94.「静かな海」を見た後、これを見て確信。 たけしは天才。漫才は余技。本業は監督。 追記 ある日突然、何の脈絡もなく見たくてしょうがなくなる映画。 不思議な魅力のある映画。これは後年気がついた事。 DVDを借りて見たときには気が付かなかった。 なので、点数を数年ぶりに引き上げます。 更に後日の追記 シナリオは平凡、登場人物の演技は素人、カメラワークはおぼつかない。 にもかかわらず、「どうにもやるせない、陰鬱な気分」という、 演技や道具では表現できない「モノ」がきっちりと表現されている。 そしてそれがこの映画の存在価値。 たけしが映画監督として突き抜けてるのはこういう感性を持っっているからなんだろうと改めて思った。 後日作られた別の映画では格段に撮影監督としての腕は上がってるんだけど、 この映画で表現されているような、キラリと光る独特の個性が、見受けられなくなっていた。 その意味でも、この映画はマジで貴重だと思う。 【ひであき】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2011-07-09 20:38:06) |
93.《ネタバレ》 この映画のヒリヒリとした空気感というか、殺伐とした感じが好きです。 『ヤクザ辞めたくなっちゃったな』なんてセリフが、イコール生きるのが面倒になったみたいに感じとれてしまって・・・(その後、現実にバイク事故起こしてしまった北野武氏ですが・・・) 北野武氏の死生観みたいのが垣間見える作品だと思います。 この映画での沖縄の海は綺麗なのに冷たく感じる・・・ その浜辺で自らのこめかみに銃を押し付けて、ニコって笑うシーンが印象深く残りラストにリンクします。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-01-26 02:56:20) |
92.この人の映画は雰囲気があるし、役者としても味がありますね。ヤクザものとかバイオレンスな感じはそれほど得意ではないけれど、沖縄ののどかさの中で響く銃声にゾクゾクしました。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-12-20 14:05:24) |
91.不思議ですね。映像のつながりが急に断絶的になる部分が所々にありましたが、わざとなのでしょうか。無常観。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-26 23:23:16) |
90.期待してたのだが、いまいち。。のっぺんたらり~。みんなどこにハマったのだろうか。。 【朴モグタン】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-07-14 11:21:22) |
89.《ネタバレ》 文句なしの傑作。暴力の世界に半ば絶望している主人公が、大自然そのものと云っていい沖縄の田舎で戯れる。生を実感しながらも、何処かゆっくりと死んでいく感覚もあるという心情を具体的な科白を言わさずに表現している事に驚嘆した。北野武らしい説明を排した演出ならではの画作りが見事だった。北野映画には頻出するテーマだが、暴力を描いている様で、実は反暴力を描いている点も素晴らしい。お世辞抜きで日本映画史に残る大傑作だと思う。現代のアメリカン・ニューシネマ(邦画だけれど)と思える映画を撮れる北野武監督は本当に貴重だ。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-06-27 01:07:29) |
88.《ネタバレ》 はじめて用事で沖縄へ行くので、気分を高めようと久しぶりに観ました。 あまり深く考えず、触れるように観たところ以前とは全く違う感じで、普段の生活のいらいらや焦りなどが吹っ飛び、とても気分が落ち着きました。 【はんにまる】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-30 23:21:36) |
87.確実に「死」へ向かってゆく命の切なさ、儚さ。 これが北野映画の醍醐味ではないでしょうか。 本作では充分にその感覚を味わえる。 微笑ましいシーンを見せておいて、それは唐突に、ビリビリに引き千切られる。 晴れた海の美しさが、より虚無感を際立たせている。 そしてその虚無感は、切なく、美しい。 ■ちょいネタバレ■ ラストの銃乱射シーンが何だか安っぽく感じてしまった。。 どうもあのシーンは不必要に思えてならない。 前3作品の良い部分がこの映画に集約されている。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-31 17:12:39) |
86.この映画を見ていたら、ホントにヤクザなんて無駄な存在だなと思った。勢力争いとか、殺し合いとか・・・ヤクザって結局大人になりきれなかった人たちなんじゃないかなとか思いながら見ていた。沖縄での日常は、まるで学生の夏休み的なノリで、大人(しかもヤクザ)がこいつらいったい何やってんだと思ってしまった。淡々と人が死んでいくのには、虚しさを感じた。人が死んでも悲しんでいる描写が一切ないだけに、ヤクザが死ぬとこんなもんなのかとか思ったし、彼ら(ヤクザ)みたいな虚しい人生は送りたくないなとも思った。 【スワローマン】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-03-20 16:17:26) |
85.《ネタバレ》 映画全体の雰囲気からしてラストは想像できたのだが、あまり理解できなかった。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-09-19 23:37:23) |
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84.自分の中では北野武監督の最高傑作。流れゆく時間の儚さを描ききった手腕はさすがです。 【njld】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-09-19 00:46:19) |
83.《ネタバレ》 静と動、光と影が最も際立っているという意味では確かに本作はタケちゃんマンの最高傑作なのかもしれませんが、個人的な好きずきでは「キッズ・リターン」や「菊次郎の夏」の方がいいですね。ヤクザがやたらと工作好きだし、途中のおちゃらけシーンも無理に尺を伸ばそうとしているように思えてなりません。その昔、ヤニス・クセナキスという数学で音楽を作った現代音楽家がいましたけど、元々は数学者になるのが夢だったタケちゃんマンは映画作りでその夢を補っている、というか実現してる面があるんですね。彼は因数分解で映画を作る、それで無駄なシーンを一切省く。よく、映画は拾捨の美学だと言われますが、タケちゃんマンはそれを数学的に解釈する。だから彼独特の作風が出来上がる。それが一番うまく行えるのがドンパチシーンで、だからこそ必然的にヤクザ映画になる。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-19 21:03:57) |
82.《ネタバレ》 個人的に武監督の最高傑作です。 まったりとしたヤクザの日常(?)からいきなり非日常な展開に持っていくのが上手い。 そして、綺麗なんだけど何処か暗さ・寂しさの漂う沖縄の風景。それにマッチする最上の音楽。 この空気感、嫌いじゃないです。それって少しヤバいのかもしれませんが。 【bolody】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-07-26 19:03:46) |
【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-03-16 02:26:50) |
80.なにが面白いのかさっぱりわからなかった。 村川が何を思っていたのか、わからない。 【なますて】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-12-27 13:20:10) |
79.北野映画の最高傑作のひとつ!切れ味あるバイオレンスと北野ブルーの見事な融合。暗闇の中やエレベーター内での銃撃戦が美しい。そして、久石譲が奏でるピアノの旋律の素晴らしいこと!北野武本人からも、そして作風からも死生感がありありと漂うため、鬱状態に近い時の鑑賞はお勧めしません(苦笑) 【シネマブルク】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-12-26 10:13:46) |
78.これは口下手で不器用な人間の映画だと感じた。生きるための様々なテクニックを身につけ、良くも悪くも“洗練”されてしまった者には理解しがたい“下手さ”が全体を覆っている。映画技術的な“下手さ”も多分その雰囲気を助けているのかもしれないが、アマチュアっぽく見えてしまうのも事実。はっとさせられる場面や繊細な部分もあり嫌いじゃないが、でもどうやら自分にはたけしの映画は向いてないみたいだ。 【トマシーノ】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-11-24 11:20:31) |
77.《ネタバレ》 不思議な虚無感が漂う、まるでロシアン・ルーレット(作中にも出てきますが)のような映画でした。結構、ドンパチやるシーンが出てきますけど、見終わった後の印象は冷ややかな静寂と「キタノ・ブルー」でしたね。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-20 18:24:00) |
76.キッズ・リターンに続いて北野作品みたのがこれで2度目です。 評価が良い順に見てますが..自分には???のオンパレードで作品にどうしてものめりこめないものがあります。これは生理的にという部分もかなりあります。 まず、前半の演技が非常にへたさを感じざるを得ない。そのぎこちなさはわざとの部分はあるにせよ、ヤクザじゃないだろ?と思わせるのはバイオレンスに対する和らげたい意識に感じてしまう。又、北野自身がこういう生きてる感の無い、自暴自棄的な苦悩が映画自体に出てしまっていて、見ていてそこが逆に1人だけ浮く。 あとは、普段たけし軍団とやっている事をそのまま映画にしてるだろ的な部分が満載。 逝っちゃってる感がかっこいいという良く言えば人間的、悪く言えば子供っぽい部分に支配されているのが自分には共感できない点。キッズ・リターンが後の作品だから、この作品の苦悩を次から変えたのだと勝手に思います。 【森のpoohさん】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-30 02:35:22) |
75.浜辺で、武がピストルをこめかみにあててニヤリとしているシーンが、凄まじく印象的な作品。あのシーンだけでも、ただならぬ凄みを感じさせる傑作。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-09 00:31:33) |