92.《ネタバレ》 全編に渡って緊迫感とリアリティがあった。最初はちょっと狂ってる感じがした主人公がそうではないんだよと感じさせる人物描写の過程は良かった。ラストの映像とテロップで言いたいことは良くわかる。こういう題材は、一方からだけだとご都合主義的なものを感じさせるが、映画としてはよくできてます。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-04 00:52:23) |
91.《ネタバレ》 面白くない訳ではないが面白い訳でもない。戦場という非日常的な場所で爆弾処理という非日常的な仕事を生業とする主人公たちの話が淡々と進み、これといった山場もなく終わってしまった感じ。魅力的な登場人物も居らず、ラストも「また戦場へ」って感じで新鮮さも面白味もなかった。同じ爆弾処理の場面を延々と見せるにしても、往年の「ジャガーノート」の演出の方がドキドキ感に溢れていて遥かに面白い。何でアカデミー賞とったのか不明。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-05-03 08:00:50) |
90.主人公にジェレミー・レナーはミスキャスト。これが薄っぺらさの理由だと思う。戦争で病んじゃった描写は「告発のとき」がピークであり、この映画は他のイラク映画同様それを乗り越える事を諦めている。それが良かった所。(主人公が手袋取り入ってるときに、爆破スイッチ押す描写はあるけど) 【カップリ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-14 23:07:33) |
89.扱っているテーマは別に戦場じゃなくてもあるものだと思います。 現実と心が遊離してとてもシビアに目の前の事を捉える。しかし、ある時感情的になる事で人間性を垣間見ることに。 だからハートロッカーは戦場だけじゃなくてあなたの近くにもいる筈。 宮崎駿作品であれば顔ナシかな。 彼らはロックしないとやってられない。 そこが言いたいんじゃないかな。まあまあじゃないかな。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-27 21:20:19) |
88.戦争に賛成とか反対とかどうでも良くて、ただ単に戦場での爆発物処理班の日常を淡々と描いた作品。ほとんどドキュメンタリーの域だが、主義主張のしっかりしたなかなか面白い「映画」だと思った。 主人公は危険も顧みず粛々と爆発物を処理していく。平和な国で暮らす人間から見ると、自分の命を驚くほど軽々しく扱うという意味で、彼の行動はどちらかというと狂人のそれに近い。ただし、この映画はそのような人間が存在するということを何ら特殊なこととして映し出さない。そして、観客はなんとなく彼の心理状態を推測し、その行動に納得してしまう。自分も戦場に送り込まれて、爆発物の処理が任務だとすればこういう風にやってしまうかもしれないと思う。そう思わせる主人公の描写がうまい。 爆発物処理班という眼の付け所も良い。テロとの戦いでは、突撃や狙撃などの戦闘行動よりもこのような分野こそがリアルでスリリングだろう。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-23 17:26:08) (良:1票) |
87.《ネタバレ》 良く出来た作品であることは間違いないとは思うのだけれど、いまひとつ肝心のメッセージ性が感じられない。と言うか、期待しているメッセージが伝わって来ない。どうしても「アメリカ万歳!」的にしか感じられないからだろうなぁ… イラクでの過酷な任務。常に死と隣り合わせの生活。そのあたりはきちんと伝わっては来るのだけれど、やっぱり背景にあるのは「アメリカ=正義」という図式。そして、戦場という非日常が日常化した狂気の空間にに惹き寄せられてしまう一人の男。どう見ても彼はヒーローとして描かれている。 娯楽作品として割り切るには、この題材は重過ぎる。でも、これは娯楽作品寄りの作品でしょう。もう少し別の角度からのリアリティが欲しかったです。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-22 01:02:46) |
86.主人公は度胸のよさで戦場を渡り歩いてきた。死と隣り合わせの状況でしか生を実感できないほど、彼は戦場に長くいすぎた。そんな彼も人間味あふれる部分があって、あまり優秀とはいえない同僚たちや現地の子供たちに優しい。戦場という極限の状況のなかで彼なりのバランスの取り方だと思えば親しみがわいてくる。しかし、戦地が泥沼化すればするほど、彼の人間味が空回りする姿は痛々しい。 【michell】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-20 16:52:18) |
85.面白くはない。展開も退屈。でも、リアリティーを感じた。現代戦の戦場やテロと戦う最前線はこんな感じなんだなぁと感じる事はできたが、それ以上でもそれ以下でもない。 【ぬーとん】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-03-20 04:09:10) |
84.私にはあまり面白くない映画でした。爆弾処理任務の演出は緊迫感を煽るものだったけど、主人公にあまり感情移入できないので緊張感も半減してしまい退屈に感じられました。戦争やそれに参加する軍人についていろいろなテーマやメッセージがあるのかもしれないが、そんなのは映画自体にのめり込むことができてこそ生きるものだとも思います。それにしても最近のアカデミー賞の作品はどれもあまり面白くないですね。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-03-19 15:41:27) |
83.《ネタバレ》 ただのヒーロー大活躍アクション映画だったらどうしようと思っていたのですが、そうではなかったので安心しました。携帯電話をものすごい勢いで警戒するところなどは現実の生々しさを感じさせますし、中盤の砂漠の銃撃戦も、何もないところがかえって緊張感を高めています。前半でさんざん白く乾いた埃っぽい地面を見せ、中盤以降は暗闇中心に移行して、最後に日常のスーパーマーケットを持ってくるのも、ギャップの体感を醸し出しています。これでカメラがもうちょっとまともだったらよかったのですが。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-16 02:30:21) |
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82.2010年度アカデミー賞受賞作。イラクに駐留するアメリカ軍の爆弾処理チームの奮闘を描く。「仕事」として爆弾処理をする彼らの姿を坦々と映しているだけで、「誰彼を倒す!」「仲間を助ける!」といった明確なゴールは無く、彼らはただただ目の前にある爆弾を任期内に処理し続けて行く。その中で命を落とす者、重傷を負う者が出るが、物語は処理チームは爆弾処理シーンをひたすら追って行きます。終わりの無い・出口の無い戦争が続く様を肌で実感出きる映画。映画を観て色んな人と語りたいという方にオススメ。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-13 23:31:45) |
81.オスカー受賞の箔が無ければスルーしていたであろう作品。確かにテロと戦ってる戦場の雰囲気は伝わってくるが、このストーリー性の薄さは何なのだろう…。これだったら例え爆発のシーンを拝めないとしても、ドキュメンタリーを観たほうが有意義だった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-03-02 21:34:01) |
80.《ネタバレ》 あまり期待していなかったかせいか、いい意味で裏切られました。飽きずに観れ、戦争の酷さ、そして人格(戦争中毒)をも変えてしまう空しさが十分伝わりました。ただ他の方も記している通り、最初の爆破シーンは「えーっこれで死んだの?」って感じでした(逆説だったのか?)。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-23 10:09:46) |
79.うわ。つまらん。と言って済ませる訳にいかないんだろうね、こういう作品がオスカー獲っちゃうんだから。戦場の映像が逐一、これでもかこれでもかと流れてくるようになって、ホンモノの映像の持つリアリティに、すっかり圧倒されちまい、作り込んだ虚構であるところの「映画」に対する懐疑が生じた訳だ。アメリカ映画界が自信を失った訳だ。怖気づいた訳だ、とまで言ったら言い過ぎか? そういう一連の流れにおいて、つまるところ、3Dに挑戦した『アバター』と本作とのオスカーレースってのは、「作る」立場と、「壊す」立場との、一騎討ちだったのね。そして結局、「壊す」方に軍配は上がった。でも、「壊す」だけじゃあしょうがない訳で。それとも、映画をいったん解体した上で、映像美学を再構築してみよう、ってか。「これは実際の映像です」的な映像の持つ力。もっとも、「ホンモノの映像のリアリティ」って、あくまでホントにホンモノであるからこそリアルなんだけど・・・。そういや対抗馬の『アバター』ですら、同様の手法を用いたシーンがあったっけ。でも、それに頼り切らない賢明さを持っていた分、『アバター』には救いがあった。本作は、映画を壊し、壊しただけで評価を受けてしまった。勿論本作にも作為はある、あるけど・・・面白くない(スーパーマーケットで立ち尽くすシーンなど、本気でアホかと思った)。これでいいのか、アメリカ映画。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-02-07 02:02:23) (良:1票) |
78.《ネタバレ》 戦争映画の傑作と個人的に思っているのですがなんかいまいち日本での評価が低い。 アメリカの言い訳映画とか戦争中毒の男の映画とか、みんな勘違いしてますよ。 この映画を批判する人はだいたい反米思想という自分の主観で見ているように感じます。テロリストが仕掛けた爆弾を解除することのどこが戦争賛美なのでしょうか? これは主人公の成長の物語なんですよ。最初は中毒のようにゲーム感覚で爆弾処理をしていく主人公。「自分は何でもできる」という子供がもつ万能感をいまだに持っている。しかし、中盤から子供の死体にブービートラップをしかけるテロリストの残虐さ、自分よりインテリなイラク人がいることに気付く。つまりイラクの現状をまったく理解していないことに気づくんですよ。そして、イラクの不条理な現実に苦悩するなかで爆弾処理に失敗し、仲間を誤射し、爆弾を仕掛けられたイラク人を救えない。すべてが狂っていく。 任務を終え、アメリカに帰り平凡な日常をすごしていく中で幼い息子に言う「大人になれば本当に好きなものは1つか2つ。オレは、1つだ。」そして戦場に帰っていく。 戦争中毒だから戦場に帰ったのではなく、主人公は自分のできることを悟ったんですよ。失敗はしたが、それでも自分には爆弾処理しかない。それが最良のことだと思ったから、もう一度イラクに戻っていったんですよ。最初の表情とラストの表情は明らかに違う。 【のび太】さん [DVD(吹替)] 10点(2011-01-31 21:25:15) (良:2票) |
77.《ネタバレ》 常に緊張感が張り詰めたような雰囲気に圧倒されました。 よくリアリティという言葉を耳にしますが、それは当事者にしか分かり得ないものだと思います。 戦地にいったこともなく平和ボケした日本人の私には 兵士たちの気持ちや戦場のリアルさなんてものは分かりませんが、 少なくとも汲み取ることはできました。 自分の仕事柄、現代戦争の様々な映像素材を大量に見てきました。 勿論、放送できないような映像もなかには数多くあり、そういう目線でみると この作品の魅力である映像のスゴさが分かる。 こと臨場感を出すのに全編ほぼ手持ちですが、何気ない雑感の切り撮り方がいい。 驚くべきは激しい銃撃戦やテロとの狭間に普通の民間人が暮らしてること。 銃をもった兵士たちが血相かえて市街を抜けるのを普通なら怖くて家に閉じこもる。 けど、ここでは子供でさえも興味本意に姿をみせる。 先進国ではありえない光景が日常となってしまっている現実をしっかり描いている。 また、兵士のクローズアップの使いどころもいい。 そして秀逸なのは、爆発シーン。爆発の衝撃度、恐ろしさというのが 画面狭し、ひしひしと伝わってきた。 この作品にこれといった物語性はなく、ただひたすら人間を描いている。 冒頭の「戦争は中毒である」の一文。監督がみせたかったテーマのひとつ。 ラストの 故郷に戻った時と再び戦地に赴いたジェームズの姿が物語っている。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-20 23:17:08) |
76.《ネタバレ》 まず、最初のリーダーの爆死にリアリティがない。確かに爆風に押されて倒れこんでいましたが、「あれ、助かったんじゃないの?」と思ってしまうほど。 そして、スローモーション。だいたい爆破シーンにスローモーションを使うのは、演出として古すぎる。 以上、最初に興ざめしたのがまずかった。 主だったストーリーもないし、ドキュメントというわけでもないし…。 結局、中途半端なんですよね、すべてが。 だから、ハラハラドキドキ感がほとんど無かった。戦争映画でこれほど淡白なものは最近、お目にかかったことが無かったです。 【love】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-01-18 17:37:44) |
75.なぜか劇中、主人公に振り回される同僚サンボーンの気持ちになって見てました。こういう狂気スレスレの主人公というのは戦場ではたいへん優秀だったりするわけですが、これまでの戦争映画にありがちだったヒロイズムを徹底して廃した映像から、この主人公が戦場においても極めて迷惑な存在であることが伝わってきます。そんな主人公がヒーロー化しかける後半の展開がお見事。ヒーロー化したって結局は迷惑度倍増で部下に罵られる始末です。このあたりから、僕はひたすらサンボーンの無事の帰還を祈ってました。そんな私は、この作品の「真意」をつかみ損ねていると思いますが、映画的にちゃんと見せ場を作って盛り上げつつ、同じようなテーマを描いていた『地獄の黙示録』やら『プラトーン』のほうが断然よかったんじゃないかなと思いました。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 00:45:52) (良:1票) |
74.この作品の伝えたい内容は「異常な戦争に一度入り込むと、ドラッグのようにハマってしまう」という事でしょうか? どうも、「こういう職業があります」「こういう人達がいます」「こういう世界があります」と説明的な気がしました。 【sirou92】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-01-07 23:14:38) |
73.《ネタバレ》 つまらない映画とは言わない。実態を知っているわけではないが、米軍が「不正確」と評したのはわかる気がする。【ネタバレ注意】ウィリアムは、結局運がいいだけで無謀な奴なんじゃないか。冷静沈着ですらない。爆弾を仕掛ける側の心理を描かない一方的な内容になっている点には目をつぶるとしても、描写が薄っぺらくて戦争の恐ろしさが伝わってこない。これでアカデミー作品賞なのかと思う。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-29 20:56:16) |