110.うーむ。 デヴォン青木は、この時点で既に《デヴォン青木》というキャラなのか。 ●追記:いや、やっぱちゃんと書く(笑)。 あれれ…? いろいろレビュー読んでみたけど、そんなストレートな話じゃないっしょ? 「愛」も「バイオレンス」もテーマじゃなくて、そういうモノで駆動する「男らしさ」が生む危険な狂気を描こうとしているんだけど、作り手側も既にその狂気に呑まれているんで公平にジャッジできる場所へ脱出できない、その身近な狂気とのナレアイ振りを正直に告白した「自分美学」なんじゃないの? そうであればこそ3人の主人公が全員、自分の正気を疑うシーンが出て来るわけでしょ(薬の切れたマーヴ、死体と会話するドワイト、メフィストフェレスもどきのイエロー・バスタードに出会うハーディガン)。これが3度繰り返されると、さすがに表面的には解釈できなくなります。もう、『深夜プラス1』のラストみたいな「若者に教訓を垂れる」という逃げ場もないので、泣きたくなるほどの惨めさですよ。 そして、最終話の(一番現実的な)決着のつけ方によって、「男らしさ」の美学が完成すると同時に、その「狂気」はどう扱われるべきかも描かれているんじゃないすかね。そういう、世間に対してへりくだる態度までが、現実には男らしい狂気の一部なんで救いようないと言えばないんですが。 きっと、中年になったらわかるよ。その頃にはある意味で、もう遅いんだけどね。『男』という社会的鋳型の内にある狂気は、『男』が完成してからでないとわからないモンですわ。 余談ながら、このテーマを「内側から」スタイリッシュに拡張したのがキューブリックの諸作(特に『博士の異常な愛情』)、「外側から」ジャッジできる地点まで引いて撮ったのがヤン・シュワンクマイエルの『男のゲーム』(まあ他の諸作もそうだ)。本作と観比べてごらんあれい。 【エスねこ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2007-03-23 23:21:27) (良:1票) |
109.ペ、ぺッツ…首ペッツ!!!デルトロ見るたびに思い出しそうで鬱…更にこの映画を結構楽しんじゃった自分にも鬱… 【Tweety】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-16 20:12:56) |
108.一言で言えばアウトロー、まさに極悪非道映画です。人が人を殺す行為を、ここまで無感情にゲーム感覚で且つスタイリッシュに描いている映画は、他になかなか見当たりません。キル・ビルでもここまで暴力的では無かったと思います。これは絶対に子供には見せちゃいけない映画です。大人だけで楽しみましょう。 |
107.《ネタバレ》 過激な暴力描写に対して否定的な意見もあるけど、バイオレンスアクションが売りの映画にそれを言っても仕方が無いでしょ。ファンタジー映画に「魔法なんてナンセンス」と言うようなもの。むしろこのご時勢に、暴力描写を前面に出した点は評価したい。 ただ、問題は「キル・ビル」同様、その売りであるバイオレンスアクションの演出にセンスが無い点。 主人公たちのタフぶりは中途半端だし(車に何度も轢かれても平気なのにマシンガン程度で即瀕死とか、ぶっとい鉄格子を破壊する筋力があるのに電気椅子の拘束具からは脱出できないとか)、敵キャラの怪人ぶりも中途半端。あんな人食い吸血鬼(?)みたいなやつを出すなら、「闇の暗殺集団」とか、ミホのような「人間殺戮兵器」を何体も出して、もっと良い意味で非現実的な方向にエスカレートすべきだった(ミホに「量産タイプなら問題ないわ」とか、「私は組織のナンバーズなの」とか、「もし<覚醒者>がいたら絶望的だわ」くらい言わせろよw)。ロアーク・ジュニアみたいな魅力の無い敵が、これまた魅力の無い黄色い怪物として復活してきても面白くも何ともない。 また、ラストで三人のタフガイが出会って、さらにバイオレンスな復讐ドラマに昇華すると思っていたのに、それぞれがほとんどリンクしていない展開にも拍子抜け。最終的に物語がひとつに収束して行かなければ、何のために同じ時間軸でオムニバス形式の物語にしているのか分からない。 ベタなストーリーと中途半端な暴力表現ばかりで、何よりも「娯楽作品」として徹底出来ないセンスの無さは、所詮アメコミ。実写になったところで、アクション演出の凄絶さや痛快さは日本の漫画の方が圧倒的に上。例えば、漫画「バキ」に出てくる敵キャラなんて、電気椅子からは脱出するし、自由の女神は破壊するし、ショットガンじゃ殺せないし、刑務所を自由に出入りするようなアンチェインだらけだぞw。まあとにかく、何でもやるならとことんやって欲しい。 【FSS】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-02-12 21:23:02) |
106.行って来たぜシン・シティ!スゲーな本当に。 マジで俺の中で何かが変わった、そして目覚めた。 コレって絶対、好き嫌い分かれるだろうなーと思う。 が、誰が観ても「画的なもの」は絶対評価するだろうな。 「良い映画」=「誰にでも薦める客観的に良質な作品」とする。 「好きな映画」=「あくまで俺基準的に好きな作品」とする。 その上で言うと…歴代”俺の好きな”映画ベスト5に入ると断言する。 マジでシビレた!映画中ずっとニヤけてた!興奮してた!俺の好きなミッキーローク完全復活! って言うか、全てのキャラが立ってたのでワクワクしっ放し! でも井筒監督がTVでボロクソ毒吐いてた言い分が少し解った気もする。(笑) …ま、アーティストも映画も「凄ェ好かれるもの」は「凄ェ嫌われるもの」にもなりえる運命。 故に、俺にとって好きな映画なのかもだが。 主人公は皆、ある意味「異常者」だったしね、間違いなく。 しかし此処読んでる人間で、退く人間も居るかも知れんけど…あえて告白すると「あの異常性は俺の中にも多分に在る」と自覚してる。 そして「心の歪」と生きる、あの3人の男を俺は心からリスペクトする。 あえてカッコつけた事を言おう。シン・シティ…あそこは俺の心の憧憬。 もし、あの世界が在ったなら…俺は明日にでも旅立つ!!コイツぁ凄ェぜ!!! 【映画の奴隷】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-01-30 13:57:17) (良:1票) |
105.とにかく登場する人物、男も女もみんなワイルドで渋くてかっこいい。3人もの監督が手がけているとは思えないほどの統一感のある作風。全てのエピソードの舞台である街「シン・シティ」までもが登場人物の1人と思えてしまう劇中の雰囲気。とても趣が感じられるモノクロに近い画面の色彩。起承転結があり、偏りが無くまとめられた各エピソード。この作品のどこをとっても完成度の高い要素が伺える。観る前までストーリーもよくわからなく、こんなのレンタルして良かったのか?と思ってましたが、今ではそんな思いも笑って吹き飛ばせるほどです(笑) |
104.《ネタバレ》 一番の見所はタランティーノが監督した車中のシーンじゃないかな。ここでデルトロは「本当は喋ってないんだけど主人公の心理状態から喋っているように見える死体」っていうメチャクチャ厄介な演技をさせられるわけだけど、完璧に演じきってて笑ってしまった。そのシーンを撮った時はデルトロが上手すぎてタランティーノも笑ってたらしいね。 【5454】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-13 12:00:41) |
103.トラフィックなみに各主人公の接点が薄い。ストーリーもいまいちでした。映像は、最初はすごいと思ったけどすぐ飽きて逆に見難かった。 【ucs】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-01-11 22:31:43) |
102.一緒に見に行った友人はあまりのつまらなさに本当に怒っていました。私は結構楽しめました。好き嫌いがはっきり出る作品ですね。 内容は何だか分からず、何を伝えたいのかも分からず、面白くもないのですが、”なんじゃここりゃ!”という凄さがありました。こんな映画もあるんだ!という衝撃がありました。それだけで十分です。それとジェシカ・アルバがナイスです! 【AKi】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-11 12:41:15) |
【k】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-01-07 00:33:15) |
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100.とりあえず最高!主役3人がクール過ぎる!特にミッキー・ロークがイイ!あの特殊メイクは圧巻で、一瞬誰かと思ったくらい。原作になったコミックは読んだことないけど、モノクロの中に効果的に原色を使うのは秀逸だね。原作に忠実に作っているだけあって、これでもかってくらい主役が頑強でなかなか死なないけど、そんなこと考える暇も無い位猛烈なスピードと壮快感で物語は進行していく。3話共それぞれ内容が違うけど、テーマは一環しており、軸がブレないのが面白さの原点だと思う。欲を言えば、オムニバスにするならもうちょっと3話を絡ませて欲しかった。でも、掛け値無く面白い!!!続編が出来るらしく、今回のメンバーではクライヴ・オーウェンだけが残るらしいが、是非是非ミッキー・ロークの再登場を願いたい。 【クオーレディアンジェロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-27 16:00:54) (良:1票) |
【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-12-23 12:52:08) |
98.まず、ウォーレン・ビーティの『ディック・トレイシー』を思い出した。 『ディック・トレイシー』も今のCG技術があれば もっと評価も違っていいただろう。 アメコミは読んだことがないので どれだけ原作の雰囲気を忠実に再現できているか ということはわからない。 画面構成や構図、アクションがコミック的であることはすぐにわかった。 まんがの場合でいえば。 漫画の中では絵の説得力もストーリーに組み込まれているので そのままやると変な話になってしまう。 映画『ドカベン』のように。 やはり、実写になるとわれわれの脳は違う認識のしかたをしてしまうもののようだ。 純愛に生きる孤独な男の悲しくもかっこいい生き様。 しかし、コミックではリアリティを持っていただろう人物たちも イカレた人にしか見えない。 特にドワイトはよくわからないヤツだった。 じゃぁ、面白くなかったかといえば やっぱり面白かった。 主人公のストイックな生き方には 燃えるものがある。 こういう男の子向きの話が素直に楽しいといえる世の中であって欲しいと思う。 【アホをどり】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-10 07:21:18) |
97.退屈です・・・確かに映像、雰囲気は‘一見’おしゃれな感じに仕上げてあります(スキキライは別として)。しかし悲しいかな、全くおもろくなーい(涙)。なんすかコレは~!?プロモやゲームならともかく、コレを映画として長時間見るのはキツイ。BGMのよーにサラリと流すくらいでちょうど良いでしょう。垂れ流し系流行歌のよーにサラサラと。出来るだけ旬なうちに(しかし。もう旬ではない気がする) 【タマクロ】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-12-05 11:32:51) |
96.コミックの一コマ一コマを読んでる(っていうより見ている)ような感覚にする面白い映像だった。3話共に出てくる男主人公らは男らしさ以外のものは全て削ぎ落としなキャラで、「女性を守る」っていう大義名分以外何もないシンプルな野郎達でカッコイイ!!原作は観たことないけどすごく原作を尊重しフィーチャーしてるんだなぁ~っていうのが観てて伝わってきた。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-01 22:14:05) |
95.《ネタバレ》 劇画タッチな映像に「おぉぉっ」となりました。画がオモシロイ。ただ、各エピソードがもっと絡むとか、全体的にもう一つまとまりが欲しかったなぁ。クライブ・オーウェンってニコラス・ケイジに似てない? この手の顔、苦手だw それとロアーク・ジュニアがT3のジョン・コナーだとここで知ってショック。T3のときはやさくれた感じが結構好きだったのに、あんなヘンテコな黄色い変態さんになっちゃうなんて・・・。 【pb】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-30 12:58:33) |
94.オムニバスの話×3、それ以上の感慨は抱けませんでした。原作の存在はともかくとして、もう少し各エピソードにリンクする箇所があっても良かったような気がします。 【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-11-22 23:20:02) |
93.観るまでは色物作品かと思っていたが、良く出来ていると思う。こういうのもありかな? 【miso】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-14 20:50:49) |
92.単純に面白かった。ただ、後に何も残らないけど…。あと、白黒字幕は見辛いです゚・(ノД`)・゚・仕方ないから吹き替えで見ましたが、イマイチ迫力が… 【さら】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-11-13 10:13:39) |
91.グログロのハードボイルド風オムニバス。映像は綺麗だし、スタイリッシュ。本当にアメコミをそのまま映像にしたという感じがとても良い。しかし、モノクロのおかげでグロさ感はある程度軽減されてはいるとはいえ、やはりグロいので、二度見たいとは思わんですな。3話とも同じ街が舞台で、ところどころに別の話の登場人物が映ったりはするが、安直に話の絡みまで持たせたりしなかったのは良いこと。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-03 22:11:51) |