122.《ネタバレ》 冒頭の狙撃シーンからもうゾクゾクさせてくれますし、銀行強盗をやっつけるシーンだけでハリーという刑事が型破りなんだということを分からせてくれる簡潔さこそが、ハリーの、この映画の、強みです。つまりその強さとは事件から降りておきながら、次の瞬間にはコミックのスーパーヒーローの如くバスに飛び乗ってみせるなどというウルトラCの荒技も、ごくごく自然にやってのけられるということです。 また、夜のシーンは恐ろしく真っ暗になり、闇というのはこういうものだったと思い出させてくれますが、身代金を移送中のハリーを襲う暴漢たちの姿すら把握できないあたりは少々暗過ぎやしないかとも思います。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-31 18:14:09) (良:1票) |
121.「突破口」のドン・シーゲルがイーストウッドを起用して作り上げた、痛快なヒーロー刑事の記念すべき第一作。この映画は故・山田康雄さんの日本語吹き替え版もいいです。 【白い男】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-03-08 23:19:26) |
120.自分の中でハードボイルド最高傑作。幼少期にスタスキー&ハッチなどの海外刑事物を好んで見てましたが、それらとは全く異なるハードなタッチに観た当初大興奮しました。しかも山田康雄の吹き替えがまたいい。 【HAMEO】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-03-05 17:12:40) |
119.渋いな、クリントイーストウッド。激シブだ。立ち姿や振る舞いなど全てにおいてシブすぎる。現代のアクション映画に比べればおとなしい気もするが、ここから始まったのだから仕方ないか。ちょっと悪党だが、最後は痺れてしまった。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-03 23:34:30) |
118.良くも悪くも刑事物の教科書的作品。とにかくイーストウッドのカッコよさとアンディ・ロビンソン扮するサソリのキモさが魅力的。何度も観たせいか(おいしい物でも食べ過ぎると飽きが来る)ちょっとゲップ状態の為にこの評価とする。 【円軌道の幅】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-27 01:27:49) |
117.《ネタバレ》 撃てないかと思わせて、相手を挑発して撃ち殺したハリー刑事。撃つかもしれないと思わせて、相手を挑発して撃ち殺されたウォルトさん(グラン・トリノ)。クリント・イーストウッドは出世作と逆のラストにして、自らが出演する引退作にしたのか、と思いました。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-20 21:24:20) (良:1票) |
116.《ネタバレ》 悪に対しては容赦ない主人公、かっこいいですね。そのハードボイルドさだけでなく、 双眼鏡で女性の部屋を思わず盗み見ちゃうそうな人間味も時折見せてくれるのもいいですね。5発撃ったか6発撃ちつくしたか、興奮してしまって忘れたぜ、とか、Do I feel lucky, pumk!?なんて言い放つ所は格好良くてシビれますね。法の手続という足枷に縛られて、せっかく犯人を逮捕したのにすぐに釈放せざるを得なかったシーンは、悔しさが漂って良い感じです。 【まいった】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-12-15 13:30:41) |
115.事件そのものよりも、主人公が置かれている刑事としての立場がテーマであると思えます。法の枠では解決しきれない問題に対して、いかに人として対峙していくのか。このあたりが見所ではないでしょうか。 【shoukan】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-05 22:12:55) |
114.《ネタバレ》 ケネディ暗殺、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件と、疲弊しきった米国に忽然と現れた連続殺人鬼、ゾディアック。警察を翻弄し、迷宮入りとなったこの事件を元に、サンフランシスコ市警の殺人課刑事ハリー・キャラハンと「サソリ」との対決を描いたシリーズ第一作。同年の『フレンチ・コネクション』と共に、その後のアクション映画の流れを決定的に変えたエポックメイキングであり、最高傑作。44マグナムの存在を世に知らしめた功績も大きい。冒頭、ホットドッグをむしゃむしゃ頬張りながら、おもむろにマグナムをぶっ放すハリーの姿が最高にクール!ブルーレイでは待望の日本語吹替版が収録されており、故・山田康雄氏のハリー・キャラハンに感涙。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2009-11-07 22:03:17) |
113.「法で裁けぬなら俺が裁く」豪腕刑事ものではピカイチの作品。自らに課した一線を越えてしまった裁きに責任を取ってバッジを投げ捨てるラストにハリーの誇り高さを見ました。クールな彼の歯止めを効かなくさせたさそりは映画史上空前の悪人。「俺には弁護士を呼ぶ権利があるんだぁ・・」「漕げ漕げ漕げよボート漕げよ♪・・・」は忘れようにも忘れられません。 |
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112.《ネタバレ》 気の滅入るような陰惨な犯罪と、捜査のためなら手を汚すことも辞さない刑事の一騎打ち。人間の最も醜悪な部分に向き合わざるをえない刑事の悲哀が表れている。無駄を削ぎ落としたハードボイルドな作りで、かなりいい味出している。連続殺人犯スコーピオンを徹底的に卑小な男として描いたのは正解だろう。劇場型連続殺人犯としてはちょっと不自然なパーソナリティなのだが、時代を考えれば仕方がない。 事件は一応の解決を迎えるが、終始トーンは暗い。モデルになったゾディアック事件は映画以上の犠牲者を出し、迷宮入りした。当時のサンフランシスコを知っているわけではまったくないが、おそらくは陰鬱な時代の雰囲気を反映しているのだろうと思う。井戸から全裸死体を引き上げる描写など、生々し過ぎて驚くほどだ。 惜しかったのは最後にスクールバスの屋根に飛びついた場面。それまでストイックなアクションばかりだったのに、このジャッキー・チェンばりの行動で一挙にリアリティが薄まった。というか飛びついてどうする気だったんだろう? 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-05 23:45:01) |
111.《ネタバレ》 私のアンチヒーロー好き(判官贔屓)を決定づけたといってもよい作品。今だ私はダーティーハリーを超えるアンチヒーローは出会っていない。犯罪者に対して容赦のないハリー。暴力には暴力で返す。しかし、それは決して正義ではない事をハリー自身は知っている。彼はひねくれ者で常に哀しみと孤独を纏っている。その哀しみとは周りの人々に理解されない事ではなく(彼はそんなに弱い人ではない)そんな生き方しか出来ない自分を嫌悪しているところからきている。けれど、他の生き方など出来ない自分も知っている。ラストで彼が警官のバッジを投げるのは「警官が正義を貫けないなら警官なんて辞める」という意味ではない、と私は解釈している(それならば、もっと爽快感があってもいい)私はハリーが「自分は警官にふさわしくない」と感じたからだと思う。今までハリーは無茶をやってるけど、ぎりぎりのところで警官としてのプライドと誇りを守っていた。しかし、ラストでハリーは卑怯な騙し撃ちをする(自分の命が危うい訳でもない)個人の憎しみで人を殺してしまえば、殺人と同じで犯罪者と同等にまで堕ちてしまう。犯罪者を裁く立場の警官がしてはならぬ事なのだ(それが許されるのなら、警官なら人を殺してもいい、事になってしまう)ハリー自身が一番よく分かっている。だからこそバッジを投げたのだ。犯罪者と同じところに堕ちなければ裁けないほど病んだ社会。堕ちると分かっていても裁かずにはいられない孤高の男の哀しみの映画である。しぶすぎる!(今って「私は正義だ!」と画面からわめいているようなヒーローが多くて嫌;) 【果月】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-07-28 23:33:02) (良:5票) |
110.《ネタバレ》 よくまとまった刑事物なのだが、犯人を明確に発見していながら出口も封鎖せずにあっさり取り逃がしたりとか、身代金の要求に即座に屈したりなど、捜査機関そのものがまったくオマヌケであるのがどうにも気になった(なので、せっかくの悪役が光っていません)。ただし、今に至るまで語り継がれる主人公のキャラクターに関する創造力については、称賛されるべき。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-09 02:11:32) |
109.悪役がなかなかのはまり役。音楽も良かったし、キャラハンがマグナムぶっ放すシーンは男なら誰もが痺れるのでは、、? 点数はまあこんなもんでしょう 【ギャングスター】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-08 15:08:00) |
108.幾度となくTV放映されていたのをボ~ッと見ていたが(という方も多いはず)、改めてDVDで観てすごさを実感! 2008年の今からすると、ハリーの暴力性も大したはことなく、犯人の異常性もは大したことないが、この71年という制作年ゆえの妙なエネルギーの高まり、雰囲気の妙さはなんとも言えないものがある。 【とと】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-11 09:19:46) |
107.さそりの変態男としての演技が好印象。いつも保安官相手にぶっ放しているイメージのイーストウッドが、この作品では警官として逆の立場でぶっ放しているのが新鮮。でも表情の乏しい一匹狼なところはいつも通り。髪がフサフサで頭がでかい。話はありきたりな刑事ドラマだが、つまらなくはない。 【おまいつ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-06 14:43:46) |
106.ハリー・キャラハンという名前を聞くだけでしびれてしまう。カッコいい映画キャラクターはたくさんいるが、その中でもイーストウッド演じるアウトロー刑事は、男の美学を追求する姿が実に渋くて大好きすぎる。 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-06-09 12:11:24) |
105.渋いッス。いかしてます。ラストとか男の哀愁滲み出まくりです。弾あたらなすぎです。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-29 17:32:18) |
104.《ネタバレ》 「暴力刑事(ここではもちろんデカと呼ぶ)物」というジャンルを打ち立てた金字塔。歩道橋に立つイーストウッドが現れる所・夜のスタジアムを俯瞰で捉えたショットに監督ドン・シーゲルのセンスの良さを感じる。山田康雄氏の吹き替えで。 【Nbu2】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-04-17 11:31:08) |
103.《ネタバレ》 犯人の男が能力が頭抜けて優れていたりするような男ではなく、少しばかり悪知恵の利くだけの弱弱しいサイコ野郎というところが現実的でかえって恐ろしい。自分が狙った獲物が物陰で見えなくなった時に酷くイライラしたりするなど、リアリティを感じさせる描写に優れているため現実味の比重が高く、時折見せる娯楽性故の強引さもしらけることなく受け入れられます。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-21 18:23:18) (良:1票) |