の自己満足に過ぎないのね。決して後悔しないこと、なんてのは勝ち組みのたわごと。ああ気持ちがすさんでいやがるぜ。 【馬飼庄蔵】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-08 13:23:25) |
60.《ネタバレ》 わからない。 見終わった後、この感情しか湧いてこなかった。「マルコとアリシア」のように時折現れる出会いの字幕、マルコとアリシアがこの後どうなるのか、なぜバレエ教師とマルコが話し合う必要があるのか、リディアと元彼は本当によりを戻したのか?頭が混乱しっぱなし。 ただ、ベニグノのような気持ちを持てたら幸せにしてあげられるんだろうね、相手の人を。 【追記05/08/01】 話しかけることで成就する愛、話しかけることを拒んで終わる愛。ベニグノとアリシア、マルコとリディア。そして思いがけない愛。マルコとアリシア。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-02 01:26:18) |
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58.なんともはや……。音楽と美術については美しさ溢れている。物語は…ベニグノの狂おしい愛を、「あなたにはどう見える?」と皿にのっけて突きつけられたような気分だ。今の時点ではベニグノを理解する気持ちにはなれないし、「彼は無実です」と例えその場しのぎであろうとも真っ直ぐな瞳で言い放ち、ベニグノを包んだマルコの気持ちは更に理解できない。彼らの友情のプロセスも見えてこなかった。しかし、鑑賞の2時間があっという間だった。とても濃密な時間を過ごした。今はちょっと圧倒された感じで上手く言葉にならない。アルモドバルのパンチが強烈に効いている。この作品もまた観るだろうし、この監督の別の映画ももっと観てみたいけれど、今回は5点で逃げたい。ああ、メチャクチャ…【追記(05.7.19)】ちょっと、あまりにも影響力が強かったので点数変更。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-07-19 12:32:42) |
57.《ネタバレ》 私はベニグノとマルコの友情を中心に観ました。 私は女性なので、アリシア側についても良さそうなものですが、不思議とベニグノの応援をしていました。 特殊な性格の主人公をリアリティを持って、そして魅力的に描く。 監督やキャストの才能の豊かさ、レベルの高さに感心しています。 マルコはオープニングの表情からして、強烈な印象と芸術性を感じました。 不器用なベニグノと、彼を真に理解したマルコの不思議な関係に、いまだ知らざることを見せてもらったと思えました。 言葉には言い表せない表現を見せてくれる、映画は実に楽しいですね♪ 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-07 22:16:38) |
【モチキチ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-30 05:55:25) |
55.事故によって意識をなくした二人の女とその女を看病する二人の男が実に対比的に描かれている点が素晴らしい。一方は事故によって、本来なら触れることも出来ずに、話すこともままならなかった相手と触れることも話しかけることもできるようになった。他方は事故によって、触れることも話すことも出来たのに、どちらも出来なくなっていく。 この映画をみると、人に話し掛ける行為、そもそもコミュニケーションとは何かを考えざるを得ない。人は何を期待して相手に話しかけるのだろうか。相手のリアクションなのか、相手が聞いてくれてないとすれば話しかける意味などもたないのだろうか。 たとえ意思の疎通がなくても相手に話しかけるのは、自分の気持ちを伝えるという点において深い意味があるような気がする。 ベニグノは彼女が好きだったことをして、そのことについてアリシアに話しかける、そんな生活の4年間が人生で最も充実した4年間と言い放った。これこそ究極の愛なのではないかと思う。 最後にクスリを飲んで昏睡状態に陥ろうとした際に、マルコに自分に話しかけて欲しいと頼むのも印象的だった。話しかけることこそ愛情や友情の証なのかもしれない。 ラストでマルコの「話すことは意外と簡単だ」、バレエ教師「何事も簡単ではない」というやり取りもなんとも奥が深く面白い。 マルコは結婚式に出席した前彼女と何も語らずに、彼女のために彼女の前から去っていったことがあった。しかし彼女のことをしばらく忘れることが出来なかった。このマルコの一方的な愛とベニグノの一方的な愛のどちらが正しいのかは自分には正解は出せそうもない。しかし犯罪的な行為が奇跡を呼ぶと考えられるが、どうにもこうにも映画の論点がずれてしまっている気もしないわけでもない。 ベニグノは本来はそのような対象としてアリシアを見ていなかったはずだが、あの強烈なサイレント映画のせいで少し心に変化が生じてしまった気がする。 マルコとアリシアにあの後何が語られて、どうなっていくのかの答えは見た人が導き出すしかないようだな。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-10 23:06:51) (良:1票) |
54.映画好きの友達がわざわざビデオに録画してくれて勧めてくれたので見たのですが、残念ながら私の好みではありませんでした。主人公の愛は(私はこれを愛とは認めませんが)一方的で迷惑としか言いようがない。献身的な介護というけれど、それが彼の仕事であるのだから、純粋な愛だけの行為でもない。この映画の製作意図がつかめませんでした。 【Miranda】さん 4点(2005-03-04 23:54:11) |
53.相変わらず色使いにはセンスを感じる。時間をどんどん飛ばしてゆく展開もテンポが良くていい。ただ、テーマがテーマだけにということか、ドラマ性に固執しすぎた感があり、そのせいで印象的な画が少なかった。とは言うものの、前作『オール・アバウト・マイ・マザー』がこれまでのアルモドバルの集大成(だと思ってます)であるならば、当然新しい作風を作り出さなけりゃいけないわけで、全体的に抑え気味の演出は彼の新たなるチャレンジだと前向きにとりましょう。話の内容はアルモドバル的かもしれません。劇中劇と劇中映画が愛の正体を抽象的に描きます。主人公の行為そのものは許されるものではないでしょうが、彼の歪んだ愛はある意味純真でもあり、介護の真髄を見たような気がしました。 【R&A】さん 7点(2005-03-04 14:43:55) |
52.オール・アバウト・マイ・マザーもそうだったが、ペドロ・アルモドバルが監督した映画は、底の浅さが露骨に見破れて萎える。死という人類共有の重いテーマを提示するだけして、映画の中で描かれる死が、どれもこれも中身がなく、死が適当に画面の中に浮かんでいるだけ。当然のように映画として発信するメッセージも軽薄。映画としての中身のなさを隠すべく、独得の割りの画面構成や、哲学的なやりとり、その他諸々のめくらましを映画の中で仕掛けてはいるが、そんなものには引っかからない。不快感を観る者に与えて注意を引くって手法にあっさり引っかかるほど、こっちは映画初心者じゃない。ペドロ・アルモドバルの映画監督としての底の浅さはとっくに割れている。 【永遠】さん 3点(2005-02-26 07:19:39) |
51.《ネタバレ》 私はベニグノが悪人には思えない。いつも性犯罪に対しては「許せない」「あそこを切ってしまえ!」(失礼)と憤っている私だが、この映画では彼の彼女に対する深い愛を画面からひしひしと感じて動けなかった。 しかしあの無声映画は何でしょう?サーカスのピエロ用出入り口のカーテンみたいな(笑) 【なつもも】さん 7点(2005-02-04 22:17:05) |
50.美しい世界観ではあるけど、趣味は悪いと思う。正直気持ち悪い。劇中のサイレンスムービーも結構濃ゆい内容だし。ある意味すごく異様で群を抜いて個性的な作品ではあるので一見の価値はあるかも。それにしてもほんとに新しいエロスだよな。マニアックなエロスというか。明らかに監督にこういう性欲があるんだろうな。何も出来ない美女に対する性欲。ダッチワイフしか愛せない人とか、アニメ女好きのオタクとかのそういう世界の延長線上にあるよね。だからそうゆう雰囲気の俳優選んであるし。新しいけどやっぱ気持ち悪いな。 【りょう】さん 6点(2005-01-01 20:23:48) |