149.《ネタバレ》 首が一回転した時点で、リーガンは即死だろう。「FUCK!」と叫びならがあんな勢いでグサグサやっていれば、出血多量だろうし。…だから、この作品は筋が通っていない、と批判するわけではない。神父たちもこの映画の観客たちも、リーガンの首が一回転したことははっきりと目撃したわけだが、果たして、それは事実なのだろうか? 十字架を「FUCK」の道具にしたことは、神への冒涜だと単純に捉えていいのだろうか? 現実の人間関係の中にも、相手の心理を先読みし、相手を追い込む術を持った人間がいる。他愛のない質問をしてきて、こちら側の弱点を探り当て、ある日、それを武器とするのだ。そういうことをされた人間にとって、生身の人間の悪意に勝る恐怖とは何だろうか? この作品の中で、カラス神父を苦しめたのは、悪魔でなくても人間でもできることなのだ。十字架によるFUCKも、「偶像崇拝」への問いかけだと捉えることもできる。…ミラン神父は殉教者だろうが、カラス神父の最後の選択は、神父としての選択だったとは思えない。リーガンの中の悪魔と、人間の中に宿る悪魔性と、カラス神父自身の体内に宿る罪悪感を混濁させた結果の選択だろう。ミラン神父も、カラス神父も、救われたのだろうか? 殉教者であるミラン神父だけが救われるのだろうか?その答えは、鑑賞した人間の気持ち次第だが、目で見えるもの・見えないものをどう捉えるか、また、信仰についてどう考えているか・信仰を持っているなら、偶像崇拝に対してどう考えているのか、ということに関して、明確な答えを持っていないと、両神父の「救い」に関して、答えを出せるはずはないだろう。…この作品が取り沙汰される時、リーガンの肉体や周囲に起こる超常現象が注目されてきたが、他のシーンを思い返して欲しい。冒頭の発掘現場での…鍛冶屋の激しい音と、ミラン神父が佇む時の静寂…悪鬼のような像の背景の真っ青な空。カラス神父の母親が収容された病院は、白い光が差し込み、清潔感が漂うのに、母とカラス神父の間には嘆きがある。…ただのホラーではないのだ…。 【日雀】さん 10点(2004-07-10 10:02:52) (良:2票) |
148.《ネタバレ》 監督ウィリアム・フリードキン、原作・脚本ウィリアム・ピーター・ブラッティの2人のアクの強さ、頑固さがが、幸運にもうまく昇華した傑作。スタッフ、キャストは、そんな2人にかなり苦労したようです。本作は、人間の中の悪、悪に立ち向かう人間の姿をテーマにしています。悪に魅入られた人間、悪に立ち向かう人間、双方の弱さ、強さがたいへん厳粛に描かれています。本作のスタッフ・キャストには、本物の神父が加わっています。テクニカルアドバイザーにはバーミンガム神父、ダイアー神父はオマリー神父が演じています。オマリー神父がいることで、ほかキャストは精神的にかなり助けられていたそうです。本作は、ホラー映画の金字塔であることは事実ですが、このジャンルの枠にとどまることはありません。本作には、いわゆる悪魔は登場しません。カラス神父(神父全員)はそのことに気がつきながらも、少女を救うために悪魔払いを実行します。 |
147.そこまで怖くなかったかな。でもやっぱホラーは好かない、なら見るなよっていう話だけどね。 【LYLY】さん 3点(2004-06-16 18:00:30) |
146.《ネタバレ》 未曾有の恐怖体験をした映画としては超1級です。(でも10点はつけられません。)この映画は映画館で友人と観ました。見終わったとき、すぐには立てませんでした。完全にスクリーンに呑まれて恐怖に凍て付いていました。そこへ隣の友人から一言、「ぜんぜん面白くなかったなぁ~、帰ろ、」この言葉に我に返り、「こ、こいつ、今、同じ映画を見ていたはずなんだが...」、しばし放心状態のままでした。 【杜子春】さん 8点(2004-06-13 11:52:28) (笑:1票) |
145.かなり怖かったなあ。まあ有名な階段のシーンとか動きが気持ちわるかったし、顔も最後のほうとか、かなりグロイし。最後の神父との戦いも見応えあった。終わり方もなんとも言えないわだかまりがあっていい。個人的にオカルトホラーは苦手なほうなんだけどオーメンとかに比べたらこっちのほうが断然好き。子供のときにみてたらちびるほど怖かったかも。 【rainbow】さん 8点(2004-06-05 19:20:51) |
144.子供の時観て、当然トイレに行けなくなった。 【ゲソ】さん 5点(2004-06-02 02:13:03) |
《改行表示》143.ものすごくコワイ、というイメージが先行していたのですが、実際にレンタルして観た感想は「全然怖くない、刺激の少ない映画」。 その後、「ディレクターズカット版」公開時に映画館で観た際、最後に命を落とす若い神父の苦しみが伝わってきて(怖いというより)感動した。 とても真面目に作られた映画だったんですね。 【ゆきむし】さん 7点(2004-06-01 20:52:07) |
142.これねー。子供の頃見たときめちゃめちゃ怖かったんです。見た後一人で寝れない寝れない。もうほんとトラウマ的しゃれならん映画でした。で、大人になって再見した今となっては、あの頃の怖さを感じないもののやはり怖い映画でした。特にリンダ・ブレアの演技は素晴らしいっすね。しかしこの作品が私が生まれる前に作られたと思うと、その後のホラー映画に与えた功績を称えて8点を差上げます。 |
《改行表示》141.よく、CMやテレビ番組で出ていたので、 初めて見たときになぜか「あぁ、これか」っと、 思ってしまいます。 【幕ノ内】さん 7点(2004-03-30 19:05:45) |
140.公開時に見たきりですが、もう本当に恐ろしかったです。当時小学生だった自分にとっては背筋も凍る恐怖を感じたものでした。ほとんど覆った手の隙間から見ていたという(笑)。今見ればもう少し冷静に見れるような気がしますが、でも頼まれても絶対に見ません! 【ロイ・ニアリー】さん 9点(2004-03-09 22:31:30) |
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139.《ネタバレ》 頼りになる神父さんが死んでしまって絶体絶命、「一体どうなるんだろうか…」と思わせたその後の展開が見事でした。名作というのも頷けます。 今で言う家庭内暴力がディープなキリスト教世界ではこういう話になってしまうのか、と違う意味でも興味深かったです。 【番茶】さん 6点(2004-03-09 21:30:29) |
138.主演の女の子に、今からでもアカデミー主演女優賞を贈りたい。「イエスにファックしてもらえ!」のシーンは、本当に心が痛みます。あの子は、あの年齢で、何を想って演技をしたのでしょう・・・ 【IKEKO】さん 6点(2004-03-08 20:38:35) |
《改行表示》137.子供の時みた衝撃が凄くて。 最近も観たらまあまあ。(テレビ) 【zero828】さん 8点(2004-02-24 20:26:45) |
【映画の味方】さん 4点(2004-02-17 20:53:51) |
135.ホラー映画というと、「怖さ」「驚き」「寒気」等といった要素がどれだけあるかによって左右される。最近のホラー映画だと「驚き」の要素が多いのではないだろうか。演出や音が観る人を驚かせようとしたものになり過ぎているように思える。ホラー映画をイメージした場合、「気持ち悪さ」「残酷さ」が初めに出てくる。では、この作品はどうだろうか。最後まで見ていて、終始、「驚き」「残酷さ」というのは無かった。画面上からの「怖さ」というのも無かった。ただ、こういう現象が実際あるのだと思い始めた瞬間の「怖さ」(自分の中から出てくるもの)がある。演出にこだわり過ぎている今現在のホラー映画と比較すると全く別のジャンルと言えるのではないだろうか。やはり傑作なのだろう。観る価値はある。ホラー映画をほとんど観ない私でもこれは観て良かったと思えた。ホラー映画を評価できるほど観ていないので中間点とします。 【epitaph】さん 5点(2004-02-11 18:15:59) |
134.リーガン最高です。ののしられた後に、緑の液体かけられたい。冗談ですよ。謎が残されたまま終わりますがそれがいいですね。やっぱりホラー映画の最高峰ですよね。 【りょう】さん 7点(2004-02-09 21:03:55) |
《改行表示》133.うーん、期待しすぎたかな、怖くなかったです。怖いというより、おぞましさ、気持ち悪さの 方が強かった。テーマ曲(?)は不気味で好き。 【新井】さん 4点(2004-01-31 16:39:11) |
132.言うまでもなくオカルトホラーの金字塔です。ですがこの作品は怖いとかじゃなく、ストーリーそのものと、演出を楽しむ映画だと思います。7点献上。 【A.O.D】さん 7点(2004-01-27 16:01:47) |
131.私が言うまでも無いのだが、一世を風靡した作品でオカルト映画の傑作。関係ないが、ここはレビューの質が高いと思う。 |
130.公開当時、私を恐怖のどん底に陥れた懐かしい映画。悪魔払い師が車で、リンダブレアが住む問題の家に登場するところは、モノトーン風に描かれた名シーンです。 【アトミック】さん 6点(2004-01-05 01:56:53) |