244.後味のいい映画ではありません。 が、深く考えさせられてしまう映画です。 責任を負ってまで相手の望み通りにしてあげられるか?そんな覚悟や愛情はあるか? 自分や家族友人に置き換えて考えた場合、怖いですね。 【ぬーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-05 02:28:37) |
243.《ネタバレ》 妻投稿。友達の赤ちゃん一緒に育てている私は「ミリオンダラー・ベイビー」というタイトルを「アメリカンドリームをつかむ女性」ではなく「存在そのものをお金で換算される赤ちゃん」というように額面通りに受け取ってしまいました。そして映画の内容は全くその通りでした。私は安楽死を100%否定しないけど、最後にマギーが安楽死する姿は引き取り手もなく使い物にならなくなった競走馬が処分される姿みたいでかわいそうでした。それを見守るフランキーの姿も「大好きなお馬さんと別れなくてはならない獣医」という「感動」物語にしか見えませんでした。これ本当に人間を対象にした映画なんですか? 【はち-ご=】さん [DVD(吹替)] 3点(2008-12-27 06:06:38) (良:3票) |
242.素直にみると、素直に感動できる映画ではないでしょうか。しかし、こういうのもなかなか素直に見られないご時世ではあります。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-23 16:09:56) |
241.評価が難しい作品。 尊厳死についての各自の考え方によって評価は分かれるかもしれません。この作品でも答えを出していません。 結果的に尊厳死を選択したわけですが、そこに至るまでの苦悩、処置を施してからの描き方、いずれも明確な何かを指しているわけではありません。 ”明確な答えが出せない”というのが答えなのでしょう。 尊厳死に対する考え方がいまだ社会的に明確になっていない以上は現時点ではこうするしか無かったと思いますが、尊厳死は古くからある問題であり、現時点で映画にする以上はもう少し踏み込んだ解釈が欲しかったと思います。 前半のサクセススト-リーは後半へ繋ぐための重要な要素ですが、この映画の要点は『尊厳死』にあると思うので、もう少し後半に時間を割いても良かったかもしれません。 マギーに処置を施す直前のシーンですが、娘から突き返された手紙に凝然と立ちつくすダン、そして処置の前に”モ・クシュラ”の意味を伝えるまでのシークエンスは、抑え気味の演出が却って情感に溢れており上手いと思うんですが、ちょっと直行すぎた感はあります。 もう一つ捻りというか悩む姿を入れても良かったような気がしますが、くどすぎると判断されたのかもしれません。 全体として重くやるせないイメージはあります。 尊厳死に関しては”そうするしか仕方なかった”という『意味づけ』が非常に重要であり繊細な問題点ですが、その意味づけを描く過程がやや強引な印象があります。 重要であるがために『意味づけ』に気を取られすぎたのでしょう。 女子ボクシングという分野を選んだ点が一つ。あちらでは一般的なのでしょうか? 馴染みのない日本ではその奇異さに目を取られて感情移入しにくい面があります。 もう一つはマギーの家族の醜悪さ。もちろん意味づけの大事な要素なのでああいう描き方は外せなかったんでしょうが、少々極端すぎるきらいがあります。 その設定への奇異感・嫌悪感が映画全体の評価に影響する面があるのは痛し痒しといったところでしょうか。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-31 18:09:23) |
240.人にはピークがある。ピークが早い人、遅い人。ピークのレベルにも高さや低さがある。この映画とボクシングを通して人生のピークについて考えさせられました。ピークを過ぎた人たちの生きる糧って何でしょうね。フランキーはピークを過ぎた教え子たちのその後の生き様を沢山見てきているんでしょう。だからタイトル戦に出させないのかもしれない。ウィルはタイトルを物にしましたが、彼はその後はどうなんだろう。子供をピアノ教室に連れて行ける時が、最高だったのかもしれません。それも分かりません。本人でも分からないのかなぁ。彼女はフランキーに最高のピークを経験させて貰ってそれで最高だったのでしょうね。モーガンとイーストウッドのジジイ対決も中々なものでしたね。。 【トメ吉】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-10-30 14:56:13) |
239.サクセスストーリーだと思っていたら全く違ってびっくり。正直彼女には成功してもらいたかったが、あの最後もしょうがないと思う。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-19 23:35:37) |
238.《ネタバレ》 重いわりに筋が通っていなくてくだらなかった。 前半のボクシングメインは4点くらいの内容だが、後半にマギー(ヒラリー)の家族が出てきたり、世界チャンピオンへのタイトル戦はグダグダ。 マギーは一人ぼっちで家族が金金金の相当醜い人達なんで、格差がありすぎてイラっとするのは許せる範囲内として、世界チャンピオンが反則当たり前っていうのはどうなのよね。 審判も適当だし・・・所詮女性ボクシングはそんなもんなのかと・・・しかもドイツの選手っていうのも気に入らない。モデルはヒトラーか? そんな最悪なチャンピオンに立ち向かう主人公なのですが、ガツっと勝っちゃえば予定調和とはいえスポーツ映画なんだから丸く収まったのに、トレーナーである厳格なクリントイーストウッドが反則をしろと指示しだすというのは問題ありで、その厳格さがストーリーに絡んで良い感じになってたものが全部ひっくり返っちゃった。 そこからも話は展開するのだが、こうなるとどーでもよくなりました。 |
237.ひたすら悲惨な内容なので、この映画を一緒に見た人には「嫌い」と切り捨てられました。評価と好き嫌いは意味が違いますが、悲惨の一言で突き放されると悲しい。少なくとも彼女は女子ボクシング界で名をあげることが出来た。恩師と呼べる人が出来た。太く短く生きたんだよ、あの人は。決して不幸なだけではないだろうと。 しかしあの忌々しい家族の登場はやめてほしかった。あれ見てるとホント落ち込むわ。 【ライトニングボルト】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-05-18 21:14:56) |
【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-03-24 23:09:18) |
235.《ネタバレ》 ミリオンダラーベイビー みんなすべての人々にミリオンダラーベイビーがいるんだということを教えてくれました。 さらに、その逆も。 でも現実には、なかなかそのとおりには行かない。 心の中ではいつも求めている。 その存在が、確かであり また、そのとおりであるということを。 フランキーと娘 マギーと父親 デンジャーとスクラップ ボクサーとマネージャー 虐待と愛情 心の中にはいつも不安定で、拠り所の無い自分たちがいて 常に誰かのそばにいないとどうにかなってしまいそうである。 でも、その拠り所の無い人たちはいつもまわりにいる人を大事にする。 ときに、憎み合い、時に愛し合う。 常に隣人が友達なのか敵なのかという状態で生きてきたアングロサクソンは 信仰によってすべてを懺悔し、正当化する。 農耕民族である日本人にはあまり理解できないかも知れないが 近頃の日本も同様な社会現象になってきた。 【seagull】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-02-18 14:15:48) |
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234.《ネタバレ》 だいぶ重苦しい作品です。終盤の展開は思い出すだけで気分が重くなります。イーストウッドのやるせなさが伝わってきて涙しました。泣いた分際で言うのもアレですが、ポール・ハギスはこれで褒められていいんでしょうか?救いようのない話ってわりと作るの簡単な気がします。その中から何か希望を見出して泣かせてほしかったかな。それと、ボクシング映画っていつも決まって試合のシーンでしらけてしまいます。 |
233.《ネタバレ》 サクセスストーリーが一転して、悲惨な結末になり驚きました。悲しすぎるラストは、おもーい余韻を残してくれました。すごくいい映画だとは思いますが、個人的な感覚でいうとこの点数です。 【むーみん】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-14 11:11:35) |
232.《ネタバレ》 こんなラスト・・・って正直思いました。 でも、こんなにも難しく重いテーマにも拘らず、ものすごくキレイな仕上がりだと思います。 尊厳死、安楽死には賛否両論あると思うけど、 私は、この映画を見て「生きる権利」は勿論の事、人には「死ぬ権利」もあっていいんじゃないのかなーー??と思いました。 フランキーがしたことは、マギーに対する真の愛だと思います。 ほんとの愛がなきゃできないですよね。 そこがかなしいーです。 |
231.打ちのめされましたよ、俺も。イーストウッド、フリーマン、ヒラリー・スワンクの三身一体中枢神経攻撃に。映画観ている間、最近とんと燃え上がらなくなっていたあらゆる感情、怒り(青い熊許さーーーーーん!マギーの家族連中絶対許せーーーーーん!)痛み、悔い、闘争心、悲しみ、愛しさみたいなもの全てが、振り幅激しくこれほど揺り動かされたのは本当に久しぶりの事でした。自分の中のこういう感情を覚醒させてくれた事だけでも、この映画には大感謝です。音楽も最高でした。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-03 13:06:28) |
230.《ネタバレ》 ボクサーの頑固さ、ジャブは引きすぎてもダメなど、ボクシングに絡めてタイトル戦というボクサーとの夢・人生を表現したかったんだろうけど、エピソードの振りや画の表現が浅い。ショーシャンクのM.フリーマンの叙情詩的な表現も、話には合わなかったと思う。死を勝ち取った勝者に愛の言葉を送ったシーンと、M.フリーマンの味に敬意を表して。 【ハラミ定食】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-02-03 00:13:38) |
229.役者勢は良かったのですが、ストーリー展開のせいなのか…いまいちグッとくるものがありませんでした。 |
228.《ネタバレ》 近年のアカデミー作品賞とは相性が良くないので、これもどうかなーと思ってDVD借りたけど、思ったよりずっと楽しめた。ただし、タイトルマッチまで。 ラストはあんまりでしょう。 他人の人生振り回しといて、うまくいかなくなったら殺して終わり。 そりゃあ死んだ方も殺した方もスッキリ納得だわな。 だけどね、残った周囲の人間はどうなる?これからも現実と向きあって生きなきゃいけないのに。映画ではもちろんそんなこと描かれないけど。 ラストさえ、もう少しまともだったらなあ。 これでアカデミー作品賞?暗くて重けりゃいいってもんじゃないでしょ。 【まかだ】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-01-15 23:28:44) |
227.《ネタバレ》 出演者が全員熱演しているので、恐らく重い展開になるであろうと分かっていてもぐいぐい引き込まれた。娘と絶縁状態の男、家族愛に恵まれなかった女、そしてかつてのボクシングで片目を失明した男と、全員が闇の部分を持っていて、その中でも互いの夢に繋がりを求め、すがりながら必死に生きているが、それでも救われない事もあるという非情な現実を突きつけられて言葉が無かった。ラストで呼吸器を抜くという決断が良かったか悪いかは人それぞれだと思うが、家族に家をプレゼントしても喜ばれないような不幸な家庭の中、ボクシングをする事で自分の生き様を見出せた彼女の一生に悔いは無かったであろうと考えれば、それを酌んで手助けした行為は100%否定できるものでもないのかなと思った。いい作品ではあるが、DVDを手元に置いて何度も見返すには重過ぎる作品である。 |
226.《ネタバレ》 クリント・イーストウッドは、昔から人の生死を軽くみているところがあり、それがこの映画にも、見事に反映されていました。 マギーは死んだほうが良かったのでしょうか? そんなわけがありません。 「生きる」ということは、誰にとっても、苦しくて大変なことなのです。 それなのに、自分らしく生きられないからという理由だけで、マギーに死を与えたのは、イーストウッドの、生死軽視の誤った思想が反映されているからです。 「愛する者を殺す」という行為を、正当化しようとした偽善ぶりに、怒りを通り越して呆れるばかりでした。 この人は今まで低俗な映画の中で、あまりにも多くの人間を殺しすぎて、生命に関する感覚が麻痺していると感じました。 許されざる者には死を!愛する者にも死を! もう笑うしかありません。これからもたくさん人を殺し続けてください。 イーストウッドの一連の作品を観ていると、まるでアルベール・カミュきどりです。 いくら世の中が不条理であるとはいえ、それをそのまま映画にしないでほしい。 なぜ夢を与えようとしない?老人のあなたには、もう夢の欠片も残っていないくらいに萎れてしまったのか? それとも社会派映画監督として、こういう低俗な映画をつくって、自己満足に陶酔しているのでしょうか? すでに人間として老人になり、枯れ果ててしまったイーストウッド。彼は、したり顔で、「それが現実なんだよ、君たち」というメッセージをヌケヌケと送っている。 映画とは、観ているものに、勇気を与えてくれるものであってほしい。 映画界にも定年を設けるべきです。老害とは、まさにイーストウッドのためにある言葉ではないでしょうか。老人が映画を作るな、とは言いませんが、『元気が無くなる映画』など私は観たくないのです。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 0点(2007-12-12 21:24:10) (良:4票)(笑:1票) |
225.《ネタバレ》 ボクシング映画だと思ってたら、ボクシングの話は導入にすぎないのであって、最終的には二人の愛の話でしたね。皆さんモーガンフリーマンの演技がいいと言ってるし、助演男優賞も取ったわけですが、僕は彼のキャラはこの映画に必要なかったように思います。特に大したことはしてないのに、と感じました。尊厳死云々について言及してる人が多いようですが、「生き続けることに意味があるから、フランキーのしたことは間違ってる」と言う人に逆に聞きたいのは、「唯一の生きる意味だったボクシングを失ったマギーの生きる意味って何ですか?」と聞きたい。貧しい生活の中でボクシングという生きがいを見出し、努力の末勝ち上がって来たのに、そのボクシングを奪われそして家族にさえも嫌われる。まさに絶望の極みですよ。彼女にとって生き続けることは苦痛以外の何者でもなかったんだと思います。フランキーも愛する人がいなくなるのは辛い、それでも彼女の望みを叶えてあげたい故の苦渋の決断だったと思います。単純な男女の恋愛とは比にもならない至上の愛をこの映画から感じました。 |