19.《ネタバレ》 黒人差別を取り扱っただけに話は重い。時代が時代だからとも思うけど、陪審員制ってなんだろうと思わされた。あれだけ無実の条件がそろっているのに有罪って・・・傍聴者も裁判官も陪審員でさえ無実は分かってたんだろうに。それでも有罪にしてしまう不条理さ。しかしそれもその時代の現実だったんだろうと思うとやりきれない。話のメインはこの裁判シーンにあるが、その後ラストも印象的。この結末は晴れやかではないが、素直に受け入れられるし、納得してしまう。それはこの物語の持って行き方や、主題が良く表現出来ていたせいかもしれない。 【智】さん 9点(2003-09-28 02:08:57) |
18.しみじみとした素晴らしい映画。英語の勉強のために読んだ原作に感動して見ましたが、原作の素晴らしさを見事に生かしていました。私は「ローマの休日」を見てグレゴリー・ペックの演技が大嫌いになったのですが、この映画を見て、その評価が180度変わりました。文句なしです。ペックはほかにも「紳士協定」と「ブラジルから来た少年」が最高に面白いと思います。 【チョコレクター】さん 9点(2003-07-05 19:23:10) |
17.僕としては「こういう父親がいい」映画という感じじゃなくて子供の体験記映画だと感じた。多感な少年少女時代の体験とその修正というか導き役として父親がチョロッといるという感じ。まさしくアラバマ「物語」。ああいう裁判とかって子供には理解が難しいと思うかもしれないけど、いやはや子供はかしこいものでちゃんと理解してるものなんですよね。なんか人間って子供時代のほうが「生きてる」なあと思ったりした。 【ようすけ】さん 7点(2003-05-18 22:58:17) |
16.久しぶりに見たら、最初の子供たちのブーの家の探検とか二人が襲われるくだりなどサスペンスっぽいドキドキするような作りでした。手の影が忍び寄ったりしてヒッチコックっぽいような感じもします。レイプ犯を弁護する裁判シーンが印象に残ってたんですがこれも子供時代の思い出の一部でしかなかったんですね。子供の視点から日常やいろんな出来事を描きながら、正義や勇気や人種差別などが描かれます。「どんな理由があろうとケンかはいけない」と言う父親はリベラルな正義感で愛情深く理想的な人物として描かれています。レイプ犯の冤罪を着せられた黒人が有罪になるのはどう見てもおかしいと思うのですが、人種差別がひどい土地ならこんなこともあったんでしょうねぇ(今だってあるかも、、)。その上さらに救いのないような展開になおさらやりきれない思いもして、だからラストのブーの処置は法律的にはともかく心情的には納得できます。子供たちの思い出の父は頼もしくて誇らしい、尊敬する人物として残ったことでしょう。 【キリコ】さん 8点(2003-05-17 16:04:50) |
15.良い映画とはこういうものだと、しみじみ感じ入った。それは良い原作があってのこと。黒人問題という重苦しいテーマの中で、主人公の少女とロバート・デュバル演じる「ブー」との静かな交流が心の慰めになりました。ディル少年が幼き日のトルーマン・カポーティだったと知り、ひとしお感慨が。 【ブタ子】さん 9点(2003-03-11 12:21:12) |
14.人にはそれぞれの立場や価値観があって。だから、争いごとをおこすこともあって。ときにはそれはひどく醜いもので。でも、お互いに理解しあって認め合うこともできる。少女はまだ幼いけれど、父親を通してそういったことを学んでいきます。原作の小説がまた素晴らしい。 【パー坊】さん 8点(2003-02-15 10:20:09) |
13.原作はジャーナリストの夢であるピューリッツァー賞も受賞したハーパー・リーの小説「物真似ツグミを殺すには」。地方色を丹念に描写することに出色の冴えを示すロバート・マリガンが監督し、見事主演のグレゴリー・ペックにオスカーをもたらした社会派ドラマの傑作。ペック扮するやもめの弁護士が、偏見と差別が根強く残る南部の州アラバマでレイプ容疑の黒人を弁護したばかりに白人からも軽蔑の的になる、という何ともやりきれない展開は背景が世界恐慌の吹き荒れる1930年代であることも相俟って余りにも重苦しい。が、それを辛うじて救っているのがメリー・バダム扮する娘スカウトの存在。彼女と怪しい隣人ブー(ロバート・デュバル)の仄かな交流がラストの伏線になっているのもニクイ。オスカー助演女優賞ノミネートは伊達ではないと納得させる好演だった。余談だが、彼女の実兄が後に「サタデー・ナイト・フィーバー」や「ブルーサンダー」といった話題作を手掛けることになる監督のジョン・バダムである。 【へちょちょ】さん 9点(2003-01-30 11:53:10) |
【ブッチャ】さん 9点(2003-01-19 14:03:07) |
【ぷっきぃ】さん 9点(2002-10-20 23:28:52) |
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10.誰かがやらなきゃいけない、でも誰もやりたがらない仕事。それに黙々と打ち込む父親の姿は、何ものにも替えがたいものとして、娘の心に残されただろう。こういう父親になりたいものです。 【mic550】さん 8点(2002-10-20 21:42:25) |
9.いつ見ても古さを感じさせない映画ですね・・・。グレゴリー・ペックの格好いいこと・・・・。アクションが得意な訳でもなく、容貌だけで観客を呼べるような俳優ではありませんが、とても格好いいです。他の方がコメントされていましたが、法廷で働いている弁護士は21%しかいないそうです。後はすべて企業弁護士・・・。(アメリカ人の学生から聞きました) 【Titans】さん 10点(2002-09-22 07:31:45) |
【ボンちゃん】さん 8点(2002-05-30 21:59:12) |
7.黒人さんには無実になって欲しかった。無罪にすることで父さんが子供たちのヒーローになって欲しかった(無罪にできなくてもヒーローか、そうだそうだ)。最後に出てくる内気な青年が好きです。 |
6.BSでやってたのでビデオに撮って観た。感動しました。 【洪金寶】さん 8点(2002-03-27 02:16:03) |
5.私も文句なしに素晴らしい映画だと思いました。法廷サスペンスとファミリー・ドラマを融合させたシナリオの妙。人種問題に対するメッセージ性も強く、ラストの在り方には強い問題提起性を感じさせる。名優グレゴリー・ペックも頼もしい父親像を几帳面な芝居で名演、監督のロバート・マリガンもベストワークではないだろうか? 【チャーリー】さん 10点(2002-03-26 14:34:42) |
4.BSでやっているのを観た(4度目くらい)が、出てくる3人の子供達の表情がとてもいい。それとグレゴリ-ペック演ずる父親が、不器用そうだがとてつもなく芯がある、これもいい。地味だがくっきりと心に残る。因みに30年ほど前、小学生の頃テレビでこの映画を観たが、そのころの感動とあまり変わっていなかった。 【ポルコロッソ】さん 10点(2002-03-24 21:50:12) |
3.難しい問題を扱っているのに品の良さが失われていない。見終わった後の後味も暗い内容なのに悪くない。ただ感動して涙が出るのとも違う、それよりももっと深い感傷を与えてくれる映画。 【INOU】さん 9点(2002-03-23 18:44:00) |
2.理想の父親像がここにあります。お父さん必見の一本。 【がんもどき】さん 10点(2002-03-06 22:28:05) |
1.法律家を志すものなら、この映画を見てエクイティというもの真剣に考えるべきである。皮肉な事だが、現代のアメリカには(ビジネス・ロー)が大半である。ラストの裁判のシーンでの黒人の老人が主人公に言った言葉が印象深い。 【ソフィスト】さん 10点(2001-09-25 06:18:27) |