127.イランの映画はこんな風に素朴な子供を描くのが上手です・・っていうべきなのか、それともこういう素朴な子供がまだたくさんいるということなのか。「清貧」という言葉が以前もてはやされたけれど、物のあふれた環境に生きる者の勝手な感傷で感想を述べてしまいそうになる自分がちょっと嫌な感じがします。そぎ落とされた状況でしか出せない美しさを見ました。 |
126.《ネタバレ》 イタリアのネオ・リアリズムがこんなところにまで流れてきてたのか、とも思うが、あちらはしばしば社会から見た子どもが登場したのに対し、こちらは子どもから見た社会が描かれている。子どもだってけっこう気遣いするのだ。なくした靴のことで親に心配をかけないように心を配る。妹は妹で試験を早く終わらせたりする。兄の妹への負い目、妹の兄への気遣い、と兄妹の間での心の揺れに、また友だちとの間でも、同情やその同情があっさり捨てられるところが描かれ、とても豊かに子どもたちの世界が立ち上がってくる。お父さんの庭師訪問のさいの内弁慶ぶりがケッサク。お父さんがかわいく見えた。マラソンのシーンで音楽が入らないのも正しく、ふと前を見ると誰もいないカットがうまい。そうした演出の的確さは、金魚が寄ってきて赤い靴となるラストで最高潮に達した。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-11-19 12:12:55) |
125.かわいらしい話にかわいらしい画に、かわいらしい人たち。 運動靴を取らせてあげたい。どうしても運動靴を取って欲しい。 ものすごく応援してしまいます。 言葉なんて全然分からないけど、字幕の文字にかじりついて世界に入り込めました。 異文化が心地良い画像の世界に、もう少し残っていたいと思わせるようなラストも気持ちいい。 この国もこういう映画を作れる国ならよかったのに。とっても切なくなります。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-25 21:37:56) |
124.妹が一生懸命走る姿はそれだけで涙出てきます。二人共目が輝いていて、素晴らしい子供達。豊かで物が溢れている日本では、こういった状況はあまりないだろうが、人間として根本的な事は忘れちゃいけないなと思った。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-07-20 11:51:46) |
123.妹の笑顔の為なら・・・兄貴の気持ち、よーくわかります。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-27 22:34:52) |
122. 見た後ほのぼのとさせてくれるいい映画です。古い話ですが、NHKドラマの「おしん」は イランで日本以上の大人気だったそうです。この映画を見れば答えがわかります。世界有数の親日国であるイランと日本は、どこか国民性が似ているのでしょう。日本人が、忘れかけたいろんなものを思い出してくれる佳作、ハリウッド発の殺人ドンパチ映画に疲れた人必見です。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-31 18:49:35) |
121.《ネタバレ》 イランなんだ。物語はさておき、ナンの焼き方、男女別の学校、迷路みたいな通学路等、生活ぶりが面白かった。そして、靴っていいな♪ 私も新しい靴を買ってもらって嬉しくてはしゃいでた頃があったなと、そーゆー感情を思い出させてくれた、見て良かった映画だと思います。 【まおあむ】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2007-06-17 14:25:54) |
120.街中をリヤカーで回っている塩交換屋(?)とか、男女が入替制になっている学校とか、路地に沿って設けられている溝とか、なかなか見ることのできないイランの下町の風景が非常に興味深かった。それにしても主役級3人とも素人さんですか!凄いなあ。素人みたいな役者は掃いて捨てるほどいるけど、役者のような素人が3人も…。うーむ、イラン映画は深い! 【鳥居甲斐守】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-23 21:33:49) |
119.優しい気持ちになれる映画の典型だと思う。妹のために頑張るお兄さんも良かったけど、ちょっと抜けたところのあるお父さんも好感がもてた。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-26 10:44:48) |
118.もし自分にあんなに可愛らしくて無垢な娘がいたら、絶対に嫁に送り出したくないです。 |
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117.愛すべき小作品。お兄ちゃんが帰ってきた後に靴を見に行こうとする妹がかわいい。「明日どうやって学校に行けばいいの?」「スリッパで行けばいい」は爆笑! 【承太郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-26 22:00:14) |
116.テレビ番組「はじめてのおつかい」を髣髴とさせる、子供の可愛さ全開の作品。兄のえなりかずきを思わせる老け顔が気になったが、あまりの情けなさに可愛く見えてくるから不思議だ。妹も文句なしに可愛らしい。「天使のような子供たち」という原題にあざとさを感じずにはいられないが、わかっていても監督の術中にはまってしまう。DVD特典の採用秘話は必見。 ラストでは金魚がお兄ちゃんの頑張りを称えてくれたということかな? けっしてカバの背中をつつく鳥みたいに、寄生虫をエサにしているわけではないよね? あと、親父、お前はもっと頑張れ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-28 04:10:05) |
115.《ネタバレ》 ラストスパートでつい気合が入り過ぎてうっかり1着を取ってしまったお兄ちゃんも気の毒だったけど、半馬身差で4着だった子はもっと気の毒だなぁ…。それはさておき、イランの日常風景が何とも健気で慎ましやかで美しい映画でした。妹がとにかく可愛かったなぁ。ラストがほろ苦~い雰囲気のままで終わってしまうのは痒い所に今一つ手が届かない感覚にも似た感情を味わわされましたが、実は巧い演出だったのかもしれません。これがハリウッド映画だったら、お兄ちゃんの1着を家族全員が讃え、その後パパから兄妹に新品の靴のプレゼント。抱き合ってキスしてみんなハッピーってところでエンディング曲が流れる…。それはそれで何だかなぁって気がしますからね。 |
114.同時期の自分と比べ、物の価値観や家族への気持ちがほんと真逆で恥ずかしくなりました。チャームな兄弟愛をありがとう。 【モチキチ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-09 13:41:51) |
113.ラストが宙に浮いてしまっている感がありますが(もしかするとTV用に編集されているのかもしれませんが)、それ以外は良くできた映画だと思います。それにしても、これだけ登場人物が走りっぱなしの作品はそうそうないのではないでしょうか。アクション映画でもないのに。 【K】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-05-12 17:29:52) |
112.ここまでの貧乏暮らしは経験ありませんが、ほんの30年前は日本でも服一着、靴一足買うのは中々大変でした。1950~60年代の邦画にも、名も無く貧しく、しかし美しく健気に生きる子供達は多数登場しています。当時はユニクロもABCマートも無かったし(地方にはユニクロはあったかな?)、馬鹿親(しつこいようですが親馬鹿ではない!)がブランド子供服を買うのに109-②に並ぶなんてのもあり得ません。最近の人は本作を観て目から鱗かもしれませんけど、日本もこんな家庭が珍しくない時代を経て現在に至っているのです。とにかく、物は大切にしましょうネ、7点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-09 00:37:09) |
111.《ネタバレ》 イランの映画ではよく子供の視点から描かれたものが多いですね。彼らは何かを失い、そして大人は分かってくれない。9歳になったらもう大人だと言われ、ろくに靴も買ってもらえず家の手伝いをさせられる子供を見てカルチャーショックを受けてしまいます。イランの子供たちは偉いんだなぁ、と。水路に流れていく靴を追いかける少女のスピード感、そして自分の靴を他の子が履いているのを発見するのが学校での朝礼時というのもまた心憎い演出です。クライマックスはとてつもなくスリリング、心臓に悪い。最後は兄としての不甲斐なさと諦念の感が同時にやって来ますが、後味は悪くなく寧ろ清々しいくらいです。 【かんたーた】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-05-05 22:46:37) |
110.清貧とはまさにこのことと「たそがれ清兵衛」に続いて教えられました。貧しくとも清く正しく美しく・・・。正直言えば清富が一番いいのだけれど、それではうらやましくて、見ていてつい腹が立ってしまいそうだ。なにはともあれ、日本が陥ってしまった拝金地獄の前風景があります。物も人もいとおしく感じられるということは良き事かな。 【チューン】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-05-03 22:37:30) |
109.イイねんけどなぁ~~過剰な期待から、少しガッカリかも… 今ひとつ残らなかった… でも、小学生とかの教育系にはもってこいかと思われます。 イイ話やし、子供の表情も実に豊かで、テーマも身近でイイと思います。 少し病んですれた 自分にはちょい物足りないかな~ |
108.親に言えなくてこんな苦労したことってあったなぁ、、と子供の頃を思い出す映画でした。飽きずに最後まで観ることができましたが、どうも感動までには至りませんでした。いい映画なのは理解できるんだけど何故!?。 しかし、俺が靴買ってやる!!って気持ちになります。 【レンジ】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-04-07 12:40:11) |