17.《ネタバレ》 一体誰がこんなことを思いつくだろうか。脚本のチャーリー・カウスマンは天才というか異才である。「マルコビッチの穴」以上の作品作りをしなければいけないというプレッシャーに追い詰められる自分を主人公にする辺りから相当トンでいる。脚本に悩む駄目なハゲのデブがクヨクヨするお話が最終的には銃撃、カークラッシュ、死体という展開を見せるのである。着いていくだけで精一杯というものだ。完全に観る人を選ぶ映画であり、賛否両論が分かれるのは不可避な、意地悪な映画だ。 【コーヒー】さん 8点(2004-02-23 20:04:00) |
16.ちょっとつかみどころがなかった。この映画自体が、この映画で語られているように苦悩や苦難の末にようやく出来上がったもののように思えたのだけど、ついさっき誰が脚本を書いたのか知って、ああ・・・・・そういう事?うまく説明はできないけど、そういう事ですか? 【ていくし】さん 4点(2004-02-22 22:14:00) |
15.小学生の時、作文で書く題材に困り、仕方なく書けない今の状況を文章にする奴がいたが、この映画はそれと同じ。それにしても、映画のモデルとなったチャーリー・カウフマンは、自分の役をニコラス・ケイジが演じていることに不満はないのだろうか?ないとすれば、いくら何でも、あまりに自虐的すぎる。もし彼の立場なら、たいした顔でない私でさえ承服できないのに・・・。 【STYX21】さん 5点(2004-02-14 18:51:20) |
14.《ネタバレ》 いきなり冒頭から自分のことをハゲだのデブだのと罵っている主人公に失笑。物語の奇想天外さは、さすがに「マルコヴィッチの穴」の監督・脚本コンビというだけはあります。自分を駄目人間だと思い込んでる脚本家に、その脚本家が脚色している本の原作者、そしてその本の登場人物の主人公モデルとなっている男。この主要三人の物語が、一つの蘭という花を軸に重なり合っていく辺りのコンビネーションはまさに絶妙。始終ノイローゼ状態になっている主人公を見て、きっと実際の小説家や脚本家の人たちにもああいうことがあるんだろうな~とリアルに感じました。この映画では過去・現在、さらには空想と現実までもが入り混じるので構成上分かりづらいと言えば分かりづらいです。でも個人的にはその"ややこしさ"こそが本作の最大の魅力なのだと思います。特に画面上にニコラス・ケイジが二人も出てくるという奇妙な必然性は最高に面白いです(笑)。 【かんたーた】さん 8点(2004-02-10 18:17:15) |
13.大笑いするわけでもなく、感動で涙するわけでもない。もちろんドキドキもしなけりゃ怖くもない。なんだかわからんが、観て損はない。これも役者達の演技のおかげだろう。車の事故シーンはリアルだった。 |
《改行表示》12.脚本家の頭の良さを感じます。皆さんもご指摘されてる後半の展開については「おー、こうしないとやっぱ収拾つかんわな」と取るか「どうやってもオモロないわい」と取るか、悩めるところです。なので、アフォオ~な私は断然前半が好き。 Adaptationが「脚色」以外の意味で使われ、蘭の魅力をも含めた「植物」と「人の生き方」、「脚本の進め方」にからめているところなどは、「うんうんなるほどぉ」…まんまと引き込まれてしまいました。 ◎二役ニコラス・ケイジは、服装の区別など不要なくらい、性格もダサさも違う兄弟を演じ分けてお見事。髪型が同じなのは演技に自信があるからでしょう(変えようがない、なんてちょっと霞めたけど大変ゴメンナサイ)。自分の意向で押したり、譲歩したりして、脚色に苦心する様は、可愛いほど嘆かわしい。 ◎クリス・クーパーは、怪なる風貌から私が想像するキャラクターと若干ズレていた。でも受賞のためには役得だったのかも? ◎(もし私以外にいらっしゃいましたら)メリル・ストリープのファンの方へ・・ニコラスに接する女性たち(映画P=ティルダ・スウィントン、彼女=カーラ・セイモア、ウェイトレス=ジュディ・グリア他)が、とっても愛らしく最高に好感が持てる役と演技をこなし、紅組の灰汁出しは全てメリル団長お一人でどうぞ、とばかり振ってくれてます、当然か。でもいつもの「わかった、その辺で、もうええ」の乱演は、特に前半「助演の」程合いで抑えてくれてまして、とっても気持ちよろしいよぉ。沈んだ表情で移りゆく心理を表しているのが相変わらずええんです。車中、クリスとの会話も雰囲気良しっす。//私だったら、一休和尚さまか、光源氏さまと食事したい、ので、やはり何の変哲もない一生を送る事になるのかもしれません。そういうことも考えたりする一作。 【かーすけ】さん 7点(2004-02-08 14:09:20) |
11.なんかうまいことやったな~、という感じもするし、結局なにが言いたいのか分からないな~、っていうのもある。あと、全然コメディではないと思った。双子の兄貴のほうのヘタレさがなかなかイカス。 【アンソニー】さん 6点(2004-02-07 23:53:01) |
10.マルコヴィッチの穴もあまりよく分からんかったけど、この映画もよく分からん。 |
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9.あのS・ジョーンズの新作であり、しかも評判も上々ということもあり大いに興味を抱いたものだが・・・。結論から言うと、この作品の一体どぅいう点が優れているのか、私にはまったく理解できないでいると言うのが正直な感想。脚本家の書くことへの行き詰まりが話の発端で、その後ストーリーは虚実入り混じりながら、徐々にサスペンス調へと変転していくが、如何せん、話そのものが根本的に面白くないのである。ストーリー(脚色)そのものに技巧を凝らして映画ファンを唸らせようとする目論見なのだろうけれど、それほど深みのある作品とはどうしても思えない。思えば首から上だけのJ・マルコヴィッチがゾロゾロ出てくる前作にしてもそうだが、今回の薄汚い中年男とふしだらな中年女との愛欲シーン、そしてそれを覗き見するN・ケイジ等々といった、S・ジョーンズの悪趣味がより顕著になった作品と言える。C・クーパーがこれで助演男優賞を受けたが、何故この作品で・・・と感じるし、どんな役でも演じきってしまうM・ストリープにしても、何も彼女でなくても・・・とも思う。これも観る人を選ぶ類の作品で、心底楽しめた人が羨ましい↓。 【ドラえもん】さん 5点(2003-12-09 18:07:53) |
8.面白い! 脚本も良いですけど演出も流石。そして、やっぱニコラス・ケイジはこういう役が本当に巧い。幸い私はハゲかけてはいませんが、この主人公にはかなり感情移入してしまった。特にセミナーで「私の人生には語るべき出来事が無い」と質問した件は最高。その通り!、人生なんてつまんないもんです。だから映画を観るんです。しかし、そのつまらない人生からこれだけ面白い映画が出来てしまうんだから、人生自体も捨てたもんじゃありません。自身ではつまらないと思ってても、端から見れば、もしかして私も映画になる位面白い人生を歩んでるのかもしれませんネ、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2003-11-30 05:15:17) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 ニコラス・ケイジのことはもともと好きであったが、さらに好きになってしまった。特にデブでハゲって言うところが好き。ストーリーにも引き込まれたし、とても新鮮に映画を見たって感じでよかった。 【miha】さん 8点(2003-11-13 04:31:47) |
6.《ネタバレ》 ぶさいくなニコラス・ケイジにこれまたぶさいくなメリル・ストリープ。もともと両者とも美形ではないが、どうしてこうもぶさいくなんだろう。でもこの監督にかかると(かわいいさかりだった)キャメロン・ディアスさえもぶさいくになってしまうので、しょうがないか……。この映画に興味を持ったのは、ズバリ“ちらし”の影響です。蘭の植木鉢になったニコラス・ケイジ。しかも、崩れかけている。このチラシがあまりにもオチャメだったので、最終上映日にすべりこみました。ここ1年のNo.1です。チラシは。内容は……本当にネタにつまったんだなぁ~(苦笑)という印象。弟が作った方の「3」(だったっけ?)とかいうサイコサスペンスのほうを観たくなった。ところで、弟って実在していたの?チャーリーが作った二重人格の片方だったとか? 【元みかん】さん 3点(2003-10-26 16:20:05) |
5.《ネタバレ》 一卵性双生児の兄と弟。学生時代、いつも周りを気にしている兄は笑われている弟を見て自分が笑われているように思った。鏡を見ているように似ている弟を否定し小ばかにしていたが、自分とは違う優しい心と自分自身を持っている弟と共に特別な時間を過ごしようやく気付く。双子である弟は自分の一部。だから自分にも弟のような心と自分だけの自分を持てる可能性がある、それに気付かせてくれてありがとう。あの涙と"Thank you"は深い。弟に歌いかける兄は優しかった。監督、脚本家、そして俳優達の新しい世界を観れてよかった。脚色によってストーリーはいくらでも「思わぬ方向へと転がっていく」事が出来る。 【tomomi】さん 8点(2003-10-24 15:26:42) |
4.《ネタバレ》 ニコラス・ケイジの冴えない中年双児役がお見事。アイデアに詰まり、妄想の中で自慰にふけるなんぞ最高。鬱々とした前半の展開からスピーディーかつサスペンス調に仕上げる後半。蘭に魅入られたクリス・クーパーの怪演。色欲に溺れ、墜ちてゆく中年女を圧倒的な存在感で演じたメリル・ストリープ。素晴らしい俳優陣の演技と知恵の輪のような脚本が奇妙にからみあった佳作。「脚本なんて荒唐無稽に少々いい加減に書いた方が受けるんだよ。」と双児の弟脚本家をなぞらせているあたり、カウフマンって本当に遊び心のある人だ。また、この作品で急に蘭に興味を持ちはじめました。 【つむじ風】さん 7点(2003-10-13 02:13:37) |
3.《ネタバレ》 マッキーのシナリオ講座を受けたあとから急にフィクションになり、殺し合いの最中にカッコいい台詞を言ったりととても「映画」っぽくなる。これは現在のハリウッド映画に対する皮肉なのだろうか。 【紅蓮天国】さん 6点(2003-10-12 22:27:42) |
2.冒頭のシーンが最高!「マルコヴィッチの穴」を見てからのほうが断然楽しめる。最後の「ドナルド・カウフマンを偲んで」って…、芸が細かいなぁ。(笑) 【いざ、ベガス】さん 7点(2003-10-12 00:57:54) |
《改行表示》1. もっと、頭が痛くなるくらいひねってくるのかと思って身構えていたのに、途中からは全く普通の展開ではないですか。あれでは設定の意味がどこにもありません。 【Olias】さん 4点(2003-10-11 23:26:00) |