71.《ネタバレ》 劇場で観て、DVDで再鑑賞。評価が真っ二つですね。私はこの映画支持します。爆弾処理の緊迫感、虫がたかり銃声だけが響くスナイパー戦、ベッカム少年の勘違い、救おうとして救えないイラク人…。この映画を「途中が退屈」「長い」と思うのはまさに制作者の意図なのでしょう。戦場というのはそういう場所だと。登場人物もきれいごとを言ってることはなく、ただ任務を遂行するだけ。主人公も決してヒーローとして描かれていない。ただただ、イラクの現状をありのままを描いてるだけだと評価したいです。 爆弾を前には何もためらわず次々とワイヤーを切るジェームズが、大量のシリアルを前に戸惑うシーンと、「もう終わろう」の台詞が大好きです。 【テンパーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-11 23:10:57) |
《改行表示》70.アカデミー賞取ったからもっと深いテーマの戦争ドラマかと思ったけど、普通にエンターテイメントな映画でした。主人公がハードボイルドで格好良い!バレットで狙撃するシーンなど、リアルで渋い戦闘ばっかりで、ド派手なアクションシーンはないのですが、テンポ良く撮られていて面白いです。アカデミー賞取っただとかはどうでもいいですが、普通に傑作でした。女性監督とは思えないぐらいの男のロマン映画です。 一つだけ気になったのは、爆発や着弾による人体破壊がかなりあっさりなところ。でもまあ大衆向けの映画なのでそこらへんは仕方ないですね。 【モンチョ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-09 19:48:49) |
69.《ネタバレ》 当然、戦場に行った経験はないんだけど、一瞬、その場に居るような錯覚というか、現場を目撃しているようなリアリズムが感じられた。それは、単に、戦場を詳細に再現しているというだけでなく、雰囲気みたいなものだ。例えば、砂漠での戦闘シーンは、面白みとか、手に汗握るといった、戦争映画の要素がまったく欠けているが、実際の戦闘はこんな感じかもしれないといった納得感がある。人間爆弾の少年の描写や関係者を捜しに行くシーンなんかも、全体のストーリー構成からは必要性に疑問が出そうだけど、その違和感が、逆に現実の話として感じられる要因になっている。現在も続く悲劇を、感情を抜きにドライに見つめたような気分だ。 【もがみとくない】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-11-09 15:18:49) |
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67.《ネタバレ》 「グリーン・ゾーン」が娯楽作品なのに対して、こっちは娯楽作品ぽくみせないようにしているつもりの映画。「ハート・ロッカー」は100%米軍視点で描かれていて、ちょっと鼻につく。ドキドキ感はこちらの映画の方が勝っている。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-30 23:34:24) |
《改行表示》66.悪くはないが肝心のストーリーが弱い、前半のドキュメンタリー風なブレブレ映像で臨場感を出したのは良いが、現場以外のカメラはちゃんと固定されメリハリがない、観ている側の立ち位置をあまり考えてないような映像。事実がどうかは解らないがあれだけ完全防備のいでたちで指だけ無防備な所がすごく気にかかった。 話自体は新しくはない、ベトナム物で既出の戦場でのみ自分の存在価値を認識し通常社会で充実感を見出せない、だからまた戻っていくのだ・・・というものだが、くどくなくサラリと演出したのは良かった。 特筆できるのは砂漠での戦闘シーン、ここは非常に緊迫感があり見応え十分、夕暮れになり「今日はもう終わろうか」みたいな台詞が妙にリアル。 しかし全体の出来はとても普通な映画だと思う。 【カーヴ】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-10-26 10:45:12) |
65.《ネタバレ》 アカデミー賞を前提に観ると、皆さんどうしてもハードルが上がりますね。個人的にはイラク戦争ものとしては初めてだったので、あそこで実際どんな光景が繰り広げられていたのか、テレビでも流さない実態を知るには、こういう映画を見るしかない訳で、そういう意味では新鮮でもあり、イマジネーションをかき立てるには十分なリアリティーを持った作品だった。爆弾処理班という題材性も秀逸。言葉が通じない、何を考えているのかわからない市民の中で、市民と見分けのつかないテロリスト達と戦う恐怖はあのベトナム戦争を彷彿とさせたし、特にスナイパーとの銃撃戦では、弾倉の銃弾にこびりついた血を洗う場面や戦闘に集中するあまり唇が乾いているところなど、およそ実戦に参加しなければわからないシチュエーションをよく撮っている。作品の深い精神性はよく理解できなかったが、最後のスーパーマーケットでのシリアルのカットは、いつまでも胸に残るインパクトがあった。究極の地獄と究極の平穏との対比を象徴する印象的なカットだと受け止めた。 【田吾作】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-12 12:26:39) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 悪い作品ではないけれど、確かに、これが「アカデミー賞」かと言われると、う~ん、、、、となってしまう。要するにこの年はそれだけ不作だったということなのだろう。本作は、徹底して「リアル」に描くことに努めている。そう、こういう作品は、リアルが命だから。そして実際、リアルな空気はとても出ていたと思う。ただ、そのリアルを作り出すためなのか、手ぶれやズームの切り替えなどが相当頻繁に行われていて、個人的には過剰に感じた。そこまでしなくてもリアルさはちゃんと出てると思うし、やりすぎると意図的な感じが出ちゃって逆にリアルを損ないかねないと思うのである。シナリオに関しては、爆弾処理の日常を追った内容で、盛り上がるようなストーリーラインはないものの、一つ一つのエピソードが印象的で記憶に強く残る。ただ、主人公が爆弾処理班の立場を逸脱して、テロリストを見つけようとして仲間を負傷するまでの経緯は少々強引に感じた。この作品は、戦争を否定しているわけでもないし、肯定しているわけでもないと思う。ただただ、「戦場でしか生きられない男」を描いたのだろう。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-11 10:02:52) |
《改行表示》63.《ネタバレ》 ハートロッカー。 カタカナで書くとなんだか良く分からない。 The Hurt Lockerという題名に込められた意味が伝わらないのは惜しい。 題名の意味についてアメリカでも結構な議論になった。 深い意味が込められているのだ。 しかしなんでこれがアカデミー監督賞を獲れたのだろうか。 理解できない。 理解できないところがアカデミーらしい。 アカデミーは一般の意見を反映していない。 政治色が強く出る。 人種格差、性差にも敏感だ。 Avatarが監督賞を取れなかったのはアカデミーらしいしHurt Locker(女性監督)が受賞したのもやはりアカデミーらしいと言えるか。 映画の出来は普通だ。 よく出来た作品だがあまり新しい驚きはない。 それほど印象に残る作品ではない。 最近のイラクとの戦いを描いた作品はここ何年か他にもたくさんあり、それらと比べてHurt Lockerが特に優れていると言うことはない。 どちらかと言えば私は映画Jar Headの方がが好きだし、アメリカのCABLE TV HBOのシリーズ作品Generation Killも興味深いし、もっと泥臭い人間ドラマを見たいならFox TVで放映されたOver Thereを勧める。 どちらも日本版は出ていないがAmazon.co.jpなどからDVD、Blu-rayを入手できる。 主人公にはDeath Wish、自殺願望があるようだ。 コメンタリーを聞いたがせっかく任務終了したのにまたイラクに戻り爆弾処理を続ける最後のシーンは彼の最後を予感させるものだという。 要するに彼は今度は生き残れないだろうと言う暗示なのだそうだ。 戦争が、身近で仲間の死を目の当たりにする異常が、爆弾処理の緊張が彼の神経を蝕んだのだろうが、どうもそのあたりの描写が欠落しているというか、力強い演出を感じさせないでさらっと流れていく。 だからどうしても感動巨編と言う感じにはならない。 戦場の臨場感を出すためと言うことで選ばれたカメラマン。 だがこのカメラワークに新鮮味はもうないだろう。 手持ち、スタビライザー無しであっちこっちめまぐるしく動き回るカメラ。 落ち着きがない。 あえてステディカムでも使ってじっくり画面を描いてくれたら感心もするのだが。 しかしそれをすると荒が出てしまうのかもしれない。 それを思うとかのスタンリーキューブリック監督の偉大さを再認識する。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-09-30 03:06:27) |
62.期待してたのに..これが、アカデミー賞?..う~ん..「アバター」 もナシだけどね... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-27 13:05:11) |
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《改行表示》61.イラクの戦場、日々尽きることの無い爆弾処理の最前線を描いた今作が、アカデミー賞を勝ち取ったことに対して、個人的には若干穿った見方をしていた。 果たして、本当にアカデミー賞にふさわしい映画なのかどうかと。 その理由は、この数年のアカデミー賞作品賞受賞作品には、手放しで賞賛を贈れる映画があまりに少ないということ。そして、9.11以降、アメリカという国の価値観は、人間の混迷や混沌を描いた映画を安直に崇拝する傾向が強すぎる気がしてならないからだ。 もちろん、世の中の数多の「不安」に対して、それを批判したり、影響を受けた映画が作られることは必要だろう。が、それがイコール「良い映画」であるかどうかは、当然別問題だ。 なので、元夫婦対決を制し、「アバター」をかわして、キャスリン・ビグローが女性監督として史上初のアカデミー賞受賞を果たしたこの戦争映画にも、素直に期待出来ないものがあった。 映画は、最前線の爆弾処理チームの3人を中心に、仰々しい展開を廃し、ドキュメンタリータッチに淡々と展開していく。端役でレイフ・ファインズやガイ・ピアースが登場するものの、主要キャストは無名俳優ばかりで安易な盛り上がりは一切無い。 少々疲れ気味の休前日の深夜の鑑賞で、さて眠気が耐えられるかどうか。という危惧は一瞬生まれた。が、そんな危惧は即座に消え失せた。 盛り上がりも、娯楽性もほとんど無い。あるのは、あくまで淡々と過ぎていく戦場の気持ちが悪くなるほどの緊張感だった。 その緊張感は、単に“いつ死ぬか分からない”というものだけではなく、「戦争」という日常に身を置く兵士たちが、静かに静かに精神が蝕まれていくことに対する“あやうさ”のように思えた。 決して、面白味に溢れた映画ではないと思うし、観る人によっては誤解を受けやすい映画であるようにも思う。 それはこの映画が、今この瞬間の「戦争」の表面的な狂気や悲劇を描いているのではなく、まだその実態さえも検証されていないリアルタイムの“混沌”を表現しているからに他ならない。 観終わってみて、「映画」として面白かったのは断然「アバター」なので、アカデミー賞の受賞はやっぱりジェームズ・キャメロンがふさわしかったと思わなくはない。 ただし、この濃厚すぎる程の戦争映画を撮り切った女性監督の“力量”は、間違いなく半端ない。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-23 02:03:14) (良:1票) |
60.アカデミー賞って米軍人が満足するかどうかで決まるのか!? 【まいるどへぶん】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-18 05:11:57) |
59.《ネタバレ》 主人公ことジェームズが戦争でしか生を見出せない無謀タイプのためか、緊張感が少し薄い。テーマが爆弾処理班のお話で、ジャンルとしては消防士とかレスキュー隊とかに近いのかな。あ、この人やばいなと思う人が普通に死んでしまいます。全体的にストーリーがあるのかないのか分からない作品でした。決して面白くない訳ではないですが、また観たいと思うほどではなかったです。 【whitecat】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-12 21:49:31) |
58.緊迫感があってどきどきしました。素直に面白かったといえる作品です。 【doctor T】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-09-09 21:56:27) |
57.アカデミー賞をとったのもうなずける。出口の見えないイラクの現状を、アメリカ視点で描いた力作。国防総省の推奨作品にでも指定されそうな内容。まさにアメリカ人によるアメリカ人の為の映画。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-05 22:46:23) |
56.まず「キャスリン・ビグローは本当に女!?」っていつも思うけど、本作を観ている間中もずっとそう思って観ていた。「ハートブルー」も「K-19」も完全に男共感の男映画で、この作品もそう。女の出演シーンもほとんどなく「男世界」。これがすごいと思う。まぁ、「プリティ・ウーマン」のゲーリー・マーシャルのように職人のように「女世界」を描き続けていく男監督もいるので、「男世界を描く・女監督」がいてもいいんだけどね。同じテーマで作り続けているような感じもあるので、どんどんと上手くなっているのも確かだと思う。この作品の描く世界はイラクに限らず、戦争一般に共通するものかもしれないけれど、出来ればこの「ハート・ロッカー」が往年の「遠い夜明け」のように「旧世代の作品」と言われるような時代がきて欲しいと願います。 【グレース】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-05 22:33:35) |
55.戦争の狂気を爆弾処理の任務から描いた傑作です。多少長さを感じますが、無駄な部分があるわけでもなく、見て損はしないと思います。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-03 18:00:21) |
《改行表示》54.《ネタバレ》 戦争映画の傑作と個人的に思っているのですがなんかいまいち日本での評価が低い。 アメリカの言い訳映画とか戦争中毒の男の映画とか、みんな勘違いしてますよ。 この映画を批判する人はだいたい反米思想という自分の主観で見ているように感じます。テロリストが仕掛けた爆弾を解除することのどこが戦争賛美なのでしょうか? これは主人公の成長の物語なんですよ。最初は中毒のようにゲーム感覚で爆弾処理をしていく主人公。「自分は何でもできる」という子供がもつ万能感をいまだに持っている。しかし、中盤から子供の死体にブービートラップをしかけるテロリストの残虐さ、自分よりインテリなイラク人がいることに気付く。つまりイラクの現状をまったく理解していないことに気づくんですよ。そして、イラクの不条理な現実に苦悩するなかで爆弾処理に失敗し、仲間を誤射し、爆弾を仕掛けられたイラク人を救えない。すべてが狂っていく。 任務を終え、アメリカに帰り平凡な日常をすごしていく中で幼い息子に言う「大人になれば本当に好きなものは1つか2つ。オレは、1つだ。」そして戦場に帰っていく。 戦争中毒だから戦場に帰ったのではなく、主人公は自分のできることを悟ったんですよ。失敗はしたが、それでも自分には爆弾処理しかない。それが最良のことだと思ったから、もう一度イラクに戻っていったんですよ。最初の表情とラストの表情は明らかに違う。 【のび太】さん [DVD(吹替)] 10点(2010-09-02 08:32:39) (良:2票) |
53.爆弾処理のシーンは緊迫感がすごくて、観ていてとても疲れました。特に目新しいことはありませんでした。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 3点(2010-08-28 10:40:49) |
《改行表示》52.《ネタバレ》 ずっとタイトルをheart rockerだと勘違いしていましたが実際はhurt lockerでした。兵隊のスラングで「行きたくない場所」もしくは「棺桶」だそうです。 その行きたくない場所にいる3人の爆発処理班の話ですが、実にくせ者ぞろい。特に主人公はジェームズは爆弾処理の場に赴くことに中毒になっていて、妻に戦場に行く理由をいいわけっぽく言ったり、自分の独断で仲間がけがを負ったり、知り合いの男の子が死んだと勘違いするなどしています。結局は本人の欺瞞でしかないと強く主張するメッセージは受け取れました。 でも映画としていまひとつ面白く感じなかったのは爆弾処理の手順がなどが説明不足であまりハラハラ出来なかったり、話の上の山場が少なかったり(クライマックスもわりと唐突)、手ぶれの映像が観ててしんどかったり、主人公が一般人の奥さんにしばかれるシーンが何やねんと思ったことなどなどがあります。 娯楽映画を期待すると裏切られると思います。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-08-24 18:15:47) |