26.戦場という特殊な状況下に置かれた男たちのドラマ。それは常に死と隣り合わせであることを意味し、ただそれだけでも緊迫感を生み出すものだが、さらに潜水艦という閉塞された空間ともなると一層切迫感を帯びてくる。しかし本作に限って言えばカラッとした明るさ(脳天気と言い換えてもいい)を覚えても、緊張感の欠片も感じないのは何故だろうか。シリアスさの一方でSFファンタジーといった感覚の本作が、そのどっちつかずの印象となっているのも、一人の超能力少女を登場させている事に起因しているように感じられる。男たちの舞台に上げてしまったこの不思議な少女に、どれだけのリアリティを感じさせられるかが本作のポイントともなるわけだが、実際にはさほど重要な役割を担っている訳でもなく、また有機的な働きをするでもなく、実に曖昧で得体の知れない存在としか映ってこない。しかもその彼女を艦長以下乗組員全員が、この男たちの聖域に容易く受け入れてしまうという不可解さ。とても国家存亡を担っている軍人たちとは思えないほどの御気楽さである。「私は、歌うことが好き」などと、妻夫木クンと甲板で日向ぼっこをするなど、状況を考えるまでもなく、まったく真実味のない浮世離れしたシーンであり、いかにも若い客層狙いのあざとさを感じてしまう。その他、全編有り得ない設定のオンパレードで、基本的なコンセプトを見誤ると、かくも無残な作品となってしまうという戒めをも感じてしまう。本作は戦争体験とはまったく無縁の世代が、そして過去の戦争映画をロクに勉強もしていないことが図らずも露呈してしまった、いわゆる平成という時代そのものが創り上げた産物だと言える。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-04-13 18:25:00) (良:6票) |
25.どうして日本の軍事スリラーは湿っぽいのだ?ボールを拾おうとして無駄死にするエピソードとか必要ですか? どうして日本の軍事スリラーはうそっぽいのだ?「艦長に任命されて翌日出撃」とか「間隔30メートルの単縦陣」とか普通はないでしょう。映画なのだからこういったイベントが発生するのは当然だと思いますが、作り手が物語に必然性を持たせる努力を怠ると見る側としては冷めてしまいます。それでも、全体としてはこれまでの日本映画の水準を越えていると思います。フジテレビには、今後もがんばっていろんな映画にスポンサーになって映画作りを助けてほしい。そして、映画が大好きな私達にたくさんの日本映画を見させてほしい。 【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-10 08:24:26) |
24.ああっビミョーーー。原作を読んじゃった私としてはやっぱり物足りないとこが出てきますよ・・・。一緒に見た原作未読の友達は面白かったと言ってたけど・・・。それでも、上手いこと端折ってるなぁ、とは思いました。個人的に好きな場面はほぼすべてカットされてたけど、あの上映時間ならパウラの兄・フリッツなども丸々カットされてても納得。CGについては、色んなところで「あれはヒドイ」と聞いてたので、かえって「あ、思ってたよりは良いぞ」と思いました。リーグ・オブ・レジェンドなんかよりは遥かにマシです!! 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-09 09:56:06) |
23.確かにTVなどの予告編を見る限りはこの映画、「太平洋戦争の映画」でストーリーを少し創ったものと思っていました。「紺碧の艦隊」のように。でも、予備知識を得て、これはいわゆる「戦争映画」ではないなとなって、それでは何だろうということで映画館まで行って観ました。そしてとても久しぶりに、とても懐かしい感覚で、この「映画」は私を楽しませてくれました。この映画はですね、なんと、昔なつかしい「東宝エンターテイメント」だったのです。子供のときよく行った「東宝チャンピオン祭り」だったのです。だからこの「ローレライ」って題名は「海底軍艦2005」と言い換えてもいいなって思いました。特撮が円谷英二から現在の日本を代表する劇画作家達に変わっているだけ。だから、よくわからん外人さん達が(失礼)セリフ付で出まくるし、SF的秘密兵器も当然出てくる。でも、それだったら「伊-507」はドイツ製じゃなくて日本製にしとけばよかったのにね。それにしても「東宝エンターテイメント」って伝統は、しっかり受け継がれているんですね。 【メロメロ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-03 16:21:39) |
《改行表示》22.努力賞として+1点しても良かったのですが、あえて厳しく。痛いCGは、ハリウッドの大作よりはるかに少ない12億円にしては頑張っているということで、まあ良しとしましょう。 それは差しおいても、脚本とテンポの出来が悪いと思います。原作者が脚本に関わったとのふれこみですが、明らかに重厚な原作をまとめきれていない。それゆえ、ストーリーに、映画を観ただけでは意味不明な、消化不良や矛盾が生じてしまっています(何故、東京に原爆を投下しなければいけないのか、など)。だから、クライマックスになっても感情移入が出来ず、しらけてしまうのだと思います。 また、脚本の問題でもあるのですが、とにかくテンポが悪い。この作品は、ハリウッド的なアクション映画を模したものだと思いますが、それにしてはテンポが悪い。ここで言う『テンポ』というのは、「(たとえストーリーに無理があったとしても)音楽や演技や全体的な流れによって、なし崩し的に、観客に納得させ、あわよくば感動させてしまう技術」のことです。それが、この作品には、無い。だから、物語上の矛盾点が目についたり、「こんなスキがあるなら、攻撃されるだろ」と思われたりするのだと思います。 『ローレライ』は、邦画にしては画期的な試みが満載で、高い評価をしたい作品ですが、残念ながら、それが失敗に終わってしまっている。だから、今後への期待をこめて、あえて厳しい評価をしました。商業的には成功しそうなので、ぜひとも次回作以降では、この作品での反省をふまえたうえでの映画を創って欲しいと願います。 【IKEKO】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-04-02 04:36:03) |
21.ダメだ・・・。元来、架空戦記物が受け付けられない私の性格では、どうしても楽しめない映画になってしまった。予備知識なしで観に行ったので知らなかったのです。「ありえない」設定があるとどうしても興醒めしたいまう性質なので・・・。ちなみに内容以前に気になった事がいくつか・・・。順番待ちしてる時に、先に映画を中で見ていた人達の中に途中で席を立って退出する70~80代以上の明らかに戦中派世代の方が目に付いた事です。そして私自身が順番が回ってきて、新たに鑑賞が始まるとこれまた数人の戦中派と思われる方たち数人が席を立って退出してしまう。こういう姿を見てしまうと、やはり見ていていたたまれない気持ちになってしまうのでありしょうか。戦後世代の私でも、おかしいと感じる場面が多い映画ではありました。邦画にしては迫力はあったし、こだわりを感じる点はいくつかありましたが、なにはともあれ私の様な架空戦記物がダメな人はかなり厳しい映画であると思います。 【はむじん】さん [映画館(字幕)] 3点(2005-04-02 00:48:31) |
《改行表示》20.あれ?皆さん結構厳しいですねぇ。これは10点つけてもいいかなぁと思いました。とにかくそれぞれのキャラがドツボにハマってしまった。特に役所宏司が最高にカッコ良かったです。皆さんはリアリティーがないとか現実的に結構現実的に考えていますが、ローレライシステムなどの非現実的な要素がこの物語の中核である以上、そこに現実性を求めてはいけないと思う。ここは割り切ってエンターテイメントとして素直な感じで観るべきだと思います。 【フージー】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-03-30 23:14:33) (良:1票) |
19.この映画好きです。邦画って洋画に比べたら圧倒的に見ないんですけど、この邦画は下手な洋画より完成度が高い。ただ、ローレライシステムの本質が結局よくわからなかったりだとかセリフの一言一言に重みがないような面もあるのだが、役者が良いしストーリー自体が整ってるから許す。 【000】さん 9点(2005-03-27 11:53:27) |
《改行表示》18. 戦争+SFもの・・・って感じでしょうか? 終戦間際なのにそんな雰囲気が出ていないとか、「原子爆弾」じゃなくて「新型爆弾」だろ?・・とその他ツッコミどころは満載なんですが、そこは放置する方向で。 良くも悪くも日本的なカタルシス全開ですよ。死ぬか生きるかの選択の中で死を「死が日常ではない」現代のような感情で作品中では表現していました。もちろん僕は戦争なんて資料でしか知り得ない世代だけれど、当時の死が隣り合わせ、イコール死の戦場へ向かう任務に就いた兵士の感情はもっと違うものだと思います。横を向いたら今まで話していた人が死んでいるような場所で、死と生は意識できるのかなー・・なんて。逆に潜水艦での乗組員が平然と任務をこなしていた方が戦争の恐ろしさを実感できると思いました。その辺がSFっぽかったんですよ。ガンダムの登場人物が死ぬ感じと『太陽にほえろ』の刑事殉職シーンがオーバーラップしてしまってイマイチ感情移入ができませんでした。しかしそんなリアルな作品じゃウケませんよね(そういう問題ではない)。 だから話題作の割にはちょっと辛目の採点ですよー。でも、素直な人は素直に楽しめる作品でしょう。 【ひろすけ】さん 4点(2005-03-22 15:36:31) |
17.予備知識ゼロで見たので、サイバーなスーツを着込んだ超能力少女の登場に唖然としてしまったが、あくまで硬派なドラマ運びと、全く先の読めない展開には思わず引き込まれた。役者陣も超一流というだけあり、全体的に緊張感のある作品に仕上がっていると思う。しかし、肝心の戦闘シーンが、薄っぺらいCGの多用により、重量感の欠片も無いものになってしまっているのが本当に残念。これだったらゴジラ映画みたいに、ミニチュアを駆使して撮影してくれた方がまだマシだったかも。あと個人的に大爆笑だったのが「B-29マークデザイン:押井守」。どうせ犬のマークでも描いたんでしょ…と思って見てたら案の定犬だった。コラ! 【終末婚】さん [映画館(邦画)] 6点(2005-03-20 00:58:07) |
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《改行表示》16.かんなりお金かかってそうゃのに、結構陳腐ゃったね。みなしゃんの言う通り、CGを無駄に使いすぎの様な気がする‥。だからなんか逆にうそ臭い。ヒロインの女子も好きになれん! 【小星】さん 4点(2005-03-17 03:26:42) |
15.リアリティ…皆無…。ローレライシステム…音響魚雷で狙われたら意味無いような…。就航して数日でついた「魔女」ってあだ名は誰がつけてどうやって広めたのか…。それに堂々と昼間に浮上して日向ぼっこをしているのですけど、イ507ってドイツのUボートが前身ならシュノーケルくらいあってほしいなぁ~無駄な大砲積む前に…。まあ、どうしようもないほどトホホな設定ではありますが、物語として退屈はしなかった。あと「しまうま」さんのレビュと同じで私も「ガンダム」と「ヤマト」を混ぜた感じがする。 【クルイベル】さん 5点(2005-03-14 09:03:55) |
14.《ネタバレ》 まぁ、80年代アニメブームの申し子達があの時代を単なるブームではなく「映画」の歴史に繋げたのが平成ガメラ3部作であり、その歴史は「キャシャーン」「デビルマン」へと続く「はず」だったのだが、ご存知のようにこの2本が大コケしたために、もはやこれまでか!?という切れ掛かった糸を本作がかろうじて繋いだ感はある。その重い責任を果たしたということで「日本映画」という冠を付けるのならば10点満点をあげたいところであるが、ここは冷静に「映画」としてレビューしたい。まずいくら映画化前提で書き下ろされたと言っても、原作を読んでしまえばアレを2時間の尺に収めるのにはちょっと無理がある・・が、まぁダイジェストとまでは言わないがギリギリの線で踏みとどまったシナリオではあり、登場人物の設定を大胆に変更しながらも原作と同じ結末へとうまく繋げている(無理矢理な感がないでもないが・・・)ただその「変更」は成功しているのだが、個人的に納得がいかないのも事実で、特に浅倉大佐などは本来彼が福井氏の代弁者であるにもかかわらず、未来の日本を語るシーン以外はただの狂人として書かれている、原作にあるカリスマ性を再現できればもっとストーリーに重みが出たのではないだろうか?大湊にいたっては登場させる必要があったのかどうかも疑問であり、案の定尻切れトンボでストーリーから退場してしまっている。高須に関しては土谷のキャラを合成して思ったよりもよくまとまっていたが、それでもフリッツの存在を削除してしまったのは解せない、(単純に尺の問題だろうが、まさかSSの制服がまずいとか・・・?)そして最も解せないのがイ507の最後、若者たちに未来を託しN式(このネーミングも謎、なぜナーバルではダメなのだろう?)を切り離したのなら、それは自分たちの死を覚悟していたわけであって、その最後をキッチリと書かなければお話にならないのではないか?ラストの「作家」の存在も微妙、彼が時計をチラッと見るまではよかったのだが、その後の「いい時計だな」のセリフが全てをぶち壊している。更にいえば歌が「椰子の実」でなかったことも残念、モーツアルトなんか持ち出すからあの感動的な合唱シーンが無くなっちゃったじゃないか!・・・・・とつらつらと不満を並べたが、他の人も書いておられるとおり新しい日本のエンターテイメントとして素直に評価したい、というより評価すべき作品である。 【るね】さん 9点(2005-03-12 19:17:53) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 原作は未読ですが、結構良かったです。見る前までナメてた分、感動しました。船とか炎とか海とか、おもっきしCG!!な部分とか、あの女の子の歌声はおもっきし吹き替え!!とかありましたが、それでも何というか、画面から何か熱いものが伝わりました。不覚にも泣いたよ自分。。。音楽もいいですね。マスター(佐藤隆太です...)が死んじゃうトコ、『ザ・コア』にちょっと似てましたね(どうでもいいかw)原作はカナリ面白そう!個人的に堤さんに一票vvv 【Ronny】さん 8点(2005-03-12 00:54:14) |
12.原作は未読なのでストーリーについては、あえて触れずにおきます。監督があえてそういう演出をしたのなら的外れな批評になるけれど、潜水艦内という閉塞感や深海に対する恐怖感が感じられなかったのが残念。技術的なことはわからないが、日本でもコンピューターの技術はあると思うんだけどCGがしょぼいのは予算の関係?浮上している潜水艦が潜航する際の映像が海の上を特急列車が走っているようにしか見えなかった。 【北狐】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-03-10 22:35:18) |
11.《ネタバレ》 超能力者を探知用に使うと言うアイディアは決して目新しいものではないけれど、それと潜水艦を組み合わせて形勢の逆転を狙うとのストーリィはちょっと面白い。でも潜水艦に旋回砲塔を搭載するのは強度の上でも重心の配分でもかなり無理がありそうで、それが最後に爆撃機を撃墜するための伏線であるとしても効果に対する代償が高くつきそうです。通商破壊のために安上がりに済ませるなら簡単な砲で充分だし、水上での戦闘を主体にするなら全体の装甲が必要なので子供じみた発想に思えます。ラストの戦闘では、50年前の米国映画「地獄と高潮(Hell and High water)」で秘密基地から飛び立つ原爆搭載機(B29)を阻止する特殊部隊が潜水艦の甲板上に総員が上がって機銃で射撃すると言うのがあり (この映画でも女性が参加していた)そちらのほうが現実感があったので惜しまれます。原爆投下の阻止が任務なら飛行場への襲撃用の資材とか、対空射撃用の資材とかを周到に用意しないと、単に警戒網突破の手段では仕方ないし、何よりも大形爆弾を運ぶ爆撃機なら人的、物的、気象などの条件でスケジュールや離陸方向が変動するのが常識だから、どんな犠牲を払っても現地での偵察と連絡が必須なのに「スターウォーズ」かなにかのように時間どおりにことが進行すると考える幼稚さ、また人命が貴重でも任務の遂行を確実にするにはあるだけの資源を投入すべきなのに一回の砲撃に総てをかけるのもひどいです。どう見ても総ての戦闘シーンが漫画的過ぎます。 【たいほう】さん 5点(2005-03-09 22:10:14) (良:1票) |
10.二時間以上もある大作ではあるが、展開が早いせいか飽きなかった。しかしそれだけに走りすぎている感もある。艦内で次々と起きるハプニングなどエピソード自体は悪くないのだが、人物同士の絡みが少ないため感動が薄い。CGは確かにリアリティが感じられないが、深海の神秘的な雰囲気は伝わってきた。戦闘シーンにもう少し迫力がほしいところ。音楽は文句なし。BGMやパウラが歌う透き通った歌声は小説では得られない、映像ならではの味わいがある。音楽も映画の大切な一要素であることを痛感した。役者も豪華な面々をそろえており、大御所や流行りの若手俳優のみならず、ピエール瀧やKREVAなど意外な人物が出演している点が興味深い。号泣するというより迫力や展開を楽しむ系統の娯楽に徹した映画であり、歴史的背景や辻褄など細かな点は目を瞑ったほうが楽しめる。当時の思想を今改めて振り返り、生きることの大切さを訴えようとする良作であると感じた。但しCGの安っぽさはどうしても目につくので、できれば映画館で鑑賞することをお勧めしたい。 【HARVEST】さん 8点(2005-03-09 15:31:11) |
9.《ネタバレ》 原作は未読。初の監督だった樋口は優秀な特監だっただけあって映像にセンスを感じます(アングルとかも)。でもCGは頑張ってるけど多少ショボイかな。女人禁制といわれる潜水艦に兵器として女性が乗艦しているのは面白いアイディアだったかも(そういえば女人禁制ってイロイロあるなぁ、土俵やら山やら)。まぁアニメでありそうな設定だったりしますけど役者陣はみんな熱かった。特に役所は良かった。日本はアニメ、漫画、ゲーム業界に有望な人材が流れやすいけど、コレ系の作品を実写でバンバン出来る時代は邦画界に来るんだろうか? 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-03-08 22:36:48) |
《改行表示》8.アニメファンには元ネタ探しも楽しい映画ですね。 CGやストーリーの物足りない部分はDVD化の際にもっと手が入るかも、 と今から勝手に期待しています。キャストは濃ゆい中年軍団のおかげで妻夫木君の影が薄いのが可哀想ですね。パウラのスーツやケープ姿は萌えました。(帽子もあれば完璧☆)ラストで二隻とも存在がうやむやになってしまったのは惜しい。イ507の沈没がまずいならN式の漂着シーンでも良かったし。あと唐突な海兵おじじの語りはいらね。(タイタニックかよ?)所々語る人や視点がバラけてるのが散漫な印象を与えました。 でも面白いものを見せようと頑張っている姿勢は評価できますので8点投下。 【ひろほりとも】さん 8点(2005-03-08 15:57:22) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 初めての監督作品で、これだけのキャストと予算に臆することもなく、堂々としたエンターテイメント大作を作ってくれた樋口真嗣監督にはとりあえず拍手です。私にとっては、まだ「ガメラの樋口」ですが、以外にバランスのいい映画を作るんだなと感心してしまいました。 ただ、「東京への原爆投下を阻止する」という物語の肝の部分に向かう流れに、イマイチ説得力がないのがちょっと難ありでしょうか。特に堤真一演じる朝倉大佐の行動原理は、観ている最中も、見終わった後も頭の中で反芻し続けていましたが、私にとってはちょっと理解し難いものがありました。そこで上手く映画の中にのめり込めなかったもんだから、軍事的・戦史的にちょっとなあ、というところも余計に気になってしまいましたね。 でもまあ、観ているときに退屈な思いもしなかったし、こういう役をやらせたら日本ではこの人の右に出るものは居ない!的な役所広司の艦長ぶりも格好よかったし(でも髪の毛は切って欲しかったすね)、日本映画もここまでできるようになったんだあ、と思える作品ではありました。 あ、それと、潜水艦にいたパウラという少女。監督が監督なだけに、つい彼女に平成ゴジラの三枝美希とか平成ガメラの草薙浅黄の姿を見てしまう。これってやっぱり怪獣映画好きの哀しき性(さが)なのでしょうか?。 【東京サンダ】さん 7点(2005-03-08 00:06:35) |