144.岩井俊二監督の独特の世界観は結構好きですが、反面この撮影の方法は抵抗があります。 この作品に関しては非常に観ていて辛い場面が多く、もう一度観たいとは思いにくいのですが、だからこそ強烈なリアリティを持つ作品だと思いました。 最近めっきり大人になってキレイになった蒼井優ちゃんを見て、お客さんになりたいと思う男性陣は沢山いらっしゃるのでしょう・・・。 【憲玉】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-14 00:43:52) |
143.観ている間、ずーっと嫌悪しか感じないのに、惹きこまれてしまう不思議な映画でした。10代の少年少女の残酷さを如実に表していたと思います。一人の級友をよってたかって狡猾にイジめ、いじめられっこはネット上でしか本音を語れない。現代っ子って、グレてない子でも不良っぽい言葉で話してる。違いますなら「ちげーよ」とか、かっこいいなら「カッケー」とか。みんな使ってるからとか、カッコイイからとか、使うことが高校生のステータスみたいになってしまっている。自分の痛みには気づいているのに、人の痛みには無頓着な残酷さ。僕の学生時代よりもさらに人間らしさを失っていて、正直、こわいです。一方でいじめっこの星野の心の闇も垣間見え、イジメは決してなくならないという絶望すら感じてしまう。嫌悪感しか感じなかった人は、人生や友人に恵まれている人なのかもしれない。最後まで観てしまったということは、僕にもそういう面があるってことだと思う。音楽が繊細でとても良かったです。 |
142.こういう映画大好き、と言うと性格を疑われてしまうかも知れないけど、こういう映画好きです。吐き気がするけど。星野が田園で叫ぶシーンがどこか悲しく、とても印象に残りました。 【ヴィン】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-04-29 00:48:23) |
141.見終わったあと、厭世的な気分になりますね。中学生の日常生活に潜む救いようの無いダークな世界と、非常に透明感のある美しい映像と音楽がとてもマッチしていて惹きこまれていきます。 この作品の映像は、我々の中にある心象風景に非常に近い感じがしてとても心地良いですよね。特に最後のエンドロールのところは素晴らしいです。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-16 21:00:58) |
140.《ネタバレ》 14歳のころ、世界は狭く、ほんの小さな出来事にも翻弄されていた。陰湿ないじめが描かれているが、それにより浮き彫りにされているのは「どこにも逃げ場のない閉塞感」だ。自殺や殺人は絵空事ではなくいつそうなってもおかしくない「リアル」だったんだ。主人公・蓮見の唯一の逃げ場が「リリィシュシュ」という歌手。「リリィ」がどれほどすごいかを観客を知ることはできない。ネット上で語られる「リリィ論」はどれもあいまいで感覚的で薄っぺらだ。「リリィ」はマスコミなどによって作り出される一過性の偶像の象徴にも思える。そんな薄っぺらな「リリィ」に対して蓮見は「リリィだけがリアル」という。蓮見にはそんな薄っぺらな「リリィ」だけしかないのだ。それ以外のものは蓮見にとってリアルではないのだ。いじめる側の星野もまた「リリィ」だけに逃げ込んでいる。星野自身も追い詰められている点は同じで、そこから逃れようという気持ちが「他者への攻撃」となっている。いじめをしても星野はまったく救われていない。ネット上だけでふたりは分かりあっている。「リリィ」は久野から星野、星野から蓮見、そして蓮見から津田へと伝えられる。最後に「リリィ」にすがりついているのは津田と星野と蓮見の3人。久野が「リリィ」を聞くシーンはない。現実に対峙した久野には「リリィ」は必要ないということ。久野だけがこの映画の中の唯一の救い。。 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-04-10 00:46:21) |
139.映像美と、ちょっとした中学生同士の会話(ラーメン食べてるシーンとか)は演技というより素って感じで良かった。カメラワークも好きな感じ。ただ、これは監督さんの自己満映画ですね。ニュース沙汰になる少年少女の非行を寄せ集めた感じで、「やりすぎ」としか思えないです。だから共感もできなかったです。私は中高女子校育ちなんで世間知らずだと思いますが、普通の公立中学生ってあんなに悲壮感溢れんばかり・・・ではないですよね? 【69】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-03-15 17:24:54) |
138.《ネタバレ》 自尊心をズタズタに切り裂かれた少年少女の姿が実に重い・・・。陰湿な犯罪集団がクラスを仕切っている悲劇です。現代社会でも見られる光景。鑑賞しながら、星野を刺し殺した時にカタルシスを感じた人は多かったと思う。こう行かなければ救いようないですものね。もう無理矢理に学校へ行く必要のない時代なのでは・・と感じてしまう映画でした。 【チューン】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-06 16:45:23) |
137.《ネタバレ》 こういう救いの無い映画は見た時間を返せと言いたくなる。 【MID】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-02-12 04:57:09) |
136.《ネタバレ》 悲劇的な内容を叙情的に描いていてとてもよかった。伊藤歩ファンとしては少々つらかったですが。 【アンダルシア】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-31 23:18:29) |
135.《ネタバレ》 心理描写などがリアリティな為、見ていて疲れてしまった。絶望的な話の展開…どうも好きになれない。 【湘爆特攻隊長】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2006-01-31 22:08:39) |
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134.いい作品だったと思います。とりあえずやっぱり人って怖いなぁって思うし、悲しい生き物だなぁとか思った。この監督の作品の映像、音楽、人など、バランスがとても好きです。市原君の泣いてるシーンはちょっとこたえたなぁ。。 【アンリ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-14 21:31:31) |
133.映画鑑賞には他人(=監督)の人生観を覗き見するような性格があると思います。この作品はいろいろな人に多くの共感を得ているみたいですが、残念ながら僕にはリアリティを全く感じることができませんでした。ただただ嫌悪感の残る長い寓話を眺め続けた、という印象です。未熟な人間が、いくら未熟だからとはいえこれほどの残虐性を持つ人生観に、何を持って共感できるのか、僕の想像力では思い及びません。人は常に考え鍛え、必ず再生します。子供が理解できない人は『泥の河』を観ましょう。再生を信じられない人は『ユリイカ』を観ましょう。 【アクシス】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-27 20:16:15) |
132.暗い… 後半の方からくらーい気分になりました… 岩井俊二さんの作品なので楽しみにして見たのに… やっぱり『Love Letter』の方がいいなー。でも音楽はかなり良かったです。小林武史さんはいいですねー。。。サントラとリリイシュシュの両方とも今でも聞いてます。『飛べない翼』と『グライド』が特に!! ♪I wanna be~ I wanna be~って心に残りました。 あと伊藤歩さんと蒼井優さんって何か似てるような… 【mako】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-18 12:56:01) |
131.《ネタバレ》 リアルすぎて痛かった。。他にもいじめや青春について描いている映画やドラマは数々ありますが、包み隠さずありのままを表現しているのはこれがピカイチ。みんながみんなこのような体験をしているとは思いませんが、自分にはこんな体験に似たものがまわりにはゴロゴロころがっていたように思います。人を傷つけたいという衝動と過剰に傷ついてしまう心、そしてどうしようもなく、でもじたばたもできず、苦しい!苦しすぎる!しかも、音楽がよいですね あの音楽がかなり苦しさを引き立てていましたね。エーテルを感じる音楽について冒頭で語っていましたが、かなりわかります。だから、このリリィシュシュのサントラもお気に入りのひとつに入ってしまいました。たぶん、これから何回も観てしまいますね、絶対に。。ひとつ残念なことがあるとしたら、沖縄のシーンあたりで中だるみしているところ。あのシーンはすごく要になっている大切なシーンなんですが、なぜか現実の世界に引き戻されてしまうところが、惜しかった!ってことで9点献上いたします 【キャラメルりんご】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-01 20:43:44) |
130.他人を傷つけたくなるというより、どうしようもなく他人から傷つけられたくなる。 自分の人生においてとても大事にしている映画。 【魚】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-01 17:45:08) |
129.駄目だぁ。虐めとか身近で見てるから、こういうの受け付けられない。 映画なんだって自分に言い聞かせてもまともに見れなかった。 途中から苦痛で仕方なく、最期にもなんか救いないなって感じでした。 【ひで太郎】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-10-30 16:18:27) |
128.14歳、中学生。その世代をいじめとか万引きだとか援交、レイプ、そして殺人で表現している。何処が悪いというわけでもないが全編に漂う青臭さがイライラさせる。14歳という不安定な時期に様々な体験をする、その多くが初体験でありそれらを少年らが重く受け止める様を衝撃的に描いた。ちょっと冗長過ぎるかな、結局何が言いたかったのかわからない。カメラの手ぶれ、アレも抑えればもう少しマシになったんじゃないかなとも思う。田園でCDを聞くシーンは割と綺麗だと思います。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-28 23:04:34) |
127.私にはこの映画のリアリティは全く解りませんが、少なからぬ人がそれを感じてる所を読ませて貰うと、リアルなんだとは思う。しかし公開から3年も経たない内に、「小学6年生の女児」が「自分のホームページの掲示板」のトラブルから、「学校で同級生を殺害する」という事件が現実に起きた。その時点で本作のリアリティは、一瞬にして陳腐化してしまった…。確かに【リンチ】さんの仰る通り、岩井俊二という人に普遍的な作品は撮れない様に見える(また、多くの方が書かれてる様に、本作は無駄に長すぎます。映画作りが巧いんだか下手なんだか良く解りません)。でも私は、映画には同時代性も重要だと考えてるので、彼のセンチメンタリズムと少女趣味こそが、今現在を「リアルに」映したものの様にも感じます、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-07-01 00:07:42) |
126.素晴らしい映画というのは理解できるが、やはり吐き気がする。音楽は嫌いじゃない。 【FHARCYDE】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-06-12 14:01:50) |
125.本当に素晴らしい映画を見たって感じです。合う合わないは、人により分かれるかもしれませんが、本当に素晴らしい映画だと思います。私はこの映画を何回も見ていつもいつも引き込まれてしまい、色々考えさせられ、共感し衝撃を受けます。役をやっている人達も凄くリアルさがでています。音楽もかなり聴きこんでしまうくらい良い!映画を見て早速リリィ・シュシュのサウンドトラックを探しに行き購入してこっちも何度も聴いてます。何度も心にしみて来るようなそんな音楽と映画でした。なんといってもこの映画(監督?)の独特な世界間や表現が恐ろしいほどに映画に引き込んでくれます。 今までにこれほどリアルに少年、少女達の痛み、切なさ、そして純粋さを描いた映画は見た事ないです。きっと忘れられない映画になると思うので興味ある人は是非是非見て欲しい作品です。 【Ⅴ.I.ッKU-S】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-16 03:55:40) |