26.《ネタバレ》 凄く良い映画ですね~。まずなによりも脚本が素晴らしい。血を選ぶのか、これまでの時間を選ぶのかって、正しいとか正しくないで判断出来ない、正解のない、割り切れないテーマを持ってくるわけですから。そんでまたそのテーマが人類普遍なもんだから、外国で好評だったのも頷けます。福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、みんな良い演技してたけど、でも子供たちの演技が一番素晴らしかったかも。とっても自然で、真に迫ってました。印象深いシーンは多いけど、カメラに撮影された写真を発見して涙ぐむシーンがやはりぐっときました。丁寧で、そして1シーン1シーン丁寧に撮られていて、ハード的にも巧かったですね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-06-30 21:55:47) |
25.なかなかの良作でした~ 期待通りでしたね~ 今まで、有りそうで無かった、題材(ストーリー)..下手をすると、とんでもなく駄作になってしまう可能性だってあるのに..物語として、とても上手く創り上げています..上手く料理したな~ って感心します..アイデアと脚本の勝利!ですね..キャスティングも、絶妙でした~ すばらし~! 福山雅治の息子(子役:二宮慶多)が、若干、芝居ヘタだったかな..そこが悔やまれる..監督は、物静かに淡々と日常を描く、ヒューマンドラマが得意のようですね..以前 観た「歩いても・・」は、小津安二郎系 そのものでした..次作を期待しています... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-06-21 18:35:16) |
24.どちらの子供もかわいく見えなかたので、感情移入できませんでした。結末もどうなっているのか? なんか腑に落ちません。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 3点(2014-05-27 21:13:47) |
【黒ネコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-05-11 18:41:20) |
22.《ネタバレ》 子供を取り違えた場合に起こるであろう親子の機微がすべて起こる 父親が自分に似ていない子供に対する不信 母親が愛する子供を本当の両親に返さなければならないための心身症を伴うストレス 交換された後に子供が感じる、親に捨てられてしまったんじゃないかという元の親への不信感 新しい親を心から愛せない子供 返してしまった子供を忘れてしまうんじゃないかと思う親の恐怖 話は福山雅治演じる野々宮家を中心に進む 取り違えられたもう一つの家族、斎木家の方の家族の思いはほとんど描かれない テーマが薄まってしまわないためにはしかたがなかったのかもしれないが、ちょっと寂しい 斎木家にも長男を渡さなければならなかった葛藤があったはずだ 劇中ではくせがある斎木家のリリーフランキーが、むしろエリートの野々宮よりもいい父親、いい家族であるという描かれ方だが、自分には野々宮も仕事中心で家庭を見ている時間がないまでも、良い父親としてある程度努力しているように見えた ピアノを一緒に引いたりゲームしたり子供の誕生日を祝ったり、父親としては一般的であると言う所をちゃんと描くのは是枝監督はたいしたものだと思った 普通ならもっとわかりやすく福山雅治を鼻持ちならない嫌な奴に描いただろう その場合はわかりやすいが、日々の家族のリアル感は失われる 私には子供の取り違えが発覚する前から、野々宮は充分いい父親に見えた 対して野々宮の妻の方がむしろ問題がある様に思えた 野々宮の不注意な一言を後々までトラウマとなっているような妻の言い方はむしろ怒りを憶えた 子供を交換する直前に息子が固辞した一眼レフから息子が撮った父親の姿が出て来た時はおもわず涙が出た ふた家族がそろった河原のキャンプで、新しい両親が息子の事を好きだと言うと、息子が「パパよりも?」と聞いてきて、ちょっと間があって「そうだ」と答える おもわず息を飲んだ 息子・慶多にとっては衝撃だっただろう しかし子供のためを思う野々宮の気持ちを思うと、それはそれで人間としては立派であると思ったが、父親としてはどうかなと思わざるを得なかった その帳尻を最後の最後に自分で償うエンディングは、父親としてエリートのプライドを捨てた野々宮の見事な「そして父になる」にふさわしいラストシーンだと思った 傑作だと思う 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-05-10 13:43:50) |
21.《ネタバレ》 とても丁寧な作りで、ドラマへの没入感は半端なかったです。対照的な親子を登場させることで、主旨も非常に分かりやすくなっている。福山雅治側にだけこだわって作ったのも、正解だと思う。多くの観客はリリー・フランキーの人懐っこい父親に共感するはず。なのにあえてそちらサイドのエピソードをそれほど盛り込まず、あくまでも福山雅治側に焦点を絞ったことは高く評価したいです。ただ、離婚かと思わせるほど険悪になってもなぜ別れないのか?その辺りの奥さんの心理描写が少し描かれていると、彼のキャラがもうちょっと掘り下げられた気もします。それから写真。子供が知らないうちに撮っていた写真。その写真を見て良き父親として急に目覚める。で子供を交換。あれ?リリー・フランキー側の気持ちは?そこがちょ~っと強引過ぎかな。まぁそれらを差し引いても心にグッとはきたので、いい映画としましょう。「父親だって取り返しのつかない仕事だろ!」一番グッときたセリフです。 |
20.《ネタバレ》 一眼カメラのシーンはすごく重要なシーンですよね。 子供が撮った写真について、ものすご~~い違和感を感じました。 一瞬しか見てないけど、子供にあんな写真は撮れない・・・・ カット自体(技術的に)も、カット順番も無理がある。 ボケボケ写真、下手な写真のほうが味があったんじゃないかな。 閑話休題。 スローテンポなのに全体をとおしてすんなり見てしまった。 リリーさんは安定してる。福山さんの演技は・・・ でも、能力の高い、嫌味な人間像は描けてました。 子役(りゅうせいじゃないほう)の黒目が大きくて怖いッス。 【たかしろ】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-04-28 18:40:54) |
19.とにかく、間が良かったです。子供を交換した後の家族と子供の間が変わり、違和感や気まずさが生じているのが伝わりました。それだけ6年間を埋めるのは難しい。 写真の使い方もとてもうまかったです。 【Yu】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-25 17:25:05) |
18.《ネタバレ》 ハリウッド映画好きにとっては、せりふの少なさ、画面の静かさに戸惑う。是枝監督の作品とは認識しながらも。ありえなさを感じるシーンとしては、小学校受験の控え室で面接内容の嘘のネタ晴らし、子ども取り違えの事実を会社の同僚にこともなげに話す、環境の劇的変化に対して子どもたちが静か過ぎ、など。子どもを二人持つ私たち夫婦で鑑賞したが、ともに感情移入できないもどかしさを感じ、泣くこともできなかった。「そして父になる」という題にずれを感じる。 【LOIS】さん [映画館(邦画)] 3点(2014-04-02 22:29:41) |
17.近年に公開された邦画をほぼリアルタイムにこちらの劇場で味わえる機会はそうそうない。そんななか地下鉄でひょいと行けるIFC Centerにて公開されていたという理由だけで是枝裕和監督がどういった作品を撮ってきたのかという予備知識もないままにえいやっと行ってみた。その時には数日後別の劇場で彼の作品「ワンダフル・ライフ」にも遭遇するとは知りもせずに。 都心の高層マンションに住む経済的に恵まれた家庭というのがいかにもろいものかという面もみせてくれる。「冗談じゃないよ…」と彼の口からこぼれるような生活環境も、別の視点にたてばそちらの方がもっともっと素朴でたくましい。物質面の豊かさなんてものはすぐになくなってしまう美味しいお菓子みたいなもの、毎日を生きぬいていくための心と体の栄養にはならない。そんな考えも頭のなかで渦巻く。 ほんの数話みただけの「カーネーション」を通して知った尾野真千子、その彼女の物憂げな表情が印象に残った。前々から気になっていた『萌の朱雀』、ぜひ鑑賞してみたい。そのきっかけのひとつがリリー・フランキーの映画解説本だったという事実もツボ。 こちらの映画館での遭遇回数が多い俳優さんに夏八木勲、風吹ジュン、そして樹木希林がこの度晴れてランクイン。 【kei】さん [映画館(邦画)] 5点(2014-04-02 10:50:58) |
|
16.《ネタバレ》 ◇各役者さんが、それぞれのセグメントの「俗」さを上手く表現。大きなテーマで書かれる本作ですが、父性愛よりも母性愛に重きを置かれていたように感じました。◇体験したことのない事象でありながら、その戸惑いがよく伝わりました。◇奇しくも、現実で取り違えの男性のニュースも報道され、そのタイミングに驚きました。 【ハクリキコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-01-12 01:16:06) |
15.血の繋がりを取るか、心の絆を取るか?父として考えさせられる作品。福山一家とリリー一家が対照的に描かれており、リリーパパの振る舞いが非常にリアルで共感持てました。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-08 12:27:09) |
14.《ネタバレ》 血のつながりか共に過ごした時間か、取り違えた子を6年間育てた2つの家族が交差するドラマ。BGMのない静かな空気感の中で物語は紡がれます。初の父親役を好演した福山雅治、エリートイケメンパパはハマっていたようです。切ない展開に引き込まれたのですが、あっさりとしすぎたオチに違和感アリ。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-12-16 22:58:38) |
13.《ネタバレ》 遅ればせながら、この話題作を海外で観ました。 子供の取り違えが、実は、ねたみを持った看護師の意図的な犯罪だったと言うところが斬新で、すでに時効が成立して罪に問われないというあたりが新しいと思います。 出ている役者はみんな上手いですし、表情だけでも見事な演技をしているように思いました。 リリー、真木、尾野の演技は秀逸で、それでいて浮いた感じのする福山の演技は、かなり計算されたもののように感じ、満足のいく作品でした。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-12-10 15:22:19) |
12.《ネタバレ》 まだ私は誰の父でもないので、「6年間共に過ごした子どもこそが我が子である」と単純に結論付けることができる。しかしながら、誰かの父となったとき、自分の血を引いた子どもが生まれたときに、果たして同じ結論にたどり着くのかどうかが全く想像できない。血とはいったいなんであろうか? 【いっちぃ】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-11-06 20:28:11) |
11.《ネタバレ》 子供の取り違え、重い問題です。しかしどうしても福山パパには感情移入できませんでした。どうせ自分のことしか考えていないのだろう、どちらの親にもなり得ていない。という印象。一方福山奥さんが、気の毒で、気の毒で。6年間手塩にかけ、愛情を注ぎ、もはや人生の一部となっていた我が息子を、間違いだったから、取り替えましょうって。あんた、あんまりでしょう。その奥さんに毒舌をはく福山。そうじゃないだろー。先方の一家は3人のこどもがいて、一人入れ替わっても、一人増えてもあまり変わらなそうな幸せ家族。福山さんちの行く末が心配でした。邦題は、”それでも母になれない” でしょう。 【杜子春】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-10-17 16:26:31) |
10.リリー・フランキーの「ぐるりのこと」と、是枝監督の「歩いても歩いても」が恐らくお気に入り邦画ベスト2なので、福山雅治主演に多少の不安を感じつつも、封切りを待ちかねて見に行ってきました。結果は「素直に面白かった:8点」なのですが、グールドのゴールドベルク変奏曲の使い方がどうにも耐えられず、1点減の7点止まりになります。こんな感想を書くのは私だけかもしれませんが、あのアリアの冒頭部分だけを何度も(確か3回)繰り返し使う演出が私にはどうにも理解できません。あの特徴的な曲を使うのならば、ここぞという場面で一度だけでしょう。1回目は普通に聞けて良かったけれど、2回目、3回目にはもう気になって気になって、なぜ繰り返し使うのかと、そこだけが苦痛でした。 【杜の都の映画好き】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-10-15 17:30:22) |
9.《ネタバレ》 帰省して母親と地元の映画館で鑑賞。 観始めたらなんと舞台地が身内が出産経験した土地、隣には母親。 泣く為の舞台演出はばっちりでしたw 母親でなく父親を主人公にしたのがよかったと思う。 「もし自分の子供が取り違えだったら交換する?」と聞かれたら 「絶対返さない、返すわけがない」と多くの母親は脊髄反射で答えるのではなかろうか。(子供のいない私でもそう答えるし、母親もそう答えた。) いわゆる「女って生き物は感情で語る」が如実に現れるケース。 ここで「いま子供可愛いだけでは済まされない現実問題がこれからどんどん出てくるんですよ? いま対処しないでいつやるの?今でしょ(これももう古いか)」 と冷静かつ合理的思考に基づき言えるのが男という生き物なのかもしれない。 それが苦渋の決断のうえで発した言葉ではなく、いままで子供を直視してこなかった 関係の希薄な父親が言うだけにより冷血無慈悲に映る。うまい。 こういうジェンダーの違いをはっきりさせ尚且つ社会的に成功していても家庭内では肝心なところが欠落している主人公が成長していくさまを淡々とたくみに見せるという作品はベタだが私は好きなのである。 実はこの監督作品を観るのは初めてで、それも「誰も知らない」は下地の事件を先に知っていたのでその陰惨な実情が感動作品にすりかえられる事に反発していたのがある。ノンフィクションが下地になっているのは「そして父になる」も同様で、実際の当事者達はもっとどろどろと愛憎入り乱れて苦しみぬいたと思う。そういう点ではエンターテイメントに落とし込んで綺麗にまとめすぎた感は否めないけどこれはこれでドラマ劇としてアリなのかなと感じた。 余談だが、この映画はシニア世代の多そうなときは鑑賞は避けたほうがよいかと思われる。完全に孫か、かつての我が子を見る眼で鑑賞するものだから子役がスクリーンではしゃぐたびに「かわいい~!かわいい!」と感嘆しクライマックスではあちらもこちらもおばさま達の嗚咽まみれになった。あの世代にはクリティカルヒットなので静かに落涙なんてとてもできない。かくいう私の母も同様で、周囲の皆様お騒がせしました…申し訳ない。子供を撮らせる事に関しては随一の監督というのもうなずけた。 【どぶん子】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-15 00:35:34) |
8.スピルバーグが惚れ込むのもよく頷ける、父と子のドラマである。 映画祭での評価は、勿論そんなテーマがどうのこうのといったものではあるまい。 テーマなら小説ででも語ればよいのだから。 デジタルカメラの再生画像を見る福山雅治の横顔。 その頬を涙が伝っているのか、いないのか、微妙な自然光の加減が素晴らしい。 列車の座席で二宮慶多に「どこかに行っちゃおうか」と語りかける尾野真千子の横顔。 ふと影が差し込み、画面は暗転。その表情は判然とせず、 彼女の思いつめているだろう輪郭だけがうっすらと浮かびあがる明暗が素晴らしい。 スピルバーグはこの慎ましくも豊かな光の表現に触発されたはずだ。 リリー・フランキー、真木よう子が子供たちと触れ合う身体表現もいい。 河原で尾野の肩をやさしく抱き、勝手口の上がり框で二宮を抱きしめてやる真木。 その相手を受け入れる手の動きが、そしてそれに応える二人の手のリアクションが 豊かな表情となっている。 黄升炫が詫びながら顔を覆う手のいじらしさも忘れられない。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-09 22:48:26) |
7.暗い、暗すぎる。オチは救いなのかもしれないが、それまでの描写が幸せを描くシーンさえどこか陰鬱だ。暗い状況はストレートに、明るい状況は思い出として描かれているからか。取り違え事件そのものの是非はさておき、子どもについて考えるとき、特に子どもがそれを見ているときに、暗くては仕方ないじゃないか。と思う。家族の過ごし方の描き方もちとクドかったなぁ。これをリアリティある、と感じてしまった私自身、家族を持つことへの抵抗が強いのかもしれない。 【元祖】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-10-02 21:21:33) |