3.《ネタバレ》 会話式レビュー・・・
A君『ひどかったね』
B君『ひどかったな』
A君『「大日本人」はきつい映画だったけど、あれの方が数倍マシに思えてきたよ』
B君『そうだね。終わった後、無意識に「ひどいわ・・」と声が漏れちまった。他の客を終わったあとチラリと顔見たら苦い顔してた』
A君『最初の方の閉鎖された空間での展開は基本に忠実と言っていいコントで、部分的に笑える所はあったよ』
B君『でも松っちゃんのテレビでやるコントは元々好きなんだけど、映画はさほど笑えないんだな・・冗長に感じる瞬間もある。間に入るメキシコ編は心底どうでも良くて退屈』
A君『途中からいかに、あの場所から脱出出来るかという流れに入った時に「おっそういう事か脱出一人コントかぁ!」と本作を割り切ろうとしたけど、脱出してから次第に様子がおかしくなる・・』
B君『まぁね・・前半が恋しくなるくらいつまんなくなるな。しまいにはチンコスイッチで上へ登るとヒーリング的映像が始まって、悪いけど「正気?」と思った』
A君『そして問題のラストシーン。世界とチンコスイッチと松っちゃんは?』
B君『露骨に意味ありげに提示されている感じが心底ダサいと思った。松っちゃんが「それぞれのシーンから自由に解釈してほしい」って語っていたけど、それぞれの解釈が出来るほどの底の深さが本作には感じられないんだよ!』
A君『優れた映画は様々なシーンで「ここはこうなんだろうなぁ」と色々解釈できる広がりを見せてくれるけどね』
B君『誰か「松本、それは違うやろ?」ときっぱり軌道修正してくれる人が必要だと思う』
A君『点数的には1点か2点どちらかにしようか迷うね』
B君『後半のひどさに比べたら前半は辛うじて魅力的に見えてきたから2点にしておくよ。』
A君『どこかのサイトで『しんぼる』を褒めている人が「通常の映画の物差しで、この映画を観るのは間違い。ちゃんと観れば分かる。映画評論家じゃないんだから」という内容で『しんぼる』否定派を批判していたけど・・ちゃんと観てつまんない、ひどいと思ったんだから、仕方ないでしょと言いたい・・』
B君『とにかく、こんな惨憺たる事になって残念だよ!誰かハッキリ言ってやれよ!「もう映画はやめとけ」ってね』