7.“北九州を舞台に過去の苦しみから逃れられない人々の再生を描く物語。バスジャック事件を生き残ったバス運転手沢井(役所広司)と中学生・小学生(宮崎将・あおい)の兄妹が、事件から2年後再会し疑似家族を築く様を描きます(オフィシャル・ホームページより)”。兄妹ふたりっきりで住む家屋(豪邸)に居候することにした役所は、心を閉ざしたきりの兄妹に対して闇雲に説教垂れるでもなく、いかにも効果的にビンタくらわしたりするでもなく、ただ淡々と共に生活することによって互いを<癒し>ていく。私は途中から、なるほどこれは<アンチ金八映画>なのだなと思って見ていたのですが、それが突然、終盤に差し掛かったところで、役所は兄妹の従兄役の斉藤陽一郎を旅行中のバスから引き摺り下ろし、怒鳴り(九州なまり!)、殴り飛ばすのであった。な~んだやっぱり金八じゃん、って。 【茶蟻】さん 8点(2003-01-06 13:35:02) |
6.ネタバレですいませんが。問題はまず兄貴がバスから降りてしまったこと。最後に青いバスをカラーで見せてしまったこと。(もちろん青山さんはあえてそのこてこてを選んだんでしょうが。個人的には、青山映画の中では可もなく不可もなく、という感じでしょうか。 【まこ】さん 5点(2003-01-02 01:48:28) |
5.この映画は強烈な印象に残った映画でした。朝一番にいったにもかかわらず満員だったのには驚かされた。みんなに良かったといったにもかかわらず私の周りで見に行った人にでくあわさなかったのが残念。もう一度じっくりみたいけれどちょっとしんどいかな?でも特に若い人には勧めたい映画ではある。 【Olive】さん 9点(2002-12-17 02:06:56) |
4.何故セピアなのだろう?個人的には九州の風景をカラーで見たかった。セピアからカラーに変わる場面があっても良かった気がする。斉藤陽一郎の標準語がその可能性を最後までわたしに持たせた。平凡な日々に起きたバスジャック事件。誰が狂っていて、誰がまともか・・・みんな同じ気がする。殺人鬼が生まれたのは、閉鎖的なコミュニティー、家族にあるのだろうか。ロードムービー的なおもしろさがないのは残念。。ジム・オルークがラジオから流れはじめて一気にテンションが上がった。3時間37分 という時間になったことは納得。 【YU-KI】さん 7点(2002-11-16 21:42:53) |
3.かなり評価の分かれる映画。これはバスジャックで生き残った3人のその後の人生を実験的に描いた映画だと思う。2人の無口な兄妹は目の前の殺人にも無感動な傍観者から抜けきらない現代の子供達の象徴に思えるし、その兄妹を食わすために働き同居して守る役目をする元バス運転手は現代の見てみぬふりする大人たちへの批判と自省をこめた作家たちのメッセージだったように思う。役所の体当たりの演技がそれを示唆する。ラストの取ってつけたような描写は実験映画の終焉の印。俯瞰から描かれるバスにはおそらく今までの登場人物が乗り合わせていたに違いない。 |
2.劇場で見たのだが、静かな画面と暴力的な内容が違和感なく融合していて、3時間半飽きずに見れた(もっとも最後のトンネルのシーンで激しい眠気に襲われてしまったが) 色褪せた映像も、この作品ならむしろ色が邪魔なような気がした。最後に妹がセリフを喋ったことには失望したのだが、いまビデオを借りてみたら、バスジャック以降も科白があった。見た直後から日本映画での最高傑作に違いない! と思い込んで、ビデオを借りて家族と見たのですが、誰も同意してくれません。自分もこんなに退屈な映画だったかな?とちょっとあれー?気分です。 【RUR】さん 8点(2002-07-14 22:51:38) |
1.世界で絶賛されたと言うので、少し期待してみてしまった作品。の割に、少し長すぎたような気もします。見終わった後、やっと終わった・・・という感が否めませんでした。映像もあれを長時間見ているというのは辛い。たまに、写真のようで綺麗な画もあるのですが。とにかく、最後のシーンで感じたのは、ああ、色ってすばらしい。ということ・・・。というわけでこの点数。 【アルパチ夫】さん 6点(2002-06-29 13:48:01) |