86.《ネタバレ》 人間は初めて会った人にでも一瞬にして優劣をつけ何かしらの差別をする生き物、なのだそうです。そうすることで自分を保つと言う所があるらしい。 この映画、主人公はゲイ・エイズにより差別・偏見を受ける事になります。それまでどんなに優秀な弁護士であろうと、周りの人は知ったこっちゃ~ありません。特に上司なんぞ難癖つけてクビにすり始末。しかし主人公は不当な解雇に向けて立ち向かうのですが・・・。もし自分にこういう事があったら立つ向かうことが出来るか?知人に同じような人がいたら主人公の家族のように温かく見守る事が出来るか? 色々考えさせられました。 輸血でも感染はOKでゲイはダメ。これは感染していない方からの精一杯の譲歩なのでしょうね。 派手なシーンはない映画ですがとても面白かったです。 トム・ハンクスってやっぱ上手いですねぇ~。 【あずき】さん 8点(2004-05-06 07:00:50) |
85.《ネタバレ》 床に倒れる――トム・ハンクスのただそれだけの動作に「名演」を見せつけられた。さすがにハリウッドの底力はすごい。 図書館で司書に「個室のほうがいいでしょう?」と親切ごかしの差別を受け、「あなたはそのほうがいいのか?」と切り返すセリフ、シナリオも光った。 ホモセクシュアルそしてエイズという重いテーマをステレオタイプに訴えるのではなく、映画という娯楽性を十二分に踏まえたうえで、観客に考えさせる。演出、脚本、俳優たちの演技、すべてが高いレベルで結実。これを名作といわずして何を名作というのか、と思わずにはいられない。 【delft-Q】さん 9点(2004-05-05 11:33:57) |
84.《ネタバレ》 トム・ハンクス死後に流れる幼少時代のビデオで泣けました。でもバンデラスのボブカットはキツい。 |
83.もし自分の身の回りに同性愛者やエイズの人がいたら。もし自分自身がそういう立場であったら。そのようなことを深く考えさせられた作品でした。 【ぺん】さん 6点(2004-05-03 03:37:01) |
82.社会における差別や偏見を取り除くことが、いかに困難であるかを痛感しました。頭では判っていても、生理的に受け付けられないものは誰にでもあります。法に反するからといって、自分の常識に反して行動しなければいけない場合には、逆にそのことで苦痛を味わいます。単純にどちらが悪いとは言えない問題です。「自由」とか「平等」といった美しい言葉を実現するためには、多くの犠牲や苦痛を覚悟しなければならないのかもしれません。法律と自分の感覚との間で苦悩するミラー弁護士の気持ちが理解できます。ブルース・スプリングスティーンとニール・ヤングの音楽も映画にマッチして最高です。 【パセリセージ】さん 8点(2004-04-13 19:27:15) |
81.《ネタバレ》 ホモもエイズも身近でないけど、デンゼル・ワシントン演じる黒人弁護士がリアル。偏見や保身、普通の人が当然抱く感情を、ストレートに雄弁に、代弁してくれている。対するアンディも弁護士という立場から、自分のその劣勢な面を、自ら積極的に、弁護してゆける立場(法廷では死期迫りそれどころではなくなってしまったが)。メッセージ色を重視しすぎて出来すぎなシナリオとも思うが、そうとは思わせないジョナサン・デミの叙情的な演出が感動を誘う。リアリティを求めるならちょっと物足りないが、デンゼルの演技に尽きた。 【ちゃか】さん 6点(2004-04-10 17:58:12) |
80.《ネタバレ》 同性愛、エイズといったシリアスな内容で、とても考えさせられる映画でした。途中見ていてアンディの顔色の悪さが痛々しかった・・・。もし私の身近にアンディみたいな人がいたらどのような態度を取るのだろう・・やはり無意識にも避けてしまうのだろうか。最後のホームビデオの映像と、そこでかかってる曲の歌詞、かなり泣けました。同じ一人の人間なのに同性愛者というだけで白い目で見られる。たまたま愛した人が同性というだけで。さらに未だ不治の病であるエイズによる早すぎる死。悲しくて胸が詰まる映画だったけど、いい映画でした。 【ぴかちゅー】さん 8点(2004-04-09 05:40:37) |
【kasumi】さん 6点(2004-03-29 23:11:23) |
78.骨太な社会派の一本ですね。ただ、オペラのシーンは、デンゼル・ワシントンが家を出るシーンで切っておけば…と思いました。 【K】さん 8点(2004-03-25 01:07:20) |
77.93年にエイズ(AIDS)と同性愛の二つの問題を扱った社会派ヒューマンドラマ。衰弱していく主人公が真に迫っていて見ていてつらいものがある。弁護士役にデンゼル・ワシントンが扮していたが、割り切って仕事してる印象が何とも冷たい。アントニオ・バンデラスがホモの役を熱演している印象が強くて、ちょっと怖かったな。これ、マジ入ってない?って感じで。興味深い作品なんだけど、人に薦めるには抵抗があるかもしれない。人には誰だって偏見がある。それを試されてる感じもしたから。ラストのホームビデオ風の回想シーンは映像がヤバイです!あのシーンだけ見ても胸が張り裂けそうになる。すごく映像の力を感じたシーンだった。中盤にあったオペラのシーンは個人的にはちょっと…引いてしまったクチです。 【yuua】さん 5点(2004-03-19 22:24:35) |
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76.《ネタバレ》 輸血などによる感染と違い、ゲイの性交感染での話なので主人公に一線を引いた形での鑑賞となりましたが、それでもトムハンクスの演技は良かったです。劇中に時折織り交ぜてある家族愛の表現も良かった。図書室の差別シーンとかも考えさせられましたね。 【ゆうしゃ】さん 7点(2004-03-15 10:55:22) |
75.映画を見てる時は、デンゼル&ハンクスに感情移入して見たけど同性愛者のエイズ患者が同じ職場にいると普通には振舞えないんじゃないかと思う。勿論、人間としての権利は守られるべきだと思うけど、うーん難しい。 【長尾 景虎】さん 6点(2004-03-11 12:20:30) |
74.《ネタバレ》 無駄なセリフとか、主人公がドラマチックに苦しんだり悲しんでる場面はない。そのかわり、顔のアップや画面の揺れといったカメラワークや、光量、一瞬の視線で感情が表現されている。それがこの映画を、淡々としたクールな印象に仕上げてるんだろう。俳優陣の緻密な演技が光ってる、特に主人公のラストシーン、死ぬ間際の口元だけの笑いが絶品。差別という永遠のテーマを真剣に描いた、上質の大人むけ作品だと思います。 【●えすかるご●】さん 7点(2004-03-11 00:07:19) |
73.《ネタバレ》 図書館のシーンが盛り上がった。デンゼルが調べものをしている横を、白人が通る。軽蔑と敵意をあらわにして。お、この人となんか因縁があるんだな、と思った自分が能天気だった。彼は、デンゼルが黒人であるということだけで、あんな態度をとったのだ(自信はないが、たぶん)。人種差別というものの根深さは、遠く離れた島国に住む我々には理解できない、なにか想像を絶するものがあるようだ。 |
72.《ネタバレ》 図書館員が「エイズに対する差別の項目がありました」とか言って、周りの冷たい視線を浴びさせて「個室のほうが楽でしょう?」と促すが、アンディーは「あなたはその方が気が楽か?」と切り返す。このシーン、エイズ患者に対する見方を秀逸に描いている。また、アンディーの毅然な態度を見せ、ミラー弁護士の心の変化を上手く描いていました。裁判のシーンでは胸を打つセリフもあり、いろいろ考えさせられるものがあった。だが、トム・ハンクス自身が、ほんとに病気ではと思うくらいの、役作りによる表情・体を見ているうちに、自分はあまりにも、重く暗く、それに辛く受け止めるようになった。必然な流れだろうが、アンディーが亡くなってしまうのは、それに一層拍車を掛けることになってしまった。この作品のもつ意義は大きいと感じるのだが。 【ダージン】さん 5点(2004-03-05 00:50:57) |
71.中盤で、トム・ハンクスの役柄がゲイだと知りかなり衝撃的でした。アントニオ・バンデラスもそっち系の匂いをかもしだしてて、最初から不信感を抱いてたのですが・・。意外にあっさり裁判の決着がついたのが気になります。「レインメーカー」という映画と少しにている気がした。私はあちらのほうが好きですけど。 【神風】さん 6点(2004-03-04 20:39:50) |
70.《ネタバレ》 トム・ハンクスの役なりきり度、デンゼル・ワシントンの演技のすばらしい切れ味はすごくよかった。でも、なんとなく今ひとつスッキリしない気分。同性愛、エイズというものすごく重いテーマで、特に法廷シーンで上半身裸になって発疹を見せるというとても辛いところがあったりしたせいか・・・。とても難しい、考えさせられる辛い映画でした。 【きょうか】さん 7点(2004-03-03 17:35:57) |
69.本当に恐ろしいものはゲイとかエイズウイルスではないんだなと思った。知り合いや家族たちが病室から出て行く場面は悲しすぎるなあ。しかし最後のホームビデオは反則だよ(汗)。 【ゆうろう】さん 8点(2004-03-02 22:30:57) |
【ボバン】さん 5点(2004-03-02 01:52:59) |
67.《ネタバレ》 トム・ハンクスにアカデミーの主演男優賞だって・・・かまわないけどさ・・・彼がもっとうまく主演している映画はいくらでもあるから今回は別の人にあげればよかったのに・・・と書いてからはたと思ったのは彼がもっとうまく主演した別の映画の製作年のこと・・・この映画の後で製作されているならばそれはこの受賞でおごることがなかったハンクスの努力のたまものですね・・・。でもやはり彼の受賞はエイズ患者に対する同情票に思えます。ハンクスが演じるゲイでエイズ患者、アンディーの皮膚がただれていたり死にかけたりしている場面は個人的に不快でした。それに引き換えデンゼル・ワシントンは文句なしにすごい。「俺はストレート。ゲイに同情するわけじゃなくプロとして人権を擁護しているんだ!!」という弁護士気質がびんびん伝わってきました。それにしては相手側の女性弁護士が全くのお抱え弁護士で当たり前だけれどぱっとしなかったな・・・。 「法律事務所はアンディーがエイズにかかっているということを知っていたから解雇は無効」と「知らなかった。解雇は別の理由によるもの」の論戦になったところで「これでアンディーの勝ちだ。」と思ってしまいました。(思わない人もいるでしょう。)法律事務所の肩を持つわけではないけれど、プロとして採用した従業員に仕事を任せるのは将来に対する投資のようなもの、現在の医学では不治とされる病気にかかった者に投資はしないのはリーズナブル・・・こういった論点を押して被告側は応戦できなかったのでしょうか? なお、図書館員が黒人弁護士を差別的な目で見るシーンがあるというのでもう一度dvdを見て見ましたが、黒人のミラー弁護士(デンゼル・ワシントン)は図書館で音を立ててサンドイッチを食べているじゃないですか・・・図書館員が来たら口のもぐもぐを止めて、いなくなったら口元のパン屑をはらったりやなんかして・・・。こんなの人種と関係なくダメですよ・・・。「こっちでモノ食べる音がしたな・・・こいつかな?」と図書館員の顔に書いてあります。公務員は優秀な黒人が一番進出しやすい分野なのでおかしいと思いました。反対に大企業の門戸は黒人のエリートに開かれているとは言えないので、黒人の弁護士が企業しか依頼人にしないような一流の法律事務所を相手取った訴訟を手がけるという設定になったのでしょう。 【かわまり】さん 6点(2004-01-23 10:51:35) |