241.《ネタバレ》 よく分からなかった。一体、この映画のテーマは何? 乱交パーティの正体も分からずかなり不完全燃焼でした。 【ぱんこ】さん [DVD(吹替)] 5点(2006-07-22 12:36:43) |
240.ニコール・キッドマン、映画に出ていないとき(プロモーションでの姿とか、雑誌のインタビュー記事とかね。)はとても好きなんだけど、映画の中での姿って、何故かあの美しさがハナについて嫌いな女優でしたが、この映画で初めて「いいじゃないの」と。ニコールは離婚して女優としても、女としてもずっとよくなったと思うけれど、映画の中でも、ニコールの存在感に比べてトムはもう、情けないというかなんというか・・・。彼らを起用したキューブリックに拍手。ラストの一言がいかにもキューブリックらしく、彼のswan songにふさわしい作品だと思います! |
239.「なんでそう都合良く電話がかかってくる!?」「なんでそう都合良く貸衣装屋の知り合いがいる!?」。まさかキューブリック作品でこんな寒いツッコミをすることになろうとは…。ま、さすがに死を目前にしたキューブリックに40代の頃のキレまくった感性を期待するのがどだい無理な話なんだけど、なんかイマイチな感じでした。彼らしい”衝撃的カット”が見られたのはせいぜいあの儀式のシーンぐらい。これってとりあえず、北野武の『TAKESHIS'』みたいな妄想と現実が入り乱れた世界だと思えばいいのかなぁ。はて? 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-03 23:56:36) |
238.《ネタバレ》 何かが自分の周囲で起こっているのだがそれが単なる事故なのか?それとも事件なのか?そんな傍観者のもやもや感を味あわせてくれる作品。軽い気持ちで覗き見すると焼けどするぜベイベエ!ってなもんですね。結局友人の忠告もあり、主人公は身を引き一切関わらなかった事にするのですが、そんな彼に最後に妻が言う台詞はとても挑発的です。 "You know there is something very important that we need to do as soon as possible." "What's that?" "Fuck." この作品はラストが唐突で結局真相が明らかになることなく終わるため一般にあまり評価は高くないようですが、そんな肩透かしを食らわされた気分にある我々観客の低俗な覗き見趣味に対してキューブリックが「Fuck!(クソ喰らえ!)」と痛烈に皮肉ってるようでいかにもキューブリックらしくてニンヤリさせられました。 死の直前までこうした反骨心を持ち続けたキューブリックに驚かされると同時に改めて偉大な才能を失ったなと思いました。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-29 22:33:25) |
237.《ネタバレ》 人間の動物的な本能と社会的規範の対立といったテーマについては『時計仕掛け…』と通じるものがあって面白いけど、こちらについてはちょっと内容が薄すぎやしないかと思う。159分て……時間をかける必要性が感じられない部分が多く、せめて二時間以内に抑えてくれれば高得点をつけていたかもしれない。いつもに比べると映像美も劣るので退屈さが抑えきれなかったし、肝心の謎の儀式の場面はどちらかというと滑稽に感じられた。最後のニコール・キッドマンの一言がなければ完全に切り捨てていたと思う。あの一言で作品全体が引き締まった。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-14 20:54:25) |
236.ストーリー性もない、ただの駄作かと思っていたら、そうでもなかったですね。嫌いではないです。ただ、トム・クルーズ夫妻がもう少し絶体絶命の危機に陥るとかしていたら、もっと良かったかも。あと、リリー・ソビエスキーは可愛らしかった。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-17 20:03:28) |
235.まず。勝手に想像してたような、エロティックな映画ではなかったです(恥)。何だか 生きてるような死んでるような、夢だか現実だか分からなくなるような・・・曖昧なところを延々漂わされる作品。そして最後だけ現実に戻される。‘FUCK’。うまく表現する自信はないが、美しき大病院に入院した時の感覚にどこか似ている。空間は綺麗で無機質で、それでいて人間の生々しさもある。生と死が渦巻いているのに理路整然としている・・・。生も死も大した問題じゃないのだという空気がそこにはあり、患者はただ目の前の飯を食い、今必要な処置を受けるだけなのだ。この映画には、そんな足を踏み入れたくないような世界を感じます。繰り返し観てみたい作品です。 【タマクロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-14 18:56:08) |
234.倦怠期の夫婦の再構築の話し。会話もあって、一緒におでかけもして、一緒のベッドで寝てエッチもある。嫉妬もするし、喧嘩もある。充分、再構築の可能性大ですね。逆を返せば、会話なし、一緒にでかけない、一緒の布団で寝ない、セックスレス、嫉妬もなし、会話が無いから喧嘩もない夫婦は終わってるとも言えますな。めでたしめでたし。 【ゆみっきぃ♪】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-23 23:33:38) |
233.キューブリックは大好きだけど、見る前はこの作品イメージ悪かった。トムとニコールのからみがあるよ的なプロモーションのされかただったと思う。 キューブリックらしい映像の美しさと音楽。内容も中盤からミステリアスな恐怖感のようなものが感じられて悪くなかった。けど、これが遺作だと思うとやはり不満が残る。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-18 22:38:43) |
232.《ネタバレ》 正直に言って、これ分からなかったです。キューブリックは私にとっては「合うやつ」と「合わないやつ」にはっきり分かれるなあ。何年か後にまた見たら分かるのかなあ。浮気するとかしないとかでなんでそんなに深刻に悩む必要あるかなあ。もしかしてコメディなのか。トムはあいかわらず全力投球。ニコールは当然スタイルばっちり。キューブリック。これが遺作とは。こんな分からないもの遺されても。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-14 23:16:39) |
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231.《ネタバレ》 すごい…とにかく凄い…あのお屋敷での出来事は本当に狂言だったのではないか…初め見せた奥さんの不思議な表情(笑み?)が、物語が進むに連れて何か意味を含んでいるのではないかと想像させられた。終盤、隠したはずの仮面が、奥さんの枕元に置かれていたのが、その疑惑をより決定的に感じさせた。 あの出来事がすべて奥さんの演出であるとするならば、夫は完璧な心理作戦の犠牲者となったのだ。女でも同じように性欲を持っていると伝えるだけにしては、凄すぎる作戦である。 他のレビュアーの方も感じてあるように、監督は最後の一言の為にこの物語を創ったのかも知れない・・・。(吹き替えにさせなかった監督の意図が、最後に解かった気がした。) それにしても、音楽(BGM)がとても良かった。お屋敷の中でニックが奏でる、ホラー映画のような、観客の神経を過敏にさせるような不思議な音色。それから、エンドクレジットの賑やかな音楽、「言う事言ってやった!」って感じの開放感が、それまでの緊張感と逆でいい感じだった。整理体操みたいで後味がよかった。 以上、こんなに長々コメントしたのは初めてである。それだけ良い作品であることは間違いない。ぜひ一度ご覧になることをお勧めします。 【ラブコメ大好き!】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-01 14:37:08) |
230.もしかして、人間って本能だけで考えたら一夫多妻制で落ち着くのではないだろうか? 猿がそんな感じですから(ボス猿がグループのメスを最優先で囲ってる)。カメルーン等のアフリカ諸国のいくつかは今でもそうなってます。江戸時代も殿様が大奥ってのを作って側室を囲ってましたよね。 あるいは一人のメスに多数のオスが群がり後尾する。後はメスが単独で子供を育てる(母性本能ってやつ)。オスは次のメスを探して、また後尾しようとする。これは人間以外のほ乳類で頻繁に見られます。 人間だって本能的に言えば、夫婦以外の異性に性的感情を持ってしまうのは当然のこと(健全)に思える。それを行為に移すか移さないかは理性の問題である。その理性とは、やはり妻(夫)や子供を裏切れないという良心の呵責であり、家庭を守るという責任感であり、逆に言うと自分も家族からの信頼感を受けることにより繋がっているという安心感、平穏を崩壊させたくない思いから来るものだろう。 そんな人間の考える“家庭を作る”という制度は、自然の摂理である“本能”とは完全に反比例している? では“夫婦”というのは所詮人間が一人になりたくない為に作ったルールなのであろうか? 或いは他人の侵入を防ぎたいが為の防護壁なのか? そういった夫婦愛(感情)と性欲(本能)とが共存したアンバランスな世界を生々しく捕らえたのが本作である。 妻(ニコール)により“本能的な性”を知らされた男(トム)の嫉妬から生まれた性欲へのフェチズム。強靱な理性を盾に生きてきた男に芽生えた本能的な性への衝動を題材にすることにより、現代社会による夫婦間の生活&性生活の実態をあぶり出した野心的な一本である。 【おはようジングル】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-15 10:49:04) (良:2票) |
229.《ネタバレ》 いくらでも否定的にも肯定的にも語れる作品。 色々な世間の風評から、「マルホランドドライブ」並に難解な内容かと覚悟して見たけど、個人的にはそれほど複雑だとも思わなかった。むしろ、テーマ自体はシンプルな作品なのでは。 要するに、この作品のテーマって「Shall We ダンス?」みたいなもので(え、違う?)、夫婦生活の危機に陥るものの、紆余曲折を経て最終的には「平凡である事の大切さ」を見出すというだけの作品なんじゃないのかな? 途中の娼婦との浮気や怪しげな秘密クラブの存在なども、結局は「非日常への憧れ」や「現実逃避」の象徴であって、日常の大切さを気付かせるための「材料」という事でしょう。どれだけ肉体的な快楽を味わい尽くしたとしても、そんな心を伴わない刹那的な逃避では、家族とクリスマスに買い物に出掛けられる何気ない日常の中にある本当の幸福には敵わない。 ラストの奥さんの「Fuck!」というセリフや、事実関係が不明瞭な事から、無理矢理に捻くって見る事もできるけど、そのままストレートな意味として受け取る方がテーマとしてもシンプルに纏まると思う。 まあ、リンチのような謎めいたストーリー展開は面白いから3点以下を付けるほどの駄作ではないが、不可知的な演出も合理的な解釈も中途半端なゆえに8点以上の傑作とも言い難い。まさにここの平均辺りが妥当なとこ。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-05 02:39:10) |
228.雰囲気はいいのだけど、ただそれだけですね。昔はこういうデカダンな映画って結構あったんですよね。ニコールがもうちょっと話にからんでくるかと思ったけど後半尻すぼみ状態でした。タイトルも雰囲気があっていいのですがイマイチ奥底まで「業」を追求した内容にはなっていないですね。自分が中学生くらいだったらかなり衝撃を受けるかもしれないけど・・・。かなり汚れてしまってるんで(笑)こういうのもアリかなって思ってしまう。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-06-16 12:59:30) |
227.フルメタルの罵声にしびれ2001年の哲学にしびれ博士の異常さにしびれ 時計仕掛けのオレンジにメロメロだったあのころ。遺作って事ではりきって 見たがあれあれあれ?パワー不足? 【とま】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-06-10 23:45:00) |
226.《ネタバレ》 これを計算したのか、どうか。ただ最後の1セリフのための長い長い前置き。計算したんだろうなぁ、やっぱり。今まで見たキューブリックの作品の中で最も彼が天才であると納得させられた一本。 【ぷりんぐるしゅ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-09 19:23:35) (良:2票) |
225.なんか性ってことをシツコイくらい追求してくるんだけど、凡人にはそのしつこさが辛い。もちろん画像とかすごい色が奇麗ですが、芸術映画は本当に好きじゃないと理解できない。途中気のせいかトムとニコールがもうへとへとって感じがしてちょっと可笑しかった。 【さら】さん 5点(2005-03-18 14:01:58) |
224.女性の裸体をあれほど見せられると肉の塊にしか見えなくて全然エロティックに感じません。そっち目的での鑑賞には堪えないです。謎は解決されず、謎のままで終わってしまいますのでストーリーに関しても不服でした。しかしあいかわらずこの映像はこの人にしか撮れないだろうと思えるような映像があったので観て良かった思いました。この監督のように一見意味不明で異質な空間を観客に提供してくれる人物がまた現れてくれないでしょうか。 【リトルバード】さん 4点(2005-02-25 01:06:35) |
223.《ネタバレ》 トム・クルーズのダメっぷりを見たいならどうぞ。世間の評判はあまりよろしくないですが、私は好きですね。キューブリック監督が最後に残した言葉が「Fuck」だったということが、これまた色々と考えさせられる。 【zahrky】さん 8点(2004-11-30 20:49:33) |
222.“性への渇望”これほどまでに映画のテーマとして難しいものを、徹底して描ききっていることに驚く。スタンリー・キューブリックという一つの伝説に終焉にふさわしい芸術品だと思う。甘く危険な裸体美の羅列の中で、まさに真の意味合いを持つ“仮面夫婦”を表現してみせたトム・クルーズとニコール・キッドマンも凄い。この作品の後、二人は実際に結婚生活を解消してしまうわけだが、少なからずこの映画の出演が影響したことは間違いないと思う。そして、この映画がそういう“危険”をはらんでいることを俳優夫婦は分かっていたのだろう。それでも敢えて、この映画に挑み、演じきった。それは、彼らの真の俳優としての本能が抑え切れなかった“衝動”によるものだったのではないか。「たとえ私生活に多大な影響があるとしても、この映画を避けて通るわけにはいかない」という、彼らの共通意識が、ある種の固い絆の中で生まれたのだと思う。結果、彼らは別れたが、各々が俳優としての凄まじいほどの飛躍を見せていることは言うまでもない。キューブリック、クルーズ、キッドマン、3人が選んだ運命、映画人としての業が、危険に混ざり合い、美しさと醜さを併せ持った特異な映画として昇華したのだと思う。 【鉄腕麗人】さん 9点(2004-11-29 02:59:52) |