45.《ネタバレ》 無理やりでも3年間目的に向かって努力させる。やらされる方はすっかりその気になる。一方的に目的をとりあげる。やらされた方はこれまで何をやってきたんだと思う。最後はもういらないから死んで下さいと言われる。死刑囚だろうが犯罪者だろうが、こんなに残酷に人を弄ぶことをよくやったなと。前半、集められた死刑囚たちが、最初はいやいや殴られながら訓練を行い、続けていくうちに達成感を味わい、やる気が出て更に努力を重ねていく。その経過がとても丁寧に描かれていたので、作戦が中止になった時の落胆ぶり、気が抜けてしまった感じがよく伝わってきた。そして、自分達が抹殺されることを知ったときの怒り、悲しさもよく伝わった。もっとも身につけた力も技も、人殺しのためのものでしかないし、仮に作戦が遂行され暗殺に成功したとしても、結局は抹殺される運命だったと思うので、訓練中の達成感も、准尉の激励も、結局まやかしに過ぎないのだけどね。 【mogu】さん 7点(2005-03-13 01:53:35) |
44.歴史の暗部を主題にこのような映画をつくれてしまう韓国ってすごい。私が感じたのは「相手を思いやった愛」ってなんなのかな?ということでした。というのは、隊員の処刑が決まったときの反応として、色々と同情的でいい人っぽい教官は自分の保身のために処刑を即決。写真を破ったり、殺したくなるほど酷そうな教官は反対する。一見反対のような反応を示すと思えばそうではない。究極の決断時には本当の人間性が出ますね。愛があればこそ厳しく接する。ちょっと考えさせられてしまいます。面白くも悲しい、いい映画です。 【バチケン】さん 8点(2005-02-10 21:10:27) |
43.久々にパワーを感じる映画です。最後まで役者達の気合が伝わりました。訓練シーン等は結構リアルなので飽きずに観れました。 |
42.悪人がたくさんいる部隊なのにみんないい奴だったなぁ・・・ 【はりマン】さん 8点(2005-02-07 18:57:57) |
41.映画や漫画の中でしか考えられない話が現実に行われていたという事にまず驚きを隠せない。はっきり言って、時代背景を考慮しても、実行に移した権力者は単純で幼稚としか言いようが無い。一番の問題は、死刑囚の弱みにつけ込んで、自分の手を全く汚そうとしなかった点である。監督もそれが言いたいのだろうが。また、この映画を観ると計画が成功するとはとても思えないのである。根性だけで暗殺出来れば世話がなく、一番難しいのは無事に目的地まで行き、如何に目標に到達するかであり、それには高度な知識と状況判断が必要の筈である。”根性試し”はあっても教育するシーンは皆無であった。次に指導員が多すぎる。最初は一緒に戦うのかとも思ったが、それが違うとなれば味方同士で殺し合うことは目に見えていた。プロの兵士をそのままグリーンベレーの様に育てた方が速いだろうし、秘密を握る人間は少ないに越したことは無い。この映画は、結局役者の熱演に助けられたと感じる。どの役者も目がギラギラしており迫力に圧倒された。名前は分からないがなんとなく日本人役者と似ている俳優が多く、私は親しみやすかった。 【まさサイトー】さん 7点(2005-01-23 23:44:42) |
40.最初から一気にストーリーに引き込まれてしまっただけに、中間(作戦中止後)の中だるみが残念で仕方ない。歴史的な事実をもとにしているためか映画としてはラストに物足りなさを感じる。特殊部隊を中心に作品が構成されているため、国家の情勢、軍の上層部などが全く描かれていなかったことも物足りなさを感じる一因になっているものと思う。特殊部隊の隊員たちに感情移入できるよう多少は脚色してあるのだろうが、どうせなら隊員たち数名にスポットライトをあてて入隊までの経緯を細かく描写して徹底的に特殊部隊を中心とした感動ストーリーに仕立てるか、客観的な事実だけを前面に押し出して国家情勢の変動と交えてドキュメンタリー風にした方が良かったと思う。真に迫る演技を見せてくれただけに脚本の方向性が定まっていない印象を受けのがものすごく残念。 【北狐】さん 7点(2005-01-12 23:50:13) (良:1票) |
《改行表示》39.訓練生が教官達を殺すのを正当化しようとしてるのは首を傾げた。あくまでも訓練生達はそれ相当の罪を犯した死刑囚で教官達は軍の命令に従っただけの者達なのでどちらに同情するかといえば教官達だ。その後バスを奪って銃撃戦が始まることが予想された状況にあるのに訓練生達はバスに乗ってた民間人をすぐに解放しなかったのも醒める要素である。映画では描かれてないが恐らくバスに乗っていた民間人は死傷者が出てるのではないか?。そして最後の自爆もDVDの特典から見てフィクションだし(特典資料によると数人が自爆を試みたとだけある)。やはり少々事実に“味付け”して訓練生達に同情させるように作品化したようだ。が、それにしては僕は訓練生に同情しきれなかったし、かといって非難もしきれず・・・。味付けするなら訓練生に同情できるように完璧に仕上げて欲しかったと思うし、フィクションでは作品のコンセプトから外れるというのならば資料的価値を重視して味付けの無いままの映画にしたほうが良かったのではないか。まぁ金日成暗殺の為に作られた死刑囚部隊が情勢の変化とともに時代遅れの遺物と化していったようだが“エコ”という観点から見ると先進的なものだったのかもしれない。アニョハセヨ。 【膝小僧】さん 6点(2005-01-06 15:35:52) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 長かったけど、ブラザーフッドのようにダルさはあまり感じられなかった。 中々鬼畜な映画だったけど。なかなか楽しかった。最後の何とか軍曹がジープから 降りる時飴玉が散らばる位から最後までは、なんだかなぁとやりきれない思いになりました。 【たこら】さん 8点(2005-01-03 19:17:06) |
【タコス】さん 8点(2004-12-31 02:01:24) |
36.最近の韓国映画さすがですね。長さをまったく感じませんでした。しかしひどい話ですね。 【かじちゃんパパ】さん 7点(2004-12-27 08:35:05) |
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《改行表示》35. 『初恋のきた道』と同じくらい、人が走っている映画を見ました。もっとも、向こうはかわいい女の子でこちらはゴツイおっさん達でしたが。 大杉漣&斉藤洋介あらため、ソル・ギョング&アン・ソンギお見事。アン・ソンギの重厚な演技、もう大好きです。訓練兵たちを思いながらも上からの命令には逆らえない状態で、ああいった行動に出たという苦悩が伝わってきました。 それにしてもこれが史実に基づいているというのは驚きです。ほんの40年位前のお隣の国で、死刑囚から暗殺専門の軍隊を作るなんていう小説めいたことがあったとは。 【暇人】さん 7点(2004-12-10 16:17:43) |
34.《ネタバレ》 狂気の中の正義などある訳がない。そして、あってはならない。引くに引けない狂気は、暴走してしまうからだ。時代の変化から置き去りにされた「命」ほど、哀しく、空しいものはない、そんな印象を受けた。「生きる」とは?。「命」とは?。「国家」とは?。「安全」とは?...。人柱となった彼等を、今、映画という媒体で「伝える事」ができた韓国の人たちにとっては、まぎれもない英雄だと思う。そして、まぎれもない、戦争の犠牲者である...。国に、時代に翻弄された31の命...。平和の尊さを知るには十分な作品である。 【sirou92】さん 7点(2004-12-09 01:31:07) |
33.ブラザーフッドみたいなド派手な戦争映画かなって思って観たら、全然テイストが違っててんな。こっちはドンパチな戦争映画ではないねん。戦争シーンも全然ないし。いや戦うシーンとかは後半ちょろっとあるけど、本格的な戦争じゃないしな。でも本当にあった話やし(映画やから脚色はしてるやろうけど)、えげつない話なんで、感情移入とか泣いたりはなかったけど、最後まで集中して観てた。二時間以上もあるのにあんまりダレルこともなかったし。でも人によったら、部隊が途中ちょっとダラダラ日々を過ごすシーンがあって、そこは同じようにダラダラするかもしれん。しかし、こんな事件がほんまにお隣であったなんてな。全然知らんかった。役者陣はみんないい味だしてました。 【なにわ君】さん 10点(2004-12-06 12:35:18) |
32.日本人である私としては、韓国の歴史に関する知識や理解は当然低いので、「○×~の描写がおかしい」とか「×△~は理解出来ない」等の批評は全く考えずに、というよりも無視して鑑賞しました。韓国の歴史は韓国人にしかわからず、我々日本人が日本の視点で見る事になんの意味も感じないと思ったからです。それで純粋に映画として政治的・倫理的史観を除いて鑑賞した私の感想は、とても魂のこもった、熱い映画であり、非常に素晴らしかったと感じました。最初から最後まで一挙に見せる物語の力強さ、俳優達の迫真の演技、どれも素晴らしかったです。所々のアイテムも素晴らしく、「飴」がこぼれ落ちたシーンは本当にぐっときてしまいました。少なくとも、韓国は映画作りに関しては、残念ながら日本の数歩先を先行していると認めざるを得ない。ブラザーフットを見た時も感じたが、俳優の表情が全く違う。とても骨太な感じがするので、表情だけで迫力を感じます。かって、日本の誇る映画の巨匠、黒澤明は「日本には心の底から鬼気迫る、本当の迫真の演技が出来る役者がいなくなってしまった」と晩年言ってた事をふと思い出したが、お隣韓国ではそういう役者がごろごろ居る事に、驚嘆の念を覚えてしまいます。どうか邦画もいい意味で色々刺激を受けて、頑張って欲しいと願わずにはいられなかったです。 【はむじん】さん 8点(2004-12-03 03:21:11) |
31.見て損はない映画です。ただ、これだけ小説よりも奇な実話なのだから、もっと上手く魅せることが出来たんじゃないかな。勢いで、押し切ってしまっている印象を受けました。 【IKEKO】さん 7点(2004-11-24 23:22:47) |
30.金日成暗殺計画中止まではなかなか面白かったが、その後パワーダウン。でも最後の方でまた持ち直して結果なかなか良かった。 【アルテマ温泉】さん 7点(2004-11-21 00:00:17) |
29.《ネタバレ》 確かに684部隊を作った大元の上層部の身勝手さは、見ていて気持ちのいいものじゃありませんでした。が、オレは彼らの行動は正しかったとも言えると思います。彼らにしてみれば684部隊のことは国民のためにも隠しておくべき事だったのでしょう。考えてもみてください。もしいきなり今この日本に「何年も前からブッシュ大統領を暗殺するために訓練してきた部隊があります」と言われたらどうなると思いますか?当然世間はうろたえるでしょう。さらに「その部隊が脱走し○○県に入ったと思われます」なんて報道が流れたらどうですか?もう混乱するどころでは済まないかもしれません。その存在を隠そうとした事についてはそれが最善の選択だったと思います。存在を抹殺という形で隠そうとした事はいけませんが、ある程度は国民のためを思っての行動だったのだと思います。もし684部隊の望むように金日成を殺しに行かせたら国家情勢が悪くなるのは当然だし、最悪再び南北戦争になる可能性もあります。そう言った点では、上層部の決断も仕方ないものだったのではないでしょうか。力のやり場が無いのならボクサーとしての道を紹介してあげるとかもよかったかもしれませんね。この映画は軍上層部に対しての批判的映画として描かれているように思いますが、少しは彼らの葛藤も考えたものにして欲しかった気もします。彼らの中には、国民のためを思って行動した人間もいたはずなのですから。どんな場合にしても、一方の側の考え方だけだと何でもかたよってしまいますから。 【TANTO】さん 7点(2004-11-18 22:51:21) (良:1票) |
《改行表示》28.《ネタバレ》 実話のためか中途半端な感じ。 最後の集団自決っぽいシーンはもう一つ。 車を走らせて行って、パーっと散って欲しかったかな。 【山椒の実】さん 5点(2004-11-12 19:41:03) |
27.実話を下にしているということで期待していたのだが、前評判の割りにいまいちだったかなあ。囚人から訓練兵になった主人公たちより、三人の教官が訓練兵抹殺の命令を受領した後のそれぞれの対処の違いが面白かった。ものわかりがよく、訓練兵に同情的な教官が平然と抹殺命令に従い、きびしく鍛えた鬼教官が自分の部下として扱おうとしたり。けっこう、実社会もこんなものかもしれませんなあ。 【ジブラルタの星】さん 7点(2004-11-08 21:09:52) |
26.なんだよ、大杉漣!カンベンしてくれ。おかしな友情物語とかにしてしまったので興醒め、説得力がまったくないよ。そんなヤワな気持ちで金日成暗殺が成功するわけがないよ。人の屍を踏み越えて金日成暗殺を成就するくらいの意気込みがないと成功するわけないよ。「フルメタル・ジャケット」並に人間を破壊し、殺人マシーンに作り上げるような、見ているものに恐怖を与えなくては暗殺が成し遂げられるとは思えません。昔、韓国朴政権は軍事独裁政権だ!見たいな事言われてた覚えがあるから、こんな事あっても別段驚かないしね。 【亜流派 十五郎】さん 1点(2004-11-04 18:28:42) |