162.近未来世界のディテール描写という点では,この映画以前・以降という分け方が出来るほどの映画だと私は思う。というか,この映画が「カルト」とか言われるのが意外。当時結構ヒットしたような気がするのだが....当時の人はマニアだったのだろうか? |
161.「フランケンシュタイン」から始まる人造人間対人間というテーゼに対する一つの解答を試みようとした意欲的な作品としてだけでなく、うどん屋のエピソードから始まる魅力的な近未来世界を創り出した作品としても、つまりメッセージ性とエンターテインメントを両立させた稀有の映画といっていい。でも、ハリソン・フォードがどうも好きになれないのが残念。最後に白髪の人造人間が残すセリフが印象的だった。<追記>実にこのレビューから一年以上経ったつい先日、ディックの原作を読んでみました。はっきり言って原作の出来は別格です。この映画は何一つ勝ってないようにすら思いました。しかもディックは1968年の時点ですでにこの作品が映画になりえるということを考えていたそうです。リドリー・スコットの意匠は見事なんですが、ディックの前ではヒキガエルです。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-08-29 15:51:06) (良:1票) |
160.薄暗くも美しい近未来映像が素晴らしい。この映画自体に流れる退廃的な空気が好きだ。ストーリーは暗く一般受けはしづらいのかもしれないが私にとっては好きな作品である。 【めめこ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-25 01:34:42) |
159.ブレラン症候群・・・1. 日常生活で「~で十分ですよ」というフレーズに異常に反応してしまう。2. 雨が降っている日がちょっと好き。3. 写真を見ると、奥の方に写っているものも見てしまう。4. 亀を見ていると引っくり返したくなる。 一つでも当てはまるなら、あなたもブレラン症候群。 【MacGyver】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-26 22:42:12) (笑:1票) |
158.レプリも長く生きると感情が芽生える。恋愛感情や仲間意識も生まれるし、奴隷であることに嫌悪する。死にたくないとまで考える。もともと理性しかない機械なのに。生命は感情から理性を得たのに、レプリは理性から感情を得ている。もしかしたらこの話は、感情や本能の存在目的は、理性的に結論が出るという事を言いたかったのだろうか。機械の彼らが命を大切にし、もっと生きようとした理由はなんだったんだろう。 【カジ】さん 9点(2005-01-25 21:22:55) (良:2票) |
157.ちょっとホラーチックな感じでよかったね! 街の広告に、日本の商品が出てて親近感がわいた! 【Takuchi】さん 7点(2004-12-24 21:42:49) |
156.リアルタイムで鑑賞したはずなのにさっぱり記憶に残っていなくて、20年経過して改めて見直してみると、やっぱり「名作?」かなー。女優陣の衣裳や化粧がバブル期を髣髴とさせる以外は、さほど古さを感じさせず、未来の世界観、映像、レプリカントの設定などは秀逸だと思うんだけれど、個人的には好きになれない映画でした。 【HIDUKI】さん 6点(2004-12-24 14:30:25) |
155.雨に濡れる銀髪のレプリカント、ハウアーが美しい。 リアルタイムで見てたら+2点でしょうな。 【NIN】さん 7点(2004-12-08 14:25:38) |
154.レプリカントが憐れで憐れでずっと泣きながら観ていました。 特にロイの絶命シーンでは号泣。観終わったあと、高校生だった私は 命って何だろう?と真剣に考えたのでした。 マイナス1点はハリソンじゃなければもっと良かったのに・・・って ことで。 (ビデオ) 【なみこ】さん 9点(2004-10-15 09:21:15) |
153.これってバンゲリス・パパサナシューの音楽だったのか!アフロディティス・チャイルドの頃からのファンだけど気付かなかった・・・ファンとは言えない魯鈍さ。映像もよかったね。 【mimi】さん 8点(2004-10-13 01:44:24) |
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152.湿っぽくて不潔な、きらびやかで猥雑な、「臭い」のある未来都市。小道具がいちいちいかがわしのもいい。そして、肉体に対する憧れ、体温ある命への焦がれ、今という刹那に意味を求める切なさ…そう、この作品全体をおおう、不器用な魂たちがせめぎ合う切なさが作品の核だと思う。 その切なさは、生きるということの意味が擦り切れかけた時代にこそ降臨してくる、生きとしい生けるものを襲う病だ。SFは苦手だけれど、こういうロマンチシズムをかもし出してくれるなら嫌いじゃない。全てが好みでツボにはまった。 【あにさきすR】さん 8点(2004-09-17 01:11:15) |
151.どんよりと暗く想い雰囲気の映画。近未来=眩しい街並み、というのが僕の近未来のイメージ。しかしどこか眩しさとは程遠い感じだった。人々の様子、街の風景、機械の発達など、どれもパッとせず今一つでした。正直、観ていて楽しくはない。僕には合わない映画でした。 【ボビー】さん 6点(2004-08-26 10:48:11) |
150.原作とは違うと聞いていましたが、読んでみて本当に違うんでびっくり!映像でしか出せない世界観は素晴らしいと思いましたが、ストーリー的には原作のほうがいいのではないでしょうか。 |
149.私には「眠い」「退屈」にしか映らなかった。観ていたときの体調の問題もあったのだが・・・。名作であるということを分からない自分が悲しくもある。でも、もう一度観たいとは思わない。 【ガーデンノーム】さん 3点(2004-07-30 04:25:34) |
148.それまで「未来」と聞いて想像したのは鉄腕アトムに出てくるような都市、ツルツルで清潔でスウェーデン製の家具のような曲線がメインの世界だったが、この映画がヒットしたことによって「未来」とは陰鬱な雨の降るオリエンタルなカオスに変貌した。これ程人々の意識に多大な影響を与えた映画は少ないんじゃないかな。私は原作者であるディックの大ファンだけど原作を映画化するならこうあるべし!と思う。ところで↓【Motoya】さんが触れられているクローン羊の話はやはり原作を思い浮かべずにはいられませんね。「クローン羊はアンドロイドの夢をみるか?」 【黒猫クロマティ】さん 10点(2004-07-16 17:53:00) |
147.完全版を見ました。この映画、レンタルビデオ屋のマイノリティ・リポート公開特集とかで棚の表に出てたんですが、マイノリティなんかとは全く次元の違うとても重厚な作品に思えました。人の形をしていながら人でない、レプリカントの視点で見た「命」があまりにも尊く、その「命」に固執し地球にやって来たレプリカントを思うと月並みですが率直に命の尊さと言うものを実感してしまいます。 |
146.20年以上経ってますから、「往年の名作」と呼んでもいいのでは。この退廃的な美学は、癖になります。役者の演技も素晴らしい。ハリソン・フォードがうどん食ってる映画、他にあるのかな? 【金子淳】さん 7点(2004-07-15 02:02:33) |
145.レプリカントが私たちとは異質な悪と感じられたら、この映画は吐き気さえ催す駄作に感じられるかもしれません。(確かに、そういう方向の想像力の発揮もありかもと今、ふと思ったりもするのですが)、、、、、、、レプリカントが求めているものは、限定づけられた命をながらえることであり、それは人間の根源的な欲求と重なり合うものです。、、、だから彼らが延命の術を求めて、街をさまよう姿は、行き詰まった恋愛、隘路に逢着した仕事に活路を求めつつ、虚しく歩む私たち自身の姿を想起させるのです。ヴァン・ゲリスの流れる雨降る夜の街は、そうした情感をさらに強くしてくれるものでした。、、、、そうした彼らに対して、既存の社会は、絶対的な障壁を設定し、差別し、その欲求の実現を暴力的に抑圧する。、、、、、、、それに対して彼らは暴力で応える。、、、彼らの中に、自分達と共通する願望を認め、差別される姿に同感を覚えつつも、その暴力に抵抗感を感じながら映像に見入ってゆくことになります。そしてロイの最後。、、、、自分は、極めて短期間であっても、誰とも違う経験をすることができた、その経験を美しく抱きながら、この先の命を断念しようと、ロイは暴力を収め、運命に従いました。、、、、あまりに美しく神々しい。、、、この時、私という存在も、経験、思い出によって定義される存在であるということが、切々と了解されるのです。過去の想い出は、わたしという現象そのものであるのかもしれない、、、、、、。レイチェルが懊悩するのは、自分を定義してくれる、かけがえのない記憶、思い出が、実は偽りのものであるかもしれないからでした。、、、SFの魅力は、今と違う世界を描くことで、私たちの想像力を刺激し、刺激された想像力で、ふと今の世界を見たとき、今の世界が違った形で豊かさを回復してくれる、というところにあると思います。そしてこの作品は、そうしたSFの魅力を見事に実現していると私は考えます。 【王の七つの森】さん 10点(2004-07-11 06:32:02) (良:4票) |
144.《ネタバレ》 雰囲気を楽しむ映画なのだろうか。描かれていた退廃的な近未来は、ロマンティシズムを感じさせるものでそこそこ楽しめた。しかし如何せん、そんな雰囲気が強すぎたのか、人物の心理や諸々のテーマが心に響いてこなかった。あるいは私が感じ取れなかった。最後のどしゃ降りのシーンは強烈ではある。あの場面のためにこの映画はあったのか。またリベンジします。 【kozi】さん 7点(2004-06-28 20:18:04) |
143.ディックの傑作として名高い「アンドロイドは…」にインスパイアされた別の物語、と見るのが正解。とはいえ、これは映画作品として素晴らしく、間違いなくリドリー・スコットの最高傑作と言える。いま見返すと、この頃はSF文学と映画の幸せな関係が成立していたのだなと、別の意味で感慨深い。 【一児の母】さん 10点(2004-06-26 08:42:31) |