52.アニメだからと倦厭している人がいたら、その人は損をしていると思う。ここで描かれるものは、ロボットモノの戦闘ではなく(もちろん戦闘もあるけど)、重厚な人間ドラマ、大人の恋愛だからである。そういった部分での“静”と、戦闘機やヘリコプターを使っての都市を破壊する“動”の部分の緩急が巧みで、演者の落ち着き払った物言いも心に響く。基本的に声優以外の役者がアニメの声をやるのは反対だが、竹中直人と根津甚八はカッチリはまっていた。今見ても見劣りしない画のクオリティもさすがのデキ。日本が誇る最高の“映画”である。 【ダブルエイチ】さん 10点(2003-11-27 18:28:23) |
51.押井ワールドですね..それとも、伊藤ワールドかな... 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2003-11-27 12:41:53) |
50.東京を舞台にしたこれだけスケールのでかい物語は、アニメーションならではのものだろうなぁ。ジャパニメーションのクオリティの高さを、10年前の作品を観て改めて実感しました。 【紅蓮天国】さん 8点(2003-11-26 12:00:56) |
49.前作同様友人に観せてもらった作品。アダルトな雰囲気に叙情感のあるプロットで観賞後、ちょっと目が潤んだ記憶がある。知らず知らず伊藤和典という名前をインプットしていた。 【恭人】さん 8点(2003-11-24 10:59:15) |
48.《ネタバレ》 初期OVA第5話・6話のリメイク版。 戦争という物がいつ始まるのかではなく常に始まっているという 平和ボケした日本人に対しての痛烈な批判に満ちた作品だ。 柘植行人(告げゆく人という暗示)なる元自衛隊員の 過去の無慈悲な体験(PKO海外派遣でレイバー隊を指揮し専守防衛により部隊が全滅)により 祖国に舞い戻り潜伏してたった1発のミサイルで擬似戦争状態を演出し 首都圏をパニックに陥れようと画策。 事態は米軍による再占領スレスレの状況にまで追い込まれてしまった・・・。 メインキャラが既に大人であり(前作までの漫画然とした雰囲気は限りなく薄い) アニメというよりは実写にする事ができない(諸般の事情)アニメというべきか。 事件の陰の首謀者だった荒川の放った言葉「正義の戦争と不正義の平和にそう大差は無い」 「この国はもう一度戦後から出発するのさ」等かなり過激な言葉が連発して ドラマに一層緊迫感を与えている。 後藤が上司の煮え切らない(現状把握のできない)態度に怒り爆発し 「だからぁ!遅すぎたと言っているんだぁ!!」 と叫んだ瞬間に見ていた自分も本当の現実に引き摺り降ろされた感覚を覚えた。 ラストに首謀者柘植の放った言葉「まだ見たかったのかも知れんな、この国の未来を」 何様のつもりかという怒りの底に【許された】と感じたのは私だけではない筈。 |
47.今ここでのレビューを見て初めて「そういう映画だったのか!」と思いました。今度はそういう見方をしてみようと思います。現段階では、TVシリーズ、映画1作目と連続で見てそのままの勢いで見たんで思いっきり退屈でした。 【ディーゼル】さん 3点(2003-11-17 22:35:27) (良:1票) |
46.俺のヘビーローテーション。環境ビデオと化しています。ほとんどのセリフを空で言えます。でも自衛隊の戦闘機が逸脱したシークエンスの航空自衛隊幹部や航空管制官の演技の素人くささはどうにかならなかったのか。 プロの声優さんにギャラ払うのが嫌で声優学校の生徒さんを動員したんでしょうか。皆、声が若すぎてキャラの年代とあっていない。ここだけ差し替えたDVDがでたら、思わず買ってしまいそうだ。 【葛原葛原】さん 10点(2003-11-10 18:05:56) |
45.《ネタバレ》 雪とともに静かに、そして着実に「状況」が整っていく恐ろしさ。語りが過多気味な所が鼻につきましたが(押井さんの癖ですね)、これを見たときの衝撃は計り知れないものでした。人が無差別に殺されていく事が戦争の第一定義ではないという事をこの映画で知りました。まったく10年前にとんでもないもんを作ってくれたもんだなぁ。押井守という人は。 【しゃらら】さん 9点(2003-11-10 16:24:31) |
44.評価が高かったので期待せずに何気なく借りてみたら、思っていたより内容が濃かったのが驚き。パトレイバーも殆ど出てこなかったし。この間見た「宣戦布告」より余程考えさせるものがあった。日本のアニメはやっぱり凄いなあと感心しつつ「難しいテーマを、難しいまま描いて、難しい映画にしてしまう」という、日本の映画人の悪癖(と、個人的には思っている)をバッチリ見せ付けられた映画でもあった。この悪癖が、邦画の低迷に繋がっていると個人的には思う。 【C-14219】さん 5点(2003-10-23 19:10:44) |
43.月並みなコメントですが、やはりこの作品はパトレイバーの映画・特車二課の映画と言うよりは後藤と南雲の映画ですね。映画とコミックス(とOVA)とで内容が多少とも変化するという傾向は、『攻殻機動隊』にも共通しているように思います。内容に関しては、濃密でシリアスな人間ドラマがとても面白かったです。 【マーチェンカ】さん 8点(2003-10-18 16:37:17) |
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42.別に軍隊マニアではないのですが、あの戦闘機や戦車や戦闘ヘリのシーンが緻密に描かれていて好きです。荒川の戦争についての長セリフも陳腐だと思いながら聞き入ってしまうんですよね。 あのドライブのシーンもお気に入りです。 人間ドラマではしのぶさんの過去が衝撃的でした。 ラストの二人の手の芝居が鮮烈に頭に残りました。 しかし、しのぶさんは後藤隊長のことは何とも思っていなかったのでしょうか?あれだけ尽くされて遠まわしに告白までされて無視ってのはないんじゃないかと・・私は個人的にそれが気になります。結局(愚かな)女性は本当に自分を幸せにしてくれる異性には気づかないもの、と言いたいのかと邪推したりしましたが。 (愚かというのは不器用、に近い意味で決してしのぶさんを愚弄しているわけではありません:汗)そう言えば監督も離婚経験者だった・・と下世話な読みをしてしまう愚かなファンが此処に。 もちろん全体通して好きな映画です。当時にしては珍しくLDまで買ってしまいましたよ。これまた一見さんでも楽しめる映画です。(そうでもない?) 【ひろほりとも】さん 9点(2003-10-14 15:31:07) |
【NO.4】さん 1点(2003-10-13 15:11:45) |
40.サンデーでやや飛ばし読み気味に「さらり」とだけ原作の方を読んだ事があります。なので、こんなに重厚な作品だったと知らなかったので、本当に意外な感じがして驚きました。それとも押井氏のせいでこんな感じなのかな?^^;)。結論から言うと私はこの映画は好きな部類に入ります。10年前でこの作画レベルを見ると、さすが日本アニメここにあり!という感じで好感が持てました。ただし、やっぱり難解かな。あと、「原作をちゃんと読んでいないと理解できない」部分がかなりある様に感じて、私などはそういう部分があるとどうしても拒否感が出てしまうのです。その点がちょっとだけ残念でした。クォリティーが高いのは凄かったですが、もうちょっと「面白さ」がもっと欲しかったです。 【はむじん】さん 6点(2003-10-08 22:31:00) |
39.これを観ると、押井監督はいかに「劇パト1」で、「正しい娯楽映画」に徹していたかがわかっちゃってOKな気分。我が家では夫婦で、夏にパト1、冬にパト2を観るのが習慣になっています。ちなみに……。押井さんが本編の裏に込めたという「橋の物語」はわかったんだけど「鳥と魚と犬の物語」がまだわかりません。あと「2と3の物語」も。 【柿木坂 護】さん 9点(2003-09-28 18:12:41) |
38.細かな描写と、奥の深いシナリオに引き込まれました。題名は「パトレイバー」ですが、人間ドラマに挺した事により、見れる「映画」になっている。でも、やっぱり・・・、一般受けはしませんがね・・・。 【sirou92】さん 6点(2003-08-15 04:01:20) |
37.第2小隊の出番が少ないのはやや気になるが、あの完全に大人向けのストイックなシナリオにはこの点数しか付けられない。皮肉なのは、今年中東の方で起きた戦争があらゆる面でこの映画よりも幼稚だったこと。 【ももひき】さん 10点(2003-07-11 01:06:53) |
36.傑作。最初はパトレイバーの映画を期待して見ていたが、最後は内容の深さに感銘を覚えた。小生最も多く繰り返し観覧している映画である。荒川役をやった竹中直人はやっぱり巧い! 【カマンベール】さん 10点(2003-06-26 20:52:39) |
35.パトレイバーを劇場に見に行った者としては当時相当に辛かった覚えがあります。だってパトレイバーじゃなかったもの。でも投げかけられたテーマと映像はいつまでも頭にこびりついていて9.11の事実に妙に納得したものでした。今評価すると9点です。20年後はまたわかりませんが。 【ぽぽ.net】さん 9点(2003-06-22 03:11:30) |
34.評価が高かったので借りて見たのですが、正直言って期待はずれでした。平和、平和と叫んでいれば平和が実現できるような幼稚な考え方を基準とすれば戦争はいつでも起きうるというリアリスト的な考え方は確かに説得力があるとは思いますが、それで全てではない。柘植みたいな考え方の何が問題で、どうすればいいのかというところが示されていない。後藤や南雲の方も、自分たちの住んでいる町を守るとか、自分の警察官としての使命で止めようとしている以上に何か「思想」があるのでしょうか。結局、東京に住んでいる人そしてしのぶへの「共感」や「同情」で柘植を止めようとしているだけで、彼の「思想」(と呼ぶに値するかは別として)に対して何も反論するようなビジョンを示していない。柘植は自分がやったことを反省しているかというとおそらくそうじゃないでしょう。最初から最後まで確信犯でしょう。彼の心が揺らいだとしたら、それは町への共感、人への共感でしかない。思想的に未熟な日本の現状を如実に表しています。東京で実践がおきたらどうなるかを実写版で迫力満点でシミュレートするだけの映画だったら6点か7点つけられたかも。思想的なものを期待しただけに期待はずれでした。 【もってぃ】さん 4点(2003-06-22 00:15:54) |
33.クオリティの高さについては文句のつけようがない。でもやっぱり『パトレイバー』の映画を見るつもりだった人に対して誠実でなかったのも事実。また、映像に凝るのもいいけど、もう少しエンターテインメントして欲しかった。ラストの南雲さんと柘植のシーンが実は一番不満なんだけど。さんざん引っ張っておいてそりゃないよって感じ。後藤さんの最後の台詞を言わせるためだけに、ああいう形にしたんじゃないかと邪推したくなった。 【イージス】さん 7点(2003-06-05 01:49:23) |