38.「戦争へ行った人達は大変だと思いました。平和な時代で良かったです」などという感想文を書いて提出した翌日この映画を見る機会があってそんな文章を軽々しく書いてしまった自分に激しく自己嫌悪の情がわいた。戦争に巻き込まれた人々は程度の違いがあれ皆ジョニーの様な経験を過ぎて行ったのだ。カラーで彩られた楽しかった日々と病院の寒々しいモノクロが心に残る、と書いている今の心境も私の貧弱なレビューで説明するだけ野暮なのであって、実際に映画を見て感じていただくしかないという気持ちでいっぱいです。 【Nbu2】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-17 18:57:28) |
37.《ネタバレ》 非常に衝撃を受けた作品です。 すべての感覚を失い、死ぬことも許されず、人間として生きることも許されず、医者の研究材料のために、生命を持った肉の塊として放置される主人公の姿はあまりにも痛々しいです。 最後に画面に出てくる言葉が非常に寒々しく感じました。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 21:31:21) |
36.ものすごい苦悩でしょうね。ひしひしと伝わってきますし、痛いほど辛い映画です。 実際感情移入をして、見てしまうと精神状態おかしくなっちゃうんじゃないかな…。 面白いという言葉はナンセンスですが、映画として見なければならないですよね 【坊主13】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-03 15:37:22) |
35.《ネタバレ》 目も耳も口も使えない、完全にシャットアウトされた自分の世界の中で、わずかな意識だけで希望をつかもうとするジョニーが痛々しかった。健康な時はなんとも感じませんけど、いざ病気になると何で自分だけこんな苦しい思いをするんだ、と思うことは僕にもあります。回想シーンの中で自分の存在を幻想化する演出はこの時代にしては、画期的ですごいです。モールス信号でやっと自分の思いを伝えることができた希望と、国家機密の元に葬られる絶望。希望と絶望。この落差がショッキングでした。他の方も観ていて凹んでしまったとおっしゃっているのも当然ですね。体躯を失ったのも人間のせい。希望を絶望に変えるのも人間のせい。反戦映画ですが、一番の糾弾されるべき問題が、人間にある、と訴えかけています。しかし、看護婦さんの存在が救いであり、希望であるとも訴えかけています。こういう映画を観ると映画の古さなんて、関係なく感じました。 |
34.なんと言っていいのやら...とても...その...感動した。なんて言葉だけじゃ表現できない。悲しく切なく哀しい(←どれも似たような意味ですが..)。弱ったな 【nizam】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-17 19:18:15) |
33.ここのレビューでこの作品を知っていつか見ようと探していた作品。いつも行くレンタル店でずっと探していたのだが何ヶ月もみつからなかった。しかし先日同じレンタル店で偶然みつけて早速レンタル。日本もそろそろ終戦60年、作品の内容といいこの時期での偶然の発見といい大袈裟かもしれないけどこれも何かの巡り合わせなんじゃないかって思う。不可能かもしれないけど世界から争いがなくなることを切に願う。 【ゆきむら】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-06 11:55:53) |
32.《ネタバレ》 M・E・R・R・Y・C・H・R・I・S・T・M・A・S 【永遠】さん 6点(2004-12-24 03:19:06) (良:1票) |
31.たしか中学生のころ観た、やるせなく切なかった“嫌な”映画です。最近、見直しました。やっぱり観ているのがつらい“嫌な”映画でした。メリークリスマス&モールス信号のコミュニケーションには涙。反戦映画として、この映画は秀作なのでしょう。私は、この映画と戦争が大嫌いです。ところで、ラストで、あのままジョーを死なせた方が良かったのか?今は、生きぬいてほしいと思います。だってつらくても自分の意志を持ってきちんと生きているじゃないですか。考え、喜び、泣くこともでき、それを理解するやさしい看護婦さんもいるじゃないですか。 「たったひとりでも理解してくれる人がいることは、生きて存在する価値があるといえる」のではないでしょうか。 【杜子春】さん 5点(2004-12-01 08:25:10) |
30.こりゃ、すごい映画ですな。びっくりです。7点どころか、もっと高得点をあげるべきですが、見終わった後、しばらく凹んでしまったので・・・・ 【ぴよっち】さん 7点(2004-11-23 17:22:35) |
29.《ネタバレ》 私は46歳、高校の頃、コンノユウジがテレビで、新作紹介をしていて、ジョニーは戦場へ行ったという題名は頭にしていたので、先日、ワウワウで、見たときに、録画をしました。自分は医療の仕事をしていたことがあって、下肢の火傷、両方とも、炭化していて、骨がみえていて、片方は、医師がその場で、折ったかも、くっついていただけだったから、そして、片方は、アンピタ、手術で、切除。結局、両方切除、したのだとおもう、切除するまで、夏場に、足首持ちを命じられ、処置の度に、炭化した、足首を持った覚えがある。大腿部は、蛆がたまったり、もう、においと言い、凄い状態でした。精神病院にもつとめていて、電気ショック療法も介助しました、5秒100ボルト通電、完全にリセットボタンを押した状態です。でも、人間って、一番いやで、こわかったのは、普通の人が、考えること。妬みや嫉妬や、嫌悪感、優越感、劣等感、や、いじめ、とか、その他諸々、戦争も怖い、この映画の上官も怖い、そして、つれかえった、責任者の医師、せめて、あのまま、暗くとびらを閉ざして欲しくなかった。明かりや、風を感じさせてあげられれば、良かったのに。あの看護婦、偉いと想った。20年間に、ほんの、数名だけ、みとった。無くなるとき、側にいたら、すべて、うなずいて、あげたのに、あげれたのに、自分は神でなくただの、人間だけど、そばにいられたら、すべて、許してあげたい、そう思うこと仕切です。映画の中の神父だっけ、あの彼の発言も素晴らしかった。良い映画だけど、または、見れないかも、涙、しちゃうかも。辛すぎて、重すぎるかも、でも、忘れては、いけないんだよ、こういうのって、頭の中の、どこかに、入れておかなければね、えいがって、本当に素晴らしいと思います。 【yasuto】さん 10点(2004-11-03 20:56:44) (良:1票) |
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28.私はこの作品に対する云々を語れそうにないので気の利いたことは書けません。そして、自分がどう感じ取れたかも定かではないので表現出来ません。私はこの作品に対して観たままの”本能”で評価させていただきました。私にはそれで充分です。蛇足:序盤のベッドシーンでジョニーの性的ボルテージが最高潮に達しようかとする表現を蒸気機関車の汽笛で表していたことがなんとも小憎らしい(意図的か偶然かは分からないけど)。なんとなくですが吉本新喜劇にいた頃の藤井隆の「ホット!ホット!」のギャグを思い出した。「ポーッ!」まさか彼がこの作品からヒントを得ていたのなら中々のセンスを感じざるを得ないがまず違うだろうし”マシュー”ごときにそれはありえない。 【tetsu78】さん 10点(2004-10-31 00:08:30) |
27.すごい衝撃でした!下手なホラー映画より怖い!!名作です。でも、一度見たらもう観たくないなぁ、、、 【GRIN】さん 10点(2004-10-20 08:17:56) |
26.戦争がもたらす悲劇を描く題材は数多くあるが、このような切り口があることにまず驚かされる。さすが名脚本家でもあるダルトン・トランボならではの発想です。本作は主人公ジョー(ティモシー・ボトムズ)に親しみを感じ感情移入しやすい作風になっているため、気がつけば苦しみを分け合ってしまい受け手もツラい。しかも第一次大戦中、英国兵の実話を基にしているだけになおさらだ。懐かしい家族の思い出と楽しかった恋人との一時が走馬灯のように脳裡を駆け巡る。このことが残酷な現実をより一層浮き彫りにしている。メリー・クリスマスの指文字やSOSを発信するシーンも鳥肌ものですが、個人的にはジョーが太陽の暖かさを感じ取り生を実感するシーンがいつまでも脳裡に焼き付く。見る者の大半が涙なしではいられないか、様々なことを考えさせられて当然ともいえる作品ではないだろうか。このような実例は今なお世界のあちらこちらの戦場で起こっており、軍部が世間に知れ渡るのをおそれ闇に葬っているだけかもしれません。また、この映画では今日的なテーマのひとつである、人間の尊厳死や安楽死についても問題提起している。「KILL ME KILL ME」このように一抹の希望を見出せない患者を前にして、あなたならどのような選択肢を取りますかと。名脚本家ダルトン・トランボの執念ともいえる本作には、何ら迷うことなく10点満点を差し上げたく思います。 【光りやまねこ】さん 10点(2004-09-22 11:12:41) (良:2票) |
25.公開当時一度見たきりだがあまりに衝撃が強くて忘れられない。へちょちょさんが言われてるようにD・トランボは素晴らしい脚本家で、追放の辛い時代他にも変名で「手錠のままの脱獄」を同じく追放された人と書いている(彼を使ったのはS・クレイマー)。ジョニー・・は彼が書き、監督した唯一の作品。(この後、パピヨンなどを書いている)恋人もいた若くて美しいジョニーは戦場で砲撃にあい、手足もない、顔面も吹き飛ばされたまさに生きる屍になった。何の意思表示も出来ず生きているのが奇跡な位で誰も彼に意識があるとは思わなかった。彼は珍しい症例として実験的に生かされることになる。ただ心臓の動いている肉塊のようなジョニーでも光やその暖かさを感じられる。彼の言葉で観客だけは彼の心を知ることが出来る。彼は自分の頭をベッドに打ち付けてモールス信号のように通信することを思いつく。「サーカスで見せ物にしろ」という意味をようやく看護婦に気づいてもらえるが無視され、絶望した彼は今度は「死なせてくれ」と信号を送り続ける・・映画は最後まで彼がそれを訴えるところで終わる。このラストがすごい衝撃だった。戦争で傷ついた青年、生と死、尊厳死・・単なる反戦映画ではない、もっと重いものを投げかけてくる。生きていれば未来もあった青年なのに人生を奪われ、こんな状態で死にたいと思っても自ら死を選ぶことも出来ない。実験動物のように生かされる彼の絶望と残酷さに言葉がない。この時66才だった脚本家が失った人生もまた言葉にならぬほど悔しかったことだろう。順調な人生ならもっとたくさんの素晴らしい映画が出来ていただろうに、、<追記>【anemone】様、おっしゃるように最後の言葉は「SOS..Help me.. SOS...」だったように思います。ジョニーにとってのSOSは「もう生きていたくない、殺してくれ」ということだったと思います。 【キリコ】さん 9点(2004-09-12 22:24:35) (良:3票) |
24.この映画の存在を知ってから実際に見るまでに数年あったのですが、あらすじを想像するだけで背筋が凍りました。そして実際に鑑賞すると、夜も眠れないほどの衝撃を受けました。ここまで問答無用に人間の心を刺激するドラマは他にはないでしょう。人類がこれまでに生み出してきた物語の中でも、これは突出した存在ではないかとすら思います。実は私、これを反戦映画とは感じませんでした。たしかに製作側の意図は反戦にあったのでしょうけど、このドラマはすでに反戦というテーマすら越えています。ここで展開されるのは、人間にとっての究極の絶望。死が唯一の希望という深い絶望が、単なる概念ではなく、しっかりと画面に展開されるのです。いかなる形容詞もこのドラマには通用しません。多くの方がおっしゃるように、この映画は1度の鑑賞だけで十分です。もちろん、出来に不満があるからでも、嫌いだからでもありません。あまりに衝撃度が大きすぎて、2度目を見る勇気すらわかないのです。その裏を返せば、一度でも鑑賞すると、一生忘れないほどの深い衝撃を受けるということです。アカデミー賞を受賞したいかなる名作であろうと、ここまで心に刻まれるドラマは存在しません。そんな唯一無二の傑作が、いかなる映画ランキングにも登場しないことを私は不思議に思います。たしかに一般的な知名度はゼロに等しい映画ですが、なぜプロの評論家からも無視の状態が続いているのか。もしかしたら、この映画を正確に評論できる人がいないからなのかもしれません。私だって、この映画のレビューにはかなり気を使っています。あまりに映画がすごすぎて、ヘタな賛辞では作品を矮小化しはしないかと思うからです。それほどの究極の力作です。 【ザ・チャンバラ】さん 9点(2004-09-11 04:14:21) (良:2票) |
23.一種の都市伝説なのだろうが、人間ブ○、芋虫オ○ナなんていう話を聞いたことがある。誰の助けも来ない中、芋虫のような肉体的状態にされてしまい、見せ物小屋に売られて...という話なのだが、こういう話って、何か人間に心の底からの恐怖を呼び起こすようだ。この映画はこうした人間心理をうまく利用して作られている。実際、そのインパクトたるや凄まじいもので、私自身、見た後、問答無用の平和主義を闇雲に信奉する気になっていた。でも、そうした映画作りって、売れない芸人が笑いをとろうとパンツを脱ぐ行為に、どこか通じるものがあるのではないか。(思考力を奪うような衝撃を与え、それを笑いや感動にすり替えていく。)私の点が辛いのは、そういうわけ。*****かつて世界中で多くの若者が祖国を守るために命を捧げていったが、その献身を描いた作品も多い。世論や国民感情が為政者を突き動かす側面も忘れてはなるまい。「ジョニー」を見るには、一種の免疫として、そうした複眼の視点が要求されるのかもしれない。 【駆けてゆく雲】さん 4点(2004-07-05 23:08:16) (良:2票) |
22.《ネタバレ》 「頭だけで語る、手足のない自分を見世物にしろ。さもなくば殺してくれ」やっと通じたモールス信号を医師たちは黙殺した。ジョニーは完璧な医療体制の下、無理やり生かされることとなった。ヒトとしての尊厳を根こそぎ奪われたまま。彼はこの後、発狂しなかっただろうか。戦争を含め、人間のエゴが集まって生んだ悲劇だった。あまりにも切なく、腹立たしいこの映画を2度観ることはできない。でも、制作者が自分たちに送ったと思うメッセージは、この先も心の隅に残しておきたい。 【次郎丸三郎】さん 9点(2004-06-24 01:09:55) |
21.言葉なし。。。反戦映画の最高峰。つらい。 この映画、少しでも多くの人に知ってほしい。だからここで30人以上のレビューがついてランクインしてもらいたいです。もう少しですね。 【ねぎたろう】さん 9点(2004-06-09 11:26:46) |
20.《ネタバレ》 二度は観れない映画です。これ以上の反戦メッセージがあるでしょうか。 【ぷー太。】さん 8点(2004-03-21 21:52:57) |
19.《ネタバレ》 何度も見たくなるような映画ではない。暗いし恐ろしいし後味も良くない。けれど無視できる映画ではない。話せない動けない見えない。唯一首だけが動かせるが意識のある植物人間のような状態。そんな状態で何十年も生かされ続ける。恐ろしい映画でした。 |