127.テレビ番組「はじめてのおつかい」を髣髴とさせる、子供の可愛さ全開の作品。兄のえなりかずきを思わせる老け顔が気になったが、あまりの情けなさに可愛く見えてくるから不思議だ。妹も文句なしに可愛らしい。「天使のような子供たち」という原題にあざとさを感じずにはいられないが、わかっていても監督の術中にはまってしまう。DVD特典の採用秘話は必見。 ラストでは金魚がお兄ちゃんの頑張りを称えてくれたということかな? けっしてカバの背中をつつく鳥みたいに、寄生虫をエサにしているわけではないよね? あと、親父、お前はもっと頑張れ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-28 04:57:01) |
126.《ネタバレ》 ラストスパートでつい気合が入り過ぎてうっかり1着を取ってしまったお兄ちゃんも気の毒だったけど、半馬身差で4着だった子はもっと気の毒だなぁ…。それはさておき、イランの日常風景が何とも健気で慎ましやかで美しい映画でした。妹がとにかく可愛かったなぁ。ラストがほろ苦~い雰囲気のままで終わってしまうのは痒い所に今一つ手が届かない感覚にも似た感情を味わわされましたが、実は巧い演出だったのかもしれません。これがハリウッド映画だったら、お兄ちゃんの1着を家族全員が讃え、その後パパから兄妹に新品の靴のプレゼント。抱き合ってキスしてみんなハッピーってところでエンディング曲が流れる…。それはそれで何だかなぁって気がしますからね。 |
125.同時期の自分と比べ、物の価値観や家族への気持ちがほんと真逆で恥ずかしくなりました。チャームな兄弟愛をありがとう。 【モチキチ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-08 17:39:01) |
124.《ネタバレ》 ちょっぴり切ないけれど、温かい映画でした。ラストに妹が喜ぶところを入れてくれたら更に自分としてはすっきりしたのだけれど...でもそれは子供なのかな。貧しさに涙してしまいました。 【レイラ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-07-18 19:23:19) |
123.イラン映画、びっくりです。こんなにも良い映画を撮るとは思ってもみなかったです。物語自体はシンプルで最近のハリウッドの大作みたいに派手な映画ではないし、けどそれがこの映画の一番の良い所です。妹を思いやる兄の姿に感動致しました。 【青観】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-07-15 21:34:25) (良:1票) |
122.小さい頃はほんの些細なことで本当にものすごく悩んだり考えたりしたものですね。ここまで子供の視点で描かれた作品って滅多にないと思います。 【MINI1000】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-15 20:40:02) (良:1票) |
121.こういう映画に感想なんて野暮な気がしちゃうけど…まず兄妹、そしてオヤジさんまでカメラの前に立った事がない素人俳優だってのが素敵。『少女ムシェット』とか『スリ』とか、ブレッソン監督モノの素人独特のピュアさを思い出しちゃいます(意識してるかもなあ)。そしてセット撮りからロケへの切り替えが素晴らしい! 絵としてはイマイチだけど、山国イランの強い日差しが日本でもないハリウッドでもない不思議なカラーを付けてくれてます(このあたりは『コーカサスの虜』を連想)。ラストのマラソンはもちろん美しいんだけど、親父と二人で自転車で外出する日曜日が最高! …ああ、やっぱり何書いても野暮になっちゃうよなあ。(2005/6/11 9点に変更) 【エスねこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-06-12 01:21:05) (良:1票) |
120.ラストが宙に浮いてしまっている感がありますが(もしかするとTV用に編集されているのかもしれませんが)、それ以外は良くできた映画だと思います。それにしても、これだけ登場人物が走りっぱなしの作品はそうそうないのではないでしょうか。アクション映画でもないのに。 【K】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-05-12 17:29:52) |
119.イラン映画見たのは初めてだけど、素朴で好きです。お兄ちゃんの頑張り過ぎに切なくなりますね~。 【オカピ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-09 03:52:15) |
118.ここまでの貧乏暮らしは経験ありませんが、ほんの30年前は日本でも服一着、靴一足買うのは中々大変でした。1950~60年代の邦画にも、名も無く貧しく、しかし美しく健気に生きる子供達は多数登場しています。当時はユニクロもABCマートも無かったし(地方にはユニクロはあったかな?)、馬鹿親(しつこいようですが親馬鹿ではない!)がブランド子供服を買うのに109-②に並ぶなんてのもあり得ません。最近の人は本作を観て目から鱗かもしれませんけど、日本もこんな家庭が珍しくない時代を経て現在に至っているのです。とにかく、物は大切にしましょうネ、7点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-09 00:43:34) |
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117.《ネタバレ》 イランの映画ではよく子供の視点から描かれたものが多いですね。彼らは何かを失い、そして大人は分かってくれない。9歳になったらもう大人だと言われ、ろくに靴も買ってもらえず家の手伝いをさせられる子供を見てカルチャーショックを受けてしまいます。イランの子供たちは偉いんだなぁ、と。水路に流れていく靴を追いかける少女のスピード感、そして自分の靴を他の子が履いているのを発見するのが学校での朝礼時というのもまた心憎い演出です。クライマックスはとてつもなくスリリング、心臓に悪い。最後は兄としての不甲斐なさと諦念の感が同時にやって来ますが、後味は悪くなく寧ろ清々しいくらいです。 【かんたーた】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-05-05 22:46:37) |
116.イイねんけどなぁ~~過剰な期待から、少しガッカリかも… 今ひとつ残らなかった… でも、小学生とかの教育系にはもってこいかと思われます。 イイ話やし、子供の表情も実に豊かで、テーマも身近でイイと思います。 少し病んですれた 自分にはちょい物足りないかな~ |
115.親に言えなくてこんな苦労したことってあったなぁ、、と子供の頃を思い出す映画でした。飽きずに最後まで観ることができましたが、どうも感動までには至りませんでした。いい映画なのは理解できるんだけど何故!?。 しかし、俺が靴買ってやる!!って気持ちになります。 【レンジ】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-04-07 12:40:11) |
114.私もまずピュアという言葉が浮かんできましたね~。クレームつけたいところもあるにはあるんですが(笑)、途中から涙ボロボロ止まらんかったです。みんな逞しい顔してますよね、せつなに生きることがこんなに美しいなんて・・この子たちと比べると自分が恥ずかしいです。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-30 21:03:14) |
113.とても善良な映画だと思う。「いい話」です。 【NIN】さん 6点(2005-03-17 12:44:12) |
112.イスラム圏の映画を見るって難しいですね。、、、、結局、自分の属す文化の価値意識を脱することはできないのだけど、できる限り、想像力を発揮して、何を表現したいのだろうと考えてみるのですが、、、、、。最初は、貧富の差を告発することかとか思ったのですが、それだと、どうして運動靴が三等賞なのか説明しにくいし、、、。自分にとって価値のあるのは一等とは限らないということは、どういうことなのだろう?、、、、そういえば、植木の手入れに入ったお金持ちの家では、子どもが一人で寂しそうでした。、、、、、、ということで、、、、物質的な豊かさは決して心の豊かさをもたらしてはくれないのだ、そして近代化が進む中で、われわれイラン人は、そんなに豊でなかった時代に持っていた純粋さを忘れているのではないか、というあたりがテーマなのだと考えることにしました。、、、、だとするとけっこう保守的な映画ね。ううむ。 【王の七つの森】さん 8点(2005-02-23 13:00:48) |
111.脚本はよくできてるんだけどあざとい感動や子どものかわいさの抽出に走りすぎた演出はどうかしら的、別題を見たところ実際イランでもああいう子どもはいないんじゃないかと思わずにはいられない的映画。 【藤村】さん 4点(2005-02-04 18:17:48) (良:1票) |
110.《ネタバレ》 最後、兄には真っ白の、妹には真っ赤な新しい靴をお父さんが自転車に積んで帰るシーンがちらりと映りましたね。映画では兄と妹が新しい靴を見る前で終わっており、もっと続きを見たい!と思う気持ちもありますが、その後新しい靴を見て喜ぶ二人を想像するだけでも、とてもにこやかな気分になります。劇中ではよく怒鳴っていたお父さんでしたが、靴屋の前で子供の靴を眺めるシーンや、お金持ちの家が立ち並ぶ町でアリに気遣うシーンなどを見ても、親の愛というものをひしひしと感じました。不器用そうですが、素敵なお父さんです。この映画では、子供の気持ち・視点がとてもリアルに丁寧に表現されていて、自分が子供だった頃もこういう些細なことに一喜一憂していたなと色々思い出し、童心に戻りました。子役の二人が本当に素晴らしいですね。物や人を大切にするという当然のようで忘れがちなことを再認識させられました。やさしい気持ちになれるいい映画です。 【ゼロ】さん 9点(2005-01-30 13:45:34) (良:1票) |
109.とにかく一言、ハリウッド映画のように最先端の技術がなくても、これほど映画を面白くすることができるんだということ示した素晴らしいイランの作品。 ストーリーは至って単純。FBIもテロリストも出てこないし、カーチェイスもない。 しかしそれが面白いのだ。お兄ちゃんがマラソン大会で必死で走っている姿は、アメリカ映画の過激な銃撃戦を見るよりも、観客を緊張させ興奮させるエネルギーがある。 このように思ったのは私だけではないはずだと考える。 これはただ単に妹の靴を不注意でなくしてしまったお兄ちゃんが、四苦八苦しながらマラソン大会で靴を取り戻そうとする物語だと言い切ることができない不思議な面白さがある。 それは人間がしっかり描かれているからだと思う。 そしてそれを作り上げるために必要不可欠な「生活」が素晴らしく丁重に扱われている。 そして妹と兄という関係性の中に父親がこれもまたいい味を出している。 たったこれだけのことを映画にしてしまうイラン映画は、映画にとって何が一番大切なのかをよく分かっていると感じた。 ぜひハリウッド映画の中毒に冒されそうになったときの解毒剤に試用してもらいたい秀逸な作品。 【花守湖】さん 10点(2004-12-20 19:28:25) (良:2票) |
【よしふみ】さん 10点(2004-11-28 13:18:33) |