172.途中までは若者のサクセスストーリーでしたが、それでおわらないところが逆に印象深かったです。しかし、ハヤシは憎らしかったですね。ラストの校庭のシーンで、少し救われました。 |
171.《ネタバレ》 北野監督は過去の邦画によるボクシングシーンの駄目さ加減に腹を立てて、この映画を撮ったのでは?と感じた。ジムの運営や反則技等かなりリアルな日本のボクシング事情がそこには描かれていて頼もしい。そしてボクサーを選んだ高木が素晴らしい。ラストシーンは世間の評判程では無いが、閉塞された世界を抜け出せそうだった二人の少年が未だに校庭のグラウンドを二人乗りでぐるぐる廻っている。それ以上でもそれ以下でも無いと(私は感じた)いう絵はラストを飾るには相応しいと思う。監督本人が出演しないものでは最高の出来であり、複数回の鑑賞に堪えうる名作だと思う。かなり空しいが。 【SIG】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-01-18 06:43:27) |
170.その男の次にちゃんとしてると思う。 そんなにつまらなくないと思うし、雰囲気もあるけれど、雰囲気とか映像とかそう言う事で絶賛されるのってなんか違うように思う。 大昔の前衛的な作家が、メチャクチャな作風で変な世界観を作り出した小説群があるけれど、それを文芸界が内輪受けしているような雰囲気。 そう言う、普通の人にあまり伝わらない部分がなぜか普通の人に浸透している奇妙さが心配。 北野映画は普通の人の映画観を浸食しているような気がする。 だけど、浸食されている間はなぜか心地良いから困ったものだ。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-01-04 02:39:32) (良:1票) |
【フッと猿死体】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-01-03 17:07:53) |
168.人生が怖くなりますね。こういう映画は好みじゃないです。 【よしふみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-01-01 20:57:01) |
167.今まで北野監督を食わず嫌いしてましたが愚かでした。自分が見たくない自分を、様々な登場人物を通して全身丸ごと見せつけられた感じです。 【njld】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-12-09 04:40:31) |
【N.Y.L.L】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-08-18 20:30:23) |
165.《ネタバレ》 凄くシナリオがいいですよね。人生というもののある種の真実を端的に描いてる。よく、人が成功するにはその人のがんばりだとか、あるいは才能が大事だなどと言われますが、実はそれと同等、あるいはそれ以上に大事なのは「出会い」なんですよね。この「出会い」の善し悪しによって、人はいくらでものし上がるチャンスがあるし、いくらでも堕落する可能性がある。マーくんはあのラーメン屋でヤクザに出会わなかったら、彼はあの道に入る事はなかった。あのヤクザで親分に気に入られなかったら、彼は上にのしあがることは出来なかったし、若頭に嫌われていたが故に、結局落とされる事になる。シンジはマーくんのかつあげに付き合っていなかったらボクシングの道に入って才能を開花することはなかったし、そのジムのハヤシと付き合う事で結局その才能をフイにしてしまう。漫才師を目指した彼らもそうだし、ラブレターを書いていた彼もそう。全ての人々は、「出会い」によって左右されてる。北野武という人間だって、彼がビートきよしと出会ってなかったら世に出ることはなかっただろうし、深作欣二と出会ってなかったら映画監督としての彼の存在もなかったかもしれない。何がどう転ぶかわからない。北野監督は自分のこれまでの生き様や経験というのを、そのままシナリオに詰め込んで活かしてるんだと思う。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-17 00:29:21) (良:3票) |
164.北野武映画はほとんど見たことがなく、 内容にも偏見があったのだけど、これは面白かった。 エンターテイメントとしては少し弱いかもしれないが、 地味ながらもどの登場人物もしっかり描かれていて好印象。 やはり誘惑に負けず地道に努力し続けられる奴が最後に残るんだな、と思った。 【邦画好き】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-21 09:47:45) |
163.高校生の不良ってこんなだっけ??そもそも組にかかわるような不良は高校受験なんかしなかったような気がします。妙にウソくさい設定なのにストーリは娯楽っぽくなくて変です。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-05-10 21:28:37) |
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162.《ネタバレ》 とってもよかったのです…サントラまで買ってしまいました。ラストは涙で画面が曇りましたが、何が?と聞かれるとうまく答えられません。展開がベタとか演技が硬いとかもありましたが、なぜか気になりませんでした。当方、彼らとは性別からして異なった人生を歩んでいると思うんですが、なんでこんなに切ないのだろうか…。懐かしいはずないのに。ヤンキーじゃなかったし、カツアゲもボクシングも無縁だし、そんな男子すら周囲にはいなかったし。なのに最後の二人の姿が焼きついて離れません。某生命保険のCMよりもよほど切ない望みがここに。なんだかうまく説明できませんが…ああ、感動した作品にレビューするのはほんとに難しい!! 【旅する仔猫】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-02-10 23:34:57) |
161.テンションおさえめの青春群像です。恋愛などの甘酸っぱさは完全に排除されていて、クールで良いです。淡々としすぎて最後までなんか釈然としないけれども、こういうもんだよな、という現実を冷静にとらえた良作だと思います。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-29 14:52:37) |
160.高校生の時に見て感動したのを覚えている。若いうちに見ておくべき作品だと思う。 【太郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-25 09:47:56) |
159.現実の厳しさがうまく描かれています。そしてあのラストシーン。明るい未来が見えなくても、それでも生きろってことだろうなあ。ところどころ笑えるところがあるのも良。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-13 23:58:23) |
158.《ネタバレ》 新春最初の映画はずっと観たいと思いながら未見だった北野監督の「キッズ・リターン」である。地上波深夜枠、CM入りまくり、画質も悪いという悪環境での鑑賞であったけれども、静かな牽引力にひっぱられ、最後までダレることなく緊張状態のまま観た。この映画のすべての人々に救いがない。「俺たち、もう終わっちゃったのかなあ」「バカヤロー、まだ始まっちゃいねえよ」とうそぶく若い二人にも救いがない。おそらく北野監督の歩んできた人生のなかのほとんどの人々が「救いのない人々」であり、彼はそれを肌で知っているのである。世の中の多くの人たち、殆どの人たちに救いがないという事実、現実をこんなにもあたたかく、残酷に描いた映画が他にあるだろうか。今やアメリカンドリームに毒されたわれわれ日本人につきつけられた挑戦状のようにさえ思える。わたしはこの映画を観て自分もこちらの側に立ちたいと切実に思った。それも一種の幻想といわれればそれまでだけれども。 【はちかつぎひめ】さん [地上波(邦画)] 10点(2008-01-04 14:08:19) |
157.《ネタバレ》 ビート・たけしとして他の監督の作品に出演する映画は観た事がありましたが、北野作品はこれが始めてです。 率直な感想は思っていたより画が良いと思った。しかし、好きか嫌いかでは嫌いな方ですね。自分には。 興味はそそられて決してつまらなくは無い。でも、これは元々ボクシングとか、ヤクザとか、不良とか、人を追い越してゆくサクセスストーリーがそういう要素を持っているのだと思います。そこに北野武らしさの画が挟まる部分でいい感じになるのだと思った。これは監督の夢憧れと挫折なのかな?人々の実体験で共感できる部分はありそういう点での作り方は良いというかずるい。もう1つ何が言いたいのか伝わりづらいと思った。人生なんて真面目にやっててもこうなっちゃう?しかし、それはそれぞれが呼んだ因果だと思うので、それぞれが本当にやりたい事をしっかり見つけ出していれば、映画中の漫才師のように成功しているという事なのかな。どれも成功とは派手な到達点を良いと思っている価値観にとらわれているのが自分にはちょと違うように思える。 【森のpoohさん】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-09-23 03:37:07) (良:1票) |
156.《ネタバレ》 ボクシングセンスのあるシンジが、先輩ハヤシとの付き合いで段々落ちこぼれて行く様が見ていて痛ましかった。 純粋がゆえ一心不乱に練習し上達してゆく反面、社会的な未熟さゆえ立場の上の人の意見を素直に受け入れてしまう・・・。 こういう風に若い才能が摘まれてゆくんですね。 【kapoera】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-14 09:02:24) |
【みんな嫌い】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-09-03 00:15:44) (良:1票) |
154.《ネタバレ》 冒頭、マーちゃんがふらっと現れるシーンがとにかく印象的。ふらっと、唐突に、まるで空中から現れたかのように、それこそ“幽霊”みたいに。そのまま舞台は主人公二人の高校時代へ。 その後展開する物語と、冒頭の雰囲気とを合わせると、悲劇的なラストを予想せずにはいられない、マーちゃんはいずれ、命を落とすのであろうと。しかし、この映画は、そんなお約束的な描き方はしない。私の安直な想像を嘲笑うかのように、ラストにおいて校庭の二人は、学校の窓から森本レオによって「実在のもの」として認識され、しっかり溜息をつかれちゃうのだ。過去というものの“苦味”をそのまま“苦味”として、ヤンチャに、肯定的に描く。さらには「不死身宣言」とも言うべきラストによって、カッコ悪かろうとなんだろうと、とにかく何度でもやり直してやるぜ!文句あるか!と言わんばかりのエネルギッシュな存在感を示した北野監督には、勇気づけられずにはいられない。迫真のボクシングシーンも文句無しで、作品のエネルギーを見事に体現し、映画を盛り上げる。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 9点(2007-08-28 00:33:00) (良:4票) |
153.挫折?失敗?そんなの誰もが経験している。そんな時、心の中ではラストの言葉をつぶやいている。そしてあのテーマソングが鳴り響く。決して若くはない自分でも共感できる作品でした。(43歳) 【カスミン】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-19 17:24:28) |