59.彼女だけがすべてで、他は何もいらないという主人公の気持ち、とてもよくわかります。私の少年時代、髪を切られるのはあまり好きではありませんでした。でも、近所の床屋に美人のお姉さんがいて、彼女が担当の時は、後頭部に当たる胸の膨らみにドキドキしたものでした。だから、他人事とも思えません(笑)。といっても今の私は髪結いの亭主ではありませんけどね。インド音楽に合わせて奇妙な踊りをする彼は、きっと幸せだったんでしょう。気持ちを冷凍保存できたら、彼女もあんな選択をしないで済んだのかもしれないけど、実際はそんなこともできないから、仕方なかったのかなあ。でもねえ・・・。 【オオカミ】さん 7点(2004-01-24 15:03:12) |
58.今まで観て来たラブストーリーの中で唯一無二、恋人たち2人の両方とも心から好きだと思った作品だった。この2人程「ああ、いいなあ。この人たち大好きだ」と思った恋人たちはいなかった。なぜかは分からないけれど、きっと私の琴線にひどく触れたのでしょう。表面的には穏やかでも、内には激しい思いが渦巻いている、私はそんな映画が好き。この作品も「ベティー・ブルー」とかと本質は一緒なんです。根っこの部分はとても激しい。2人の愛はいつか必ず「恋愛」から「家族愛」へと変容するであろうこと、それを見越した妻。それに耐えられなかった彼女。彼女は自分が「女」であることを大切にしたかった。そしてついに「女」であるまま逃げた。妻はある意味勝ち逃げをし、夫は静かな喪失感と共に残される。あのあまりにも切ないラストは、いつまでもいつまでも心に残る。私はDVDを持っているのだけれど、買ってからはまだ1度も観ていない。こういう作品はなかなか気安く観れないのです。 【ひのと】さん 9点(2004-01-16 15:54:40) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 「嵐(rage?)が来るわ」の台詞や赤みの強い画面が印象的でした。『仕立て屋の恋』と同時期に製作されたとのことで、一組でみると確かによい気がします。 【its】さん 8点(2004-01-05 00:22:01) |
56.《ネタバレ》 もう随分前に見た映画ですが、川に飛び込んだ奥さんの気持ちを思い返しては溜息をついていたような・・・。自分自身迷っていたころだったか。まだまだ青かったのよのう。永遠に続く愛は無いことを日常の中で悟ってしまい、しかし認めたくない、自分は貫きたいと命を絶つ。彼女の行動を認めたくは無いが、静かでゆったりとした映像、ボサボサ頭の男の子の散髪シーンのようなかわいいエピソード、みんな美しさを留めて心に焼きついている。寂しいラストも忘れられない。今見ても泣くだろう。 【のはら】さん 9点(2004-01-04 02:04:06) |
55.《ネタバレ》 【髪結いの女主人】という偶像を愛す男を、愛してしまった女性の悲劇ですね。 旦那から、濃厚な愛を注がれているようでいて、それは自分を通り過ぎ、幻に吸い込まれていくだけ。 だから官能的なシーンは奥さんの、亭主に生身の自分を感じて欲しいという、愛情の渇きが感じられました。 奥さんは、そんな張りぼての幸福に耐えられなくなり、死を選んだような気がします。 その後、誰もいない店の中で、一人アラブの音楽にのせて(偶像)と踊り続ける旦那の姿が悲しかったです。 【プイタ】さん 8点(2003-12-11 21:10:22) |
【愛人/ラモス】さん 7点(2003-11-17 15:43:45) |
53.主人公が少年時代に父親から言われた言葉を反芻するところが大好き。「物でも人でも,強く望めば必ず手に入る。失敗するのは望み方が弱かったからだ。夢はいつか叶う」… こんな感じだったかな。視角・嗅覚・聴覚・触覚に訴えてくる作品だから,強烈な印象なんだろう。ラスト,妻の行動には共感できる。 【ロウル】さん 9点(2003-11-06 13:14:43) |
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【虎尾】さん 9点(2003-10-19 17:52:11) |
50.子供の頃からの夢の髪結いの亭主、エロチックでコミカルでいながら偏執的な愛、男の愛に目がいくが女もかなり偏執的である。永遠の幸福とは、これ以上ない幸せを感じながら自ら命を絶つ事こそが至高の幸せかもしれない。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-10-17 00:04:40) |
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49.歳をとるって嫌ね・・と、あの女性はそう言ったが、彼女は愛する夫に愛され続けたかったのだ。しかし夫婦は、年齢を重ねるごとに愛人同士から、共同生活者へと移行するのが現実だ。彼女はそれに耐えられなかったというわけだと考える。 【花守湖】さん 7点(2003-10-14 19:14:24) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 幸福の絶頂で「今死にたい」って思う瞬間ってあると思うので、この映画は「アリ」に一票。掛け値なしの愛情を注げる対象を持てる人というのはラッキーなんじゃないだろうか?残されてしまった旦那…淡々としてるからOKでしょ。 【ちょっこ】さん 7点(2003-10-11 18:29:36) |
47.これがもしハリウッド映画だったら、あのエンディングは酷評されていたことだろう。逆にそれほどハリウッド映画のハッピーエンドに毒されている時代なのである。この独特の理不尽なエンディングはフランス映画だから可能な訳であり、それがこの映画を印象付けている部分でもある。最初滑稽だったあのダンスが最後には悲しくも見えてくる。そんな手法のルコントに満点をあげたいと思ったが、「仕立て屋の恋」を見た後に少し評価が下がってしまった。個人的に好きなのは2人の仲睦まじいシーンが延々と続くところ。そういう穏やかな流れはエンディングへの伏線かもしれないが、そうではないと考えることもできる。 【デヘデヘ】さん 9点(2003-09-05 17:41:08) |
46.「仕立て屋の恋」同様、雰囲気はいいのですが、ストーリーがあまり好きではありませんでした。 【omut】さん 5点(2003-08-19 10:36:40) |
45.いい歳になって観たせいか、私は女房の気持ちがわかります。というよりも、『ルコント、なんで知ってるの!?』って感じ。今が幸せすぎると、あとは幸せは減るいっぽう、非常にネガティブな思考回路を持ってはいますが、それでもひとは生きていかねばならんのです。 【Bridget】さん 9点(2003-08-12 01:29:34) |
44.奥さんは旦那のことすっごい好きでたまらなくて自殺したのよね。そんな人は結婚なんかしちゃだめだって。残された旦那はどうやって店を切り盛りするん?そんなことまで考えないで刹那に突っ走っちゃうのが恋なんよねぇ、きっと。個人的にはあのダンスの曲がお気に入りでCDがわかれば買いたいとさえ思ってます。。 【kurupis】さん 7点(2003-07-31 20:59:25) |
43.ラストが嫌です(笑)。死ななくてもいいのに……。全体の流れはフランス映画らしかったですね。大きな波がなく進んでゆくストーリー。だからこそラストが衝撃的過ぎて、浮いてる印象を受けました(それが狙いって言われたらそれまでですが) 【もちもちば】さん 6点(2003-07-30 23:21:47) |
42.男の人の願望なんじゃないでしょうか?こういう生活って。でも、女の人から見たらどうなんだろう?こんなんあり?こんな都合のいい女、いるかなあ。いたら、ちょっと、下心か訳ありでしょ。自殺をした時、全てが夢物語だったという展開になるのかと思ったほど。変テコなダンスが上手く使われている。最初は何だコレ?と思ってみていたが、ラストシーンではとてもせつない。 【大木眠魚】さん 6点(2003-07-01 01:52:06) |
41.配色に気を使ったクリアーな映像、画面から匂い立つ官能的な演出など、ルコント監督のセンスと腕の良さが冴えわたり、一味も二味も違った恋愛映画に仕上げている。幸福絶頂にある唐突な幕引きは、シュールな純愛を描いているのか、はたまたパッとしない中年男の淡い“白昼夢”に過ぎなかったのか…。ありきたりなロマンスに終らせず、しっかり毒を利かせるなんて …さすがルコント、お見事! 【光りやまねこ】さん 8点(2003-06-22 20:23:19) |
40.踊りかたがへんてこりんで面白い。ちょっとエロかったけどおじさんだからおかしかった。自殺しないでよ、おじさんかわいそうだよ。やっぱフランス映画は不思議です。理解するにはまだまだ時間ががかかりそうです。 【ザーボン42】さん 5点(2003-06-21 03:00:38) |