128.これは難しい映画。黒人、白人、南米系、アラブ系、東洋人といったあらゆる人種がいて、またその中で、救われる者や救われない者がいて、それでそれら皆が一色淡になって絡み合っているアメリカという社会。そして、その全ての一人一人の人生に、何らかの価値をこの映画は与えている。海に囲まれた島国に住む我々日本人には、とても難しい映画だ。 【メロメロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-13 00:47:06) |
127.《ネタバレ》 娯楽映画ではない。心の中では触れ合いを求めているのに、お互いの不信感のせいで、衝突(クラッシュ)してしまう人々のお話。不信の原因は人種の違い、文化の違いが大きい。英語が話せないからコミュニケーションが取りづらい。不信を増長させるのが銃の存在。不信が恐怖にまで拡大する。黒人は英語を話すが、犯罪者が多いので信用されない。黒人も白人を嫌う。ハリウッド映画を観るかぎり、人種や文化の違いによる衝突は永遠に続きそうです。希望はサンドラの「あなたは親友よ」と言った場面。あれは理屈ではなく、抱き合ったときに自然に出てきた感情。肉体が触れ合えば情も移る。単純なことだけど重要。透明マントで娘は助かったが、そのことで店主はあの娘は自分のために降りてきた天使だと思う。何と信じやすい人だろうか。そのキレやすい性格とあいまって、将来が思いやられる。というか殺人未遂で逮捕だろう。正義感の強い白人が、根の善い黒人青年を射殺するのは悪趣味と思った。観客に衝撃を与えるための演出。二人は同じお守り持っていて、そのせいで悲劇が起こった。皮肉にもほどがある。死んだ黒人の兄が刑事で、その母は兄より弟を愛している。兄は不当に扱われる。親子の間にもクラッシュがある。兄は思慮深く、清濁併せ呑むことのできる「大人」である。が、セックス中に電話を取ったり、母に「今白人をやってる最中だ」などと空気読めない発言をする。弟の敵は討てそうもない。タイ人を開放し、お金を恵んでやった黒人は、いつ成長したのか。ちょっと説教されただけ。未消化です。ディロンの差別意識は根深く、やみそうにありません。全体的に皆さんキレすぎです。もっとリラックスしましょう。本質的なことを言えば、「他人を信用するとは、自分を信用すること」。心を磨き、自分を確立することが未来を切り拓きます。脚本に作為が目立ち、人間の本質を描いているとは思いませんでした。皆さん後半で性格が変りすぎです。またタイ人を知性のない非文明人のように描いていますが、あれこそ人種差別による偏見ではないでしょうか。脚本にもクラッシュを発見。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-20 13:43:08) |
126.《ネタバレ》 アメリカン・ビューティやらノーカントリーやら先に観ていて、「アカデミー作品賞の映画なら少なくともソコソコは観られる」という概念が覆されてしまったし、「群像劇って散漫で…」みたいな感想もあるのは何となく知ってたので全く期待しないで鑑賞。いやあ、なんか予想に反しとても良かったです。ちょっとびっくり。人種のるつぼであるという日常的な混乱を抱えて、イラついているそれぞれの人種のアメリカ人たち、というのがよく表現できていたのでは。アメリカン・ビューティもノーカントリーも「アメリカ」を描いてることからすると、少し変わった切り口から「アメリカ」を描くと評価が高くなるのかなあ。私はあの2作の方はあまり理解できなかったけど、対して本作は難なくすっと心に入ってきた感じでした。私が単一民族国家の日本人であり、かつ長く海外に暮らしているからなのかもしれませんが。マット・ディロンはアカデミーにノミネートされただけあり非常に印象的で、徹底した人種差別主義の嫌な奴ぶりと、父の介護やセクハラした黒人女性の救助でみせる人間性、そういったものが1人の人間の中にないまぜになった混乱をよく出していたと思います。透明マントと空砲のエピソードはやっぱり感動してしまいました。これは絶対狙ってるから悔しいんだけど。黒人鍵修理工の幼い娘、ペルシャ人商店主の娘、この2人のそれぞれの父に対する愛が生んだ奇跡のようで…(でも子供を使うのは反則だ~)。ドン・チードルの弟はリュダクリスの方と踏んでいたのですが、弟分の方が殺されてしまった時点でもしや、と思ったらやっぱり・・・殺してしまうのが差別主義の同僚に嫌悪していた若い巡査という皮肉、そしてあの旅の守護聖人のお守りが出てくるところはすごく切なかったです。群像劇なのに散漫さは感じられず、それぞれのエピソードがつながるラストは秀逸。ブレンダンとサンドラの夫婦がなんかイマイチで残念でしたが、あとの俳優さんはみな良かったですね。 【あっかっか】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-13 05:11:39) |
125.《ネタバレ》 見応えがありました。救われないエピソードの数々がジグソーパズルのように複雑に入り交じりつつもラストには救いが。「あなたは親友よ」の一言にちょっと涙が出ました。マット・ディロン老けた・・・。ランブルフィッシュの頃が懐かしい! |
124.《ネタバレ》 人種差別をするのも自分を守るためであり、差別される者はだからこそ犯罪を行ってしまう。差別をしたくないという意識があっても、自分の命に関わる場面では黒人に殺されると思い込み差別を行ってしまう。迫害される者の気持ちが分かりながらも、自分もまた差別を行ってしまう。そういったひとつひとつの事がつながっていくことにより、差別はなくならない。差別するのもされるのも理由がある。 そんないい映画。 全編を通して流れる冬の寒空のような音楽が、登場人物のさびしげな表情と重なっていてよかった。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-28 00:37:01) |
123.《ネタバレ》 人種差別をされたことのない私には、この作品が持つ意味を感じたくても感じられないでいる。 けれども、感動した。 様々な人種が混在する国の強さや弱さ、希望が上手く表現されていた。 作品自体の完成度は一級品。 【urara】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-21 23:56:08) |
122.《ネタバレ》 とりあえず巧いってのが先にくるけど、マット・ディロンには全く共感できず……。なんであんな感動的に描くのかわかりません。全くの悪人ではないというのは判るけど、許されないことをしたと思います。むしろ黒人を射殺してしまうエピソードのほうがなんか同情できました。あの辺かなり巧いです。人種差別といえばスパイク・リーの専門分野みたいな感じがありましたが、作品賞をとるほどのクオリティは十分です。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-30 01:24:05) |
121.んー人物が入り乱れてよくわからん。 要するに、アメリカは多民族国家のために、人種の間に多くの軋轢を抱えており、 銃の存在がその問題をさらに複雑にしている、ということらしい。 結局、この国にはいろんな人種の人がいて、争うこともあるけど、 根はみんないい奴のはずなんだから、みんな仲良くしようよ! というメッセージなのではないか。 とりあえず、アメリカはさっさと銃を禁止にしたほうがいいと思った。 【且】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-29 23:46:53) |
120.《ネタバレ》 完全群像劇。話題は終始人種差別。通行中の自動車の衝突も含めて、このタイトルにしたのは言うまでもありませんが、もう少しヒネリを加えたタイトルにすべきですね。 私はアメリカに行ったことはありませんが、本当にこんな世界があるのでしょうか? でも、登場人物全てにそれなりの理由があり、それが正論にも感じられるから不思議です。 ただ、全てが同じような内容で群像劇の割には、バラエティーがないというか、マット・ディロンが黒人女性を助けたところは涙してしまったけど、他は「お涙頂戴」的で感動まではしなかったです。 でも、テンポがいいのであっと言う間に観終えることができました。 前半は汚い言葉のオンパレードですが、それだけ後半を美しく描く作り方は上手いです。 マット・ディロンは久々のグッドジョブ! でもダイエットしなきゃダメだよ! 「アウトサイダー」しか知らない人には、そのうち誰なのかわからなくなるでしょう。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-06-14 03:41:36) |
119.人種差別を問題としてではなく、装飾としてうまく使っているように感じました。なんだか映画とは違うものを見ているという感覚でした。この作品のいいところは群像劇の見せ所である人と人との絡みがうまくいってることだと思います。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-03-15 20:05:05) |
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118.《ネタバレ》 島国である日本人には理解できない…?映画に出てきた様々な偏見、考え方、正直「く・くだらねー」と思うこともあった。でも外から見た日本もこういう一面があるのでは?色々考えてしまうね。面白かった。 【リブロース】さん [レーザーディスク(字幕)] 9点(2009-02-23 14:29:46) |
117.人種差別をここまで主役にした映画を観たのは初めてでしたが、かなり面白かったです。 【映画】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-08 21:02:08) |
116.アメリカの人種社会がよく描かれてるなと思いました。でも、全体的な印象の薄さは否めません。 【kaneko】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-01-02 13:48:22) |
115.《ネタバレ》 100%の善人、悪人は存在しない。それってなんてリアルなんだろうかと。 警官からセクハラまがいの人種差別を受けた黒人の奥さんが、本人に助けられるシーンに号泣。 まさに色んな人たちがクラッシュする、心揺さぶられた一本でした。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-12-30 18:23:41) |
114.《ネタバレ》 悪い映画ではない。だが話を詰め込みすぎている。もっと1本1本の話に入れるようにしないと。これではただ流れてただ終りになってしまっているように感じた。扱っているテーマは悪くないから、変に時間軸などいじらず、人数をもっと絞って見せた方がよかったように思う。 【θ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-16 21:15:40) |
113.あくまで淡々と展開していくのですが、見終わった後に、 各人のそれぞれの場面を思い出し、考えさせられるとても良い映画と思います。 バベルよりはわかりやすかったかな。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-20 11:21:16) |
【よしふみ】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-09-20 21:54:41) |
111.登場人物は多いが、比較的分かりやすい。人種差別がテーマだがそれ以外にも訴えかけるくるものがあり、人種差別が身近でない自分にとっても感じるものがあった。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-08 23:42:31) |
110.非常にリアリティがあって素晴らしい映画でした。人種差別から生み出される人間ドラマをうまく描いておりました。人種差別の映画は多いけれども1ランク上回ってるよね。透明マント良かったな。 |
109.バックグラウンドが違う人たちが肩が触れるほどに身近に暮らしているのに、銃だらけのアメリカ、そりゃイライラするわ。 【はるこり】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-07-14 00:00:35) |