102.《ネタバレ》 テレビで放送されること数十回?「わ、またかいな」と思いながらついつい観てしまい、毎度かっこいい~!と思ってしまうのだから好きなんだろなこの作品。球場の照明に犯人が照らし出されるシーンはワクワクするし、ラストもこの上なくスカッとする。そういえば、スタローンの駄作「コブラ」にスコーピオ役のアンディ・ロビンソンが刑事役で出てましたが違和感大…あれだけ強烈な犯人役をするとその後何やっても難しいですね、、、でも「ダーティーハリー」はアンディあってのものだから。 【芝居好き!】さん [地上波(吹替)] 9点(2007-01-08 14:15:17) |
《改行表示》101.《ネタバレ》 ただのドンパチ映画かと思っていたら、「被疑者の人権」、「法律の壁」など結構ディープな素材を扱っていたのには驚いた。 「被疑者の人権擁護」といった好ましくない風潮の中で、被害者の人権はいったいどうするんだ、被害者を誰が護るのか、法律は被害者ではなく加害者のためにあるのか、という怒りや嘆きが込められていると思う。 そのようなテーマを掲げて、寡黙だが内心に怒りを抱えた全く新しいタイプのヒーローをイーストウッドが好演している。あの仕草、セリフに加えて、独特の雰囲気をかもし出している。陸橋での仁王立ちや、釣り少年を人質を取られた後の早撃ちなど、誰がみてもカッコいいと思うのではないか。 彼のマグナムも印象的だ。普通の銃が「法」の範囲に収まっているものならば、彼の所有する「マグナム」が象徴しているものが、「法を超越したチカラ」のようにも感じる。 「お前は考えているのだろう。この銃に弾が残っているのかどうか。」というセリフは、 犯罪者に対して、「法を超越したチカラ」が存在するのかどうかを問いているようにも聞こえてきた。冒頭の銀行強盗は、「法を超越したチカラ」があると思ったから、「法の裁き」を受けようと思い、スコルピオは「法を超越したチカラ」などはないと思ったから、「法を超越したチカラ」の裁きを受けることになったのではないか。 減点材料としては、ラスト付近のドンパチがやや間延びして緊張感を欠いている印象。あれだけメチャクチャ撃ち合いしていても、どちらの弾もかすりもしないのはあまり良くないだろう。お互いに銃には長けているのだから、何発かは体にかすって傷ついた方がより展開も引き締まるのではないか。 ラストに警察バッジを投げ捨てるのも、善良な市民を救えずに悪人を裁けないのならばこんなもの要らない、着けている意味はないということを改めて総括的に締めくくっているのもよいと思う。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-31 00:27:04) |
《改行表示》100.何度観ても面白いく飽きがこない。イーストウッドに決まる前、P・ニューマン、J・ウェインが候補に挙がっていたのは有名な話。しかし彼等がこの役を演じていたらここまでの秀作になっていたかは疑問。意見はいろいろあるだろうが、個人的には刑事物ではダントツである。またこの作品を超える物は今後出てくることはないと思う。 個人的に吹き替えで観るのは好きではないのだが、この作品は別。亡き山田康夫氏の吹き替えは渋いの一言。ルパンとはまた違った味で楽しめる。ただ現在発売されているDVDには収録されていないのが残念でならない。コロンボ=小池朝雄、コジャック=森山周一郎、ハリーキャラハン=山田康夫は絶対なのだ。 あくまでも個人的なことだが、H・ジャックマン主演でリメイクを是非とも観てみたいものだ。理由はといえば若き日のイーストウッドに似ているから。 【キャラハン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-24 17:42:43) |
99.《ネタバレ》 あんなにやりたい放題やっていて、ミランダ法かなんかで放免されてしまうところで、観客をしっかりとイーストウッドに感情移入させている。うまい。「被害者の人権はどうなんだ」というせりふが胸に来る。アクションとドラマのバランスが良く取れている。同時期のフレンチコネクションよりいい出来。 【θ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-18 18:31:16) |
98.今の映画のような派手さはないけど、渋い!犯人のイカレっぷりもすさまじく、見事でした 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-13 19:10:31) |
97.《ネタバレ》 これもブリットもサンフランシスコなんだよね。時代も近いし、一緒に働いていたのでは?でもって、この時代ね。ベトナム、サイケ、フラワー、コミューン、ね。で、あの大好きな”こーげこーげよ”のぺろぺろあんちゃんが生まれる。この時代のころに若かった奴らや、学生たちは自由で楽しくて、最高だったであろうとおもう。しかし、大人でしかも刑事のハリー達にしてみりゃ最悪でしょう。詰まらんでしょう。わたしが好きなのは、この映画全体をおおう暗さね。特に、殺された裸の少女が穴から助け出される望遠シーンと、ラストのハイウエイをはずれてから採石場(?)に向かうまでのアメリカの風景ね(ちょっと荒廃している)。そしてバッチを沼池に投げてからのラストの”音楽”ね。暗いんだよ。それがグッとくる。ようするにカッチョエエ!もちろん、かっこいいではすまされない絶望感、不安感、憂鬱に満ちている。大好きなんです。反戦といえば、そうとも言える。完全に社会批判ではある。ブリットにはそういうところはない。(警察批判はしているが、あまり時勢にはあっていないようだ。あまり印象に残らない)何が言いたいかというと、あのラストシーンの採石場と、ハリーがバスに飛び移る橋のロケ現場に行きたいのです!(もうないだろうな)あ、それからこの時代、なんとか牧師のしでかした農園コミューンの集団自殺を思い出すなあ。人民寺院か。それにしてもこれ、名作です。それに面白い! それから面白いといえば、この”ダーティハリー”の作品紹介の欄。スタッフの”音楽のところ。ラロシフリン”の脇に(カッコつき)で(ボートこげこーげよー!の音楽も作曲)といれたらいいねえ!最後に!”山田康雄が忘れられない” 追加ァ!名画座でもTV吹き替えでも飽きるほど観たこの作品だが、やはり康雄といえば、吹き替えでのラストのマグナムの説明とさそりとのやりとり以上に、みんなが大好きだったのが、山田のあの口調での、”あんたクチ臭いゼ!!”とか”立ちションしたら死刑!”とか、(いっぱいあったけど忘れた)あの、山田康雄調、名セリフである。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-09 23:56:05) |
96.《ネタバレ》 犯人のサソリが思ったよりヘタレだったのは意外だったけど、逆にあのヘタレっぷりが不気味です。巨大犯罪組織のボスでもなければ勿論バケモノでもない、実際にいてもおかしくないようなただのサイコ野郎。しかしその「普通さ」が、手厚い法の保護(ミランダ権だったか?)によって無罪放免となってしまうことの恐ろしさにずっしりとした現実味をもたせている。確かにあの大学の先生のいうように加害者であっても人権は守られなければならないが、だったら被害者の人権はどうなる? あれから30年以上たった今でも、残念ながらハリーの苦悩に対する明確な答えは出ないまま。おそらく、犯罪が存在する限り答えは出ないんでしょうね。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-21 23:17:32) |
95.《ネタバレ》 「被害者の人権だけでなく、加害者の人権も重要視すべきだ。」「責任能力の有無が・・・」今の日本で殺人事件が起これば、多かれ少なかれ必ず問題になる。この作品はそのことについて、ハリーという主人公を通して問題提起をしていると思う。 【ちゃりお】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-17 22:10:37) |
94.《ネタバレ》 「暴力刑事(ここではもちろんデカと呼ぶ)物」というジャンルを打ち立てた金字塔。歩道橋に立つイーストウッドが現れる所・夜のスタジアムを俯瞰で捉えたショットに監督ドン・シーゲルのセンスの良さを感じる。山田康雄氏の吹き替えで。 【Nbu2】さん [地上波(吹替)] 9点(2006-04-17 03:48:15) |
93.クリント・イーストウッドの立ち振る舞いが印象深い。抜群に格好いいのである。細身のスーツを着こなすその姿は,中年男が目標にすべき理想型の一つではないか。モテモテ中年を目指したい若い人は,今のうちからこれを観て勉強しておくことをお勧めします。さて作品中,「悪党は逮捕せずにブチ殺す」式の捜査で突き進んでいくハリー・キャラハン。その態度は警察官としてどうかと思うが,心情はずばり観る者の核心を突く。あんな極めつけのサイコ野郎を生かしておいて誰が得をするのか?いったい彼のどこがダーティなのか?皆そう思うに違いない。その気持ちをまとめて弾丸に詰めて,彼はトリガーを引く。そのあとは,スカッと爽やかコカコーラである。だがバッジを投げ捨てるラスト。己の仁義でことをやり遂げた達成感と,それを許容しない社会倫理へのやりきれなさが後を引くように残る。その意味で切ない名作。またあまり関係ないが,44マグナムという銃を世に知らしめたことでも評価したい。(これを観て私は昔,モデルガンを買いました) 【Roxy】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-27 23:59:08) (良:3票) |
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92.前半の夜が続くシーンはなんともリアル!この映画のダークさを物語っているようでした。ハリーのたたずまいは本当にかっこいいです。あと決めセリフもね! 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-03 23:15:28) |
91.すごくダークでかっこいい。異常な犯人と暴力刑事は対極だけれども、似通っているということか。 |
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89.改めて見直そうと思ってDVD版をレンタルしてきたのですが、収録されている字幕が英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、タイ語、ハングル語と実に多彩で驚かされました。ダーティーハリーは世界中の人々にとっても愛すべきヒーローなんですね。 【ぶらき】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-30 01:12:08) |
《改行表示》88.クリント・イーストウッドと言って真っ先に思いつくのがこの映画です。とにかくクリント・イーストウッドがかっこいい。悪人を叩きのめすやり方も何とも言えない良さがあります。 間違いなくクリント・イーストウッドの代表作です。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-29 08:02:53) |
87.それほど悪くもないのに刑事に殺される映画ってのは多々あるけど、こんなに悪い奴なのに刑事が苦戦に苦戦を強いられて殺した作品は滅多に無い。 【taron】さん 7点(2005-01-31 18:38:37) |
86.面白かったんだけど、一点どうしても気になっちゃって。あそこまで犯人を追い詰めといて取り逃がしちゃうのはプロではないでしょ。まぁ、そういう間抜けなところもハリーの魅力ってことなのかな?とにかくこの作品の語るべきところはアンディ・ロビンソン。最初は「なんて大袈裟な演技・・・」と思ってたけど、「やり切る」ってのはこういうことを言うんだね。脱帽です。 【こばやん】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-01-23 18:09:06) |
85.《ネタバレ》 よくまとまった刑事物なのだが、犯人を明確に発見していながら出口も封鎖せずにあっさり取り逃がしたりとか、身代金の要求に即座に屈したりなど、捜査機関そのものがまったくオマヌケであるのがどうにも気になった(なので、せっかくの悪役が光っていません)。ただし、今に至るまで語り継がれる主人公のキャラクターに関する創造力については、称賛されるべき。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-11-22 02:44:41) |
《改行表示》84.あの悪党と、我らが日本の悪党である石橋蓮司がダブるのは私だけか。 とにかく大好きな一本!! 【KINKIN】さん 9点(2004-10-17 16:45:32) |
《改行表示》83.同年の傑作「フレンチ・コネクション」とよく比較されますが、構造的にはまるで別物なんですよね。捜査が極めて丹念に描かれ、意外にも暴力描写の少ない「フレンチ~」に対し、こちらは暴力の嵐。犯人を捕まえるというよりも、法に代わって罰するというのがテーマでしたから。「フレンチ~」はオスカーを受賞するという快挙を成し遂げましたが(今後、このジャンルからオスカー作品は現れないでしょう)、一方後のジャンルへの影響力はこちらが上だと思います。「フレンチ・コネクション2」ですら、結果的には正編よりも「ダーティハリー」に近いものになってました。「ブラック・レイン」しかり「リーサル・ウェポン」しかり、犯人を逮捕することよりも、必要とあらば規則を踏み越えてでも罰することが刑事もの基本となっています。さらにサソリという敵キャラの存在も非常に大きいですね。ここまでのキ○チガイが登場する映画ってのはかつてなかったはずです。同年の「時計じかけのオレンジ」のアレックスと比較しても、単体での狂いっぷりは完全にサソリが上。このサソリが映画史上最狂のキチGUY、トラヴィスにつながったのかもしれません。さらに細かい部分を眺めても、自殺者の説得は「リーサル・ウェポン」や「タイタニック」に、公衆電話ラリーは「ダイ・ハード3」でパクられてました。 「フレンチ・コネクション」を「羊たちの沈黙」とすると、「ダーティハリー」は「セブン」って感じですね。 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-09-29 01:25:03) (良:1票) |