TENET テネットのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。4ページ目

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TENET テネット

[テネット]
Tenet
2020年上映時間:150分
平均点:6.20 / 10(Review 82人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-09-18)
公開終了日(2021-01-08)
アクションサスペンスSFスパイもの
新規登録(2020-08-04)【Yuki2Invy】さん
タイトル情報更新(2024-12-03)【イニシャルK】さん
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監督クリストファー・ノーラン
キャストジョン・デヴィッド・ワシントン(男優)主人公
ロバート・パティンソン(男優)ニール
エリザベス・デビッキ(女優)キャサリン“キャット”・バートン
アーロン・テイラー=ジョンソン(男優)アイブス
クレマンス・ポエジー(女優)バーバラ
マイケル・ケイン(男優)
ケネス・ブラナー(男優)アンドレイ・セイター
マーティン・ドノヴァン〔男優〕(男優)
櫻井孝宏ニール(日本語吹き替え版)
内田直哉アンドレイ・セイター(日本語吹き替え版)
高島雅羅プリヤ(日本語吹き替え版)
小松史法アイブス(日本語吹き替え版)
青森伸(日本語吹き替え版)
行成とあホイーラー(日本語吹き替え版)
伊藤和晃(日本語吹き替え版)
加藤亮夫サンジェイ・シン(日本語吹き替え版)
ボルケーノ太田(日本語吹き替え版)
脚本クリストファー・ノーラン
音楽ルドウィグ・ゴランソン
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
製作エマ・トーマス
クリストファー・ノーラン
制作東北新社(日本語吹き替え版)
配給ワーナー・ブラザース
美術ネイサン・クロウリー
衣装ジェフリー・カーランド
日本語翻訳アンゼたかし
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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22.《ネタバレ》 約8ヶ月ぶり2度目観賞。時間軸を巧みに操る奇才、クリストファー・ノーラン監督によるSFアクション大作。核戦争を回避するため、時を行ったり来たりしながら戦う。斬新な設定だけど、お話が一人歩きしている感じで前回観賞時同様に入り込めなかった。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2020-10-04 00:18:45)
21.《ネタバレ》 時間を遡れる技術を使い世界を破滅させようとしている武器商人に挑む名もなき男と相棒ニールの物語。時間を進む者と逆行する者が同じ時間軸で奮闘する映像は面白みもありましたが、むかしドリフで見た気もしたなと思いました(まあコッチはただの逆再生だけですけど)。途中で出てくる科学者の言う通り「考えるな、感じろ」の精神で観ましたけど、冒頭のオペラ劇場での作戦など何かあるような凄さを見せつつも何もなかった感じ。スパイアクション映画に時間逆行ネタなど物理学のややこしい設定を組み合わせてるだけですが、流される音楽が映像にマッチしていて緊迫感があり凄いモノを観せられている気はしましたね。 結局、時間を逆行しても未来は変わらずタイムパラドックスも起きない真っすぐな世界。その時が来たら見たとおりに過去に介入することになりますが、全て上手くいくのが分かってるにしろ卵が先か鶏が先かみたいな考え出したら止まらないモノがありますね。「考えるな、感じろ」で鑑賞しましょう。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 6点(2020-10-03 20:24:22)
20.《ネタバレ》 事前に「時間が逆行する」「演者が逆再生の動きで演技した」というような事前情報を得ていたにもかかわらず、スッキリと理解することは出来ませんでした(笑)。なんとなくこうなんだろうなという予想は出来るものの、時間軸や人物の動きにおいて??な点が多かったですね。でも時間の逆行(あるかどうかは疑問です。もしかして量子領域ではあるのかもしれませんが。)をなるべくわかりやすく視覚化しようというノーラン監督の心意気みたいなものは感じられました。

唐突な話ですが、RPGを最初から攻略本を見ながらプレイするタイプの人間がいます。私もそうです。そうする理由は色々あると思いますが、私の場合は時間的な理由ではなく、いろいろ知った上でそれを実際に追体験することで得られる満足感を味わいたいからです。もしかするとTENETもそういう楽しみ方の方が合っているのかもしれません。映画は映画館で観るのが一番いいとは思いますが、この映画は自宅で、わからなくなったら場面を何度も巻き戻して理解できるまで見る、という見方のほうが楽しめるのかも知れません。

パンフレットは洋画にしては分厚いですが、日本語版の科学監修を行った大学の先生が時間逆行の解説を行っており、映画を理解する上で大変役立ちました。
その上でもう一度見るとかなりスッキリするんじゃないでしょうかね。

追記:
しょうがないので2回目を見ました。ようやく大体理解できました。細かい点でわからないことはあるんですがね。ただ、個人的には何回も見ないと完全に理解できない映画は映画としてどうかな、と思います。あと、1回目を見た時からときどきBGMが変になるなーと思っていましたが、逆行視点で場面が描かれているときはBGMも逆再生になっていたんですね。だから時々変なBGMになるんですね。今回ちゃんと内容が理解できたのでそういう意味では7点なのですが、1回で理解出来なかったのがくやしいので(笑)、6点のままです。
MASSさん [映画館(字幕)] 6点(2020-09-28 09:03:17)
19.文字通り縦横無尽に行き交い混濁する時間の渦に放り込まれた名もなき主人公が、世界を救うために奔走する。
「行為→結果」の理が反転する時間逆行の世界の中で、彼が救うのは「未来」なのか「過去」なのか。
論理的に考えれば考えようとするほど、矛盾は幾重にもパラドックスを生み、堂々巡りから抜け出せなくなる。

このタイムパラドックスもの特有の“堂々巡り”、僕は大好物である。

そして、時間逆行の概念をビジュアル化し、この上ない“活動的”な映像世界を構築した試みと成果は、充分に評価に値すると思う。
映画監督として、「誰も見たことが無いもの」を追求し続けるクリストファー・ノーランの立ち位置は孤高であり、彼が世界の映画産業のトップランナーであるこは間違いないと思える。


ただし、だ。
この作品が映画として「完璧か?」と問われると、正直素直に「YES」とは言い難い。
非常に意欲的でセンセーショナルな映画作品であることを十二分に認める一方で、「成功」とは言い切れないフラストレーションを大いに感じている。

肝となる時間逆行のプロセスや設定が破綻しているとは思わない。
多少の整合性の無さや、細かい理屈を度外視したマクガフィンの存在などは、この手のタイプの映画にはあって然るべきだと思うし、そういう「粗」こそが娯楽になり得ると思う。

僕が感じたフラストレーションの最たる原因は、詰まるところ「分かりにくさ」だと思う。

「難解」が売りのこの映画に対して「分かりにくい!」などと言うことは、本末転倒も甚だしい。
しかし、この「分かりにくさ」は、時間軸が入り乱れるストーリーテリングや設定についてではない。

映像作品としての“見せ方”が非常に分かりにくすぎると思ったのだ。特にアクションシーンにおいては、きっぱりと「下手」と言わざるを得ない。

視覚効果を極力廃して、生身の人間、実物セットでこの映像世界を構築したキャストやスタッフの尽力は痛いほど伝わってくる。
この映画に携わる総ての映画人たちが極めてアグレッシブに映画づくりに臨んでいることは明らかだ。
だが、この難解なストーリーテリングをベースにした映画世界の構築においては、時にもっとシンプルに、もっと手際よく映像を紡ぎ出すこともまた必要だったのではないかと感じる。

そういう意味においては、アクションシーンの映像的な描き方が実はそれほど上手ではないクリストファー・ノーランの数少ない“弱点”が露呈してしまっているように思える。

順行と逆行の時間軸が同一画面上で入り交じるという破天荒な映像世界を表現するためには、敢えて仰々しいまでの乱雑さを意識することは必要だろうし、その映像的な“カオス”も含めてこの映画の魅力となっていることも確かだ。
でも、今作の物語を決する重要な局面においては、そのような過剰な演出は不要だったのではないかと思う。
特に、クライマックスについては、あのように大部隊が入り乱れる戦場シーンにする必要はなかったのではないか。

この作品の物語が実は紡いでいた熱い友情と気高い決断、そして事の真相が一気に明らかになるシークエンスにおいて、戦場シーンの混沌と混乱は不要だった。
画面上に登場する人物を主人公とキーとなるキャラクター数人に絞って、シンプルに映し出したほうが、クライマックスの緊張感とエモーションがもっと高まったと思うし、クリストファー・ノーランの監督としての資質にも合致していたのではないかと思える。
(ただ、ノーランはああいう大合戦シーンを撮りたがる。「ダークナイト ラジング」でもあったなあ……)

方々の“考察”も見聞きしつつ、ストーリーが整理できてくるほどに、決して目新しい話ではないということに気づく。
ストーリーそのものはある意味とてもシンプルだし、諸々の設定やストーリーテリングについても、「藤子・F・不二雄」をはじめ古今東西のタイムパラドックスものを好んで見尽くしている者にとっては、むしろ王道的であった。

そういうプロットを、クリストファー・ノーランだからこそ許される孤高の美学で貫き通した映画世界構築は、もちろん称賛に値する。
ただ、物語にきちんと備わっていたエモーショナルをもう少ししっかりと描きぬいてくれていたなら、鑑賞後の満足感は大違いだったように思う。

同じく難解で大胆なSF映画だった「インターステラー」が、忘れがたき傑作になり得たのは、映画的な“エモさ”に溢れていたからだと思うのだ。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2020-09-27 23:48:14)
18.《ネタバレ》  いきなりエントロピーが出てきたので、何か理論的なもっともらしさを言い始めるのかと思いきや、そこだけでした。
 ストーリーは辻褄が合わずご都合主義ですが、勢いがあって、単純にアクション映画としてみても良いと思います。
 やはり、「考えるな、感じろ」ですね。
ぶん☆さん [映画館(字幕)] 7点(2020-09-27 20:56:51)
17.《ネタバレ》 気候変動による影響で不可逆な世界となってしまった住人である未来人が時間を遡って過去に居場所を求めるために装置を作ったということは分からんでもない。起こってしまったものは仕方ない、だからと言ってやらない理由にはならない。これらのメッセージは伝わりました。が、最後の謎解きが中途半端やから難解に感じるのでしょうね。結局はドラえもんの魔界大冒険と同じで、当然ドラえもんの方が分かりやすい。「メメント」や「インターステラー」には遠く及ばない。
いっちぃさん [映画館(字幕)] 6点(2020-09-25 23:41:20)
16.《ネタバレ》 ノーラン監督は「もう一度観ないと分からない」映画をよく作る
「ユージュアル・サスペクツ」や「シックスセンス」のように「気づき」によりもう一度観たくなる映画なら「善」であるが
分からないからもう一度観る映画は「悪」だ。
しかし本当に面白くないないならもう一度は観ない、なんか「理解できたら面白い」感覚が残る作品を作るのが実にうまい。
何よりも、この映画を数回みてある程度理解すると「難しかった」「よくわからなかった」という人に
「どこが分からなかったの」とマウントを取ることができる
そして自分でもまだ理解できていない部分は「そこは難しく考えちゃダメなんだよ」と受け流せる。
友人にマウントとる努力が映画2回分の代金なら、、必要経費と思いたい。
2回目行ってきます。
かのっささん [映画館(字幕)] 7点(2020-09-21 23:17:12)(良:2票)(笑:1票)
15.《ネタバレ》 確かに「007」を彷彿させる展開でしたが、前半はプロフェッショナルな犯罪者集団のような仕事っぷりの連続で、まるでマイケル・マンの「ヒート」だよねえ。そこにノーラン監督らしく、またまた超ド級のアイデアをぶち込んできた感じ。(いやいや、こっちが先なんでしょうけど) 今回、時間の順行と逆行のアイデア、そしてそれを交錯させようとする思考回路はすごいです。でも難解、複雑、一度で全容理解不可能。特にクライマックスのミッションなんて、正直、ちょっと何がどうなっているのか、よくわかんない。 過去の作品もそれは難解で一度の鑑賞で完璧に理解したとは言い難いけど、人間たちの熱いドラマに感動して、観終えた後のたぎる高揚感は確かにあったから、私は高評価してきた。今回はただ難解なだけで、出演者たちが地味で印象薄いし、何より、地球、社会、家族、そしてそれを守ろうとする使命感、、彼らのそういう心がまるで伝わってこない。 (そもそも描こうともしていない) 2~3回も観れば理解も深まって評価も変わるかもしれんが、もう彼らを何べんも観たいとも思わんし。それこそ、「逆行」できたらねえ、時間もたくさんあるんだけど。 そう、その逆行だけど、兵士たちがうようよと後ずさりしているような姿は見たこともない異様な光景で、これにはちょっと笑えた。なんか、マイケル・ジャクソンのムーンウォークを思い出しちゃった。
タケノコさん [映画館(字幕)] 5点(2020-09-21 20:13:58)
14.《ネタバレ》 ノーラン映画大好きなんで今回も映画館で鑑賞したのですが、ちょっと置いてけぼりを食らった感じです(汗
でも、2回目を見ようとは思わないかなぁ。タイトルバックまではすごく期待できる感じだったのに。
起こっている問題がとても世界の存亡に関わるものとは思えないんですよね…、それにラスト、プリヤ(インド人)はあんなにあっさり殺すんだと、そっちが結構ショックでした。ヒロインや、オペラの観客は必死に助けようとするのに、自分の部下はあっさりと殺すのね、、、なんか寂しい。
敵役の動機も、つまりは<老い先短い自分の道ずれ>ということですよね、動機がショボい…。また、それに付き従う超大規模組織というのも納得できないかな。
色々伏線があるんでしょうけど、もう1回見に行くという気持ちにはなれませんでした。次回作に期待。
はりねずみさん [映画館(字幕)] 4点(2020-09-21 19:09:33)
13.《ネタバレ》 盛大なネタバレが入りますの未鑑賞の方は気を付けてください(個人的意見・感想です)

ノーラン監督の作品なので、あらゆる事象に対して、どういう意味なのか 考えながら観ていました。
が、それでもなお、
観客置いてけぼりのストーリー・身長が高すぎ、綺麗とは思えないヒロイン
そんなに派手でもないアクションに どこか違和感のあるアクション(後半、違和感の正体が判明したら感動の一言ですが)
と前半パート(約1時間)は退屈です。

しかし、後半の逆行パートに入った瞬間に全てが頭の中で繋がり、身震いするほど感動します。
相変わらずの時間概念の表現は素晴らしいです。
逆行する中で今までの順行シーンを遡っていくことになりますが、やっぱり なるほど と感動の嵐です。
後半1時間半はほんとにあっという間でした。

単純にタイムマシン的な 過去に戻るという概念は今までも数多くあれど
「逆行した時間の中を進む」という概念はまだそんなに無い中で、この完成度 素晴らしすぎます。

惜しいと思った点
・ヒロイン(好きな方には申し訳ない) 危うく世界崩壊の危機にも関わらず、肝心のラストは感情に負けてボスを射殺
・動機や設定がご都合主義
・逆行マシン と アルゴリズム の説明 はしょりすぎ 逆行マシン 多すぎ

要でもありますが、ロバート・パティンソン(ニール)の演技・存在が特に素晴らしいです。
冒頭とラストで命を助けられたのが相棒のニールだとわかるシーン
今回の一連の黒幕 兼 ニールの雇い主 が未来の主人公だとわかったシーン それまでのシーンを思い出したり
最後は主人公を庇って死ぬことになるのですが、本人はそれに気づいているのか や
また、そうなることが分かっている主人公が未来でニールにこの任務を授けるわけですが、その胸の内 等
主人公の演技も相まって 感動するシーンです。

相変わらず、セリフ一つ一つが全て伏線になっていて 全部回収しきっているのは凄すぎですが
(無知は最大の武器 は主人公の事だったり ニールとの初対面の時の会話だったり)
毎度のことで、全部が伏線になっているため、変に意識してどっかで使うのかなーとか勘ぐっちゃいます。 
いくつか匂わしといて、実は伏線じゃありませんでしたー 的なものを作ってほしいとも思ってしまいました。

是非スピンオフ作品を作ってほしい
ニール視点 や ラストの話で出てきた「別の結果」バージョン 等 絶対おもしろい
メメント66さん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-21 03:39:18)
12.《ネタバレ》 数式は単純なのに難解を極めるのがシェーン・カルース監督の『プライマー』とするなら、複雑な数式なのに何となく分かった気にさせるのが本作『テネット』という気がします。難解であっても絶妙なさじ加減で理解を促し、娯楽性を担保するのがのノーラン監督の流儀です(注『プライマー』も難解ですが傑作ですのでみんな観てね!)。とはいえ、そこは『インターステラー』『インセプション』『プレステージ』の監督さん。単純に「面白かったね」で終わらせられる代物ではなく、作品世界の底は計り知れません。また、これらの作品と比べても格段に敷居が高いのは間違いないでしょう。いや正確には敷居が高いというより、わざと解りづらく仕立てている気がします。省略が多く説明不足。台詞は言葉足らずです。これは観客に複数回の鑑賞を促すためではないかと。鑑賞2周目以降に少しずつ意味が分かる仕組みです。本来なら誉められた趣向ではありませんが、こと本作に限ってはこれ以上ない価値ある仕掛けと考えます。過去に鑑賞した自分と、これから2回目を観る自分で挟み撃ちをするのですから。観客もまた現実世界でテネットの世界を体験する仕立て。これぞ極上のエンターテイメントではありませんか。とは言いつつも、やや敷居を高くし過ぎた気がしないでもありません。ブブカでも躊躇する位。でもノーラン監督は信じていい監督です。チャレンジすれば必ずや飛び越えられように出来ているはずです。テネットとは、主義・信条のこと。本作もまた、世界の理を人で説くノーラン的人道主義の映画でした。いち個人が幸せを掴むことでさえ、莫大な労力と知恵、周りの人たちのサポートが必要であると本作は訴えている気がします。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-20 13:27:56)
11.一言で言うならノーラン版007、あるいはミッション・インポッシブルと言っていい映画です
世界の危機に各国のスパイが結集して悪の組織の首領を倒すという、まさにスパイ映画の王道に充実なストーリーで、
このジャンルの映画が好きなら誰もが普通に楽しめるでしょう。

しかしそこは「ノーラン版」だけあって、人類を脅かすのは核ミサイルでも生物兵器でもなく、とある作用で物理法則を
ねじ曲げる新発明の装置となっていたりします。
この装置が使われた環境では、狂った物理法則の中でハチャメチャな戦いが繰り広げられていくことになります。
そのカオスな映像だけでも一見の価値があると言えるでしょう。
IMAX版の価値も非常に大きいため、選べるなら迷わずIMAX版にすべきですね。
映像面だけでなくサウンドもかなりのもので、ほぼ全編で客席がマッサージチェアになってくれます(笑)

深く考えると辻褄が合わない部分が色々ありますが、映画の冒頭で「考えるな、感じるんだ」と語られるので、
ここは某武道家に敬意を表しつつ素直にその通りにするのが良いかと思います。
どの層でも楽しめる作品ではありますが、設定が少々難解なため家族連れには向いていないかも知れません。
更に言えば、悪ボスがいわゆる「DV夫」なため、デートムービーにもあまり適していないかも?
くれいさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-20 09:01:53)(良:1票)
10.《ネタバレ》 「人が食事をしているシーン」を逆再生すると何だかグロテスクな光景になるけれど、それではすでに充分グロテスクな「人が排泄しているシーン」を逆再生すると逆にグロテスクではなくなるのか、というとそんな事はなくって、おそらく数倍グロテスクになっちゃうのであろう。これは大変不思議なコトだ。と一瞬思ったけど実はそんな事もなくって、要するにウンコとはそういうものなんだ。
ってな事はこの映画とは何の関係もないけれど、アクションシーンを単純に逆再生にしただけで、そこそこ面白いシーンに化ける、というのが意外な盲点で、それを大真面目に全面的に取り上げた、ありそうで無かったタイプの作品、と言えるかとは思います。
ただ、これはもう誰もが感じる通り、ストーリーの提示の仕方は、不必要なまでにゴチャゴチャしてます。最後まで観たら、正直、そんな大したオハナシではなかった、という気もするのですが。物語の収束点が予想以上にショボい。
ゴチャゴチャしてる中に、さらに謎の逆再生アクションシーンが挿入されると、もはや何が何やら、という事になりかねないけれど、後半、主人公自身が時間の逆行に身を投じることで、謎のシーンだったものの背景が解き明かされていく。というシステムなワケですが、過去の「?」なシーンに対する納得感とそれに伴うワクワク感、で言うなら、例えば『カメラを止めるな!』などの方がよほど成功していると思います。本作は、後半、いくらオハナシを単純化しても、最後までゴチャゴチャしてて野暮ったい。
「反物質は時間を逆行しており、物質とぶつかると対消滅する」などというブルーバックス的なネタも取り入れられているけれど、特にサスペンスにはつながらず、大した効果を上げていないし。
とは言え、まあ、逆再生というバカバカしくも魅力的な映像を武器にしつつ、こうやって多少イライラさせるようなものを我々にぶつけてくる、というのも、貴重と言えば貴重。しかも新型コロナウィルスの影響で大作の延期が続く中での公開。心意気だけは買いたいですね(←映画自体は買わくていいのか?)
冒頭のコンサート会場のシーンで、オーケストラがチューニングらしからぬ音を立てていて、不安を誘う一種のBGMのような効果を上げています。それ以外の音楽は、何だか、ヘンだったけど。
鱗歌さん [映画館(字幕)] 6点(2020-09-20 04:55:11)
9.《ネタバレ》  ノーランって映像で説明するの、下手じゃない?

 クライマックス、何やってんのかちっとも伝わってこないのは難解なんじゃなくてヘタクソだからだと思うのよ。爆発までの間にブツを奪還しましょう、ってのはさ、順行組と逆行組とで論理的に説明可能だと思うのよ。でもグチャグチャ。ブツを手に入れるシークエンスなんか、アレ、ちゃんと流れ判った?
 パラドックス関係なんか、もうメチャクチャよ、あれ。「細かいコトは気にすんな」って状態。
 大体、物語を伝えるのは映像以外の部分に頼りまくってるでしょ。大量の、それこそ喋り続け状態なセリフの応酬と不安を煽るやかましい音楽で説明してます、って状態。映像はひたすらハデな、これ見よがしな部分にばかり注力されてるワケで。

 で、コレ、200億円とかかけて2時間半に渡って見せられるDV映画ってのがアタシの抱いた印象なのね。いかにDV野郎を退治するか、ってハナシ。そこに監督好みのセカイ系だのSFだのドンパチだの盛り込んでみせました、そんだけ。
 だけどアタシにはあのDV野郎が監督の分身のように思えたわ。作品世界を完全にコントロールしないと気が済まない、ホンモノ使わないと満足しない、世界を支配してこそ、そんな自分の投影。人類の滅亡を描こうとしたら人類を本当に滅亡させないとリアリティ出ないとか、そういうキケンな思考(あるいは志向、または嗜好)を自嘲的に、自戒を込めて映像化してるのかしら?みたいな。
 だけどDV映画としては徹底的にドラマがつまんないわ。っていうかキャラがみんなつまんない。誰にも殆どノレないのよ。せめてヒロインがいかに息子を愛しているかくらいは映像として見せて欲しいワケよ。もう全部セリフでの説明で、息子そのものはチラチラと映る程度。それにDV野郎のヒロインに対する現在形の加虐シーンはあっても、それ以前にヒロインが憎悪していた点に関してはやっぱりセリフでの説明に終始するのよね。
 お腹の傷はサスペンスの要素になるかと思いきや、水戸黄門の印籠みたいなポジションだし、DV野郎が手に入れた自殺カプセルは意味を成さなかったし、あちこち隙間がスカスカしてるわ。

 ハデな映像と大量のセリフとやかましい音楽とSEが緩急なく連なった2時間半、それはノーランの強迫観念の発露みたいなものなんじゃないかしら。

 あと、日本でたった2カ所なIMAX GTテクノロジーで見たのだけど全編フルサイズだと思ってたら半分くらいだったわね。ちょっと肩透かし。コレ!って見せ場以外はシーン頭の説明的映像が上下(空と地面、天井と床)広々、っていう、なんとなくカタにハマった不器用な使い方だったのがちょっと微笑ましかったわ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 5点(2020-09-19 22:45:49)(良:2票)(笑:1票)
8.《ネタバレ》 IMAXで鑑賞。ノーランの余生(個人的認定)作品第2弾。
これは壮大な逆再生作品だな。理解することを最初から放棄して、ビジュアルを楽しむと言う事に特化すればそれなりに楽しめそう。特にラストの戦闘シーンは順方向と逆方向の爆発が入り乱れ「こりゃ凄いわ」と唸るくらいだった。ただ、「インセプション」に比べればインパクトは低め。ノーラン版007と思って気合い入れずに見るのが正解でしょう。もう1回見ると思うけど次はノーマルの上映でもいいかな?
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 6点(2020-09-19 20:43:54)
7.いなめしのたてぎすしこやや←
Northwoodさん [映画館(字幕)] 3点(2020-09-19 19:51:51)(笑:2票)
6.《ネタバレ》 かなり期待してたけど、これは映画として面白かったのか、見終わってからずっと考えてる。
。ずきで解理くたっま、てっ言に直正
確かに順行と逆行が一つの画面の中で同時進行するというのは映像として凄いアイデアかもしれないが、
ストーリーも難解でほとんど説明もないまま進んで行くから面白いと感じる事が出来なかった。

解説見てネタバレ見てもう少し理解してみようと思うけど、それが出来たところで改めて見て果たして面白いと感じるだろうか、
無いような気がするんだよなー。
アイデアや映像は凄いけど、ただそれだけ、と言ったら言い過ぎかもしれないけど、兎に角かなりややこしい作品。
俺は人に勧めるのはやめておこう。

ダンケルク、インセプション、テネット、またノーラン作品で苦手な映画が一つ増えてしまった。
ダークナイトトリロジー、インターステラーは何十回も見るぐらい好きなんだけど、個人的に当たり外れが大きい。
Luckyoさん [映画館(字幕)] 5点(2020-09-19 17:58:48)
5.凄い。とにかく凄かった!でも意味はサッパリ分からなかった!
CGは極力排したとのことだがよくここまでの映像を作り上げたと感服させられた。
エンディングで隣に座っていた女性が号泣してて焦った。
そう、考える前にまずは何かを感じられれば良いのです。
天晴れノーラン!時間を見つけてまた観たい、またレビューしたいと思います。
Kの紅茶さん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 15:57:40)(笑:1票)
4.《ネタバレ》 クリストファー・ノーラン監督の最新作(脚本も)。ずっと楽しみにしていたので、初日に鑑賞。

ノーラン監督作品に一貫しているテーマは「時間」。「メメント」(2000年)では10分間しか記憶が持続しない男を、「インセプション」(2010年)では多層構造になった「夢」の世界における異なる時間軸を、「インターステラー」(2014年)では相対性理論に基づく宇宙旅行の時間経過を、「ダンケルク」(2017年)では陸海空それぞれの時間軸をそれぞれ描いてみせたが、今回の「TENET」では逆行する時間がテーマとなっている。


本作もタイムトラベル物の一種と言えるが、タイムトラベルを扱った映画は数多い。また日本人の大半が慣れ親しんでいる「ドラえもん」も広義のタイムトラベル物である。日本人がタイムトラベル物との親和性が高いのは、「ドラえもん」の功績に他ならない。
そして過去や未来を行き来するタイムトラベルに加えて、「逆行」という要素も取り入れたのが、本作の最大の「売り」となっている。

全くの予備知識なしに鑑賞したのだが、とても一度の鑑賞ではこの凝りに凝ったプロットを理解するのは困難である。
本作におけるタイムトラベルの大前提は、「未来には行けないが、過去には戻れる」ということと、時間の流れに「順行」と「逆行」があり、それがパラレルワールド的に存在することである。
時間の逆行については素粒子物理学を理論的なバックボーンにしているようだが、正直、アインシュタイン物理学に忠実であった「インターステラー」と比較するとかなりご都合主義的な設定である。
逆行の世界では時計の針が逆に進むのはわかるとしても、言葉が逆にならないのがおかしいと感じてしまった。またエントロピーの関係で冷熱が逆転するというのが意味不明。ま、この辺りはネタバレになりそうだから、観てのお楽しみとしておく。

ノーラン監督は「007」シリーズのファンであり、いつか「007」を撮りたいと公言しているが、本作は全体に「007」を強く意識しているのがわかる。

ケネス・ブラナー演じる敵のボス、アンドレイ・セイターはヘリポート付きの大型クルーザーを所有。いかにも「007」に出てくる悪役然としているし、その妻のキャット(エリザベス・デビッキ)もどこかボンドガール的である。エリザベス・デビッキは191cmの超長身。男女を問わず本作の登場人物で一番背が高い。その女神然とした浮世離れしたビジュアルもこの作品に華を添えている。
ちなみに主演のジョン・デヴィッド・ワシントンはあのデンゼル・ワシントンの息子。元はプロアメリカンフットボール選手だったが、俳優としても今回の大抜擢、なかなか頑張っている。

舞台はインドから北欧にかけてめまぐるしく変わる。世界を股にかけるという感覚も何となく「007」との近似性を感じる。オスロの空港におけるアクションは本作の最大の見せ場の一つ。巨大なボーイング747ジャンボ機が空港ターミナルに突っ込むのだが、その747は「本物」を使用しているそうだ。本作の製作費は2億2500万ドルという巨額さだが、それもわかる気がする。
その他のアクションシーンにも力が入っている。高速道路上でのカーバトルはそれ自体が見応えがあるが、そこに「逆行」という要素も入る。新境地を開いたな。
タイムマシンとは劇中では呼ばれていないが、要するに未来の世界ではタイムマシンが発明されていて、それにより未来から人や武器が送り込まれている。この、「未来から敵がやって来る」というのは「ターミネーター」に近いものがある。
150分の長尺だが、途中ダラけることもなく、一気に最後まで見せる。

本作は一度では理解が困難である。まずは予備知識なしで一度鑑賞して、その後、自分なりに調べてから二度目を観ると新たな気づきがたくさんあるだろう。というわけで近いうちにまた観に行きたいと思う。その時は是非IMAXにしたい。
キネマトさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 13:56:50)
3.《ネタバレ》 正直、コロナ収束までは完全自粛も已む無し、と腹は括っている。が、今作は別腹だ(文字通り死んでもIMAXで初日に観ると決めていた。モノのついでに『ミッドウェイ』まで観てしまったのは内緒)。

しかし、コレは……率直に、事前情報も無しに一回観ただけじゃどーにもならない映画に思えますですね。んでもって碌に理解もしてないのにレビューもクソも無いとも思うのだけど、とは言え今作、観客に理解とか納得とかキチンとさせてあげようという映画でないのも確かだろう。ならば、とりあえず初見での観たまま・感じたままを記しておくのも無意味ではないのかもと(だから近々に再見してなんか追記すると思います)。

ただ、話の大枠自体は割と単純、かつ結構「よくあるヤツ」に思える。世界を崩壊させかねない「アルゴリズム」。その悪用を企む敵と、それを防がんとする善玉の秘密組織(スパイ組織的なアレ)という。そこからの話の細かい展開の意味するトコロはほぼほぼ理解できなかった(特に主人公が「回転ドア」に入って以降はもう何がどーなってるのやら)のだが、率直に展開運びの全部が鮮やかにキレ好くキマッてるという訳でもない様にも思われたし(ラストなんか、かなり「アレッ」という感じで終わっちゃった様な気もする)、そこまで完成度高く内容の整合性が取れている訳でもない、という可能性も、実は大いにあるのではないか。

しかし、映像面の出来は正に圧巻だった。潤沢な製作費をひしひしと感じさせる、もはや今どき珍しいリアルにやっちゃった・つくっちゃった・建てちゃった各々のシーンも然ることながら、最大のコンセプトたる映像空間における部分的な「時間の逆行」をそこに被せていくCGのクオリティもこれも実写と中々区別のつかない超高品質ぶりで、150分の映像体験は確実に「今まで誰も観たことが無い」というユニークなクオリティを実現していた(ただこれは、チープでチンケなCGで塗り潰された様な『ミッドウェイ』に続けて今作を観た、ということが影響している可能性も捨て切れないが)。その他、ロケーション(風景)、小道具・乗り物、モブキャラに至るまでの各キャストの見映え&演技、更には肝心の個々のシーンの画づくりにせよ、どれを取っても全て監督が拘りに拘り抜いて(かつカネも惜しみなく使って贅沢に)つくり込んだ素晴らしい完成度であった。

結論、映像面の新規性・斬新さと、全体の(話の内容以外の)完成度の高さをもって、一旦のこの評価としたい。このうえ、話の内容の方の完成度が高いか低いかが判断可能になった時点で、±1というトコロだろうか。

※2020/10/18追記
2回目はIMAXレーザーGTにて。解説サイトを熟読して再見したら、おおよそ全ての場面で十分な理解が得られた様に思う。その意味では、高度なユニークさを備える難解さ、ではあったものの、いったん慣れればそこまで難解すぎるというワケでも無いし、整合性や理解するためのとっかかりは十分に用意された作品だと感じる。ただし、それでも逆行カーチェイス(特にアルゴリズムの動きの部分)と、主人公の腕の怪我の描写については、未だに若干の不可解さが残ったまま、である。

理解が追いついたことで再見時に印象に残ったのは、ニールの存在感である。特にラスト付近は彼の働きが(作戦行動上も、また作品のクライマックスとしても)最も肝心な部分であり、ここをイマイチ理解していなかった初見時とは異なり、終盤が気持ち的にも色々とだいぶん盛り上がって観終わることが出来た。2回目の方が確実に面白かったし、皆様もぜひ2回目を楽しみにしていただければと思います。

まあ、かなり細部までよく出来た話だとは思うが、同時に大枠はやはりシンプルな話だというコトも再度理解した。評点は据え置きで。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 01:23:55)
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【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 6.20点
000.00%
100.00%
211.22%
333.66%
467.32%
51113.41%
62429.27%
72429.27%
81113.41%
922.44%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review4人
2 ストーリー評価 6.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review7人
4 音楽評価 6.85点 Review7人
5 感泣評価 2.00点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
視覚効果賞 受賞 
美術賞 候補(ノミネート) 

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