236.こうまで爽快感のない戦争映画も珍しい。おどおどした気持ちと倦怠感が交錯し、それにヒステリーが重なる。オバサンを射殺するあたり説得力があった。恐怖があり、仲間を殺された恨みがあり、分からない言葉で何やらこちらを非難している、倦怠感からヒステリーへ一足飛びにエイッと行ってしまう。ラストの大混戦、敵味方の区別もつかない渾沌に友軍の爆撃が重なって、ヒステリーは頂点に達する。けっきょくすべての兵士の死は犬死にである、というやりきれなさがビンビン伝わってきた。ヘリコプターの風でカバーがめくれ死体が出てくるとこ。冒頭の除隊組とすれ違うところも印象深い。最後の兵士の意味ありげな笑い。ザマアミロが80%、憐れみ10%、頑張れよ10%、ってとこか。バーンズも単なる悪役じゃなくて、この戦場で生き残り続けてきた経歴を持っている、生き残ることは殺すことだってことを身をもって証明してきて、クリスがラストでなぞるわけ。そしてすべてを包み込むジャングルの怖さ。ここでは敵はまったく純粋な「敵」として存在する。懲らしめるべきものでも、人倫を踏み外した憐れむべきものでもなく、ほっておくとこちらを殺しに来るただ純粋な敵。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-06-07 12:03:29) |
235.《ネタバレ》 戦争の悲惨さ、無秩序な感じがよく表現されており、かなり重い映画。実際の戦争でも誰もがこんな極限状態に陥って、エゴで民間人を襲ったり、気に食わない味方がいたら戦場に紛れてやりあったりとかあるんだろう。生き残っても心に深く刻みこまれるのでしょう。戦争なんてホントいいもんじゃないや。こんなことにするなら、わざと2回負傷して後方に下がりますよ。あとスパイダーマンのクレイジーな宿敵がとても良い人だったのに違和感がありました(笑)ウィレムには最後まで生き残ってほしかったなー。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-02 00:43:36) |
234.歴史を後世に伝えていく手段として、映画はとても有効だと思いますし、実際勉強になりました。でも、それだけでしたね。いや、それだけでも十分に価値はあると思いますが、そこに感動要素があればなお良かったと思います。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-08 20:06:12) |
233.戦争映画は決して嫌いではないですが、あまり揺さぶられるものはありませんでした。 【シトロエン】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-01-10 23:08:22) |
232.暗すぎ、重すぎ。エンターテイメント性ゼロ。自分には合わなかった。 こういう映画は嫌い。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 1点(2010-01-05 01:48:54) |
231.《ネタバレ》 軍隊の兵士達の出身が下層に偏ってること、兵士達の間で麻薬がごく当たり前に蔓延してること、ベトナム人に対する虐待行為が行われたこと、上層部は不祥事を隠蔽にはしること。●● こういった本来なら隠したいような事実を、きちんと描写して、しかもその映画が大ヒットするというは、アメリカって結構懐が深い国だと思われました。●● ただ、主人公がベトナムに志願してきた理由が、あくまで「自分が…」の方がメインで、得たものも「自分は…」ってのがちょっとひっかかりました。ぶっちゃけそんな自分探しのために人殺しに来られちゃ、来られた方が迷惑です。●● 例え、建前でも「自由のため」とか、「祖国のため」とか言って欲しかったし、(言っては、いるんだけどもっと強く)、描写的にも北ベトナム、ベトコン側の暗黒面も描いて欲しかった。●● なんか、この映画の描き方だと、戦争という不可避な「大災害」が起こっていて、それに巻き込まれた人々の苦痛を描く映画だと受け止められてもしょうがないと思われ。●● 追記 「ママもパパも入隊に反対してたんだ 堅実な家庭を築かせようとした それに反発してたんだ おばあちゃん」「親に守られた僕でなく一市民になりたかった」 これが、入隊の動機として一番強く描かれてるように思われます。 平成23年7月17日再見 戦争の悲惨さというより、堕落した軍隊、指揮系統がおかしくなった軍隊が、どれだけ災厄を巻き起こすかという観点で見れた。ま、そもそもベトナム戦争での米軍自体がそういう傾向にあったのは否めないが、特にあの小隊が悲惨だったのは、我の強い下士官の対立ではなくて、彼らを抑えきれない指揮官の少尉の権威の無さ、優柔不断さ。無能さ。一見我が強くてどうしようもない下士官達も中隊長の大尉の言葉には、素直に服従していたわけで。どれほど無能な指揮官が災厄を巻き起こすかというのがよく分かる映画だった。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-01-03 12:53:57) |
230.長年観損なっていた作品の一つ。なんとなく「地獄の黙示録」とダブル。チャーリー・シーンとマーティン・ シーン、良く似た感じだからかな・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-21 23:16:16) |
229.結構見入った。掲げてるテーマはそんなに深くないし今更感も強いので個人的にはわりとどうでもいい。銃撃シーンやらドラマシーンやらををあくまでもエンターテインメントとして楽しみました。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-06 05:37:01) |
228.戦争映画はどれも同じに感じてしまう。特にベトナム戦争を描いた他作品、地獄の黙示録、カジュアリティーズ、キリングフィールド…など、どれも顔の無い、名も無い兵士が正気を失い、憎しみ合い、残虐で無意味な戦いを繰り広げる。聖戦と偽り、その内精も根も尽き果て、地獄へと突き進んでいく。そして残るのは後悔ばかり。ある一人の兵士を語り部にするも、ただ虚しいだけの戦争という大枠は何も変わらない。戦争とはそれほど巨大で空虚で無意味な行為で、それを語るのが反戦映画である。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-01 15:37:51) |
227.《ネタバレ》 どの戦争映画も重い内容が多いのですが、言うまでもない「ベトナム戦争」の代表的な本作も重く苦しい内容でありました。チャーリー・シーン(&語り) 、T・ベレンジャー、W・デフォー始め出演の皆様の的確な配役 と 映像・音楽は素晴らしく 歴史に残る作品であるとオモイマス 【Kaname】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-26 16:48:13) |
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226.《ネタバレ》 鑑賞し終わった後、全身が痺れてしまい立てなかった。 それ位、ラストの肉弾戦(本当にその通り)は当時の自分に取って衝撃的だった。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-05-12 17:59:09) |
225.実際に戦場にいた人物の表現に自分がとやかく言うことは出来ません。恐らくこれでも現実より柔らかい描写になっているのでしょう、ただただ恐ろしいです。 【njld】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-25 23:34:09) |
224.負けた戦争において良い反戦映画が生み出されるのは、ある意味必然なのかもしれない。当たり前のことだが、反戦映画は戦争の反省に基づくものである。勝った戦争において「反省」はしにくいのだろう。これがアメリカの戦争映画で二次大戦を描いたものとベトナム戦争を描いたものを比べると、如実に現れている。 本作では単に戦争の悲惨さを描いて「戦争はいけない」とするのではなく、ベトナム戦争における軍隊内の対立を丹念に描き、戦場のドサクサに紛れて仲間内で殺しあう結末を通し、見るものに訴える。バーンズの村での行動は決して許されるものではないが、あの場で軍法会議に訴えようとするエリアスが正しかったのか・・・結果的にはエリアスのこの行動が組織の分断を決定付けてしまい、また彼自身の命をも奪うことになる。正義とは何か、非常に考えさせられた。 このような実際にあった戦争を題材とした作品では、音楽やスローモーションといった映画としての演出が過剰なのは考えものだが、やはりバーバーのアダージョをバックにエリアスが死ぬところは胸にぐっときた(ただこれ以降バーバーのアダージョ=プラトーンになってしまっていることはちょっとクラシックをかじった身としては複雑なのだが)。 いずれにせよ配役も素晴らしく(特にデフォー)、地に足の着いた反戦映画の名作である。 【あっかっか】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-19 13:08:41) |
223.《ネタバレ》 重い荷物や武器を担いでの道なき道を行くジャングルの行軍、小隊の内部分裂、味方同士が憎み合った果てに起こる悲劇、除隊の日だけが楽しみで士気が上がらない兵士達。戦争の狂気、虚しさが伝わってくる非常に重い映画でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-01-28 23:23:31) |
222.《ネタバレ》 これは確かに心を抉られる。敵と戦うだけが戦争じゃなくて、こういう内部での対立って単純に絶対有り得ること。それを何の力も持たない一新兵の視点から描いてて前半はとても良かった。特に村のシーンなんかはキツい。目の前にある物何もかもが疑わしい状況が再現されてて迫力があったと思う。エリアスが殺されるまではかなり良し。どっちかって言うと主人公が新兵で発言権が無かった頃の息苦しさの方がリアルだったかな。 戦争映画の中では一番良い。 |
221.《ネタバレ》 小学生の頃に観て以来、いろんな意味で今だこれを超える作品は無い。大人になり初めて見えたきた、北と南対立する主義主張。分割された国の悲劇。同じ隊の中、反目する各々の正義。そして3部作で綴られた、ベトナムで戦った者たちの苦悩。本物の戦争には、ヒーローなんてものは居ない。ただの一発で命を失うのだ。戦争を知らない自分にとって、戦争の真実を見せてくれた(少なくとも、知った気にさせてくれた)作品です。映画音楽の重要性を理解したのも本作。「ホワイトラビット」にどこか時代性を感じ、メインテーマの「弦楽の為のアダージョ」(でした?)の中、ラストでクリスが光に溶け込んでいく。今見た映像は作り物だけど、でも何か感じたものを刻み込まなきゃって、使命感のように、強い思いにかられました。 【乳時雨】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-09-05 21:25:06) |
220.《ネタバレ》 ジャングルの泥臭さ、硝煙のにおいが漂ってくるような臨場感。すぐそこに敵兵がいるという緊張感。なんといっても人間の、そして戦争の汚さを余すことなくきっちり描ききった快作。観た後に心の底が抉り取られるような気分になりました。 【bolody】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-28 23:57:55) |
219.映画の最後の「生き残った者は心の傷を癒し、体験を伝えねばならい。そして残りの人生で生きる喜びと意義を見つけないと」という言葉がとても重く感じました。 【MINI1000】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-05-01 20:17:05) |
218.戦場の疑似体験度でいえば、これ以降のいくつかの作品にはさすがに劣るのだが、エリアスの「俺たちの国は横暴の限りを尽くしてきた。そろそろ俺たちに罰があたるころだ」の台詞が胸に残る。米映画でこの台詞はかなり貴重。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-15 16:14:33) |
217.戦闘に臨場感があって、泥臭くて戦争は嫌だなあというのは伝わってきた。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-29 12:55:12) |