39.《ネタバレ》 子役の自然な演技は好感持てますし、グレゴリー・ペックも好演ですが話はいまいちでした。被告が死んだと聞かされた場面と唾かけられた場面には感情が多少揺れたけど、「情婦」の様にどんでん返しを勝手に期待してたのでなにか物足りませんでした。 |
38.《ネタバレ》 古き良きアメリカの見本。子供時代親からの影響と言うのは計り知れないものがあると思いますがこのリベラルな父親アティカスに育てられたジェムとスカウトは良い大人になるんだろうなぁと想像が出来ます。そこにメイドのキャルという存在も忘れてはなりません。母親みたいにスカウトを躾る彼女の姿が素晴らしかった。ここはこの黒人メイドを単にメイドという枠に捉えず母親っぽさを演出した監督の力量でしょう。問題の裁判シーンではこのバカ親娘の三文芝居をどこまで聞いてやらなきゃいかんのかと憤然としてしまいました。話なんて見え見えで父親と娘が近親相姦というタブーを犯しただけだとすぐに分かった。そこに黒人のトムという青年はそいつらに”はめられた”だけであってそれに同調するかのごとく陪審員も有罪を言い渡したが、時代背景と南部という土地柄上仕方が無い結末だったと思う。それにもしトムが無罪だったとしても私刑による”死”は免れなかっただろう。全編子供の視点から親と社会を垣間見成長していく過程を捉えたこの作品はまさに秀逸と言えます。 【tetsu78】さん 9点(2004-07-01 01:23:43) |
37.地味な映画だけれど、しみじみ感じさせられるところの多い良い作品。ブーの話と裁判の話がまったく関係なく進行していくと思ったら、最後にうまい感じでまとまった。 【HK】さん 8点(2004-06-27 14:18:03) |
《改行表示》36.力強く信念を貫く優しい父親アティカスが、2003年に「最も偉大な映画のヒーロー」として選ばれたことは、こんな世情だからこそ、本当に喜ばしいことだ。 「相手の靴を履く事」言葉でいうのは易しく、実行は困難を極めるこの言葉を、体現してみせる父親を持つ、スカウトは本当に幸福だと思う。 人種差別を扱った法廷もの、ではあるが、重苦しくなく爽やかな感動を呼ぶという稀有な作品。 【poppo】さん 9点(2004-05-18 12:20:53) (良:1票) |
35.地味だが不思議な魅力がある。差別問題を扱っていながら、お伽噺を見ているような錯覚に陥るのは本作の真の主役である子供達のせいか。公開から40年を経ても、未だにこういう問題が耐えないアメリカという国がとてつもなく哀しく見えてくる。PS:売れる前のロバート・デュヴァルに感動。 【nizam】さん 7点(2004-05-11 12:42:12) |
34.子供たちから見た父親の大きい背中、世の中にはびこる闇の部分におびえる子供たち。話の肝になっているのは父と子の部分だと自分は思う。清廉潔白な父だが父の関わる仕事は当然奇麗事だけでは済ませられない世界。子供達はそんな父親を見てさらに父に対する尊敬の念を深めていくところが最高。子役も可愛いし。しかしラストのオチがなぁ・・・。精神を患っている人をなぜかよく知っているので思うのだが、ああいうブウみたいな人物は危険ですよ。精神病だからといって差別したりするのは当然良くないが、あれは子供たちにも返ってくる可能性がある。ナイフでブスっとやって、子供達は助かったかもしれないが、一歩間違えれば宅間被告みたいになるで。ちょっと精神病に対する理解が足りないのではないか。それ以外はすばらしい完成度なのに最後でずっこけました。 |
33.《ネタバレ》 フィンチ弁護士を演じたグレゴリー・ペックの威容と言っていいほどの貫禄と父親としての温かみが素晴らしかったです。フィンチ弁護士の論理は作品中で見る限り完璧だと思います。幼いスカウトは裁判の内容や父の論理を理解できるような年齢ではありませんが、それでも父親の正しさと勇気には触れることができ、また、努力にも関わらず敗北を喫した父親に黒人席全員が立ち上がって敬意を表したことで、きっと真の正義の観念が心に植え付けられたことでしょう。ただ、「誰かが汚い仕事をしなければいけないの。それがお父さんの役目だったの。」と兄妹に語った女性の言葉には納得できませんし、少なくともスカウトは納得していません。アメリカで今でも人気のある小説”To Kill Mocking Bird”の日本語の題名が「アラバマ物語」だということをこのサイトで知り、すぐに近所の図書館でビデオを借りてきました。子供のころ両親が購読していた「暮らしの手帳」の自社広告で、”つなぎ”を着たスカウトの写真と「貧困と無知のせいで強姦犯人にされた黒人が云々・・・。」という説明が全く一致しなかったせいで「アラバマ物語」のタイトルが印象に残り(「強姦」なんて言葉、当時理解していたのかどうか・・・?)、昨年グレゴリー・ペックが亡くなった際、彼が主演だった名作の一つとして紹介されたことで”To Kill Mocking Bird”に関心を持ちました。刑事がフィンチ弁護士に恨みを持つボブ・イーウェルが自殺したと知らせに来て、スカウトが「モッキング・バードを殺しちゃいけないんでしょう。」と父親に言うラスト近くのやりとりで誰がジェムに怪我をさせ誰が兄妹を救ったのかわかりますが、原作にはないスカウトの台詞は8歳にしてはちょっとかしこ過ぎるのではないでしょうか・・・。それにしても、フィンチ弁護士が言うとおり、人を見かけや噂だけで判断するのは間違っています。 【かわまり】さん 9点(2004-03-13 07:15:53) |
32.子供の感性の強さがよく表現されてたと思います。私達から見たら、「子供」という一言で片付けられる世代も、その中での役割があるんだと思い出しました。黒人差別の映画なんだろうけど、うまいこととげとげしさをなくしてると思います。 【neozeon】さん 7点(2004-02-29 17:44:50) |
31.有形、無形の思い出の詰まった「宝箱」は、いつの時代、どんな子供にとっても存在する。最近「アメリ」を観て、その思いを強めた。隣人「ブー」からもらった石鹸人形はもちろん、彼の存在自体も、そして、不条理な大人社会で闘う父親の姿を垣間見ることも、かけがえのない宝なのだ。そんな素晴らしい「宝箱」を携えて大人になっていく主人公のスカウトを、私はうらやましく思うばかりである。 【トバモリー】さん 10点(2004-02-24 19:24:12) |
30.良い映画だとは思うけど、ちょっと退屈。ストーリーにメリハリのある映画を見慣れてるもんで・・・。グレゴリーペックの一途な実直さは、「ローマの休日」のときとは別人のようです。 【アーリー】さん 6点(2004-02-15 16:12:13) |
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29.この映画で内容抜きにしてまず目に付くのが子役だけの空間が多い事。特に前半はペックより兄妹が目立つ。子役だけの画でこれだけ安心して見れるのが素晴らしい。主題の人種差別、1932年の話ならこんな田舎町でなくても黒人の人権はこんな感じ。裁判の結果は時代に忠実だった、差別に立ち向かう弁護士、白人万歳の陪審員。人種・性等差別がいかにもクリーンになってるかのような似非民主主義を画に書いたような90年代に目立つ映画とは当然重みが違う。最後にスカウトがブーの手をとって送ってく、まさに駄目押し。現実世界の白人天国できっちり正義を貫く人格者ペック父さんの姿は本物のヒーローだ。 【スルフィスタ】さん 10点(2004-01-25 01:55:49) |
《改行表示》28. 先頃亡くなったグレゴリー・ペックの代表作ということで、期待して観ました。大根と言う人もいるようですが、そういう不器用さが、この実直な役にとても合っていると思いました。 他の人のコメントで初めて気が付いたんですけど、ブーってロバート・デュバルだったんですね。「ディープ・インパクト」の彼は、とても渋くていい味出てましたね。 トムを有罪にするか、無罪にするか、脚本で悩んだんじゃないでしょうか。正解を選んだと思います。 【とらおとめ】さん 8点(2004-01-19 23:39:19) |
27. 良い映画だった。アメリカのビデオ会社か何かがアンケート調査で選んだアメリカ映画の最高のヒーローがフィンチ弁護士だとか。何かのニュースで見た。フィンチ弁護士はあらゆる暴力的な脅しにも一度も拳すらふるいませんが、勇気がないわけではありません。どこにもいないような超人的なスーパーマンでなく、普通の市民でもある。だけど、誰にもできるはずなのに、なかなかできない、勇気ある行動で子供たちに正しい行いを示そうとする。今の時代に移して、似たような状況でフィンチ弁護士のような行動を取れる人がどれくらいいるだろう。個人的には、つばを吐きかけられて、ハンカチで顔をぬぐっただけで立ち去る場面が良かった。あれを見ても、誰もフィンチ弁護士が腰抜けとは思わない。もっと古くさい映画かと思ったけど、全然古くさくありませんでした。女の子がかわいかったなあ。ハムのかぶりもののシーン、大笑いしました。それと、全盛期のグレゴリー・ペックと共演してるとは、ロバート・デュバル、恐るべし、です。結構好きなバイプレーヤーです。 【しまうま】さん 10点(2003-12-24 03:07:48) |
26.いい映画だと思うけれど、単純に好みの問題で5点です。 【るいるい】さん 5点(2003-12-11 15:24:30) |
【STYX21】さん 7点(2003-11-13 20:18:14) |
24.時代の流れだろうか…火サスでもここまであまい捜査、裁判はないだろう、と醒めた目で見てしまった。親子の会話や子供達のエピソードもイマイチ…でした。 【桃子】さん 5点(2003-11-10 19:22:10) |
23.まず日本語題名がいいですね。アメリカの田舎町で起こる人種差別事件をテーマに、父と娘の愛情物語が淡々と描かれています。原題どおり「物まね鳥を殺すこと」なんて訳したら?ま、それはそれで興味を引いたかもしれませんが・・・ |
22.《ネタバレ》 父に無理やり見せられました。すごくまじめで重い映画かと食わず嫌いしていましたが、面白くて見やすくて一安心。多分皆さんの言うとおり子供の視点から描いているからでしょうね。最後子ども二人が襲われるシーンも、「ハム」のおかげでかろうじて凄惨さから救われている気がします。(ハムは最初大笑いしました(^^))ところで、後七人で平均点ランキングに入れますねー、もっとこの名作、多くの方に見て欲しいです。今回は真面目にコメント。 【かなかなしぐれ】さん 9点(2003-10-18 17:37:29) |
21.今見てみるとそれほど驚く内容ではないのですが、差別の問題を子どもの視点から端正に描いています。そして父親の強さ、子どもの素直さ、いろいろな人と共に生きるあたたかさなど、今なくしつつあるものを感じました。映像の隅々に懐かしさがある。 【チューン】さん 6点(2003-10-15 00:57:23) |
20.《ネタバレ》 黒人差別を取り扱っただけに話は重い。時代が時代だからとも思うけど、陪審員制ってなんだろうと思わされた。あれだけ無実の条件がそろっているのに有罪って・・・傍聴者も裁判官も陪審員でさえ無実は分かってたんだろうに。それでも有罪にしてしまう不条理さ。しかしそれもその時代の現実だったんだろうと思うとやりきれない。話のメインはこの裁判シーンにあるが、その後ラストも印象的。この結末は晴れやかではないが、素直に受け入れられるし、納得してしまう。それはこの物語の持って行き方や、主題が良く表現出来ていたせいかもしれない。 【智】さん 9点(2003-09-28 02:08:57) |