73.イエスの「善性」を際立たせるためとはいえ、やり過ぎでは?というのが正直な印象。あれではサディストの兵士に虐められてるだけになってます。別にイエスでなくて、囚人でも捕まったスパイであっても、虐められる側に同情して見るので同じ印象を持つことでしょう。わざわざナザレのイエスを題材にするなら、相手(兵士など)を貶めてイエスの善性を強調するような手法は取って欲しくなかったです。キリスト教の国では当然知っていることかもしれないけど、イエスが何を訴えようとして人々を惹きつけ、ユダのように離れていき、何故大祭司達に罰せられねばならなかったのかなどを描かないと、イエスの全体像が見えず、映画としては失敗だと思います。個人的にはキリスト教・イエス像と言うと遠藤周作さんの影響が強いせいか、イエスが十字架の上で亡くなった後に起こる奇跡のようなシーンには抵抗がありました。このシーンを挿入したことで、隣人を愛せ、敵を愛せなど「愛」について語るわりには「神の愛」より「神の罰」の印象を強く受けてしまいました。それがアメリカの考えだと言われれば何となく理解できるんですが、個人的には、あまり好きになれません。 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-05-02 14:39:32) |
72.《ネタバレ》 作品そのものの評価より、この時期に、こういうストレートな宗教映画を作る意図について色々と深読みしたくなる。 メル・ギブソンは、キリスト教については原理主義に近い考え方のようで、より生々しくキリストの「受難」を描く事で、見る者に「人間としてのキリスト」を印象付けさせ、感情移入(すなわちキリスト実在のリアリティ)を促す意図があるように思う。 誤解を恐れずに言えば、一神教がアイデンティティの基盤にある民族の危険性や不寛容をさらけ出す内容にもなっていて、狙ったものなのか、非常に「保守的」な作品となっている。 まあ、宗教というものは、信仰は信仰として持っていても、心の何処かで冷静に相対化しておく余裕が無ければ危険ということだけは確かでしょう。価値の不寛容からいちいち争いを招いていては、それこそ本末転倒というもの。 この作品を機に、一神教と多神教の違いや、宗教成立の歴史と民族性といった事を勉強してみるのも良いかと。 ただ、宗教に対する興味の有無に関わらず、この作品が映画として面白いかどうかは疑問。展開と言えば、ひたすらキリストが鞭打たれるシーンばかりで単調だし、かと言って、キリスト教に対する新しい宗教観の解釈がある訳でもないので、宗教映画としてもつまらない。 はっきり言って、こんなバイアスがかかった作品を見るくらいなら、普通の宗教学の本を読んでた方が知識が偏らなくて良い。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-04-30 13:05:05) |
71.敬虔なキリスト教徒が見たら、いったいどのように受け止めるのか、というのが本作を見ての最大の関心事。メル・ギブソンは、まさにそんなキリスト教徒だそうだが、彼自身どういう意図をもって本作を撮ったのか、それがよくわからない。キリストはこんな苦痛に耐えて民衆の救済を願ったんだぞ、ということ? それとも、キリストといえども人並みに苦しみもしたし泣きもした。決して超人ではなかったと一種の親近感を伝えたかった? あるいはキリスト教黎明期の歴史を実録ふうに描くことで、改めて現在のキリスト教徒たちへ気持ちを深めてほしいというメッセージ? 作品意図が見えてこないので、本作に対する感想は、結局、「だから、何なんだ?」という戸惑いに尽きてしまう。ただ、歴史書では「迫害」という簡単な単語で説明されることの中身が、現実にはこうしたことであったろうという生々しさは衝撃的ではあった。5点也。 【delft-Q】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-13 11:12:54) |
70.結局、人間には目を背けてはいけない事というものがあり「聖書」は奇麗ごとばかりではないってこと、かな。聖書の内容を否定している人達もいるのだから、評価が分かれるのも無理はないよね。ジム・カヴィーゼルの瞳にある一種の「哀しさ」っていうのがイエス役としてよく出ている。拷問の役人とか「マッドマックス」の臭いもぷんぷんして、メル・ギブソン色も出てたと思う。ただ、この映画を本当に理解できるだけの背景が私にはないので、心が動かなかった。 【さら】さん 5点(2005-03-28 11:13:49) |
69.カトリックの敬虔な信者であればあるほど直視することが出来ず、痛みが全身に伝わり失神しかねないのではないでしょうか。聖書を読み込んだ人達が思いを込めて作りこんだだけあり、キリストの受難を良く知らない私にも多少は伝わったんではないでしょうか。しかしこの映画が新約聖書に基づきよく出来ていればいるほど、ユダヤ人にはまるで伝わらない、ココが宗教の難しいところですね。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-03-23 22:52:08) |
68.《ネタバレ》 やたらと拷問シーン中心な映画でした。ヨってタカって大勢でイエス様を、殴ってー、蹴ってー、罵倒してー、唾はいてー、釘打ってー、張り付けてー、ああぁっもうやめとけっ!痛いだろー、コラー。 【紅】さん 2点(2005-03-22 02:32:20) |
67.ヨーロッパの知らない美術館に入ったら、キリストの受難の絵ばっかりで、困ったな・・・と思ったことがあるのを思い出した。 【あすぺん】さん 4点(2005-03-16 23:31:02) |
66.巷での酷評は、キリスト教に対する日本人の無知から来ているものかと思っていましたが、私は子供の頃、聖書やらキリスト教に触れる機会が結構多かったので、多少なりとも見れると思いました。 が、正直、つまらない。キリストの描き方も中途半端だし、残酷な描写に終始しており、大司祭(だっけ?)の人物描写なんて無に等しい。 なんで、21世紀に入った今、こんな作品を作ったのだろうか疑問に感じました。ブレイブハートは大好きだったので、メルギブソンには期待していたのですが。。 |
65.面白くはない。これを面白かったと観れる人はいるのだろうか?製作者の思いや情熱などヒシヒシト伝わってくるんだけどねぇ・・・。見る人と環境を選ぶ作品かな? 【miso】さん 4点(2005-03-04 04:21:47) |
64.うーん、評価が難しい作品です。何度も目を背けました。やるせなさと同時に、なんでなんだろう?どうしてなんだろう?と沢山の疑問がわき、聖書について、もっと理解を深めたい。そんな風に感じさせられたところあたりはメル・ギブソンの思惑通り、なのかしら…。 【ぷっきぃ】さん 7点(2005-03-04 00:21:36) |
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63.素晴らしい映画だと思いました。迫害の中で連綿と繋がり続ける宗教の、産声を上げたばかりの頃の、それ以後根付くに足る巨大なエネルギーを十字架のキリストから感じました。あのエネルギーを浴びてしまえば懐疑などというものは吹っ飛んでしまうのでしょう。聖書のことはほとんど知りませんが、ストーリーではなく目の前の映像のみでそのエネルギーを表現した監督の手腕に脱帽します。 【かじちゃんパパ】さん 9点(2005-02-28 12:04:12) |
62.全く理解できなかったです。聖書を読んでいればわかるんだろな~とは思いましたが、いかんせん自分は聖書を読んでいないのでなんのこっちゃい!って作品でした。第一映画というものはその作品1本で一つ物語であるものだと思います(それが例えシリーズ物だとしても)。なので自分からすればこの映画は意味不明のシーンが羅列しているただの気持ち悪いつまんない映画と評価しても全くおかしい事ではないと思います。それにメッセージがあるような雰囲気をもっていますが何も感じませんでした。イエスさん可哀想だねえ。。それで?みたいな。それにたびたびねじこまれるイエスの回想シーンもなんのことやら、有名(だか知らないけれど)逸話を入れて知っている人を喜ばそうとでもしているのでしょうか。それに最後の復活のシーンが入ることも予想できたし、なんで肌の傷は治ってるのに手の穴は治ってないのかみたいな、徹底的に映像化しているみたいな売りで中途半端な事をやってるのが鼻につきました。映像化すりゃあいいってもんじゃないでしょ。 【高級つぶあん】さん 3点(2005-02-21 22:31:19) |
61.私はキリスト教徒というわけではないけれどもう少しキリストの説いた素晴らしい教えや言葉を表現するべきだったのではないかと思う。ただただ残酷な拷問が続き、途中、観ていられなくなった。 【蘭】さん 6点(2005-02-18 20:42:04) |
60.こーゆう映画と解ってはいたものの、何がなんだかサッパリわかりません。聖書読んでるか、もしくはキリスト教の人以外禁止な映画。意味わからず人が虐待されているので、かなりストレスがたまる。オチてもないし、映画と呼んでいいのか疑問。借りるべきではなかったし、もっと考えて借りるべきだった。反省 【マキーナ】さん 0点(2005-02-15 13:21:04) |
59.詳しくはよく分かんないけど、そーゆー人(例えば私…)には分かんないんだろうな。知識がないので、これで詳しく教えてくれるのかと思いきや、ぜんぜんそんなことないし。つまり興味があるなら、自分で勉強しろと?惨いなぁというのは感じたけど、特に感動もせず、すんなりエンディングまできちゃいました。 【西川家】さん 3点(2005-02-03 17:01:41) |
58.《ネタバレ》 い・痛々しい・・・(> <) ←こんな風に思わず目をつぶりたくなったシーンが山ほどあります。なんかこういう映画を観てしまうと宗教ってなんのためにあるのかほんっとわからなくなりますね。人にとっての心の拠りどころや安息を見つけるために宗教って存在してるはずなのに、反対にそれぞれの宗教で異端とされるものは安息どころかこんなふうに扱われるのかと、すごく複雑な気分で観ていました。 「どうしても宗教なんてものが存在するなら全てまとめて一つの宗教にすればいいのに」と誰かが言っていたのを思い出しました。実際、そうすることで宗教戦争などが無くなり、無駄に命を散らす人などがいなくなるなら本当にそうなってほしいと思います。口では「命ほど尊いものは無い」とかいいながら宗教戦争とかあり得ないでしょう。自分勝手な解釈ながら、映画を観ながらずっとそんなことばかり考えていました。 話としては、ユダの裏切りからどういう経緯でゴルゴダの丘に磔にされるに至ったのかや荊の冠などが映像として見れて勉強でき、とても満足しています。でももうちょっとキリストについて勉強しとくべきだったかな・・・。 娯楽映画とは程遠いものですが、誰だって名前ぐらいは知ってるイエス・キリストについて深く知るいい機会ですし、一見の価値ありです☆ 【TANTO】さん 6点(2005-01-27 11:08:44) (良:1票) |
57.キリスト教を勉強しているか、信者でない限り、この映画は見るべきではないのだと思う。それが分かっていて、借りてしまいました。やっぱり自分には理解不能です(なので5点)。シャマランのサインしかり、ニックが出たアザーズしかり。キリスト教がテーマ(もしくは裏テーマ)にあるものは、うかつに手を出すものではないですね。そのあたり、宣伝する日本のプロモーターも心得るべきだと思うんですけど。。 【ダブルエイチ】さん 5点(2005-01-26 04:24:24) |
56.裏切り~尋問~拷問・・・暴力・ひたすら暴力。「もういいよ!わかったよ!!やめてくれェ」心の中で叫びました。こんな経験「花と蛇」以来だなあ |
55.コレ観てショック死した人もいるぐらい暴力描写が凄まじい映画だと知っていたので、俺自身が観てショック死しないかどうか鑑賞中マジ怖かったです(汗)とりあえず俺はキリスト教や聖書などについては知識ゼロに等しいので、その辺はノータッチで書きます。この映画でメルギブが最も伝えたかったのは何よりも「相手を赦す」ことに尽きると思う。普通だったら誰もが人間性の欠片も無く、必要以上に自分に凄惨な暴力を繰り返す輩を赦すことは出来ないだろう。それでもイエスは、相手を憎むどころか神に対し「彼らを赦してください」と願い続けた。そんな彼の姿を見て俺は強く心打たれた。何故彼はここまでされても人を赦すことが出来たのだろうか?何が彼をそこまで忍耐強くさせることが出来たのだろうか?鑑賞中はずっとこの考えが頭を離れなかった。劇中を観る限りではよく考えがまとまらなかったが、この映画で唯一はっきりしているのが、イエスはあくまで人間であったこと。「神の子」とも呼ばれる彼が常人と違っているところと言えば、相当の覚悟が出来ていたことに信じる気持ちが限りなく高かったことだろう。彼の劇中での精神は本当に痛いほど伝わった。この映画は最近よくすぐに苛立つ俺と同世代の若い人に観てほしいと思う。ただ、暴力描写があまりにも過激すぎて勧めにくすぎると言うのも事実なんだけど・・・。余談ですが、コレ観た後にテレビドラマ「ごくせん」を観る予定でしたが、鑑賞後観る気が一気に失せました。 |
54.わからない。理解できない。なぜそこまでするのか。もっとしっかりした説明がほしかった。これを映画館で観ていたら気分が悪くなっていたかも・・・。 【Syuhei】さん 4点(2005-01-22 23:13:12) |