44.《ネタバレ》 1つだけ確実なのは自殺じゃないですね、完全に本気ですから。さすがに見せる為に撮られた映像ではないだけに、画像が粗かったり画面サイズが頻繁に切り変わったりして気にはなりましたが、“スリラー”など折角作り込んだ映像が表に出せて良かったのではないでしょうか。個人的には“スムースクリミナル”が聞けただけでも十分満足の出来るものでしたが、映画作品としては少し難しい判断になると思います。 【HLB傭兵】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-12-12 01:55:42) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 10年のブランクを経て、いきなりロンドン50公演宣言。昔ファンだった私もさすがに、とち狂ったかマイコー、いよいよ金策に出たかと、半ば呆れていたところの突然の訃報。それを受け最初に抱いたのは、驚きと同時に諦めの気持ちだった。しかし追悼を機にテレビで流れる過去のPV、そうあの完璧にかっこいいPVを見返すにつれ、昔ファンだった事を思い出しCDやカセットテープを引っ張り出し、映画も見なきゃと足を運んだ。 そのスクリーンには、妥協や失態など一切無い昔のままのマイコーが居たし、完璧なPVでは見られない素のマイコーが居た。まるで呼吸をするかのようにダンスし、鼻歌のように歌っていた。「リハーサル」での自然なパフォーマンスは既に完璧だった。キングオブポップは健在だった。だからこそとても悲しい気持ちになった。MJの一部として同じステージに立とうと世界中から集まった若いダンサー達、子供の頃からファンだったというシンガーやミュージシャン、MJのチャレンジに満ちたプロジェクトを形にしようと尽力するスタッフ達、そしてもちろん、多くのファンや我が子の期待に答えようとしたマイコー、同じ夢を抱いた大勢のプロフェッショナル達の無念さは計り知れない。ラインストーンで埋め尽くされたビリージーンの衣装、見たかった。地球を癒そうと大合唱するマイコーと観客達、見たかった。そしてこれからもまだまだ歌って踊れるマイコー、見たかった。マイケルジャクソン、キングオブポップ、神、レジェンド、天下無双、唯我独尊、そしてベストファーザー、安らかに。フォーエヴァー。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-12-05 16:04:51) (良:6票) |
《改行表示》42.マイコー好きなら是非。 好きじゃなくても興味を持った人ならぜひ。 レイトショーなのに結構お客さんたくさんいて、上映中も鼻歌まじり、肩を左右にゆらしてる人がちらほらいた。 ゼロ・グラヴィティが見たかったけど、劇中では出なかったのがちょと残念かな 【STEVE-O】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-03 01:04:00) |
《改行表示》41.一度目はマイケルの歌とダンスを追うのに精一杯の集中した2時間、二度目はもっと細部まで落ちついて見ました。三度目はこの人がこのコンサートをする前に死んでしまったいう不思議さと悲しみを強く感じました。映画館で見る価値の大きい映画。 ものすごく緊張している相方との「I JUST CAN'T STOP LOVING YOU」と1曲まるまる撮った「BILLIE JEAN」がいい。ダンスもすばらしいし、声もかなり控えめに歌ってはいたけれど、昔と同じ。これだけ何度も見たくなったのだから満点です。 【のまっと】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-29 22:02:32) (良:1票) |
40.《ネタバレ》 先週、観て来ました。昨日、近くのシネコンは最終日だったんだけど、ネットで調べたら最終の2回は満席で予約不可でした。最近、こういう観られ方をした映画は記憶にない。有名な俳優が亡くなると、追悼番組として代表作がテレビに掛かることは間々あるけれど、ミュージシャンのMJの追悼が劇場でドキュメンタリーとして上映されること自体がとても異質なことだ。それは反対に、彼の存在の異質さを象徴している。ドライな見方をするなら、故人になっていなければこんなに感じ入ることは無かったと思う。追悼の意味を帯びた映像は特殊なパワーを持って観る者に浸潤する。でも、長期の沈黙を経たMJのパフォーマンスには、追悼という意味を抜きにしても刮目させられたのは事実だ。皆さんご指摘のように、その体のキレはとても50歳とは思えないし、日頃から鍛錬していなければあんな動きは出来ないだろう。昔から耳に馴染んだナンバーに、時間が経つことを忘れて聴き入った。マスコミが流すゴシップの真偽に興味は無いが、ミュージシャンとしての彼は真摯に自らの音楽と向き合っていたことを感じさせるには、充分な証拠映像だった。同時に、彼がゴシップネタにされる所以も垣間見えた気がする。スタッフが彼に対して、相当に気を遣っているのが分かった。誰も逆らえないカリスマ性を持ち合わせているが故に、反感を買うこともあったのだろう。リハーサルでもほとんどサングラスをしたままで素顔を見せず、発する言葉もどこが浮世離れした感がある。このドキュメンタリーフィルムからミュージシャンとしてのMJの素顔は見えたけど、人間としてのMJの素顔は見えなかった。彼はやはり食事もしなければトイレにも入らない別世界の人間という印象。そんなことも含めて、彼らしさなのだろう。自分の中では時間と共に風化しかけていたMJだったが、このフィルムによって劇的にエッジを効かせて記憶に刻み込まれた。観て良かったです。最後に、あのスタッフの創作のエネルギーに舞台が与えられなかったことがとても残念です。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-28 01:38:18) (良:1票) |
《改行表示》39.《ネタバレ》 映画制作というのは時間がかかるのが普通ですが、本作は映画らしくないタイムリーな作品である点がとにかく良いです。みんなが知りたいと思っている情報を、大スクリーンで伝えてくれる作品というのはもっとあっていいと思います。あまり例のない、特殊なジャンルの映画として10点にしました。 本物の音楽ライブの魅力を愛する人には、こういう作品はテンションが下がるのかもしれませんが、ライブに行ける人は限られています。もしMJが日本にコンサートしに来てくれても、私が観に行けたかどうか...また、コンサート形式だったらMJがみんなに伝えたかったことが果たして世界中のこれだけ多くの人に、深く伝わっただろうかと思いました。 地球破壊、環境破壊に関して、時間がない、とはよく言われていることです。あと4年以内に、とMJは言ってましたが、彼が最高の唄とダンスを何に捧げているかを感じとってもらうことがMJの望みなんじゃないかなと思います。MJの人柄、唄とダンス、そこに目が奪われますが、彼が伝えたかったメッセージの大きさを思うと、そのために犠牲になったんじゃないかという気さえしてしまいました。 【hatomix】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-26 17:48:04) (良:1票) |
38.《ネタバレ》 ◇MJが素晴らしいエンターテイナーであることを再認識(いや、初めてかもしれません)させる作品でした。◇一般人の「期待」「満足」なんて、本当にミズモノで、絶対評価ではなく結局は相対評価でしかない。期待していなければ「満足」のバーは下がり、期待すればするほど「満足」のバーは上がっていく。◇そんなイタチごっこの「一般人の満足」に、完璧主義といわれるMJが真摯に向き合ってしまったことが、悲劇だったのかもしれません。◇あれだけの才能を持ちながら・・・、なんという損失。その事実を、彼の死後でしか知りえなかったことが、悲しいです。ご冥福を祈ります。 【ハクリキコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-26 00:48:41) |
《改行表示》37.とても楽しみにしていたので、敢えて、このサイトは覗かずに観賞しました。 亡くなるのを知らないのに、よくここまで映像を残しておいたなぁと思いました。 過去のライブのリハーサルも全て残しているのではないでしょうか 新宿の映画館はデジタルだったので最高の音響で観賞することができ、2時間はあっという間に終わってしまいました。 フルコーラスがほとんどないのが、ちょっと残念です。 正直今度はいつ来日するのだろうと思うくらい、終始「死」のカラーを感じさせませんでした。 某テレビ局で放送された娘さんのメッセージがなかったのも理由の一つだと思います。 製作は完璧です。 しかし、今後発売されるDVDは、きっと特典として「劇場未公開映像」をおまけとして高額な商品を発売することでしょう。初回限定版が出ればどうしても欲しい作品です。 【クロエ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-24 06:42:50) |
36.晩年はゴシップネタで名を馳せていましたが、彼がミュージシャンとして稀代のエンターテイナーであったということを改めて証明する作品でした。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-22 03:35:35) |
35.★マイケル・ジャクソンの、とても50歳とは思えない衰え知らずのダンス、歌のパフォーマンスと、彼の仕事にかける真摯な態度、それらに心酔する共演者達の生の声を聞ける、そのことに対しては文句なく10点。私ははっきり言って特別にマイケルのファンでもなく、ミーハー気分で観にいったクチであるが、劇場で大スクリーン、良い音響で観ておいてよかった。 ★ただし(ドキュメンタリー)映画としてまじめに評価するならやや生煮え早出し拙速で編集や掘り下げ不足。前半は勢いだけでともかく、後半はけっこうだらだらして(音響だけはいつまでたっても大きいので)もういいやって気分になった。あと30分削ってもよかったろう。 ★まあ、こういうのは下世話ではあるが商売だからしかたないのだろう(現に自分もこうやって”のせられて”観にいったし。あまり間を空けすぎると冷めてしまうだろう)。ただ逆に生煮えだからこそ、妙にマイケルのことを美化しすぎたり感動的に盛り上げすぎたりせず、ひたすらパフォーマンスに浸れたのも良かったのかもしれない。 【wagasi】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-20 22:29:23) |
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34.KING OF POP 何度でも映画館で観たくなるんだから10点でしょ 【naniwahito】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-20 00:01:22) (良:1票) |
33.木梨憲武がマイケルジャクソンのコントをしてたのを思い出した。バブルス君元気かな? 【くまさん】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-11-19 02:24:41) |
32.意外にも結構泣ける映画だった。リハを見られるのは本意でなかっただろうが、お陰でマイケルが監督指揮者役もこなしながらコンサートを作っていくさまが見られてとても興味深い。マイケルのにじみ出る謙虚な人柄にも心うたれる。そして何よりも音楽とダンスの圧倒的な素晴らしさ! 【すらりん】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-17 10:53:00) |
《改行表示》31.《ネタバレ》 本作を観て、マスコミの垂れ流す風評が如何にいい加減なものなのか、先入観は持つべきでは無いと言う事を改めて思い知らされた。 正直な所、私はマイケルが久々のライブを演ると聞いた時、「ホントに出来るのか?」と疑問を持ったし、亡くなられた時も本作を観た後では失礼極まりない考えとしか思えないが、「土壇場で追い詰められたが故の自殺か?」と思った。 でも、本作を観てそんな思いは全て吹っ飛んでしまった。 齢50を迎えても衰えぬ彼の体のキレと歌唱力、そして周辺の人々をポジティブにインボルブする事の出来るカリスマ性・・・ 映し出される映像の全てが、King of Popと呼ばれた彼の人となりを反映している様で、彼の奇行を面白おかしく騒ぎ立てるマスコミに踊らされていた自分が恥ずかしくなった。 もし、彼が亡くならなければ、今回の公演は間違い無く後世に語り継がれるものになっていただろう。 目を輝かせて彼と同じステージに立つ事を誇らしげに語るダンサー達、ミュージシャン達の無念さは察するに余り有る。 改めて彼の冥福を祈りたい。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-16 08:44:39) (良:4票) |
《改行表示》30.マイケルジャクソンは有名どころの曲しかしらないけど評判が良かったので映画館へ。 ドキュメンタリーでダンサー、バンド、ステージを作る人々のコメントが入ってて深いところまで見えた気がします。でもあくまで未完成のリハなのでマイナス一点。 知ってる曲が流れてくると一緒にリズム取りたくなるのを抑えるのが大変でした。 あんなすごいステージ見ることができたら素敵だろうなあ。 いい音、大きなスクリーンのある映画館で何度も見たくなる作品です。 【srprayer】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2009-11-14 01:58:19) |
29.《ネタバレ》 私は、MJが一番輝いていた時期は知りません。しかし、母が大ファンだったので、彼の音楽には昔から親しみがありましたし、近年の、彼を標的としたメディアからの過剰と言えるバッシングに悲しみを抱いていました。そんな中、最後のツアーをロンドンで行うと発表があり、最近では歌うパフォーマンスを全くしなくなった彼が本当にファンが納得するライブを行えるのかどうか、半信半疑でありました。また、黄金期に比べ、満足の行かないライブパフォーマンスをし、メディアの格好の"ネタ"になってしまうのではないかと、ハラハラしていました。そして、彼の突然の訃報。世界中のファンが彼を想い涙しました。もちろん私もそんな中の一人。悲しみの中、慌ただしくリハーサルの映像が映画化されるという話が。もちろん、観に行きました。見た感想…「あぁ、やっぱり彼はKING OF POPなんだ」私の中にあった、本当にまだ踊れるのか、本当にまだ歌えるのかという疑問を払拭してくれました。完璧主義だったMJにとっては、リハーサル映像をファンに見せてしまうのは不本意だったかもしれません。しかし、それを見たファンたちは、彼の偉大さを再確認できたし、愛にあふれた優しい心の持ち主である彼を、もっともっと好きになれたと思います。彼がこの世にいなくなってしまったことは本当に悲しい。しかし、この映像とともに、また、彼が残した数々の伝説とともに彼はいつまでも、生き続けると思います。個人的には、Jackson 5の歌もセットリストに組み込まれていたのがとても、感慨深かったです。 【リノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-12 10:44:23) (良:1票) |
28.エンドクレジットをじっくり見るために、本編中の飲み物は控えることをお勧めします。マイケルジャクソンはとてもかっこよかったです。一番印象的だったのは、ギタリストの女の子がソロで演奏する所でマイケルが声をかける場面です。『もっと高いキーをだしてごらん』『ここが君の見せ場だよ』『君がいちばん輝く所だ』『僕は隣にいるよ』普通の人はこんな事言いませんよね。マイケルは多くの才能を持った人で、自分が輝くのと同時に、自分の才能を周囲の人に与えて、成長する手助けをしてきたんだろうなと思いました。リハーサルでの細部までのこだわりを見ていると、マイケルが多くを求めて、実際に手にしてきた理由が分かります。世間を騒がせた何度にも及ぶ整形手術すら、マイケル本人からしたら、自分で求めた納得のいくものだったのではないのかなぁと思います。この人のいる世界はいつも輝いていたでしょうね。ご冥福をお祈りします。 【キュウリと蜂蜜】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-11-12 01:59:38) (良:1票) |
《改行表示》27.前評判どおりにすばらしい映画。というかマイケルのパフォーマンスでした。 これはマイケルに関心が無い人が観てもその音楽性やダンスに魅了される事でしょう。 死後に報道されたマイケルがロンドン公演を嫌がっていたなんて全くの嘘である事をこの映画が物語っている。 惜しい。実に惜しい。マイケルがもう少しこの映画のように自分を出して行ける人生であったならば。そして、心無いマスコミ報道と僻みからくる悪意を向けてくる人達が、この映画を生前に見ていたのならばと。私はそこができなかったのが彼の人生であったとつくづく思いました。 もうすばらしいの一言です。 あんなにロンドン公演に対する努力とクオリティーを求めているマイケルの姿に感動しました。ダンスもどのダンサーよりも抜き出ていますよ。ご冥福をお祈りします。 【森のpoohさん】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-11 18:13:41) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 最初はバックダンサーへのインタビューから幕を開ける。笑顔が抑えられない者、涙を隠せない者、彼らの誰もがどれほど彼とのステージを夢見ていたかが、痛いほどよく分かる。「神」と同じ空間を共有することへの興奮や期待を語る彼らの言葉やしぐさはとても自然で違和感が無くて、まっすぐに僕の心に響いた。 往年の彼の名曲を一曲ずつ紹介していくことで、映画は進行する。ステージでの振り付けや巨大なバックスクリーン映し出される動画は全てが桁違いにファンタスティックだ。まさに惜しげも無い金の使い方で、マイケルのショウにかける意気込みの強さが、うかがわれる。 そして、最も驚かされるのはマイケル本人の動きだ。「smooth criminal」を観た時には思わず涙してしまった。なぜ、彼が死ななければならなかったのか。50歳と言う年齢を超越したダンスのキレは尋常ではない。そして、終盤の「billie jean」はムーンウォークこそ無かったものの、やはり演出の粋を集めた洗練の極みとも言える内容だった。この曲に限って言えば、マイケルの動きだけを追った映像で構成されているのも良かった。あの動きさえ見られれば、他の余計な映像など必要ない。 僕もこのコンサートがもし行われていたら、10万円出しても観たかったと思った。しかし、彼の死によってこの映画が公開されなければ、そうは思わなかっただろう。それだけの価値があると気づかなかっただろう。そして、皮肉なことにこの映画公開によってコンサートの観客の何十倍もの人が彼のステージを観ることになった。ある意味でマイケルは最期までショウを完遂したと言えるのかもしれない。 映画と呼ぶには抵抗があるが、最高にエンタテイメント性の高いメイキング映像と考えれば、一見の価値はある。そして、観るなら是非劇場の大画面で観たほうがよい。日本風の言い方をすれば、この映画を観て、皆が感動することが彼にとっての最高の供養なのかもしれないと思う。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-09 23:28:21) (良:1票) |
《改行表示》25.あまりにも別次元の人なので、この映画を観てもマイケルのことを完璧に理解することはできませんね。でもそのかわり私は武道館クラスのコンサートで裏方の仕事をしてきましたので、バンドやコーラス、ダンサーの気持ちというものを普通の人以上にまさに手にとるように理解できます。マイケルのコンサートに参加できるという思いを語るだけで涙が出る気持ち、リハ中のマイケルに声援を送る気持ち、マイケルのキュー出しにばっちりタイミングが合った時の高揚感、そしてリハの合間の静けさや、それを和ませるちょっとしたジョーク…。 更に言うなら、本来味わうはずだったこの後の気持ちもよくわかります。それは、本番前日の静かな高揚感だったり、当日の慌ただしさだったり、本番直前に感じる使命感や、本番中の無我夢中な感じや、本番終了後の放心状態や…。 それらを味わうことの出来なかった周囲のスタッフの無念さがこの映画から洪水のように押し寄せてきて、むしろマイケルの死よりも胸が痛みました。この伝説になるべきだったコンサートが、直前で潰えたなんて。 そんな思いが観ている間次々と頭をよぎり、しかも大好きな曲が次々と歌われ、ちょっと長いとは感じましたが心を揺さぶれたという意味で良い映画だなって思いました。限られた時間と素材で、世界中の人々の期待に応えようとしたわけですから、映画自体の出来を批評することはちょっと控えたくなります。 ちなみに今までコンサートの仕事をしていて、ここまでアーティスト本人がリハ中に演出にかかわったりするのを見たことはありません。そういった意味で、やはり彼は超一流で、とりわけ今回のステージに並々ならぬ情熱を傾けていたのだと思います。 でも、他の一流のアーティストだって劇中のマイケルと同じくらい周囲のスタッフに気を遣ってますし、真摯にリハーサルをしていますよ。マイケルも確かにすごいけど、一流アーティストってみんなすごい人達です。 最後に。上映後にどこからともなくおきた拍手。映画館で映画を観るって素晴らしいなと感じた瞬間でした。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-11-09 16:30:30) (良:3票)(笑:1票) |