105.ロシアでアントニオが戦っているシーンと、ひまわりが一面に咲いているシーンとの対比が印象的だった。お互いを恨むことができずに、ただ好きで想い合っているだけではどうにもならなくて、みてて切なかった。戦争が人の一生に与える影響ははかり知れないと改めて痛感した。 【織姫】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-27 00:35:00) (良:1票) |
104.最高の反戦映画。「記憶を失っていた」と言う彼の気持ち、同じ男性として理解できます。おそらく、記憶を失った錯覚に陥っていただけなのでしょう。そりゃ、ロシアでの彼女との再会のシーン、言葉も出ないハズです。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-09 06:54:02) |
103.《ネタバレ》 あかん。。こうゆうのわ弱いでふ。。。ほんまに哀しい結末やけど、しょうがなかったんやと思う。んで、小星わジョバンナのことを別にジコチューやとわ思わんかった。溺れるほどの愛を、美しいと思うから。 【小星】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-12 01:26:41) (良:1票) |
102.丘に広がる墓標、それと一面に広がるひまわりが重なり、花の一つ一つが、戦地に倒れた兵士の生死を表現していると、切々と伝わります。その一人一人に、その死を悲しむ肉親、友人たちがいて、それぞれに重く、悲しい物語がある筈で、このアントニオの物語も、そういう物語の一つなのでしょう。だから、ひまわりという題名がつけられているのだと思います。、、また、東西対立の時代、近代化されたソ連を写せという映像的無駄を甘受しつつ、ソ連ロケを敢行したのも、次に戦争が起これば、このひまわりが、再び血に染まるのだという、反戦のメッセージを伝えたかったからなのでしょう。、、ただ、判断に迷うのは、ソ連の駅での再会シーンです。もし私がソフィア・ローレンであったら、誰の旦那になっていようと、本当に生きていてくれたことが、うれしくて、うれしくて、思わず足の力が抜けて、その場にへなへなと崩れてしまうのではないかと思うのです。、、、だから、ここから先、ストーリーの論理が、戦争から恋愛に断絶的に転化するようで、、、。そこが素直に共感できないところです。 【王の七つの森】さん 7点(2005-02-25 09:55:06) |
101.ひまわりって底抜けに明るいイメージがあるけど、本当は哀しい花なんだな…。でも、そういう風にさせたのも、人間ていう哀しい生き物なんだよな。 |
100.戦場から還らなかった夫を待ち続け、遠い異国の地で遂に探し当てた夫の手がかり。しかしそこにいたのは洗濯物を取り込む若く可憐な女。それだけで全てを悟るジョバンナ。戸口からは幼い娘が顔を覗かせ、「ズドラーストヴィチェ」ではなく「ボンジョールノ」と声をかけてくる。生活感に溢れる部屋。枕が二つ並んだベッド。子供を叱りながら忙しなく動く、溌剌とした若い妻。それらは全て、ジョバンナが10年間夢に見続けてきた光景。夫の生存だけを信じて生きてきたジョバンナが、初めて夫であって欲しくないと思った瞬間の再会。居た堪れなくなって列車に飛び乗るソフィア・ローレンに、ただ涙、涙…。ジョバンナを待っていた、寡婦よりも残酷な運命。ひまわりは、あらゆる悲劇の上に大輪の花を咲かせていました、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2005-01-11 01:17:11) |
99.《ネタバレ》 ジョバンナの身勝手さが許せないと言う意見はすごく良くわかります。そうやって見てみると彼女の行動は自分のアントニオへの愛だけでいっぱいになってしまっていて、他者への思いやりに欠けているかもしれません。でも自分は彼女への怒りは湧きませんでした。怒りというよりも身勝手で不器用な彼女の生き様がとても哀しく胸に迫りました。そしてアントニオがミラノまで逢いに来て、自分の家族のことも振り切って一緒に行こうといってしまうその弱さにも。人間って弱い生き物ですね。 ろうそくのの中にぼんやり浮かぶジョバンナのうつむいた顔、息を呑むほど美しかったです。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2005-01-08 13:56:59) |
98.生死も分からぬまま探して探しぬいた挙句にやっと見つけたアントニオ。汽車から降りてきたその姿を見た途端何も言わずにその汽車に飛び乗って泣き崩れるジョバンナ。立ちすくむアントニオ、足元に落ちている自分の写真を拾い上げてすべてを悟り、ジョバンナの想いを知る。台詞は全く無い。状況描写だけの絵と誇張の無い自然な演技。僅かこれだけで二人の胸の内に湧き上がる感情を身震いするほどに感じて取れる。素晴らしい。完璧だ。再会の場面では敢えて抱き合うこともせず、こうなってしまったことの怒りをぶつけ罵り合う事も無い。戦争に巻き込まれ、狂わされてしまった不幸な運命を受け入れてお互いを認め合った上で永遠の別離を誓う。素晴らしい脚本の出来と二人の名優の演技力と落ち着いた映像と美しいテーマ曲。それぞれの相乗効果により心に響く感動の名作が生まれた。 【WEB職人】さん 10点(2004-12-23 22:50:39) (良:2票) |
【ゆきむら】さん 7点(2004-12-01 18:38:00) |
96.とにかくこの映画はヘンリー・マンシーニの音楽に尽きる。ヘンリー・マンシーニの楽曲がなければこの映画はここまで有名にならなかっただろうと思う。始まりのひまわりをバックに流れる音楽からウットリさせられました。しかし、ストーリーそのものは、時代背景が古いためか、自分の年のせいなのか、ほとんど共感できませんでした。俺の母親はいい映画だって言ってたんですが・・・また大人になったら見てみようかな。でも、補って余りある"音楽"に6点。戦争によってこんな悲劇が二度と起こらぬよう祈るばかりです。 【A.O.D】さん 6点(2004-11-28 17:59:29) |
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95.「究極のメロドラマ」という印象ももちろん受けますが、それだけに留まらず戦争の不毛さ、やるせなさを男女のロマンスでもって充分に表していると言えます。むせ返るほどのひまわり(その下には兵士が眠るという)、丘の斜面に整然と並ぶ無数の墓標、勝気で美しかった女性が日増しにやつれていく様、愛する妻のことを案外あっさり忘れていった夫、それら全てが悲しく切なくやるせない。何度か使われる駅での別離、再会。そしてマンシーニの音楽。どこを取っても「どうしようもなく切ない反戦メロドラマ」です。 【ちゃか】さん 8点(2004-11-07 15:25:11) |
94.《ネタバレ》 最初にこの映画を見てればもっと感銘を受けたんだろうけど、最近のこの手の似たような映画を見てしまってる自分としては、名作というよりなんか普通の映画のストーリーに思えてしまいました。それでもやっぱり鮮やかなひまわりの畑(あんな悲しい事実が隠されていたとは・・)と無数ともいえるほどの丘に埋葬された兵士の墓。その映像は素晴らしく、この切なく悲しい物語を強く語ってました。ソフィア・ローレンは様々な世代を演じていましたが、その各世代の雰囲気が非常によく表されており、素晴らしい女優でした。 でもやっぱり戦争は悲しいですね。ほんとに戦争の犠牲になったのは、男を戦場に送り出した人たちなのかもしれません。 |
93.世の中には自分の思い通りに行かない事が多い。しかし「好きな人と一緒にいる」事すら、ままならないとは。この映画のように当時の状況下では、男側も女側もああいった結末にしか出来なかったんでしょうね。なんとも無情。 【べんちゃんず】さん 8点(2004-09-18 00:24:51) |
92.最後ホームでの二人の別れのシーン、突然ジョバンナの顔が老けました(老けて見えました)。彼女の本気の恋は完全な終末を迎え何かが抜け落ちたよーに見えた瞬間がのこりました。 【ヒロヒロ】さん 6点(2004-09-01 15:33:59) |
91.イタリア映画の名作でありますな。でも前半はあんまり好きじゃないの。戦争で引き裂かれた二人、男の帰りを待ち続ける健気なソフィア・ローレン。後半は胸が痛いです。しかしですねソフィア・ローレンのあの迫力を見ていると「大丈夫、あなたはひとりでも強くしっかり生きていける人よ」と思わずにはいられない。ちょっとしょぼくれた感じのマストロヤンニがいいですね。そうなのよ、私はソフィア・ローレンではなくマストロヤンニに感銘を受けました。あの一面のひまわり畑にはたくさんの戦死者が眠っていると昔なにかで読んだ記憶があります(記憶ちがいだったらすんません)極寒の中で息絶え、そして夏のシンボルであるひまわりが太陽に向かって咲き誇っている、ひまわりの一本一本が戦死者の生まれ変わりのように思え、やはり胸が痛くなります。 【envy】さん 9点(2004-08-24 14:07:07) |
【ボバン】さん 7点(2004-08-21 01:34:13) |
89.すべてが白く凍てついたロシアの大地と、見渡すかぎりに咲き誇るひまわり畑の対比が印象的。 恋愛と結婚と戦争と離別…。イタリア人も第二次大戦ではずいぶん辛酸を嘗めたんだなぁと同情。ソフィアローレン+マルチェロストロヤンニの黄金コンビが描く大人の恋愛劇には、いつも感嘆させられます。やはり、カンターレ、マンジャーレ、アモーレの国なんですね。 【ちくわ】さん 8点(2004-08-19 22:41:27) |
88.たしかに名作っぽいストーリーと映像でした。でも、僕みたいなガキには まだちょっと難しい作品でした。いつかまた大人になった時 もう一度観て、自分が大人になったかどうかの基準の作品にしたいと思います。 【ボビー】さん 5点(2004-07-29 22:59:49) |
87.《ネタバレ》 再びレビューを開始しようと思い、さてどの作品のレビューをしようと考えた私は、迷わずこの作品を選んだ。というのも、この作品は私の母親が薦めてくれた唯一の作品であり、今まで観てきた数百本もの作品の中で一番印象深い作品であるからだ(私が映画を観て涙を流したのはこの作品が初めてである)。この作品は、様々な才能が結集して作られた、いわば奇跡のような作品と言っても過言ではあるまい。マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンのコンビも素晴らしいし、ヘンリー・マンシーニのあの音楽も忘れ難い。しかし、それをひとつにまとめたヴィットリオ・デシーカ監督の才能をまずは評価すべきであろう。実はこの作品には、彼の才能を知ることのできるワンシーンがある(これは私も何度も観て初めて気づいたのだが)。それは、ジョバンナがアントニオの妻のロシア人女性の家を訪れるシーンである。あのシーンの途中で、娘がドアからひょっこりと顔を出し、「笑顔で」挨拶をする。これは実によく計算されたシーンである。何も知らない子供の屈託の無い笑顔をここで敢えて挿入することにより、現実の残酷さがより強調されているのだ。それに気づいたとき、私は愕然としてしまった。そこまで計算されていたとは。だからこそ、このあとの再会シーン、そしてラストの別れのシーンで泣けるわけである。さすがデシーカ監督である。この作品はこの先も何度でも観たいし、お墓に持っていきたい1本である。 【おっさんさんさん】さん 10点(2004-07-21 12:01:11) (良:2票) |
86.《ネタバレ》 あのロシア娘は戦死者から服や靴を調達しようとして、たまたまマストロヤンニが生きているのに気づいて助けたんだって… 何かの本で読みました。 さて、この映画を初めて見たのはちょうど受験を控えた頃だったと思います。 つまらない毎日に、(僕も、どこか異国で行き倒れてこんなに美しい少女に助けられて一緒に暮らしたい…)なんて不謹慎なことを考えました。そして今でもこの映画を見ると、同じ感情を抱いてしまうのです。まあ、こういう見方もあるということでお許しください。 (再会した老けてしまった以前の妻)と(健気で美しい現在の妻…そして子供もいる)。男だったら本音は後者ですよね。それでもローレンを追ってイタリアに行くのは(罪悪感)(申し訳なさ)です。その気持ちが分かるだけに観ていてつらいです。 【ぴよ】さん 9点(2004-07-11 22:38:44) |