131.《ネタバレ》 この映画は「戦争もの」と言うより「移民」の映画であるということ知人から聞き、 久しぶりに観直してみた。以前観たときはロシアンルーレットのシーンが強烈で 戦争の悲惨さ、悲しみと言った感想しかなかったのが、彼らはロシア移民であり、またベトナム戦争自体が共産主義、(旧ソ連)と自由主義(アメリカ)の代理戦争であったことなどを考えると、もっともっと深いメッセージがある映画だと思った。 しかしそういったことは一切声高に語られるのではなくどれも静かにさりげなく語られ、寡黙で不器用なマイケルを映画そのものの象徴としているかのように思えた。 長すぎるとよく言われる冒頭の結婚式のシーンも、儀式にこそ文化が一番現れるのだろと思うと、あの長さは絶対必要だったと思う。最後に全員で神の国アメリカと歌うシーンのストップモーションがずっと余韻が残ってしまう。観た後からいろんなシーンが思い出されどんどん自分の中で大きくなっていく映画。 【ROHIESU】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-10 15:03:11) |
130.《ネタバレ》 ■確かに長いのだが、観賞後に振り返ってみると、無駄なシーンなど一つも無かったように思う。名作としての風格漂う逸品。■ハリウッドのユニバーサル・スタジオに行ったが、スタジオ・ツアーの待ち場や記念館みたいな施設ではしっかりフィーチャーされていて、堂々たる名作として扱われている風だった。■とにかく等閑に出来ない作品だという前知識があったから、午前のうちに、飯食って風呂入って、準備万端の上に気合を入れて観賞した。それが奏効したか、上記のような感想に至った次第である。本来、映画に相対するに、斯くの如くに構えるべき也しか。■メリル・ストリープは、死を目前にしたジョン・カザールと、それと知ってか知らずか、本作の共演を機に婚約していたんだそうな。そういうウラのドラマも意識しながら観賞すると、またちょっと切なくなる。■そんなメリルの何と美しいこと。■復員したマイクをリンダが誘うのは、ちょっと早過ぎるし、やや露骨かとも思うのだが、それはリンダが冒頭で父に言われた言葉通りの存在だからなのか?そこはやや分かりづらかった。 【麦酒男爵】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-27 01:40:52) |
129.DVDで観ていた時は、だらだら長いなあ、と思っていたが、その後時間がたつにつれ、1つ1つの場面が思い出されてきて、自分の中で発酵していることに気がついた。もう一度、ゆっくりみてみたいと思っているが、なかなか果たせないまま5年がたった。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-13 13:25:59) |
128.《ネタバレ》 前半は少々長いと感じていましたが、終わりが近付くにつれ、あの長さが効いてきました。ロシアンルーレットを初め、何度も見るにはきついシーンが多々ありますが、やはりあのラストは忘れられません。デ・ニーロの「It`s to Nick.」、カヴァティーナ、結婚式の回想シーン。あのおかげで前半の長さはふっ飛びました。クリストファー・ウォーケンや、メリル・ストリープらが素晴らしい演技をしてくれたおかげでしょう。デ・ニーロは彼のキャリアの中でもベスト3に入るくらいの名演でした。 【Sgt.Angel】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-26 10:45:23) (良:1票) |
127.《ネタバレ》 中盤のロシアン・ルーレットのシーンは本当に恐い。前半、彼らのアメリカでの生活を延々と描いたからこそ、中盤のロシアン・ルーレットは強烈な印象を残します。前半・中盤・後半と、心情の変化に合わせてマイケルを演じきったデ・ニーロは本当に素晴らしい。みごとです! みなさんがおっしゃるように、確かに長い映画だけど、後世に残すべき作品であることは間違いないと思います。 【たけたん】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-26 05:06:18) |
126.《ネタバレ》 基本的には反戦映画なのでしょう。田舎で平凡に暮らしていた若者がベトナムに行くことによって、ある者は体の一部を、ある者は人間性を失う。戦争は残酷だ…。それは分かるんですが、責任をもっぱらベトナムゲリラの蛮行に求めていると見えるのが何とも。普通の戦闘シーンが少ないのも、アメリカが戦争の当事者だとの印象を薄めたいから?とも考えてしまいます。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-05-20 12:08:04) |
125.皆さん書かれてますが、ロシアンルーレットの迫力はエグイ。それにしてもチミノの演出は、ねちっこい! 【ヒックス111】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-16 03:54:39) |
124.話題の作品ながら、今まで観賞出来なかった。 かなり重い、疲れる作品。静と動、暗と明、“間”の演出が際立っている。 ロシアン・ルーレットの凄さは圧巻。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-06 23:14:41) |
123.全く理解できませんでした。前半一時間はとにかくつまらない。冗長すぎます。次の一時間は展開が急すぎてついていけない。戦争のシーンは見応えがあったけど、戦争体験というよりはロシアンルーレット体験。後半の一時間もまた意味不明。なんで作品賞を取れたのかわかりませんでした。演技が良いのは認めるけど。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-03-04 23:10:12) |
122.長すぎ。前半もっと短縮できるでしょ。小さなツッコミどころも多々あってこれがアカデミー賞??って感じでした。ロシアンルーレットと若かりしクリストファー・ウォーケンは良かった。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-03-04 13:08:04) |
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121.《ネタバレ》 劇的、ではないですよね。淡々と。観る前は「コテコテの反戦映画かなあ」と思っていたんですけど、観てみると「ハンター仲間の友情映画」でした。そこに戦争が割って入るという。劇的でなさと音楽が、非常に合っていたと思います。冬の早朝やシトシト雨の日に観たい映画ですね(笑) 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-12-14 07:37:20) |
120.一般的にはベトナム戦争映画と言われているが、70年代のアメリカ青春映画の最高傑作。デ・ニーロはこれでオスカーを取るべき。最高の演技をしている。一方、ウォーケンのあの虚ろな瞳も忘れられない。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-20 20:59:40) |
119.素朴に生きる若者たちが、ベトナム戦争によって傷ついていく。それでも彼らは強い友情で結ばれている。ニックの絶命シーンは涙なしではみられなかった。デ・ニーロの出演作は多々あるが、わたしの中ではこの「ディア・ハンター」の演技を越えるものはいまのところ見当たらない。強固な意志を持ちつつも、けっして大げさにならない抑えた演技がすばらしい。 |
118.《ネタバレ》 最初はTV放映で短縮版を観て、その後普通版(?)を3回ほど観ました。曰く前半の戦争へ行くまでのシーンが長い、アメリカ側からの視点しかなく嘘っぽい、被害者意識に立ったお涙頂戴の映画であるとか、そういう感想が多々あるようです。それはそれとして、映画を描く時には、ドキュメントでない限りどちらかの視点に立つことは往々にしてあることです。この映画は、前述のベトナム戦争の是非、アメリカの参戦の功罪を問う映画ではなく、人間が戦争(もしくはロシアン・ルーレット)という極限状態に身を置いた時どのような行動を取るのか、取るべきなのかを問いかけている、また戦争により人生の歯車に狂が生じ、それでも人は生きていくその辛さ、苦しさ切なさを問いかける映画であると思います。特に印象的なのは戦争から帰ったデ・ニーロが鹿撃ちに行き雄鹿と出会った場面。まったく身じろぎしない鹿の目を見てデ・ニーロは何を思ったのでしょうか? まばたきもしない淋しげなカモシカに見つめられて、それまで生きてきた、行ってきたデ・ニーロのすべてを問いただすような感じにとらわれたのではないでしょうか? だから、無言で立ちすくむカモシカに対して、デニーロは撃たずに「OK」と問いかけたのでしょう。字幕ではカモシカに対して「満足か?」としていますが、むしろ「(撃たれてしまって)いいのか?(殺されてしまって)いいのか? (このような人生を歩んできたけど)自分はこれでよかったのか?」という翻訳ではないかと、自分では勝手に思ってます。 また、カモシカの眼差しがクリストファー・ウォーケンの目とラップしてしまい、ロシアン・ルーレットで血まみれになって倒れるウォーケンとカモシカがたたずむシーンとが自分の頭の中で重なりあってます。 ところでメリル・ストリープが可愛く健気で可憐ですね。「ソフィーの選択」の彼女も大好きで、しばらくこの頃の彼女出演の映画を見続けました。それと音楽「カヴァティーナ」は最高で、自分に取っては忘れられない映画です。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-22 20:56:32) |
117.普通の人たちがベトナム戦争に行って大事な何かを失う。すこし物悲しい映画だった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-06-22 18:22:45) |
116.《ネタバレ》 ベトナムに行くまで仲間同士のじゃれあいが延々と描かれる前半。これがあってこその後半なのは十分判るけど、さすがに長く感じます。戦争物というよりは純粋に友情物として観た方が正しいだろう内容。ベトナム戦争の描かれ方が意外に希薄で、まるで友情話のネタの一部分的な扱いにちょっと驚きます。そこにあるのはベトナム戦争というより、ただのロシアンルーレット。とにもかくにもロシアンルーレットで、良くも悪くも強烈に印象に残る。ベトナム戦争物というよりはロシアンルーレット物(そんなジャンルはありませんが)と言うべきなくらいに。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-29 19:39:58) |
115.《ネタバレ》 ロシアン・ルーレットの賭け事で簡単に人々が死んでいく様が印象的。こんなにもあっさりと人の生き死にが決まっていくのか…と、戦争が生み出す人間の狂気がまざまざと表現されていると感じました。ただ、ロシアン・ルーレットの賭けのルールがうまく表現されていなかったのと、アメリカとサイゴンとの場面の入れ替わりが唐突だったのがマイナスかなぁ。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-06 04:31:26) |
114.《ネタバレ》 確かに長いが名作なのは間違いない。ロシアンルーレットの緊迫感は半端ではないし、ラストの「ニックに」も哀し過ぎる。 【Junker】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-26 20:57:10) |
113.色々と問題点を内抱してる作品ではあるけれど、ラストシーンに関してだけ言えば、これまで観た数多くの映画の中で、十指に入れたいほど好き。とにもかくにもウォーケン=ニックの無垢なあの笑顔!笑顔!メリルもまだこの頃は腺病質的繊細さを漂わせてました。ロシアン・ルーレットシーン、デ・ニーロの「Nick,I Love You!」という台詞は、男同士の極限状態での、最も切ない友情と愛情表現の発露だったと思います。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-03 10:19:26) (良:1票) |
112.戦争って本当に嫌なものだということを再認識させられた。戦争によって人は変わるんだなあ・・人殺しが普通の世界なんだもん。日本でも同じように戦争があってたなんて考えられない。色々と考えさせられました。苦しく重い映画ですね。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-11-21 02:51:25) |