15.《ネタバレ》 エグゼクティブプロデューサーを渡辺謙さんがしておられる事から、この作品にかける渡辺謙さんの想いはかなり強かったと思われます。テーマとして感じられるのは、やはり“愛”でしょう。しかもそれはそんじょそこらの“愛”ではなく、もう言葉では言い表せないくらい強い愛情です。深く広く、そして硬い愛です。アルツハイマーになる夫を支える妻。それはもう大変などという言葉では表しきれません。この作品はそのことから考えると妻を演じる樋口可南子さんが真の主人公だったと思います。夫の記憶が失われていく苦しみも確かに悲しく辛い物だと思います。でもそれ以上にその夫を見捨てず、何年も傍らに寄り添い続けられるその強い愛情に感動しました。時には嫌になり、時には逃げ出そうとも考えるその苦難、そこで大概の人間ならそうしてしまうでしょう。でも、それから目をそらさず、むしろさらに強く暖かい視線で夫を見つめるその妻の心の強さに涙しました。全てを忘れようとしているのに、手から離さないそのコップには妻の名前が刻まれている、そこにもまた互いの深い信頼と強い愛情を感じました。たった一つのアイテムで全てを集約してしまうその演出も素晴らしかったです。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-09 20:12:33) (良:1票) |
14.最近のアルツブームは何なんでしょう?しっかり描くならドキュメンタリー見たほうがいいし、映画で真の介護はエグすぎて無理ってこと?白血病やC肝抱えた謙さんがやるという部分に頼ってしまってないかい? 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-12-01 00:51:23) |
13.《ネタバレ》 密かに期待していましたが、..それなりでした(残念).. 脚本、演出が今ひとつかな.. 重くもなく、軽くもなく、改めて考えると、何を伝えたかったのか.. それに、謙さんも、あそこまで病院で大暴れすることもなかろうに..仕事も無理矢理続けるし..共感できない... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-11-30 12:54:43) |
12.《ネタバレ》 『痴呆症』が『認知症』という名称に変わりました。蔑視的表現だったからだそうです。これまで、『ボケる』と周りの人間が苦労する、というのがテーマのドラマなり小説が多かったと思います。この映画は、発症した本人の苦悩が主で、違う角度から鑑賞できました。最初、CGによる大都会の映像があり、またデジタルか、とガックリしていたのですが、話が進むにあたり、部下が集まるシーン、陶器を作り上げるシーン、その後のアナログの映像にとても映えていきます。その中でも、香川照之さんの『ポジティブ・シンキング』というセリフがとても胸に響きました。どんどん忘れていくのは恐怖です。だからこそ日記をつけよう、できる何かをしようとするんだと思います。それは決して悪あがきではないんだと思う。渡辺謙さんの落差の激しい喜怒哀楽と、樋口可南子さんの抑えた、しかし芯の強い演技も震えがきました。残念ながらこの病気は治らない。しかし病気を受け容れる勇気、そこから始まる闘い、夫婦愛の素晴らしさみたいなのを感じました。 |
11.親父がよく「オレがアルツハイマーになったら迷わず施設に入れろ」と言っているが、実際になってしまったら悩むんだろうなーとか、いろいろ人事じゃないなーと思えて泣くどころではなかった。怖かった。 【えいざっく】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-10-04 10:36:50) |
10.泣いてしまいましたが・・・、本当のアルツハイマー患者の介護なんてあんなもんじゃない。キレイに作りすぎてると思いました。 |
9.「うちはやっぱり佐伯選手でなければ駄目なんだからさぁ、早く元気になって戻って来てよ 待ってるからさあ」・・とかなんとかだったろうかそんなやりとりが、そこでグッと涙をこらえてしまってましたね。クライアントの河村さんでしたっけか(?)(香川照之さんの事ですが) 彼が佐伯選手に送った言葉がとても深く印象に残りました。病気じゃもう無理だなって事をそこで悟って 彼がとっさに切り替えして佐伯選手に送ったあの言葉、とても優しい投げかけであったと思います。そしてそれに「ハイ」と涙ながらに答える渡辺謙、 もう涙でしたね。 そしていっそある意味40代中盤でのまさかのアルツハイマー病というものは その極端な痛みこそなかろうけどさ、腫瘍やパーキンソン病等以上に恐ろしい(本音を言えば正直凄く怖い)病気であるのだよという事を今回存分に思い知らされましたね。そんな意味ではこの 《明日の記憶》 観ておいて損はなかろうかと思います。別に感動だとかそんなものを求めるんではなしに。 【3737】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-13 12:01:43) |
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8.香川照之の、電話での励ましがとても泣けました。奥さんの無償の愛に泣きました。 娘がああいう風にやさぐれていった家庭の過程をもっと描けば結婚式での娘の「ありがとう」で泣けるのだろうな。 |
7.凄く良い映画だと思います。 渡辺兼と樋口可南子の演技が鬼気迫るぐらい良かったし周りの俳優陣も良かった。 非常に泣き所も多いし感動もしました。 いつ自分もそうなるかわからん恐怖もアリアリとしました。 ですが、自分の周りにリアルな体験がある人は辛く感じると思います。 評価が難しいです。 フィクションとして割り切れて観れれば良かったんですけど、 知ってる経験があると綺麗過ぎて溝みたいなもんを感じてしまいめっちゃキツイです。 特に一緒に観た人の身内が現在進行であることをド忘れしてて、途中でしまったと思って集中出来なかったのも良くなかった。 【ひで太郎】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-16 11:09:48) |
6.《ネタバレ》 夫婦像よりも、私は、退職の日に部下達が飛び出してきたとこに一番グッときました。せつなかった。役者達がみんな好演でしたが、娘夫婦にもうちょっと個性がほしかったかな。これは主にシナリオの問題でしょうか。子どもが小さくて直接にはサポートできない悲しさやつらさを織り込むと、さらにもっとリアリティにつながったのではないかと(私自身、父が脳梗塞で倒れたとき息子が1歳だったのでそういう経験をしました・・)。ほんの1シーンでもそれは表せたのではないでしょうか。それと、ラストシーンはつらすぎたので、冒頭のシーンのリフレイン(か冒頭のシーンをラストにもってくるとか)にしてもよかったのではないかなあと思いました。ただ随所に、国際的な仕事をするようになった渡辺謙のセンスが感じられ、今までになかった邦画だと思いました。押し付けがましくない日本らしさが出ていると思います。何か大きな賞をとれるといいですね。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-15 00:59:13) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 泣きました。広告業界でバリバリ働いていた人だからこそ、その絶望感が痛いほど伝わってきました。謙さん、カッコいいし、本当に上手だった。結局、恵まれた環境の家族で描かれていて、少し、そんなわけないかも・・・って思ったけど、悲惨なテーマだから、もし、普通の一家で映画化したら、それこそ見ていられないもんね。夫と観ましたが、観終わり泣いている夫に「私は樋口可南子にはなれないかも」と言って、現実に引き戻してしまいました(笑)他の出演者もみんなよかった~!TVの取材で、独身の観客が見終わって「結婚したくなる映画」と言っていたのが、納得!です。名作です! 【らふらんす】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-08 19:16:29) |
4.ずいぶん泣かされました、大泣き。 中盤あたりでは泣きの連続で、鼻水で息詰まった。 周りの年齢層の高い方たちは、さほど大泣きの様子がうかがえなかったが…。 同じアルツハイマーを題材している以上仕方ないとは思うけど、 「私の頭の中の消しゴム」と重複する場面がいくつかあって微妙なところ。 物語のシメ方はやや唐突すぎる気がする。 現実的な話の問題なとはともかくとして、 シメは「私の頭の~」のほうが「映画」としては小奇麗にまとまってる気がした。 同じ題材の映画を比較するのはナンセンスだとは思うが、どうしても…。 演技は、渡辺謙は言うまでもなく、他の方もみなすばらしく絶妙。 とくに妻役がホントいい味を出してる。見てて惚れそうな勢い。 【愛野弾丸】さん [映画館(吹替)] 8点(2006-05-28 15:23:55) |
3.《ネタバレ》 評価が非常に難しい作品でした。お涙頂戴の難病モノと思えば、まんまと泣かされたので8点くらい?単純に家族愛を謳ったものであるとすれば、ひねりが無くて6点くらい?だもんで、間を取って7点献上です。ミッチーの説得のシーン、結婚式のスピーチ「思い出がまた一つ増える」、部下達との別れ、最後の「良い名前ですね・・」のところは思わず涙が頬をつたってしまいました。つまりほとんど泣きっぱなし。泣くということは心が動かされた証拠。そうやって考えればこの作品、やっぱり良い作品なんでしょうね。でもところどころに「ここはどうなのよ?」って部分もあり。赤ちゃん、生まれたばっかりってそんなに大きくもないし、綺麗でもないじょ。ママさんも生んだばっかりなのに妙にこぎれいすぎ。そして奥さん!本気で仕事探してるんなら、友達なんか頼らずに自力で仕事探しなさい!甘えすぎ。依存しすぎ。そんなんだから”専業主婦してなさいよ”って言われちゃうんです。でも樋口さんも吹石さんも良い演技してました。特に樋口さんはホントに良い女優さんになりましたね。私の中では白日夢の彼女しか印象にないんですが・・(爆) 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(吹替)] 7点(2006-05-21 00:22:14) |
2.《ネタバレ》 平日昼間に観たので周りの観客が高齢者ばかりでちょっとウンザリ。上映の最中に感想述べたりティッシュのリレーしたり溜息つくのに声が出たり。だけど非常に心に残る映画でした。典型的仕事人間の佐伯が病気によってプライドを崩されていく様、それを彼の過去に拘る事無く支え続ける妻と娘…ワタシも将来伴侶を持てたとして、その伴侶が同じ運命を辿ったとしたら、同じように支えられるんだろうか。これは、若いひと達にこそ、観て欲しいと思いました。自分が、或いは今現在元気な親が、そうなる可能性を考えて欲しい。そして自分は支えてもらえるのか、支えてあげられるのかを、考えて欲しいのです。最後のシーン、自分のことが分からなくなってしまった佐伯に対して微笑みかける妻の笑顔がとても綺麗でした。映画館を出るときにどこぞのおばさんが「悲惨だねぇ」と言ってたけど、それだけの捕らえ方しか出来ないのってちょっと悲しいね。蛇足だけど吹石一恵ちゃん可愛かった。アツくなるミッチーも素敵でしたヨ! 【椿庵】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-20 17:48:54) |
1.誤解を恐れずに言えば、主人公佐伯は大変幸せな男です。アルツハイマーによって残された人生が一変した不幸よりも、一緒に人生を歩いてくれる妻や家族や仲間がいる幸せが再確認できた。もちろん現実はもっと壮絶でしょうけれど。私事ですが、父が数年前に脳梗塞になり、言葉が不自由になりました。リハビリを通じて随分回復しましたが、その間、母はつきっきりで父の世話をしました。父が病気になったことは不幸ですが、父は母の愛に支えられて今も元気に生きています。父は幸せものだと思います。 渡辺謙はまさに入魂の演技で、その気迫が凄まじい。脇を固める役者たちも素晴らしい。特に窯元の師匠の大滝秀治、告知する若き医師役の及川光博の存在感が印象に残りました。 10点でも良いのですが、冒頭のCGのクオリティが今ひとつだったので9点とさせていただきます。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-17 04:08:12) |