122.この映画はすごい映画だが、同時にすごく変な映画だ。何が変なのかはもう少し詳しく観なければならないが、一つ挙げるとすれば過剰な演出だろう。というよりも、この映画は全てが過剰だ。そして極端にコミカルだ。過剰にシリアスな物語を過剰にコミカルに描き、極限まで寓話性を引き出しているが、それゆえにこの映画の射程は思いのほか短いということに気付かされる気がする。エレーンを動かしたものはベンではないことは明白だが、ラストシーンに多くを読み取りすぎることは危険だろう。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-29 00:37:24) |
121.《ネタバレ》 この作品を初めて観たのは子供の頃でした。「ものすごく面白かった!」という記憶があります。でも今観ると、きっと途中で観るのをやめてしまうでしょうねぇ。当時の映画解説の人が、「最後、バスに乗り込んだ2人は笑っていない。それは、これからいろんな困難があることを暗示している」と説明していて、なるほどと思いましたが、陳腐な解説ですね。音楽が良かったです。特に「ミセス・ロビンソンのテーマ」は、聴くだけで当時の様子が頭に浮かんできます。面白かったという昔の記憶に7点。 【ramo】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-08-29 11:21:55) |
120.《ネタバレ》 ダスティン・ホフマンがあたりまえだけど若い! これが実質映画デビューで、すでに30歳だったとは思えない新鮮な演技です(この人『マラソンマン』でもほとんど40歳でまだ大学生が演じてるから凄い)。今の若い人にはなかなか理解できないベンとエレインの行動だけど、あの時代のカルチャーというか若者のパワーに心を揺さぶられる人もいるはずです。ニューシネマ全盛期ですが、この映画はそのまま絵になる様なショットが多くて、マイク・ニコルズの才気には感服です。そしてキャサリン・ロス、この瑞々しさは永遠にフィルムの上に刻まれていくでしょう。 しかし数ある恋愛映画の中でも、このカップルほど長続きしそうもないと感じられるキャラは他にないのでは(笑) 【S&S】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-13 01:04:05) |
119.《ネタバレ》 この映画を最初に見たのは学生の頃、主人公ベンとほぼ同年代だった。(役者ダスティ・ホフマンは10も上、彼は新人ながら30歳でこの役を演じている) この頃は、アメリカン・ニューシネマという波に乗り、反体制反倫理(暴力、セックス、ドラッグなど)の映画が多く作られた。この映画もまた「俺たちに明日はない」や「イージーライダー」などと並び称されるものかもしれない。 映画は花嫁を奪って逃げるラストシーンももちろんだが、私はその直前の教会の屋上から「エレーン! エレーン!」叫び、それに「ベーン!」と答えるシーンの記憶が忘れられない。 映画の後、二人はどうなったかはわからない。少なくともハッピーエンドではない。両親が敷いたレール、社会常識や規範を卒業した二人は、二人だけの新しい世界へと向かっていく・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-28 13:18:02) |
118.登場人物に感情移入できなくて、行動もあまり理解できませんでした。ラストの表情が変わっていくところが印象に残りました。 【*まみこ*】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-12-05 00:27:41) |
117.ラストはインパクトあるが、二人の将来が思いやられる。 【きーとん】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-09-02 23:03:41) |
116.途中まで昼ドラのようなストーリーだし、結婚式投げ出してまで、ダスティンについて行きたいと思うのも納得いかない。でもなぜだろうか、ラストの二人の表情から笑顔が消えるシーンで流れるサウンド・オブ・サイレンスに涙せずにはいられない。 【たっけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-08-12 22:42:32) |
115.《ネタバレ》 ラストシーンがとても有名ですが、オープニングの動く歩道のシーンからめちゃくちゃ格好いいですよ。鋭い映像感覚、素晴らしい音楽、随所に散りばめられたユーモアなど、味わいどころ満載です。 【藤堂直己】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-08-09 23:34:00) |
114.《ネタバレ》 童貞を卒業ってことw?サイモン&ガーファンクルだけだなあ。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-20 23:28:37) |
113.《ネタバレ》 「卒業」というタイトルから爽やかな青春映画を想像していましたが…。序盤でまさかのサブリミナルおっぱい。その辺りからあらぬ方向へ(笑) 以降、熟女による筆おろし映画、すなはち「卒業」なのかと理解し、愕然とした… のも束の間、親子丼、略奪愛へと。ストーリーは、まぁ、評価不能です。しかし、心情の映像への落とし込みが非常に上手い。例えば、考え事をして煙草の灰が長くなってる箇所や、動揺してハンドルをぐらつかせる箇所、不倫妻と喧嘩の後の暴走運転etc…。感情を動作とカメラワークで何とか表現しようとしている所は好感が持てます。最後までそういった表現満載です。それに物語が乗っかっていけば良作と思ったんでしょうが。印象に残ったのは、冒頭で人に囲まれた時の不安や動悸を伝えるのが上手かったのと、ラストシーンでの自由を手に入れた二人へ対する突き放し方。バスの中で幸せそうな二人の若者は、大人達の冷めた視線に囲まれるんですねぇ。そこでsoud of silence~が流れてくるからたまらんです。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-10-27 01:37:18) |
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112.子供心に憧れを抱いたラストシーン。今観るとただの子供騙し。全てを親にあてがってもらう金持ちボンボンが持った自らの意志が母娘の掛け持ちとは。笑わせるにも程がある。ホイホイ付いて行くエレーンにも失笑。他者への配慮が皆無な行動を「若気の至り」「体制への反抗」とうそぶき、時代の象徴と美化する点に虫唾が走ります。感想が180度ひっくり返った稀有な作品です。 |
111.《ネタバレ》 昨夜BS2でやってたので見ました。小さい頃に見て以来なので、ハッキリ言って最後のシーンしか覚えてなかったのですが…こんなに内容はドロドロだったのね(笑)でも深夜2時過ぎまで放送されていたにもかかわらず最後まで見てしまったのは、やはり魅力に溢れた作品だからなのでしょう。青春時代に限らず、自分が何をしたいのか、何のために生きてるのか…彷徨いながらフワフワとした煮え切らない日々を送ることもある。懐かしいような寂しいような…そんな気だるい日常を、あの有名な曲「サウンド・オブ・サイレンス」や「スカボロー・フェア」が味わい深く表現してますね。最後はハッピーエンドかと思っていましたが、あの二人の硬い表情に「本当に幸せになれるのか?」と不安になった。そんな余韻を残す終わり方も個人的に好きです。 【あっち】さん [地上波(字幕)] 8点(2009-03-20 12:32:20) |
110.《ネタバレ》 純然たる恋愛ものはあまり観ないのだが、これは昔から大好き。いやね、この主人公が「貧乏な中奨学金を取って苦学して優秀な成績を収め、しかしながら経済的なことを理由に恋人との仲を引き裂かれてしまう」なんて設定であっては、かえってだめなんですよ。まあ、教会の花嫁奪取のあのシーンだけ先に知ってこの映画を観る人が多いので、そういうのを期待しちゃうみたいだけどね。でも、それだったら面白くないよ、きっと。金持ちのボンボンが、優秀な成績を収めたのに卒業後仕事を見つけずだらだらして、かつて淡い思いを抱いた同級生(だっけ?)のお母さんに誘惑され関係までして、そのくせ同級生を諦めずに果てはストーカー行為。で結婚式にまで乗り込む。字にするとこんなミもフタもない状況なのに、なぜか感情移入させてしまうところがすごい。イケメンとも言えないチビ(失礼)のダスティン・ホフマンの起用が良かったのか。悩める若者、っていうのはこんなもんだからかもね。思えば強引過ぎる結末なのに、それが許せちゃうのはやっぱり名画なのだと思う。音楽も最高だし。 【あっかっか】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-01-13 13:48:35) |
109.これはコメディと捉えていいのでしょうか・・・ 私は主人公の何とも煮え切らない性格にイライラしながらも 結局は、主人公の立場で見てました。 今、この御時世にピッタリな映画ですね。。。 【ナラタージュ】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-04-30 17:59:39) |
108.ダスティンのの黄金期(60~80年代初め)の作品は外れがないです。 【TVC15】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-25 11:24:46) |
107.《ネタバレ》 アメリカン・ニュー・シネマの代表作であるがピルなどの避妊の実現などによる性の意識の変化など当時のアメリカにおける状況がより強く感じることができる作品だ。またフランスのヌーヴェルバーグの影響が非常に色濃く出ており、特にわざと場面を飛ばすジャンプカットやロングテイクなど今までのハリウッドとは違う技法を用いプロデューサーや俳優を中心とした時代から監督を中心とした作家主義の時代というものが感じ取れるなかなか革新的な作品である。 上辺だけ見るとねちっこい作品とはなってるが、シニシズムの中に自己を確立しようとする焦燥感、そして現実逃避による刹那主義は時代と国境を越えて今でも十分に通じ、若者特有の感情が感じ取れる。有名な強奪シーンまではいかないにしてもサイモン&ガーファンクルの素晴らしい音楽もあってかどこか懐旧の念を抱いてしまうのは大げさだろうか。 ラストは二人の何とも言えぬ不安げな顔、そして老人だらけのバス=不安な未来、バスの定まった目的地=不自由と非常に不安な終わり方をしているが、リアリズムの中の警告という感じを受けて他のニューシネマとはまた違う余韻を残している。 声を大にして言うと人間性を疑われるかもしれないが、私はこの作品は好きである。ダスティン・ホフマンの新人とは思えぬ演技、リチャード・ドレイファスの登場も見逃せない。 【きいろのくじら】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-28 01:46:36) |
106.《ネタバレ》 有名な作品ですが、自分にはただただ気持ち悪い内容でしかない。 何を表現したいのやら・・・。 激しい色恋に憧れるロマンチストの暴走劇。 【カラバ侯爵】さん [ビデオ(字幕)] 0点(2007-12-04 21:17:35) |
105.《ネタバレ》 現代の感性でなくとも当時の感性で鑑賞しても正直共感できない部分は多いと思います。いわゆる否定派の方々の意見の通りかと・・・が、しかしこの映画にはそれ以上の何かがあります。それはサイモンとガーファンクルの音楽によるところが大きいのかもしれません。とにかく「名作」の一本には違いないと思います。 【SITH LORD】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-06 14:06:36) |
104.うわードロドロしてるなぁ。サイモン&ガーファンクルの数々の名曲とラストシーンだけが最高です。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-06-22 22:27:43) |
103.《ネタバレ》 これもニューシネマの産物だな。主人公の反体制ぶりやその時の感情で行き先も分からないバスに乗る二人の表情などが物語っている。それをS&Gの名曲が楽しくも悲しくも盛り立てる。ただ、心理変化などもう少し時間をかけても良かったと思う。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-08 23:53:35) |