8. チャップリンがそんじょそこらのコメディ役者ではなかったことが素人目にもハッキリ分かる映画史上空前の傑作。実際に記録映画でアドルフ・ヒトラーの演説を見たことがある者なら、ヒンケルのドイツ語風パロディ演説は爆笑モノだと理解できるハズ。床屋のチャーリーが、ラジオから流れるブラームスの「ハンガリー舞曲・第五楽章」に乗って客のヒゲを剃る至芸のパントマイムも絶妙で唸らされる。ナチスドイツ絶頂期に堂々と人類愛を声高に訴えたチャップリンの勇気を安っぽい戦後(しかも相当経過した後)の反戦テーマの映画とゴチャ混ぜにして語らないで貰いたい!一歩間違えば命取りになりかねない危険な賭けに彼は確かに勝った。しかし、その代償としてアメリカを追われたのである!スイスに亡命した彼は世を拗ねた老人となり、以後二度とドタ靴に山高帽のチャップリン・スタイルを銀幕で見ることは出来なかった…。娘(ジェラルディン)、息子(シドニー)とも俳優になったが、喜劇俳優としても監督としても、その才能は全く受け継がれなかった。矢張り天才はそうそうお目にかかれないから天才なのだろう。 【へちょちょ】さん 10点(2003-01-01 14:46:31) (良:2票) |
【ピルキー】さん 10点(2002-12-30 05:38:03) |
6.NHKでやってたんで見ました。あの演説のシーンだけでも必見です。ブッシュ大統領に見せてやりたいですわ。 【つばき】さん 10点(2002-12-28 19:41:35) |
5.この映画に携わった全ての人々の勇気に拍手喝采!。 【代打、八木!!】さん 10点(2002-12-24 11:33:09) |
4.言葉の力は強いですね。今でも強く心を打ちます。 【カエル】さん 10点(2002-10-14 00:10:11) |
3.間違いなくチャップリン映画史上最高傑作。当時の歴史背景の中、亡命覚悟で、いや命がけでチャップリンが世界に伝えたかった事、それがまさに最後の演説に集結されている。これを越える批評映画は過去、現在においてはもちろん、これからも存在しないのではないだろうか。チャップリンの崇高な精神に心の底から敬意を表したい。 【たけぞう】さん 10点(2002-04-21 15:18:42) |
2.この作品に関しては、演技がどうとか演出がどうとかの問題では無い。あの歴史背景のなかで、これだけのメッセージを堂々と掲げられたのは、彼だけではないだろうか。 【ことこ】さん 10点(2002-01-28 17:45:59) |
1.純粋な人だったから出来た映画じゃないかと思います。トーキーであることを忘れさせるほど無口な床屋の滑稽な演技と観客を圧倒してしまうラストの演説。最後にハンナに宛てるメッセージは実は母親へのメッセージであると言うのは有名な話ですけど、そこにこそ彼が言いたかった何かがあるんじゃないかと思います。彼のトーキー映画としては秀逸であると思います。 【奥州亭三景】さん 10点(2000-12-28 18:01:02) |