88.《ネタバレ》 さて昔ビデオで観賞して内容もあまり覚えていないのに8点をつけた本作。
「ブレインデッド」で何か物足りなかったので、
保存版にDVDを所持していたのを思い出し久々に見ました。
また採点をあげてしまいました。
これはホラーうんぬんというよりも、ひとつの作品としても立派です。
前に見たときも変わった撮り方をしているなぁと感心したのですが、
今回見直すと(もしかしたら計算して撮ったのかも)と思わせるようなカメラワーク。
逆さカメラなどは序の口なんですが見る視点がカメラ=死霊なのです。
ホラーやサスペンスの基本といえば基本。
でもきちんとスムーズに繋がるうまさは、奇をてらったものでもなく古典的でもある。
アイデアもいいですよね。
呪文を唱えると死霊がよみがえる、それをレコーダーを使うところが。
ホラーでありながらもオカルトファンタジーも盛り込んでいます。
そしてアニメによくあるような(本作の影響かと)木が人を襲うシーン。
這うように追いかけるカメラ・・同じ構図で2でも再現されていますが、
やはりこちらのほうが温度を感じます。
「悪魔のいけにえ」とよく似た色調の画面。
今の映画には出せないような生の映像。(悪く言えばハンディカムで撮ったような)
ホラー映画で大切なのは哀しさ暗さも出さなきゃならない。
こういう脚本や演出はサム・ライミはうまいですよ。
スパイダーマンそしてダークマンに通じます。
哀しく暗くそしてこっけいでなければ・・この加減が難しい。
前に見たときも思いましたがやはり確信しました。
この作品を超えるホラーはないだろう・・