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デッドプール

[デッドプール]
Deadpool
2016年上映時間:108分
平均点:6.32 / 10(Review 57人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-06-01)
アクションSFコメディアドベンチャーファンタジーシリーズもの漫画の映画化
新規登録(2016-05-03)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2023-03-14)【イニシャルK】さん
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監督ティム・ミラー〔視覚効果〕
キャストライアン・レイノルズ(男優)ウェイド・ウィルソン/デッドプール
カラン・ソーニ(男優)ドーピンダー
エド・スクライン(男優)フランシス・フリーマン/エイジャックス
ブリアナ・ヒルデブランド(女優)ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド
T・J・ミラー(男優)ウィーゼル
アイザック・C・シングルトン・Jr(男優)ブース
モリーナ・バッカリン(女優)ヴァネッサ
ジーナ・カラーノ(女優)エンジェル・ダスト
スタン・リー(男優)ストリップクラブのDJ
加瀬康之ウェイド・ウィルソン/デッドプール(日本語吹き替え版)
浜田賢二フランシス・フリーマン/エイジャックス(日本語吹き替え版)
嶋村侑ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(日本語吹き替え版)
林真里花ヴァネッサ(日本語吹き替え版)
行成とあエンジェル・ダスト(日本語吹き替え版)
木村雅史コロッサス(日本語吹き替え版)
一柳みる(日本語吹き替え版)
脚本レット・リース
ポール・ワーニック
音楽ジョン・フーリアン(音楽監修)
挿入曲ビング・クロスビー“I'll Be Home For Christmas”
レイ・チャールズ“Hit The Road Jack”
DMX“X Gon' Give It To Ya”
ジョージ・マイケル〔歌手〕“Careless Whisper”
a-ha“Take on me”(ノンクレジット)
製作サイモン・キンバーグ
ライアン・レイノルズ
ローレン・シュラー・ドナー
レット・リース
製作総指揮スタン・リー
制作ACクリエイト(日本語版制作)
配給20世紀フォックス
編集ジュリアン・クラーク
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17.《ネタバレ》 4DMXにて鑑賞。
いよいよ来たか、デッドプール!という気持ちで鑑賞。
自分がいわゆる「キャラクタ」ということを理解し、見る側に語りかけてくる、いわゆる「第四の壁」を突破してきてしまう俺ちゃん。
その暴れっぷりに期待!

一作目なので「デッドプールがどう誕生したか」ということが焦点になるのだろうな、とは思っていましたがまさにその通り。
ただ、その見せ方がうまかった!
今までの作品は「起承転結」でヒーロー誕生を見せてきたので、肝心のヒーロー登場までが長い場合が多い。
ところが、デッドプールはいきなり「転」の部分からスタートする。そこから回想シーンを挟みつつ「起承」を見せていく。
お陰でのっけからハイテンションのまま映画を見ることに集中できた。また、最初のデッドのハイテンションぶりと回想シーンのダークな感じのギャップが一層引き立つことになったように感じた。

しかしながら、規模はかなり小さい、というか狭い。X-MENシリーズが絡むとはいえ、一つの都市を巻き込んで…とかはないし、敵も味方も地味。
その辺は作中でデッドが「予算がないのか!?」なんて自虐的に言ってるので、もはやネタとして成立させてくれてますけど。
他にも他作品のネタやらオマージュやら自虐ネタやら盛り沢山。正直、すべてはわかりませんでしたが、リーアム・ニーソンネタは個人的にツボにハマりました。

アクションは結構グロ目。首は飛ぶ、身体は裂ける、血は吹き出す…でX-MENとして見てもかなりレア。
内容もエロ要素満載(シモネタ含めて)なので家族で見る場合は注意が必要かも。

何はともあれデッドプールのデビューとしては成功なのではないかな、と思いました。
が、他の作品に出演する場合は、地味さ故に埋もれそう。ぜひネタ要員として好き勝手に暴れて欲しい。
HIGEさん [映画館(字幕)] 8点(2016-06-20 10:47:47)
16.ネタはグロいけど、ディズニーチャンネルの子供向け番組とあまり変わらない気がする。まぁ、いいんだけど。
センブリーヌさん [映画館(字幕)] 6点(2016-06-19 22:07:29)
15.「反則技」というものは、“フツー”は非難の対象であろうが、同時に確固たる“エンターテイメント性”を孕んでいるものだ。悪役レスラーしかり、マラドーナの神の手しかり、人々は「反則」を非難しつつも、往々にしてそれに魅了される。
デッドプールというアメコミ映画におけるニューヒーローは、まさにそういう存在であろう。その存在性と魅力そのものが、きっぱり「反則」だと思う。

冒頭、タクシー移動をする“俺ちゃん”が、うっかりガムの食べかすを指につけてしまいそこかしこにこすりつけようとする。ふいに鑑賞者側にひょいっと腕を伸ばし、“存在しないことになっている”カメラのレンズにガムをこすりつける。これぞこの“赤マスク”に全身を包んだヒーローの最も特徴的な特殊能力「第四の壁の突破」である。
その後も赤マスクは、どんなに緊迫感が高まっている場面であっても構わず我々(鑑賞者)に向かって話しかけてくる。(最後の最後まで)
本来、こんなキャラクターが存在していいわけないのである。まさに反則。故に唯一無二に魅力的なのだ。


今回の映画化にあたっては、ここに至るまでの製作的な“文脈”にも注目したい。
文字通りの紆余曲折を経て待望のデッドプール役に“返り咲いた”主演俳優ライアン・レイノルズの執念が、このヒーロー映画にユニークな味わい深さを加味している。
何年も前からこのキャラクターを演じてみたいと切望し、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009)」で念願のデッドプール役を手に入れたはいいものの、用意されたキャラクターは原作とはあまりに乖離していたため酷評の的となってしまった。(今思い返してみたら、それでもレイノルズはいいパフォーマンスをしていたと思うけれど)
その後も、「グリーン・ランタン」「R.I.P.D」とコミックヒーローを演じるがヒットには至らず嘲笑されるばかり。
そんなライアン・レイノルズのフィルモグラフィーは、「第四の壁の突破」という“メタ構造”がまかり通るこの映画において、格好のイジりネタであり、故に彼以上の適役はいないわけである。


絶え間ない軽口、飛び散る血しぶきと肉片、アメリカ的ジョークのオンパレードに仕上がっているこの映画化は、間違いなく大成功だろう。

ただし、だ。アチラの“馬鹿ウケ”は、イコール日本人の感覚では全面的に受け入れることが難しいということも事実。
愉快に笑えた映画ではあったが、諸手を上げて大はしゃぎとまではいかなかったことは否めない。

「X-MEN」シリーズはそれなりに成功を収めてはいるが、リブート版「ファンタスティック・フォー」の失敗も記憶に新しい20世紀フォックスでは、それほど莫大な予算組みが出来なかったのであろうことは、容易に想像できる。
“例の学園”に訪れたデッドプールが、二人だけしか登場しないX-MENに対して「予算がないのかな」と自虐するのだが、まさにその通りなのだろう。(せっかくネタにもしていたのだから、“スチュワートの方”のプロフェッサーXくらいはカメオ出演してほしかったな)
そのせいもあってか、描き出される場面は非常にミニマムになっていて、ストーリーテリングにも広がりが無かった。
回想も織り交ぜながら、上手く「デッドプール誕生秘話」を描き出していたとは思うが、期待を膨らませて散々見てきた予告編から伝わってくるもの以上の物語性が無かったことは、少々残念だった。


とはいえ、「バットマンVSスーパーマン」「シビル・ウォー」と立て続けに公開され、「X-MEN アポカリプス」の公開も間近に控えるという、アメコミ映画ファンにとっては盛りだくさんすぎてオーバーヒートしそうな中で、今作が丁度いい潤滑油になったことは言うまでもなく、このニューヒーローの“独自性”が、群雄割拠のアメコミヒーロー映画界における“新ジャンル”になったことは間違いないと思う。

(レイノルズにとっては念願の)世界的大ヒットによって続編の製作は必至。次回はビッグバジェットも確保できるだろうから、より一層大々的に、馬鹿馬鹿しく、毒々しい“俺ちゃん”の活躍に期待大。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2016-06-16 14:18:02)
14.なんじゃこりゃ最低。映画ってもっといいものだと思ってました。時間とお金返して下さい。
よしふみさん [映画館(字幕)] 1点(2016-06-14 21:47:10)
13.《ネタバレ》 皆さん冷静に想像して頂きたい。
今自分の目の前に青い毛むくじゃらの男が何故かジャンプスーツを着て現れ、「人類平和の為にはなんだかんだ」と大真面目に話をし始めたらどう思われるだろうか?
全身銀色のマッチョな大男がやってきたら? 手足から何故か糸を出して飛び回る全身タイツの野朗が現れたら??
いわゆるアメコミ物映画の凄い所は、今や究極の域まで達したといえるCGI技術を味方に付け、一歩間違えば噴飯物の世界を大真面目に創り上げている事なのだと私は思っている。
そう思いながら私はこうも考えていた。「製作陣の皆さん、息が詰まってるんじゃないかな?」と。
誰でも、ずーっと「良い子」でいるのは大変です。
どうやら、私の考えは的外れでは無かった様だ。
のっけから過去のアメコミ映画が創り上げてきたお約束を徹底的に茶化しまくり、「善人」の集団であるXメンへの加入を皮肉たっぷりに断る主人公。
これ即ち、息の詰まったアメコミ製作陣の積年の思いをそのまま具現化しているのでは。
次回作も有る様だが、「俺ちゃん」には変に良い子にならずこのままで突っ走って頂きたいと切に願う次第である。
追伸 デートムービーでは有りませんからご注意を。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2016-06-14 13:21:38)
12.《ネタバレ》 回想シーンよりもアクションシーンをもう少し増やして欲しかったです。
下ネタ、ギャグなどは結構ウケました。
とむさん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-13 23:42:39)
11.《ネタバレ》 最初から最後までふざけた映画。デッドプールのキャラは抜群。それなのに仲間?が地味すぎる。ストーリーもそこまで惹かれるもでもないし、デッドプールの存在だけで成り立ってる映画かな。
ぷるとっぷさん [映画館(字幕)] 7点(2016-06-11 10:46:43)
10.最初にバカ映画と言ってるように、全体的にくだらなくて面白かった。最初のキャスト、スタッフ紹介のとこ最高!
X-MENとかあまり詳しくない私でも結構楽しめたけど、やはり元ネタとか全部知ってた方が楽しめるんだろうな。
アクションやCGは地味な印象だけど、1作目としてはこれ位でいいんではないでしょうか。続編出たら絶対観る!
ヴレアさん [映画館(字幕)] 7点(2016-06-09 21:49:35)
9.《ネタバレ》 R15だけど16過ぎているウチの子にはまだ見せたくない。
こんな映画を観て「8点」をつける大人にもなってもらいたくない。
レンタル開始されたときに「お、みんなで観ようか」と手に取ることもないだろう、劇場行ってよかった。
家族みんなで映画を観るのは大好きだけど、ほんとは家族と一緒に見れない映画が好き。
かのっささん [映画館(字幕)] 8点(2016-06-07 12:39:21)
8.《ネタバレ》 クスッと笑える面白さはある。ただ良くも、悪くもそれだけ。
コメディタッチのストーリー、メタ構造をとる事で、他のアメコミ映画との差別化を図ろうとしてるのだろうが、ストーリーの筋自体は王道であり、焼き増し以外の何ものでもない。
そして終始アンチヒーローを主張するデッドプールは、どう考えてもヴァネッサにとっては紛れもないヒーロー。
正統派ヒーロー映画から、そしてヒーローから、小手先の作りで逃げ続け、批評的な立場から透かしている様には小賢しさすら感じる。
自分の中では、悲壮感漂う純粋なアンチヒーロー「ダークマン」の気高さには、到底及ぶことはない。
そして、今作に限った事ではないが、アメコミ映画自体が、他のアメコミ映画を見てる人には分かるという作りが前提となっている事、作品を跨いで伏線を張り、回収する事が魅力の一部となっている現状には、映画の連続ドラマ化、衰退を感じる。
ちゃじじさん [映画館(字幕)] 5点(2016-06-05 00:23:53)(良:1票)
7.《ネタバレ》 まあ想像通りの出来でそこそこ満足。X-MENが脇役二人しか出ていないのはリアルに予算不足か。ライアン・レイノルズは良かった。出世作になるか? 次作に期待です。
kaaazさん [映画館(字幕)] 7点(2016-06-04 22:01:56)
6.《ネタバレ》 家に帰ってきてこのレビューを書く時、点数は6点にしようと思ってた。でも落ち着いて考えて、この映画をもう一度観たいか?て自問自答してみたら答えはNOだったので5点にした。6点を付けさせてくれるだけのパワーはなかたってことですな。

さてさて本題に入りますが、まず初めにこの映画、正直日本でウケるのはちょいと難しいかな。アクションに関してはまあまあ楽しめる。楽しめるんだけど、いかんせん予告編でこれでもかって見せられたシーン以上のものがさほどないのが痛い。期待していたメッキくんとチビッ子くんの活躍も、想像の範囲以内でこぢんまりとしちゃっている。それとウケにくい最大の要因は、あちらのお国柄が前面に出まくっているワルノリで、どうにもこうにもノリきれないんですよね、日本人の感覚では。クスクスっていうのも確かに何箇所かはあるんですが、それが爆発的なものとはならないんです。しばらくしたら忘れちゃいそうなクスクスなんです。観客を手玉に取っている作風も、それが吉と出ているかっていうとこれが微妙で、こっちとしては、はぁ~そうですか~、な感じ。それじゃあドラマパートはどうかっていうとこれまた微妙なんです。喜怒哀楽のバロメーターの針が激しく動くことはなく、終始凪状態という有様。そんなんだからもう一度観たいって気持ちにもならないし、日本ウケも難しいかな?て。

出てくる敵も面白味に欠ける。見た目も能力も繰り出す技も。なんか普通すぎ。てか地味。名前にこだわるネタもピンとこない。

こうやってレビューを書いてみて、あ~やっぱりこりゃあ5点止まりだな、て改めて実感しちゃいました。

PS:このキャラクターを「X-MEN」で使うのは相当バクチになるな、て思いました。まあそれはそれで興味はありますが。( ̄ー ̄)ニヤリ
Dream kerokeroさん [映画館(字幕)] 5点(2016-06-04 19:44:49)
5.《ネタバレ》 原作未読。予告編を見て思った通りな内容だったかな。二刀流の刀とガンを使ったアクションはなかなかなモノの、口が達者で他者を煽りディスったり自虐をしたりと自由奔放なキャラだけあって100%楽しむにはある程度の知識が必要とされますね。映画やコミックやポップスなど知っている人ならわかるネタが多く、最低でも他のアメコミ・ヒーロー映画は見ておかないと会話も楽しめなそう。最近でいえば「テッド」と同じ感じでこういうのは受け手の育ってきた環境に左右されるし、大多数の日本人は字幕や吹き替えで観るから翻訳者のセンスも問われるし難しいな。デッドプールの能力として演劇で「第4の壁」と言われる演者が観客に問いかけるスタイルも取っているので尚更かな。アメリカ人ならバカ受けするんでしょうね。 そういうユーモアやブラックジョークな喋りを楽しみつつ物語は進んでいくわけですが構成としては普通で最後の戦いは敵も含めて大したことがなかった。予告で流れる序盤のアクションがほぼ見どころな感じ。仲間として出てくるX-MENの二人も同じで雰囲気はあるけど戦闘には魅力を感じなかったな。 海外ではR指定だけあって下ネタ全開でグロもあり自己中な異色のヒーロー。使い方次第ではあらゆる可能性を秘めていて面白いモノが作れそうなキャラクターではあるので、これから他のヒーローとどう絡んでくるのか楽しみではありますね。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 6点(2016-06-04 02:04:48)
4.《ネタバレ》 ​ついにデッドプール参上
ストレートな下ネタに腕は飛ぶ、首は飛ぶ。こっちに話しかけてくるし、メタネタ上等。X-MENの連中もたじたじなのが痛快。
だけど思ったよりインパクトに欠けるのが正直な所。
敵ボスはビジュアルも悪役っぷりも能力も印象にあまり残らないし、下ネタもスパイス程度なのでそこまでやりすぎ感も感じず。
そしてデッドプール誕生までの回想がシリアスで丁寧なんですが、どうしてもあんな破天荒ヒーローに流れ着いたのか結びつかないのが残念でした。
それとやっぱりこの類にはよくある、分かる人だけには分かるギャグネタがあるので、自分がアメリカ人ならもっと楽しめたのではないかと思ってしまう一本でしたね。
えすえふさん [映画館(吹替)] 5点(2016-06-04 00:29:58)
3.《ネタバレ》 こういうコメディ映画は我々日本人にはつらいです。言い方が面白いのかもしれませんが、こちらは字幕を読むだけですから、面白いことを言ったことさえ気が付いていないかもしれません。アクションはそこそこ、唐突にX-MENのキャラクターが出てくる理由がわからない。確かにウルヴァリンにはデッドプールが登場してますが。映画をネタにしたスタンダップコメディアンのネタのような内容でした。
shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2016-06-04 00:20:37)
2.女の子と一緒に観に行ったらドン引きされそうな下ネタ、グロ描写のオンパレード。
さらには映画ファンならクスッと笑えるような主演ライアン・レイノルズの自虐ネタの数々や
観客に訴えかけるセリフや仕草も可笑しいやらバカバカしいやら。本筋以上に力が入ってることに驚き。
ライアンが本気(マジ)。シリアスなテーマなのに肩肘張らず、なにこの脱力感、なにこのユーモラス、
でも、これ真面目に時系列通り作ったら、とてつもなくつまらない作品だったろうなぁと思うわけです。
真剣に悪党を蹴散らすのを見てるとこっちも疲れる。でもこいつは冗談半分、ジョークを交えつつ、小馬鹿にしてるような動作でバッタバッタと
悪党を倒してゆくわけですよ。シニカルでありながらリアリティーもあり、それが絶妙なバランスで演出されてるから、こっちも良い意味でのカタルシスを味わえる。
これまでヒット作に恵まれず、注目される時に限って脇役だったり、、
ハリウッドきってのアンラッキーな男ライアン・レイノルズの当たり役になるのは間違いない。
まさに最後の賭け(デッド・プール)にでて掴んだビッグチャンスだね
シネマブルクさん [映画館(字幕)] 7点(2016-06-02 08:57:56)
1.《ネタバレ》 ディズニーのアベンジャーズ、ワーナーのジャスティス・リーグなど、アメコミのクロスオーバーは最近のトレンド。そんな中FOXはX-MEN以外のヒーローものがことごとく失敗(新F4も散々だった)したため、アメコミタイトルの多彩さでは他スタジオの後手に回っている状態だ。
しかしX-MENの性質上、ヒーローの数では全く引けをとっておらず、また各ヒーローの人気も絶大なため、X-MENの世界観でアメコミ大作枠を充実させることができる。本作もその一つだ。色んな理由でコロッサスと学校くらいしか出せなかったものの、「X-MEN」の世界を広げることに貢献している。

興行的に大成功を収めた「ウルヴァリン」のラスボスとして映画デビューを飾ったデッドプールだが、原作とかけ離れた設定で描かれたため、ファンから好意的には受け入れられなかった。さらには演じるライアン・レイノルズも、H・ジャックマンのバルキーな肉体の前に、見た目の迫力でも完敗を喫したこともあり、このデッドプールは「ダメなデッドプール」の烙印を押されてしまった。

ライアンはルックスも良いし、演技も起用にこなせる(が大抵、共演者の好演に喰われる)。アメコミ物の経歴も豊富だ。しかしながら、どこか残念な雰囲気が付きまとう映画スターでもある。思えば上述の「ウルヴァリン」意外のアメコミ原作映画「グリーン・ランタン」「R.I.P.D」「ブレイド3」では、全て興行的に惨敗し、何度も苦い経験をしているのだ。

しかし「デッドプール」ではこれらの悲惨な経験が、まるでライアンが仕掛けた複線であるかのように回収されているから救いがある。今作で再びデッドプールを演じるにあたり、自らが最もイジリがいのある最強のネタ人間になっているとは、本人も嬉しいんだか悲しいんだか。
「ブレイド2観て楽しめよ!」ライアンには悪いが確かに2はアンタの出ている3の100倍面白かった。

さて映画としては意外に堅実な出来。ぶっ飛んだヒーロー像を提示しているが、脚本自体はオーソドックスな「ヒーローになるまで」の物語である。
ヒーローものでは避けては通れない「誕生」エピソードだからこそ、デッドプールのような強烈キャラで既視感やマンネリを打破できるというワケだ。ストーリーテリングにしても、一風変わった回想形式をとり、客を楽しませようとする姿勢にあふれていて好感が持てる。

惜しい点としてはアクションシーンの見せ方が単調な部分か。カーチェイスや格闘などのバリエーションはあるが、舞台が全て似たような市街地のため、メリハリが薄くなりスケール感も欠いてしまった。デッドプールについては、フザケたようでブルータルな戦闘スタイルが確立されていただけに、色々なシチュエーションでのアクションが見られないのが惜しいと感じる。

惜しい部分もあるが「デッドプール」として押さえるべき点は押さえていると思う。以前の失敗に学んだか、ファンが望むデッドプールを上手く表現し、キャラで魅せることに主眼を置いているのが分かる作りだ。

第4の壁を飛び越える口の減らないセクシーなマザファカ。OPの「Angel of the morning」から、エンドロール後のアベンジャーズいじりまで、デップーらしさがブレることなく貫かれ本作は、間違いなく本来あるべき「デッドプール」の姿だろう。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2016-05-23 16:56:58)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 57人
平均点数 6.32点
000.00%
111.75%
211.75%
311.75%
423.51%
5915.79%
61424.56%
71933.33%
8712.28%
923.51%
1011.75%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.80点 Review5人
2 ストーリー評価 6.71点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.28点 Review7人
4 音楽評価 8.20点 Review5人
5 感泣評価 5.66点 Review3人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ライアン・レイノルズ候補(ノミネート) 

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