160.《ネタバレ》 重い映画でした。見るのに気力がいりますね。場面場面がかなりとんでたりするんで、目を離してると訳がわからなくなりそうでした。長い映画でしたけど、それでもはしょってる感もあるんで、もうちょっと長くして、心臓移植からドナーを知るあたりまでのストーリーがあっても良かったと思いました。 【ディーゼル】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-24 22:42:25) |
159.《ネタバレ》 苦しい映画でした。怒りや悔い、悲しみ、憎しみ、絶望の中のギリギリ感がなんとも苦しい。見ているほうも途中で嘔吐しそうなくらい、ギリギリに追いやられていく感じでした。 最後にそれぞれが、人生の続きをなんとか続けることができるようになって、でも一人の命が終わる。でも彼は人を許し、人を愛し、苦しみを共有して、絶望から解放した。やらねばならないことを成し遂げた感じだった。あぁ苦しい。 編集のおかげで、とても新鮮に、注意をひきつけられて見ることができた。役者もとてもよかった。 【しゃっくり】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-12 02:05:02) |
158.《ネタバレ》 時系列をグチャグチャにした構成は、内容的に30点のものを、印象的に80点くらいにする効果がアリってことで、よろしいんではないでしょうか? とりあえず見る者の興味を最後まで引っ張ってくれるので。・・・さて、タイトルの『21g』です。これ、最後のモノローグで一言出てくるだけです。まあ、「命の重み」ということを言いたいのでしょう、制作サイドは。そして、作品自体は、実際の命の重みって何だ? 的な内容なんでしょう、多分。私は、ポールという男が嫌いです、いえ大嫌いです。移植前から彼は生きることを「投げて」いる。それはまあ良いんだが、ラストで彼は自分を撃つ! それも心臓をくれた人の妻の前で!! これって、クリスティナに対する「命の冒涜行為」じゃないか、という気がします。私なら、夫を2度殺された、と怒り狂うと思うのだが。クリスティナ自身はそのことに無頓着なのが理解不能。「臓器の移植提供を受けた者は、自分の命を自分で絶つ権利もないのか?」・・・私は「ない」と明確に答えたい。死ぬまで一生懸命生きるべし。人の死を代償に命永らえている意味を全く理解していないポールの行為は許しがたい。見たでしょ、あの臓器提供決断の現場。遺族は、悲しみと混乱の真っ只中で臓器提供か否かの決断を迫られる、究極の状態に追い込まれているのだよ。なのに、その臓器がダメになると分かったら撃つんかい? それでも生きているという現実を何だと思ってんの? こんな男のモノローグで21g云々を言われてもねえ・・・。探偵雇って提供者のこと調べまくったり、クリスティナにつきまとったりも意味不明。そのクリスティナもヤク漬けで妊娠したり(誰の子?)。この辺はかなりご都合主義な匂いが・・・。なんと言うか、ストーリーありきでテーマを後付し、命にまつわるエピソードをイロイロ詰め込んで小細工し、結果、矛盾や違和感を隠すためにあれこれヘンに凝った編集をした上で、似非感動作に仕立て上げた、ハリボテ映画っぽい。まあ、もちろん違うんでしょうけどね。これ、時系列にして編集しなおしたら、かなりクサイ話だと思うんですけど。とにかく、最後のポールの行為で、この映画は唾棄すべき映画に成り下がったと言えましょう。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-03-02 15:31:53) (良:2票) |
157.《ネタバレ》 ひき逃げした男とその妻の心境以外はほとんど感情移入できない。 娘二人と夫を殺されたナオミ・ワッツがショーン・ぺンとベッドインするところなんか特にわかんない。乳首立たせてまで興奮するセックスを求めるのは、アメリカ人が性欲旺盛な肉食大国だから??? ど~も日本人との感性の違いを覚えてしまう…。 ショーン・ペンって、いつもそうだけど、何考えているのかわからない役柄がとても多い。結局あの人何がしたかったの? それとシーンをパズルのようにバラバラにすることで、無駄が一つもないことが証明されそうだけど、改めてシャルロット・ゲンズブールの存在はいらないような気がする。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-02-04 22:14:34) |
156.《ネタバレ》 感動に、うち震えた映画。見終わって数日、「あの感覚何だろう?」とずっと考えていた。そして気がついた。大学入試などに出てくる、英語の並び替え問題に似ている。意味や文法を漠然と思い描いて、並び替えて組み立てる。ただ、それらと違うことは、組み立てた後になって、急に文章の深さがストンと落ちてくるところだ。そして涙が流れる。うーん、監督のこの力量すごいですね。同じ監督のバベルやアモーレスペロスよりも遥かに良いです。そして、「メメント」や「マルホランドドライブ」より、この作品を僕は評価したい。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-31 21:46:44) |
155.音楽、映像、俳優陣が作り出す重苦しい雰囲気。 ストーリーのザッピング手法については賛否あるようだが、 2回以上観れば、いかに計算されて展開していくかが分かるはず。多少やりすぎ感は否めないが。。 明確な答えがある訳でもなく、好き嫌い分かれるのはしょうがない映画だと思うが、自分なりに、登場人物の心理を映画を観た後じっくり考えることを楽しめる人には間違いなくお勧めできる一本。 主演3人の中でもデルトロの演技が特に秀逸。 あまりここでは平均得点が高くないようだが、個人的なツボにハマりまくりだったので・・。上手く説明できないけど、どうしようもなく好きな映画ってあると思うんです。僕にとって本作はそんな映画だった。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-25 23:28:45) |
154.この映画からは何らかの誠実さとしみわたる悲しさとが感じられる。モロに彼らの悲しみを受けて自分も心を痛め、彼らに同調してしまいます。でも、時間軸をバラバラにしたのは自分には意味がなく、失敗だと思いました。 【まりんこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-08 19:47:08) |
153.現在と過去を交錯させて描いています。それなりによかったですが、慣れてきたのか真ん中くらいで全部わかってしまいました。こういうタイプの作品は、序盤にストーリーの後半部分が出てきてしまって、推理できてしまうと、その後が正直面白くないですね。豪華キャストですが、私の好みではなかったのがちょっと惜しいです。ベニチオ・ベル・トロは結構良かったですが…。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 4点(2009-01-07 18:43:08) |
152.こりゃ、すごい。時間軸をバラバラにした構成で最初は「?」の連続だったけど、途中からは謎解きやパズルを解いているような感じで心地よいものでした。同じ時間軸をずらした構成の『メメント』では味わえなかった快感です。加えて、デル・トロ、ナオミ・ワッツ、ショーン・ペンの演技が見事。ショーン・ペンが出ている映画は私にとっては外れがないですね。 【P5】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-01-03 20:00:09) |
【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-08 03:52:17) |
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150.バラバラにした時系列だが、途中で全体をイメージしながら見ることで意外とすんなり見ることができた。だが、三人家族が全て不幸になっていくのを見るのはなんとも言えないです。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-24 23:15:04) |
149.子供と男をひき殺した男と。その死んだ夫の妻と、その死んだ男の臓器を移植された男という三人の主人公からなる重厚な物語。とりあえず、時間軸を必要以上にめちゃくちゃにしてるため、今何が起こってるかが全然わかりません。ラストでやっと収束されるんですが、なんかただ疲れてしまいました。やっぱ僕はこの監督苦手です。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-07-03 17:57:23) |
148.話は深かった。 しかし編集がこの映画ではマイナスになったと思う。 少々分かりづらくし過ぎたんではないか。 |
147.結構見応えのある作品なんですが、時間が頻繁に前後するんです。一方向への逆行でもなく、回想でもなく、不定期に現在と過去(過去と未来?)が交錯するので1時間過ぎまでかなり混乱してしまいます。重いテーマで、作風も良いだけに、この時間の交錯は、作品をわかりにくくするだけで不必要ではなかったかと感じました。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-02-10 09:47:48) |
【くまさん】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-01-16 02:12:16) |
145.《ネタバレ》 テーマは、許し、癒し、であり、ショーン・ベンは21g分、現代のイエスなのでしょう。・・・・・つまりナオミ・ワッツは、夫と子どもを奪われ、ジャックに対して激しい怒りにとらわれている。ジャックもひき逃げの事件以来、神への不信、この世への絶望にとらわれている。・・・・しかしショーンベンが自らの命を捧げる=キリストの自己犠牲、により、ナオミワッツは怒りから解放され、ジャックも人生に肯定的に臨めるようになる。そして、病院のロビーで二人は、感情をぶつけ合うことなく、同じ空間と時間を分かち合っていることをかみしめるわけです。・・・・・ジャックは人生に肯定的になって家に帰り、ナオミワッツも生まれてくる子どもを楽しみに待つことができた。・・・・そういう最後の数分の、前向きさ、人生への肯定の部分がなんともいえず素晴らしい。・・・・・またショーンベンはイエスの役回りだと考えられますが、現代のイエスは唯一の存在ではなく、私たち一人一人が、21g分だけ、そのようにな神性を必ず分け持っている。私たちは、自らを捧げ21g分の神性を実現することで、ささやかであっても周囲の大切な人達の心の平安をもたらすことができるのです。・・・・・ただ、この細切れ、バラバラカットは、映画に娯楽性を持たせる意図としても、これではやりすぎで、映画の良さをかなり損ねていると思います。前半の方の幾つかのカットは、文脈、意味がわからないために、記憶から直ぐに脱落してしまうからです。最後の数分を見て、高く評価したい気持ちになりましたが、それまでは自己満、くそ映画に思えました。・・・・しかしナオミワッツの演技は素晴らしかった。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-20 10:06:50) |
144.ショーンペンが「クロッシングガード」で撮りたかったのはこんな映画ではなかったんじゃないだろうかと感じた。初めて脚本を読んだ時、くやしさが込み上げたんではないか。デルトロも出演していることだし…「バベル」でまた似たような手法を使っているが、この作品だけで充分だと思う。ガイ・リッチーのように飽きられないように祈ります。 【コウ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-16 02:55:24) |
143.日常的に起こりうる「どこにでもある悲劇」と、その悲劇によって何かを失う事を余儀なくされる群像を、淡々とではあるが誠実に、真摯に、そして余力なく見事に築き上げている。極力抑えた音楽の効能や、日常のバタ臭いが嫌味のない演出、タダモノではない時間軸の操作、特に出演陣の演技の素晴らしさが際立っていた。 どれも前作「アモーレス・ぺロス」で観せた力量ではあるが、それに比べてこちらは日常的悲劇の末に、やり場の無い悲しみや怒りに翻弄されてしまう「残されてしまった」者たちに対する、慈愛的な眼差しを感じる。名作。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-14 01:22:23) (良:1票) |
【ジダン】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-18 07:24:46) |
141.最初は混乱するが、ついていければ、その混乱が全てを語ってくれることに気づく。DVDで何度か見直さないとね。◆ベニチオ・デル・トロが自宅に戻ってきて、子ども達がまとわりつく場面が、「すごくよくできてるなあ」と感心していたら、彼自身も、来日した際、一番難しかった場面と語っていたのが印象に残る。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-03 04:28:49) |