96.『大日本人』がハリウッドでリメイクされるとかいう噂がありましたけど、まさかそれがこの『パシフィック・リム』だったりして?と言いたくなるくらい、この作品も“カイジューごっこ”に特化した内容になっております。本作で怪獣と戦うのは冴えない巨大なオッサンではなくって、曲りなりにも巨大ロボ(あの“イェーガー”を最も端的に表現する日本語は“巨大ロボ”です)。その巨大ロボで戦う連中が一応は主人公とその周辺、ってなことになっているけれど、スターと言える俳優を中心には起用していないキャスティングを見てもわかるように、人間を描く気がさらさら無くって、ひたすら、巨大ロボvsカイジューの戦い。二人一組で巨大ロボを操縦したり、主人公のライバルがいたり、最低限のドラマのネタは用意しているけれど、申し訳程度のもの。だいたい、彼らが巨大ロボに乗り込んでいるのだって、操縦するために乗っているのやら、攻撃を受けるたびに中で操縦している人間が振り回される光景を描くために乗っているのやら(ロボがやられるたびに操縦する人間がこんなヒドイ目に遭うなんて、一体どういうシステムなのか。ダメージを負うたびにコックピットに火花が飛び散るレトロ感覚もまた)。という、ひたすらバトル、そこだけに力点を置いて作られた映画です。正直、ややクドイので、カイジューを一刀両断のもとに切り裂いてやっつけるシーンでは、むしろその手っ取り早さに少しホッとしちゃったりも。それにしても、二人で操縦するという設定、(いくら製作サイドに興味が無いとは言え)もう少し何か生かせなかったか、という気もするのですが、映画冒頭で主人公が兄とやたら気の合うところを見せるシーンでは、その見事な連携ぶりに、奈良・中谷堂の「高速餅つき」を連想してしまいました、ははは。あと、別のシーンで、操縦する二人がファイティングポーズをとったりしていると、“いつもここから”の「悲しいとき~」のネタを連想してしまいました。はははは。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-03-25 22:27:29) (良:1票) |
《改行表示》95.古い日本の怪獣映画・ロボットアニメへの猛烈な愛を感じる。 なんかちょっと気恥ずかしいくらい。 だって、自分も確かに夢中になって見たクチだけど、さすがに昔の怪獣映画・ロボットアニメを今見ようとは思わないから。 吹替とはいえ、「ロケットパ~ンチ」には正直参ったなあ。 でも、愛があるからって、いい映画とは言えないかな。 お話がろくな説明もないままどんどん飛んでくし、終盤は盛り上がりに欠けるし。 なにより、主人公の魅力が乏しいのが痛い。 ハリウッド大作だからって、体も性格もマッチョはないでしょマッチョは。 おまけにヒロインまで結構マッチョだし。 結構引いたなあ。 この辺は、やっぱりわかってないなあって感じ。 怪獣映画・ロボットアニメの主人公・ヒロインは、細身って決まってるの! そして、性格はいろいろだけど、少なくとも学校や職場では、目立たない存在。 これにつきる。 そして、変身したり、ロボットに乗り込んだ瞬間だけヒーローになれる。 こうでなくちゃ。 あっと、この映画はあくまでハリウッド映画だったんだっけ。 日本人の視点であんまり文句言っちゃいけないか。 中盤までは結構楽しかったしね。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-03-02 23:39:39) |
《改行表示》94.男の子なら誰もが夢想したであろう、巨大ロボット対怪獣。ハリウッド製なのに日本人向けに考えられてる気さえします。 惜しむらくは、殆どの戦闘シーンが夜だったり深海だったりで、暗くてせっかくのロボットや怪獣がよく見えません!! 【毒林檎】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-23 11:46:32) (良:1票) |
93.《ネタバレ》 真面目に作った実写版エバァもどきか ガジェットは素晴らしい スーツをコクピットに固定するディテールとか、ドアが閉まった時のロックポールの動きとか、イェーガーが動き始めた時の各部のディテールが日本のロボットアニメの基本を踏襲している ヲタク達が絶賛するはずだな 日本や香港の町並みでの戦闘は凄い ホレボレとしてしまう でもメインのイェーガーがいかにもヒーローらしい外観なのはちょっとつまらないかな むしろロシアや香港のイェーガーがメインで動くところが見たかった 本当に残念なのが怪獣の造形 USゴジラぽい奴やいかにもキングコングな奴も狙いは分るがイマイチな造形 何故アメリカで怪獣をデザインするとエイリアンやプレデターのイメージを引きずってしまうのか 形はいろいろ有るのに顔が殆どプレデターだ どれも見た事ある感じでインパクトにかけるので、ウルトラ怪獣のようなバリエーションが欲しかった 怪獣は冒頭に出てきたガメラシリーズのジグラみたいな奴が一番良かったのに出番が少なかったのは残念 キャストも魅力がある役者が少なかった 菊地凛子の日本語は変だし お話はイェーガーを作った最初の頃は強かったという時代を完全にはしょった しかたがないと思うが近代のイェーガーは弱すぎる 強いイェーガーを描く前半部分、例えば東京戦とかをもっとちゃんと描けなかったのかなぁ ほんとに残念だ ラストの海底バトルは悪く無いがこの映画の中で最も地味なバトルを最後に持ってきたように思う 自己犠牲的突撃エンディングはちょっと見飽きた しかしロボットバトルだけでも十分見応えがあるので良しとしようかな なによりもアニメじゃない実写で描くロボットプロレス物を初めて作った功績に拍手だ 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-02-17 19:12:51) (良:1票) |
92.《ネタバレ》 そう遠くない近未来、太平洋の海底に突如として現れた巨大な裂目から、次々とやって来る冷酷無比な〝カイジュウ〟たちの容赦ない攻撃によって、人類の運命は風前の灯火と化していた。それまで些細なことでいがみ合っていた人類はそんな存亡の危機に一致団結、その叡智を結集して最終兵器を造り出す。それは、超小型核ミサイルでもDNA解析に基づいた生物化学兵器でも最新鋭の戦闘機でも巨大空母でも宇宙兵器でもなく、何故か〝イェーガー〟という名のパイロットのメンタル面がやたらと重視される超面倒臭い操縦法(トラウマを抱えた女性が乗り込もうものなら、簡単に暴走しちゃう笑)で駆動する人型巨大ロボットだった!「スターシップ・トゥルーパーズ」が公開されてからはや十数年、ヴァーホーベンが馬鹿馬鹿しくも圧倒的な情熱でもって切り拓いた中2病映画界という新たな地平に、今度はギレルモ・デル・トロがまたまた新しい伝説を打ち立てちゃいましたね~。まあ、馬鹿馬鹿しいっちゃあ馬鹿馬鹿しいですけどここまでやたらとお金を掛けて真面目に真剣に真摯に取り組まれたら、やっぱ凄いっすわ!個人的に、昔からロボットものって一切興味なくて「ガンダム」も「エヴァ」もほとんど観て来なかったのだけど、これには完全にやられちゃいました。夜の海から悠然と現れるカイジュウと洗練されたメタリックな美しさをまとったイェーガーとの迫真のバトルには素直にハラハラドキドキ。それに、倒されたカイジュウの死体を違法に採取する非合法集団の胡散臭~い描写も何気にツボでした。いやー、ギレルモ・デル・トロって、ほんと心に無垢な魂を宿した映画作家なんだろうね。昔からの彼のファンとしては、「ヘルボーイ」とか「パンズ・ラビリンス」のエッセンスを随所に感じる拘り抜いた映像美とねちっこいストーリー展開に感慨もひとしおっす!何より「ミミック」という、地下世界を蠢き回る気持ち悪~い巨大ゴキブリと人類の戦いを描いたB級ホラーでデビューした彼が、ここまでビックバジェットの映画をあのころの信念を失わずに撮ったという事実に感動すら覚えてしまいました。でも、次はもっと「パンズ・ラビリンス」のように真面目な映画も撮ってね、デル・トロくん(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-16 00:03:57) |
《改行表示》91.《ネタバレ》 でっかいロボットと、でっかい怪獣がバトりまくる大迫力のアクション! 童心に帰ったもん勝ち! 2時間強あるんだけど、時間はほとんど感じさせない。ただし、私のテンション上がりポイントをあんまりおさえてくれていなかったので、平熱のまま観てしまった。 以下、テンションが上がらなかった原因。 どアップででっかい物体同士が戦っている所は大迫力。間違いないが、寄りのカメラばかりなので見づらい&わかりづらい。引きの画像で、ロボットや怪獣のにらみ合いなんかをじっくりみたいのに。速すぎる。ロボットバトルにこんなスピード感は求めてないぞ!戦闘もプロレス的なのは怪獣映画っぽくていいんだけど、必殺技とかをもっとキメキメで見せてくれても良い。リアル志向なのか、肝心なところが地味。 ロボットは、かっこ悪くない。(カッコイイ!!とまでは思えなかった)デザインは『トランスフォーマー』くらい派手な方が好みだ。 怪獣にいたっては、ただのおっかなくてデッカイ化け物。愛嬌や個性がない。もっとデザインを冒険しても良かったと思うが、ここもリアル志向が邪魔をしているような。 アクションでも作戦らしい作戦がない。2人で操縦する設定は面白いのに、2人が同じ事をしているだけでそれぞれの役割が特に見えない。 「俺は腕!」「私は脚!」「二人の息を合わせて必殺技!!」とか、そういうダサい事をやってもらいたい。 漫画っぽいダサさを求めすぎてしまったようだ。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-02-10 23:56:55) (良:1票) |
90.《ネタバレ》 必殺技が『プラズマ~~』って、大○教授を思い出しました。 【SIN】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-06 23:45:35) |
《改行表示》89.《ネタバレ》 日本の特撮ドラマのロボットや怪獣が変に西洋化されないでそのまま迫力満点で出てきたことにまず感動。 たとえ監督が日本の怪獣やアニメが好きであっても金を出す映画会社や売り上げの皮算用をするプロデューサーなどが駄目だしをしてアメリカナイズしてしまうのがハリウッドの常だったけど。 この作品は違う。 時代は変わったなと思う。 まさに日本のロボット特撮、怪獣特撮を原点にしつつハリウッド版に百万倍パワーアップされている。 言い換えれば日本の製作者にこれだけの作品を作る気概がないって事なんだけど。 細かいことは抜きにしてとにかくロボットを操縦する主人公が「エルボーロケーーーット」と叫びつつ怪獣めがけて腕ロケットを発射するシーンだけで満足です。 菊地凛子はなんかうまく使われていないという感じであった。 台本が悪いのか。 結構重要な役なのに台詞がほとんどない。 なんか泣いて見せたり怒ったりと顔の演技ばかりだった。 ハリウッド映画に登場する女はうるさいくらいに喋るのが普通なんだけど。 やっぱり言葉の壁なのだろうか。 でもそれだけじゃないような気もする。 最後のシーン、生き残った主人公と菊地凛子が救命ボートで海上を漂う。 よくある終わりかただけど(007シリーズの映画なんか)、あそこで抱き合うだけでキスもしないなんて、ありえないでしょうあの話の流れで。 なんなの? キスはNGだったの? 子ども扱いなの? 【称えよ鉄兜】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2014-01-25 10:24:24) |
88.《ネタバレ》 怪獣VSロボット。子どもの頃以来かなり久しぶりにこういうのをみたけど、やっぱり興奮するね(笑)。そんな日本発祥のロボットものをハリウッドがつくったらこうなりました的出来栄えは素晴らしいですね。精神同調して二人で操作するというのも斬新でよく考えたものだなぁと感心。森役の菊地凛子、ルックス的にはちょっとアレだけど、英語も上手だし武術シーンもなかなか。しかしそんな彼女が時折発する日本語(ちょいと聞き取りにくい、故意か?)が「ナゼそこで日本語!?」とか思うけど、こういう外国映画で日本語を聞いたり見たりするとちょっと嬉しいよね、日本人で良かったなぁと(笑)。幼少期の役で芦田愛菜ちゃん登場(ハリウッドデビュー作?おめでとう!)してましたね。まだ9歳ぐらいだけどさすがだね、時間は短めだったけど上手だねぇホント。あまり有名な俳優さんたちが出てなかったけど(予算の関係カモ?w)そこらへんも効果的に働いていたかとオモイマス 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-24 08:21:24) |
87.ロボット対怪獣という発想はあったと思いますが、ここまでリアルに描いた所にあっぱれです。ストーリーは単純で一見子供向きですが、大人の方がはまってしまう内容です。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-01-23 19:24:06) |
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【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-17 13:02:04) |
85.《ネタバレ》 架空の設定を視覚化するという、ある意味本来のSF映画の王道をいく作品。ゴジラの時もそうだったが、日本の低予算のテレビ番組のプロットをハリウッドが本気出してリアリティを付加したらこうなりました、という感じ。トカゲっぽいkaijuはあまり戴けないデザインだったものの、イェーガーの質感や重量感、二人のパイロットが脳波を同期して操縦するアイデアやその操縦プロセスなど、男の子がマジでコーフンする細部の作り込みが楽しい作品。その趣旨でいえば、映画館で楽しむべき映画だった。元祖怪獣映画を世に送り出した日本に対するリスペクトも所々感じられ、日本人としては悪い気はしない映画ではある。 【田吾作】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-01-15 21:49:44) |
84.この映画のスタッフの怪獣映画に対する熱意は伝わってきたし、ロボット2人で操縦して戦うという設定もなかなか良い。でも、肝心のそのデザインが微妙だと思った。ロボットはシンプルでまだいいんだけど、怪獣がなぁ…。ダサイんですよ…。なんかどの怪獣も気持ち悪いんです。変な幼虫?みたいなのもでてくるし…。怪獣にもっと魅力があったら良かった。あと、主人公はいかにもステレオタイプなアメリカンヒーロー野郎なのでこいつもあまり好きになれず。怪獣の生態を調べようとする博士?のおっさん2人はいい味出してた。あの2人の掛け合いは好き。 【ヴレア】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-01-10 16:44:49) (良:1票) |
《改行表示》83.ウルトラマン、エヴァ、インデペンデンス・デイを足して割るとこんな感じの映画になるのかな。 王道といったら王道なんだろうけど、ワンパターンで新鮮味が足りない。二人で操縦するというのはる意味新鮮か? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-31 14:57:06) |
【黒ネコ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-12-29 16:34:09) |
81.ロボットVS怪獣って発想は安易だけど、そういえば今まであんまり無かったかも。それにしてもどうしてこの手の映画というのは必ず物語の終盤で演説シーンがあるのか・・。決まってなんかかっこいい台詞を言って、皆で「うおーー!」って叫ぶというこのおなじみのパターン。やっぱどうしてもやりたいんですかね。今回はそんなたいしたこと言ってなかったけど。とりあえず映像は迫力があった。ロボットの操作の仕方が子供向けの戦隊ものを彷彿とさせるような動きでちょっと面白い。でもストーリーが「何かもう飽きたわ~っ」ていうくらいの王道展開で面白くもなんともない。頭空っぽにして見る分にはいいんじゃないですかね。 【ばかぽん】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-12-24 03:35:08) |
80.お金を掛けた大人の怪獣映画。エヴァ、ガンダム、鉄人28号、ウルトラマン、マジンガーZ、超人バロムワン、ゴジラ、アルマゲドンを混ぜ合わせたような内容の男子のための特撮映画、そんな感じです。こういうのを作られると、映画の出来がどうのこうのと言えません。戦闘シーンを童心に帰って楽しむだけです。ただ、惜しむらくはイエーガー(ロボット)があまりカッコよくなかったこと。もうちょっとオシャレでもよかったかな。 【ぽじっこ】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-12-22 12:13:28) |
79.こいつはヤベーぜ!!ツレがこの映画は日本語吹替で見るべしといったので、洋画は字幕じゃなきゃ絶対ダメー!とゆう、オレの中二病的持論を曲げてまで、吹替で観てやったぜバカヤロー!感想?そりゃアンタ、吹替の声優陣観りゃワカンダロー!コンチクショー!日本の怪獣ロボットアニメオタクの監督に対するこれが日本配給スタッフの答えだ!と言わんばかりの豪華なラインナップ!アムロがいる!シャーがいる!綾波がいる!スネ夫もいる、とにかくだ、日本ロボットアニメのそうそうたるメンバーが、熱く吹替してやがんだよーーー。最近じゃあれだ、声で機械は反応するから、ロケットパーーーンチ!も炸裂だ!なんか泣けたぜ!戦闘シーンで大泣きだ!好きな人にゃ、たまらん映画だが、怪獣対ロボット?そんなもん知らんってゆー奴には、なんのこっちゃな映画だぜ。でも、それでいい!そこがいい! 【なにわ君】さん [DVD(吹替)] 10点(2013-12-20 05:53:46) (良:1票)(笑:2票) |
78.《ネタバレ》 全編に渡って「カイジュウ」という単語が連発しているだけで、監督の怪獣に対する思いがひしひしと伝わってくるのですが、音声解説を聞いてみると本当に日本の怪獣が大好きなんだなと痛感致しました。監督さんは60年代の日本の特撮や怪獣ものを見て育ったそうで、特に「ゴジラ」や「ウルトラマン」、「マジンガーZ」なんかが大好きなんだとか。そしていろんな方々の実名をあげて、ずっと蘊蓄を語っておりました。本作の戦闘シーンは、海の中で闘ってるのが多いのですが、CGの波が実によく出来ていて、その波も実は「葛飾北斎」の波をモデルにしてるんだとか。当然のことながら、イェーガーと怪獣もまたCGなんですけど、CGって重量感の表現がなかなか難しいと思うんですね。でも本作はその重量感を出すことにこだわっていたらしく、それがきちんと見て取れた。個人的に好きなシーンは、船を引きずりながらそれをバットみたいに持って敵に喰らわすシーン、それから怪獣がウェーガーを足で掴んで空を飛び、ビルにぶつけながら高く上がってくシーン。やんちゃキャラの科学者と堅物キャラの科学者の対比とか、ハンニバル・チャウの金ブーツとスーツ姿とか、人物キャラも印象的。みんなそれぞれ最初はわだかまりや悩み、対立がありながらもそれが一つになることで人類を救っていくという、定番だけど安定した流れで終始楽しめました。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-12-20 00:25:14) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 デル・トロ監督の脳内イメージが全て映像化されています。ただ、「この監督」の作品であるという事を理解し、出来る、理解してあげるという寛容の心(つまりはファンですな)を持って観ないと、先のレビューの様に評価は分かれるんではないでしょうか?でも個人的には一見さんでも十分良く出来た作品だとは思いますが。『ヘルボーイ』の頃からの色彩感の濃い映像、独特の細かなセットやギミックやメイキャップへの唯ならぬこだわり。今作は引いた画がメインらしく(まぁ大型ロボと怪獣の対決がメインですから)、ここ一発のカッコ良いカットは少ないですが、やはりこだわりは伺えます。チャーリー・デイ扮する怪獣オタク学者のテンションの高さとか、初登場シーンでの菊地凛子と不釣り合いな程大きな傘をさす彼女の姿を前後から収めた画とか、その金髪が非常に目を引き、印象に残る、ロシア産イェーガー『チェルノ・アルファ』のパイロット、特に女性の方と(声も素敵!)、2人が付けるマスクとか、ロン・パールマン扮するハンニバル・チャウのスーツのセンスとあの眼鏡、そしてわざわざ見せるカチャカチャなる金ピカな靴とか、こういう細かな描写のこだわりが凄く好き。同じロボット映画ではベイ監督の『トランスフォーマー』がありますが、デル・トロ監督と比べると、あれでも線の細い繊細で綺麗な映像だと感じる位、デル・トロ監督の作品はやはり細部まで「濃い」です。ロボと怪獣のど突き合いは堪らんものがありました。僕はBD、プロジェクターで鑑賞しましたが、戦闘シーンの画面の暗さはそんなに感じませんでしたよ。十分認識可能なレベルだと思います。次は『ヘルボーイ3』が観たいけど、撮ってくれるのかなぁ? そうそうラスト、ロン・パールマン生きてて良かったぁー。何かありきたりな付け足しだけど、思わず口元緩んじゃいました。 【miki】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-12-18 15:45:04) |