118.《ネタバレ》 ラストの表情ワンカットのみで、ここまでいろいろ考えさせるところが凄い! 彼女の目が見えることになった嬉しさ、どんなに尽くそうが一緒にはなれない切なさ・・・ 一体どっちなんだろうと考えつつ、やはり嬉しさと切なさなどが複雑に入り混じってたんだろうと思います。 序盤からコミカルなシーンを散りばめ、コメディとして充分楽しませてくれたうえで、この美しいラストシーンに持っていく展開に敬服します。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-20 18:27:43) |
117.映画ってほんとにいいもんですね、と言いたくなる映画。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-19 17:45:40) |
116.《ネタバレ》 オープニングが出色。塑像のオープニングセレモニーの幕が開いたらFが寝ていて、早々に追い出される。これだけでFは浮浪者で、社会と関わりを持たず、社会にとって異物でしかないことがわかる。ただ歩いているだけで新聞売りの少年にからかわれる始末。◆そんなFが二人の人間を助ける。一人はお金持ちM。Mが自殺しようとしたのを偶然助けた。Mは酔ったときだけ彼を覚えていて、親友として扱い、金銭援助も惜しまない。だが素面では何も覚えていない。都合のいいときだけ良い顔をする世間を象徴するようだ。◆もう一人は盲目の花売り娘K。きっかけはKがFをお金持ちだと勘違いしたことから。Kが貧しく、祖母との二人暮らしだと知ったFは真面目に働いてお金を稼ぎ、生活の援助をしようとする。人間は頼られると期待に沿いたいと願うもの。まして美しい娘やである。ここでFと社会との関わりができる。だが元来不器用な彼は仕事が続かない。Mと再会して大金を貰いKに渡すが、警察には泥棒扱いされ逮捕される。◆【喜劇から感動へ】Fが刑務所を出てからはシリアス路線。Fはみすぼらしい身形で、顔に精気はなく、新聞売りの少年に対してもやり返せない。そこへ偶然Kと再会。Fは瞬時に理解する。目の手術が成功したことと、花の店を構えて成功していること。Kから目が離せないF。労苦は一瞬にして報われたのだ。Kは浮浪者に一目惚れされたと勘違いする。小銭を恵もうとして手に触れて、Fの正体を知る。名乗りを上げるF。真実を知ってショックを隠しきれないK。落ちぶれたFの姿はKにとって理解できないものだろう。しかしその優しい眼差しは隠されたFの真心と誠意を照らしだしているように見える。◆ちょっとして親切心がその人の人生を変えてしまうことがある。貧しい者が、より恵まれない人のために努力する姿は美しい。一方で「成功したのはお金持ちが気まぐれでくれたお金のお陰に過ぎない」という強烈な皮肉も籠められている。社会矛盾を鋭く衝いているのだ。「City Lights」=Lightは人間のこと。お互い支え合って(照らしあって)ささやかに生きている社会のこと。◆ご都合主義が目立つが、当時の映画としてはこんなもの。サイレントでは複雑な展開や心理描写など望めない。喜劇と感動を融合させ、単なる「喜劇王」から「天才チャップリン」へと変貌を遂げた記念碑的作品。 【よしのぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-02 15:52:40) |
115.この作品の評価が高いのは理解できるものの、個人的にはちょっと微妙でした。 だってラストが本当に微妙なので。哀しくてすっきりしないこのわだかまりはどうすればいいのか・・・ 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-19 18:38:05) |
114.切なくも可笑しいというのはこの人が確立したんでしょうね。かなり楽しめました。ただ、ラストがちょっとおしゃれさに欠ける気がします。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 7点(2010-01-04 17:41:51) |
113.《ネタバレ》 本当に美しくて楽しい映画だ。 ラストの彼女の表情がなんとも言えない。 戸惑いを見せた後、純粋に感謝の念を表す表情(私にはそう見えた)。 あまりの美しい終わりに涙してしまった。 【タックスマン4】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-11-28 02:24:01) |
112.《ネタバレ》 この映画のことを語り出せば、何時間も語ってしまう程好きな作品です。小学生の頃、淀川長治さんの「日曜洋画劇場」で出会った時は、すべてのシーンで笑い転げ、そしてラストシーンで「ああ~良かったなぁ」と彼らの未来に心で乾杯をしたものでした。 しかし、大人になるにつれ、花売り娘を見ながら照れくさそうに消えていくチャーリーの何とも言えない笑顔の裏に、とてつもなく複雑な感情の流れを感じ、リバイバルの映画館で泣きました。一緒に行った女性に笑われましたが・・・。 繁栄を象徴する街の灯の中、貧民であるチャーリーが「紳士」であり、「騎士(ナイト)」でいられたのは、娘の目に光が無いせいでした。しかし、娘を思う余り、その心地よくも輝ける時間を捨ててまで娘に光を取り戻そうとするチャーリー。 まさに、素晴らしい「無垢の愛」がそこにあると思います。 再会の時、チャーリーが精一杯の笑顔を浮かべて言った「見えるんだね?」とは、「僕の正体を知ってしまったんだね」という、失望感といたたまれない気持ち。 恩人との再会を喜びつつも、やはり大きな失望で胸がいっぱいで戸惑う少女。 二人の時は映画の終わりによって永遠に停まります。大きな切なさの余韻を残しつつ。 僕はこの「美しくも切ない余韻」を、永遠に愛して行くことでしょう。 【sora6】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-10-14 04:12:53) |
111.《ネタバレ》 本作からチャップリンの語る「人生は愛と勇気と少しのお金」が思い起こされます。勇気はへっぴり腰、必要なお金は酔いどれ富豪から調達する。失笑が起きそうな主人公ですが、彼女に注ぐ愛情は損得の足し算引き算の計算が一切無いところに敬服させられます。ラストシーンのその先の展開は観客に委ねられています。娘が戸惑いを覚えたのは無理ありません、しかし、手の温もりを覚えていたのです。仲睦まじく花屋を営んでいく姿が私には見えました。全編に亘って大笑いさせられ、ホロリとさせられ、その計算し尽くされた一つ一つの動きと表情に今更ながらチャップリンの偉大さを感じる作品です。 |
110.《ネタバレ》 名作「チャップリンの独裁者」に次いで好きな作品。チャップリンのはにかんだような笑顔で終わるラストシーンは何度観ても泣けます。決してハッピーエンドではないんですがね・・・ 【カロ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-05-31 18:46:33) |
109.鑑賞はずいぶんと昔のことですが、鮮明に覚えています。私は泣きに泣きました。鼻水がずるずると落ちてきて止まりませんでした。なんと、この日は「ポセイドンアドベンチャー」との2本立てで、すでに「ポセイドン」を見終え、大泣きしていたにも関わらずです。誇張でなく、脱水症状になるほど涙がちょちょ切れました。感動作2本を見終えた後のコーラは、実に美味しかったです(当時、未成年)。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-03-27 23:29:52) |
|
108.《ネタバレ》 ラスト、それまでずっと目の見えない不自由な生活を強いられ、貧乏で住処を追い出されそうだった立場の彼女が、目の前に現れた男が金持ちではなくみすぼらしい浪人であったとしても、本当に心の底から失望するだろうか?時代的にも彼女の性格的にも失望とまでは行かないと思う。 そんなわけで私は前向きに捉えております。 【hrkzhr】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-02-01 04:02:17) |
107.《ネタバレ》 ラストの二人の表情が凄かった。 チャップリンの方は気恥ずかしさと期待、そして幻滅されることへの怯えが表情に浮かんでる。 少女の方はもっと複雑。なぜなら男は少女が夢見てた白馬の王子様ではなく、それどころかまるっきり正反対の浮浪者なんだから。それに気づいた時の少女の、驚きと幻滅と疑問が入り混じったような表情が何ともいえない。ある意味残酷なシーンだ。 でも私は、そのあと見せた少女の表情を見て、チャップリンが自分に対してどれだけの犠牲を払ったかを知り、どれだけ尽くされたのかを知り、そしておとぎ話のような幸せに比べればちっぽけで地味だが、確かな人の温かさ知ったのだと思った。 この後二人がどうなるかは分からない。そのヒントが与えられる前に映画は終了してしまうから。でもどのような結末を迎えようとも、これは幸せな物語なのだと思う。街の灯のように美しいばかりではない、脆くも温かい物語なのだと。 【Trunk】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-01-17 22:37:13) |
106.この映画を上映しながら、バックミュージックは某交響楽団の生演奏というなんとも素晴らしい企画のもとで鑑賞した。街の灯の音楽がチャップリン音楽の中で一番好きなので、オーケストラの生演奏を聴きながらスクリーンで鑑賞というなんとも贅沢なひとときを過ごせた。それだけで感情が高ぶる。セリフ(字幕)最小限でもいい映画というのは伝わる。 【Michael.K】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-10-21 22:11:04) |
105.感動できるし、笑いもできる。誰にでも薦められるいい映画ですね。最後のちょっとした切なさが良い。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-12 00:43:10) |
104.《ネタバレ》 ラスト、交互に出てくる映像と字幕が泣きのツボをうまく突いてきます。ジェスチャーでも判るようにしてあるのに、あの字幕が入ることで余計に泣けるというか。 報われようが報われまいが、娘の目が見えていることが何より嬉しいという笑顔が極めつけの、チャーリーの無償の愛にまた涙。 【失言さん】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-07-26 21:16:39) |
【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-06-17 12:11:05) |
102.《ネタバレ》 それまでの萬話的な流れを一掃するラストシーン。 娘のチャップリンを見る目に、一気に現実に引き戻されました。 【njld】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-05-05 21:26:46) |
101.《ネタバレ》 最後はチャップリンがそっと身を引く的な終わり方でもよかったかな… 【フッと猿死体】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-23 07:58:17) |
100.《ネタバレ》 はじめてチャップリンの映画を観ました。 もうとても巧みな動きと効果音でおもしろかったです。特にボクシングのシーンでした。すばらしい映画でした。 【アルツ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-02 23:56:15) |
99.チャップリンの映画の中で一番好きです。 ラストシーンは何回観ても切なくなります。。。 観る人によって捉え方が異なることでしょう・・・ 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-26 23:49:41) |