18.《ネタバレ》 カウリスマキ万歳!このゆるさ。このトホホ感。なのにこんなに優しい気分になれる。この人にしか出来ない荒技があるんでしょうが、それをうまく言葉にはできそうもありません。魔法が使えるとしか思えない。たこ焼きの材料しか使わずにとんでもなくおいしいフランス料理のフルコースが作れてしまうような。いや逆かな、フルコースに使う食材を全部使って、夏祭りで食べたあのたこ焼きの懐かしい味を再現してしまうような。出て来る人がもういちいちみんなにこりともしないで最高にイカす(!あえて、イカすって言いたいのです!)会話を交わす感じがたまりません。警備のおっさんと強盗社長がとくにいいなあ。でもそうはいっても実はとってもかわいいラブストーリーでもあって、それはそれでにやけちゃいます。”おもしろうて、やがてかなしき”そんな言葉を思い出しました。アイデンティティーと幸福なんてほんとは何の関係もないのかもよ、そう、アイデンティティーみたいなものと日夜格闘してる、自分や自分のまわりの人たちに言って歩きたくなりました。未払いの給料を配り歩くみたいに。みんな頷いて、黙ってそれを受け取ってくれたらいいのに。ね。 音楽も最高!まさかフィンランドの映画で、ブラインド・レモン・ジェファーソンとクレイジーケンバンドが両方聞けるとは!こうやってふいに自分の好きなものが重なりあうのって映画の楽しみの一つな気もします。 【am】さん 8点(2004-03-29 03:45:23) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 出演者が揃いも揃って映像に耐えられるギリギリの線の風貌なのに始めは打ちのめされそうになったが…それが逆にファンタスティック度を高めるのに功をなし、「人間っていいな」と心地好ーくさせてくれる。お金や思い出が無くたって、楽しく生きることは案外簡単!って励ましてくれてるよう・・。過去を無くしたことで、新しい自分や真実の愛を手に入れられたんだから、この人は幸せ者。こんなに平和でのどかで優しい人達…ありえないって思ってしまいがちだけど、人間って本来こうだったはずだよね…。 【桃子】さん 8点(2004-03-25 13:51:51) |
16.テンポや雰囲気などが独特な感じがする。たまにはこういった映画も良いけど、それは今どきの映画に慣れたからだけだと思う。どの映画もこの作品と同じようだったら、退屈でしょうがないでしょう。見終わった後、結局なんだったんだ?という気もする。余談だが、DVDの特典映像がすごく充実していた。(映画に出演してたバンドのライブとかフィンランドのロケ地や観光スポット案内など) 【べんちゃんず】さん 5点(2004-03-23 00:08:50) |
15.《ネタバレ》 かなりツボ。始まって十分も経たないうちに主人公が死んでしまうなんて…。それにしてもおっさんとおばさん最高です。特におばさんは歩き方からしてもう監督カウリスマキワールドの象徴て感じです。「人生は後ろには進まん。進んだら大変だ。」の言葉にはしびれました。音楽の使い方もかなり凝っていてよかったです。 【kaneko】さん 9点(2004-03-18 02:21:36) |
14.「過去の記憶を全て失ってしまった」という、ストーリー展開を膨らませやすい設定を得たからといって安易に物語的なプロットで固めていくと単なるB級娯楽作品に成り下がってしまいます。本作品は設定からの誘惑に引きずられることなく淡々と地に足をつけて、主人公の行動を追っていきます。面白いセンスの音楽とユーモアで彩りを添え、良質で個性的な作品に仕上がっています。全体的に控えめでありながらもところどころコントラストの強い色調が飛び出す画面は印象に残ります。賛否両論を呼ぶ大根演技は、作品の雰囲気作りに一役買っていると思うんですが、どうでしょう? 【藤村】さん 7点(2004-03-11 20:40:43) |
13.貧しくても豊かな世界がこの映画には広がっています。鑑賞後、とても気分がよくなりました。カウリスマキはかなり小津安二郎作品にかなり影響を受けてますね。あと、クレイジーケンバンドの挿入歌が!! 【シュンペーター】さん 9点(2004-02-17 23:56:12) |
12.全体的にポップに撮られていて、カウリスマキ監督が開かれた作品を撮ろうと意識して作ったのだろうなということが感じられます。色彩もとてもカラフル。ギャグも冴えていて劇場は笑いに包まれていました。物語にも動きがあり、とても見やすいです。ただ、普通の映画っぽい方法論を導入していることで、カウリスマキの強烈な個性はやや薄まっているような気もしました。でもステキな映画です。 【藤堂直己】さん 9点(2004-01-25 11:10:24) |
11.静かにストーリーが流れる感じ。この映画の雰囲気なのでしょうが、もう少しみんな笑顔があってもいいのになあ。バンドのシーンとかはよかったけど。 【カルーア】さん 6点(2004-01-24 23:23:59) |
10.《ネタバレ》 笑っている人が少なく、店の雰囲気も暗く、街の雰囲気も寒く、曲も悲しく、どうも切なくなってしまう。後半に出てくるタクシーを見る限りでは限りなく制作年に近い現代なのだろうが、これって現代?と思うくらいのカルチャーショック。人物描写は大変優れてのだが、ストーリーが安っぽい。べたなキスシーンはジャッキーチェンの蛇拳でとっくに使われた常套手段なシーン。今さら「目にゴミが付いてるよ」って、おい!何もかもがどうもつぼにはまらなかった。 【もた】さん 5点(2004-01-18 22:31:59) |
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9.この映画のことを思い出すとほっとする。過去をなくした男の素朴な生活や、気になる彼女とのデートなど、どれもささやかだけど幸せなにおいがする。ハンニバル、こいつも素朴な犬でかわいかった。気持ちがささくれ立っているときに見るといいかもしれません。今年一番しみじみと「良い映画だったね」と言える一本。 【のはら】さん 9点(2003-12-30 03:12:52) (良:1票) |
【戦慄の右クロス】さん 8点(2003-11-12 12:07:48) (良:1票) |
7.全てを失った後、一から始める人生。部屋にミュージックボックスを持ち込んで、自分で畑を耕して、愛する人とキスをして.....。人間って、捨てたもんじゃないな、と素直に泣けました。カウリスマキ作品の事はずっと気になっていたのに、ようやくこれが初めて。噂の選曲センスに案の定ノックアウト。お見事でした。 【showrio】さん 8点(2003-11-06 18:44:07) |
6.私もまえから気になっていて見たが、あのなんともいえぬ雰囲気はかなり眠くなる。疲れているときに見たので余計つらかった!でもなんか好きだ、まさかSUSHIが出てくるなんてね。やられました。 【いざ、ベガス】さん 7点(2003-11-03 01:08:16) |
5.前から気になっていた映画です。うーん、いまひとつかな。 |
4.配給の食事や、かわいいジョッキのビール。無表情に淡々とたべたりしているけど、そんな一つ一つがとても幸せそうに感じる。貧しいがゆえに感じる幸福感や人情を徹底して無表情に語る事で強く感じさせてくれた。いい映画だね。 【GO】さん 8点(2003-10-26 22:32:49) |
3.『もっとわさび』サイコー。 カティ・オウティネンがやっと幸せになった!! 【キンセ】さん 10点(2003-10-25 01:48:54) |
2.フィンランド社会の常識とかを知らないので、どこで笑えばいいのかあまりよく分からなかった。 |
1.《ネタバレ》 いきなりネタバレですが、過去のない男がお湯をもらって紅茶を飲む(いや、たぶんもうあれは紅茶じゃないだろうけど)シーン、好きです。最初のミイラみたいなとき、鼻の曲がりは逆じゃなかった? 【Bridget】さん 9点(2003-08-05 03:03:38) |