10.《ネタバレ》 またも主人公による復讐の物語
同作同様ふざけた様子は今回も少なく至って真面目な作品だった。
なぜこの作品で脚本賞を受賞したのか若干疑問だが
作品としての完成度はさすがはタランティーノと言ったところで
マカロニウエスタンを知らない僕でも十分に楽しめた。
生々しい暴力描写で、画と言葉から
奴隷制度の残酷なさまが監督ならでわの世界観で表現していた。
問題になるんじゃないかという量の差別的発言が乱用されているが
リアルに表現するにはこの程度の過激さは必要だと思うし
他の監督じゃこうはいかないだろうなと感じた。
三兄弟の最後の一人の射殺シーンの白い花に飛び散る血しぶきや、
ビッグ・ダディの射殺シーン等センスはやっぱりすさまじい。
演技に関しては皆さん書かれてますが
やはりサミュエル・L・ジャクソンとディカプリオが輝きすぎていて、ジェイミー・フォックスがかすんでいた。
声のでかいガサツで意地悪い黒人と我侭で傲慢なフランスかぶれの大金持ちを
それぞれ見事に演じていた。
音楽はもはや言うまでも無く最高のです。さすが。
お約束のごとく監督もちゃっかり登場⇒爆死のくだりは笑いましたwww
テーマのある真面目な作品もいいけれど
ばかばかしくてコメディ要素あふれるタランティーノ映画もまた見たいものです。