96.《ネタバレ》 オーメンは心理的に怖いだろうと思っていたのですが、
「サスペリア」と同じようなガックリ感でした。
魔女ではないのですが犬が活躍してその犬と人間から出来た子供というのが、
どうも違和感があり全然怖くはなかったのです。
犬は最初から出てきますのでわかりますし、同じ犬ネタでしたら「遊星からの物体X」の方が優秀。
殺人シーンもどうというものではなく、特に発掘現場での殺人シーンは(あ、人形)とわかる。
あれならばガラスに血ノリだけ流れて死体は映さない方がいい。
そうして肝心なダミアンなのですがかわいすぎる・・
私がイメージしていたのはもっと無表情な悪魔の子なのでもしかしたら2の方がそれがあるかも。
怖さで言えば主役よりも犬を連れてた従女!あれの方が怖い。
けど「キャリー」や「サスペリア2」の母には及ばない・・
一番怖いなぁと思ったのが心霊写真(予言写真)を撮る記者。
こいつの立場で見ていたらマジに怖いと思いました。
だってなぜ写真を撮り続けるかといえば、自分の未来が写っていたからなんですよ。
そりゃあ怖いでしょうに・・
神父さまの最期のシーンがよく撮れていました。
反キリスト映画と言うふれこみだったので違う期待もしてしまいました。
もしかしたら政治的な歴史大作ホラーかもしれないと・・
そんなたいそうなものではなかったんですね。
それと有名なホラーゆえ観る前から十字軍の亡霊や黒ミサを勝手に想像してました(苦笑)
演出としてはダミアンが三輪車でグルグル回るシーンですがこれもよい。
でもこのシーンは「シャイニング」そのものですよね。
あと主役のグレゴリー・ペックは山崎務(外人を日本人に例えるのがクセ)似で渋くてよいです。
この映画でもっとも良かったのは音楽です。
昔グレゴリー・チャットに凝ってて聴いていたんですが、
あれは車でひとり聞くとものすごい怖いんでやめました。
教会音楽って静寂と迫力があり落ち着くし怖くもなる。
効果音で言うと、「JAWS」のような音使いをしてて特典でも言ってました。
(JAWSのような音楽を作ってくれ)と頼まれて作ったとか・・
このころはすごい勢いのある映画が多かったんですね~!