62.期待以上でした、、次々と繰り出される、新事実に..釘付け! 脚本がイイですね~ 秀作です!! 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-25 12:14:56) |
61.大傑作でした。奥の深い内容と、緻密に練られた構成。それと効果的なカメラワークと演出。どれをとっても最高級。もはや文句の付け所のない大傑作。カメラワークに関して言えば、ローアングルや俯瞰ショットの使いどころは最高。さらに、カメラを傾けて心理的な感情を表現するところや、絶妙な照明の当て方も抜群にうまい。小林監督の映画は始めてみるが、相当なテクニシャンであると思われる。武士の情けと誇りが複雑に入り乱れる仲代達也と三国連太郎の駆け引きも絶品。ラスト30分からのチャンバラシーンは、それまでの緊張感たっぷりの展開から一気に解き放たれるだけあって興奮しまくり!!まだまだ褒めるところは一杯あるけれども書きつくそうでないのでこの辺に・・・。10点! 【ジャザガダ~ン】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-08-19 17:09:07) (良:1票) |
60.《ネタバレ》 時代劇を舞台にした人間ドラマだと思いました。金をたかるために切腹を志願してきた浪人にも切羽詰った理由があり、命を懸けて守りたいものがあった。ところが井伊家の者はその浪人の意図を察しつつ、竹光で切腹するよう追い詰め、切腹させる。主人公はいろいろな意味でその敵討ちをしたのだと思う。後味はあまりよくないな。 【ぽじっこ】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-12 22:49:40) |
59.深い分析は皆さんにお任せして軽いことを言わせてもらいますが、とても「かっこいい」作品ですね。個人的には時代劇は苦手で、情念の濃い、野暮ったさと紙一重の熱さが好きになれないのだけど、その点この映画に関してはとてもクールで、ドライな描き方だと思う(かといって人間ドラマがなっていないというわけではない)。演歌調というよりは暗鬱なブリティッシュ・ロック的な。冒頭の音楽なんかは明らかに日本の伝統楽器を用いているのに、どことなくグランジっぽいし、直線で区切られることの多い武家屋敷の映像は日本的な美とは真逆の冷徹さを感じさせる。「スタイリッシュ」という形容詞の似合う時代劇はとても珍しいと思う。 【no one】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-08-09 16:48:46) |
58.津雲半四郎は浪人となり苦境を体験する中で、自分がしがみついてきた武士としてのプライドを捨てた。武士道を捨ててでも守らなければならないものを「千々石求女の刀を売る」という行為によって気付かされたのだ。彼の刀さばきは流儀を感じさせない。そんな意味のないものも捨てたのだ。ただただ生きる事に執着し、型破りな半四郎は強く猛々しい。武士という「勝者」の立場を離れた事で本当に大事な本質を知ったのだ。しかし、結局彼の武勇は彼を殺した者達によって体面を守るために塗り変えられる。「真実」とは常に勝者によって作られるのだ。竹光で切腹したと伝えられた求女も、ここまでくると相当怪しい話に聞こえてくるのもうまい。この映画の中に悪者はいない。出てくるのは敗者と未来の敗者。歴史は勝者が作り、強い者が武士道を作ってきた。貧しい国=サッカー強い…… 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-07-16 02:02:17) |
57.重い映画。今じゃぁ、作れない作品なんだろうねぇ・・・。 【瑞鶴】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-05 07:39:17) |
56.《ネタバレ》 仲代達矢だけで7点献上。井伊家はやり過ぎただけで、対処の基本的な方向はあってたと思う。千々岩求女の貧乏苦労や奥さんや息子の病気のことなんて可哀想ではあるけれど実際井伊家には関係ないことだし。。。なのであの回想シーンは「こんなに情状酌量の余地があったのだ」って押しつけがましく感じた。それよりも自分の義息の方に圧倒的過失があるとわかっていながら、それでも敵討ちを!みたいな理不尽・逆恨み的な仕返しの理由の方が人間的で納得しちゃうけどなあ。。。 【目白沈寝】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-06-28 23:47:50) |
【weber】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-06-15 15:17:36) |
54.すごい映画ですが、人に勧める気になれないし、二度と観たくない。・・・痛そう。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-05-04 15:31:24) |
《改行表示》53.完璧な作品です。ストーリーも素晴らしく、仲代達矢と三國連太郎のやり取りも非常に見ごたえがあります。 江戸時代の物語ではありますが、現代の我々(特に会社勤めの方)にもあてはまる部分が多く、「時代劇はちょっと・・・」という方にも是非お勧めしたい一本です。 しかし、ラストは、現代でも良くありそうな展開で、ちょっと背筋が冷たくなりました。 133分があっという間に過ぎていく本当に面白い作品でした。 【TM】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-04-16 21:57:14) |
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52.泰平の世が訪れ、武士の多くは浪人へと成り下がり、衣食を憂う。事象の成り行きは全て均衡へと向かい、一定を保つ。疎から密へ、密から疎へ。上がるものあれば下がるものもある。だが、人はそのことに気付かぬフリをする。均衡を崩す者現れれば、世迷い事と切って捨て、かろうじて一定を保つ。津雲半四郎に武士の誇り、武士の魂が宿っていたわけではけしてない。彼は建前を捨て、鎧を纏わず、ただ本質を追求し、真実を見せ付けたに過ぎない。誤読された賛美を受けていることに対して監督はどう感じているのだろうか。“竹光での切腹”、“お預かりしていたものをお返ししましょう”作られすぎた世界で真実を暴く。もしかすると驚異的な作品なのかもしれない。 【stroheim】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-16 05:02:13) |
51.《ネタバレ》 十数年ぶりに見たが、まず冒頭からもう一気に見る者を引き込む橋本忍の脚本のうまさによってグイグイと物語に引き込まれるし、主人公 津雲半四郎(仲代達矢)の口から語られる身の上話が仲代の熱演により相当な説得力を持っていて、飽きさせず、緊張感が最初から最後までずっと持続するので全くだれることがなく見入ることができる。半四郎が武士の面目が上辺だけのものとなったと批判するのは今の世の中に当てはめてもじゅうぶんに通用する。クライマックスの大立ち回りにより出た死傷者に対する勘解由(三國連太郎)の対応はおそらく現代であれば批判の矢面に立たされるであろう。このシーンこそ小林正樹監督がこの映画で言いたかったメッセージがもっともストレートに出ていると感じる。実は初めて見た時はそれまで静かに進行していた物語がこのクライマックスの半四郎の大立ち回りによって分断されてしまったような印象があったが、このシーンを見せるためには必要な展開だと今回見て思った。後半の半四郎と彦九郎(丹波哲郎)との決闘も迫力があり、見ごたえじゅうぶん。(クライマックスの大立ち回りよりこの決闘のほうが印象に残る。)求女(石浜朗)の竹光による切腹シーンは初めて見たときも強烈に印象に残ったが、久しぶりに見てもそのリアルな痛々しさが見ているこちらにも伝わってくる。あまたの時代劇映画の中でも歴史に残る名シーンだ。こんなところも本作が評価される所以かもしれないが、もちろんそれだけではなく、権力組織の慢心や傲慢さを鋭くついている内容で、ドラマとしても完成度が高く、名作とされている理由がよく分かるし、個人的にもそう思う。無論、仲代達矢、三國連太郎、丹波哲郎といった出演俳優の熱演もこの映画の完成度を高めるのに貢献しているのは言うまでもない。(2013年1月10日更新) 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-04-01 14:28:58) |
50.これは凄い。 2時間10分身じろぎもせずに見入ってしまった。 ただならぬ緊張感を伴った始まりからして何かあるなと思っていたが、想像を絶する切腹のシーンには愕然とした。 心情的な善玉悪玉の色分けはあるものの、何ともしがたいグレーゾーンで激しく渡り合う展開に手に汗握った。 「武家の家老」と「食い詰め浪人」という上と下の位置関係をものともせぬ、津雲(仲代)の腹の座りようと眼力には終始圧倒された。 不敵な高笑いをする津雲の背後から、ゆらゆらと立ち上る怪気炎がいまにも見えそうな凄い演技だった。 少しずつ津雲の魂胆が明らかになる脚本も微にいり細にいり素晴らしく、含蓄のあるセリフが多く思わずメモを取ってしまった。 懐に手を入れ不敵な高笑いの根拠が示されるシーンでは、目の覚めるようなどんでん返しが用意されていて、娯楽映画としての痛快さも格別だ。 武家屋敷の奥行きと陰影のある構図の美しさも特筆に値するだろう。 脇を固める侍達の堂に入った立ち振る舞いを見ても、この作品の完成度の高さを見て取ることはできる。 井伊家の面々も築いてきた威信を笠に着て、面目と引き換えに失った痛手は大きいはずだ。 それでもなお上辺を取り繕って保身に走る家老(三國)の過労した眼差しは、これはこれで心底非難されるものでもないような気もする。 「一体誰が悪いのか・・」深い命題が余韻を残します。 「今日は他人の身でも明日は我が身。」というセリフが身に沁みる。 「誇り」と「見栄」、どちらを守るにしても後ずさりした者の負け。 穏やかにすごせる明日のために、誰もが肩の力を抜けずに戦っているのだ。 【Beretta】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-07 21:23:48) |
49.この映画が世界に通用するクオリティを持った秀作である事を否定するつもりは毛頭ない。しかしこれをこの時期に海外に紹介して、しかもカンヌで賞まで取ってしまった事は、外国人の日本認識を後々まで相当歪曲させてしまったような気がする。自分も時代劇は割と観ている方だが、こんなリアルな切腹シーンを観せられたのは正直初めて。ハラキリという行為自体にも免疫を持たない外国人が、いきなりこれを見せられた場合のショックはどれ位のものだったか想像に難くない。あくまで自分だけの意見としてだが、この映画は日本国内に留めておくべき作品だったと思う。とにかく全編、いささか力みすぎとも思える仲代の眼力(めぢから)に圧倒されました。出てる男優さんたち、皆さん武士の風格を持った容貌してらっしゃいますね。歩き方や所作一つ一つにまで神経が行き届いてました。いかにも完璧主義小林監督らしい重厚な映画。むしろこの映画こそ「武士道残酷物語」。東MAXのルーツをこの仲代の立ち回りポーズに見た! 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(吹替)] 8点(2005-11-28 10:48:46) |
【午後のコーヒー】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-25 23:18:41) |
47.《ネタバレ》 面白い映画ではない。 しかし、重厚な作りに、そしてそのストーリー展開に、ぐいぐい引き込まれる。 この映画、俺は、物凄くシニカルな映画っていう印象を受けた。 もちろん清貧の民が、悪意や傲慢に満ちた輩に一矢報いるといった構成は面白いし、カタルシスもある。 でも、トータルとして「武士道」というものを思いっきり揶揄してる。 そこが絶妙です。 見てみなよ、どいつもこいつも「腹を切る」「腹を切れ」「腹を切らせろ」って、切腹の大安売りだ。 武士の「命」の安いこと安いこと。 「侍としての体面」「名家としての体裁」そんなものの為に、自分も自分の周りの人間もその命を簡単に無駄遣いする。 そのことに気付いた主人公は、「侍」として「侍」らしく命をかけるのではなく、それを利用して「仕返し」を行うんだな。 世間でもてはやされている、いわゆる「侍道」というもの、その認識を改めさせてくれる。 その妙味。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 18:07:08) (良:2票) |
46.いきなり「切腹させてくれ」と始まって意味不明。それがちょっとづつ明らかになっていく展開は見ごたえ十分!飯を食っていくためにプライドを捨てていく武士たちに見え隠れするのは武家社会、封建社会の脆弱さそのものなのかもしれません。 【maemae】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-08 03:41:34) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 仲代・津雲が「千々石求女は、少々縁がありましてな」(ちょっとセリフ違う)と言い出すシーンから、ぐっと引き込まれた。井伊家の庭先にいる現実と、津雲の語りで繰り出される過去とが重層的な映画構造をつくり、複雑な面白さが展開されていたように思う。みなさんおっしゃるように、このあたりの脚本の工夫には冴えが感じられる。 回想が現実に追いついてからは重層構造もなくなり、以後は一般的な映画と同じように進展、やや平板な印象に。復讐劇という大筋は読めているものの、どういう落とし前の付け方をするかについては、引き続き引っ張られる。 最終盤の立ち回りについては、ところどころ稚拙な部分はあるが、主役が圧倒的に強くて敵を斬り続けるといったものではなく、仲代・津雲も次第に疲れてきて、少しずつ傷つきながら闘い続けるふうにしたのはリアルでよかった。で、津雲が死に、三國家老が生き延びるという大ラス部分は、前半の脚本の工夫を見たあとでは、いささかすんなりと終わった感があり、少し物足りない。 では、どうすればいいのかとなると、よくわからないが、たとえば、見る者の意表をつく、胸のすくようなセリフで津雲が喝破し、三國家老がもっと打ちひしがれるといったシーンとかあれば、もう少し盛り上がったような気がする。そのうえで、歴史上の「記録」ではそんなこと一切なかったとする“虚構性”を見せつけたほうが印象がより鮮やかになったような気がする。 40年前の映画なので評価がすごく難しいけれど、いちおう7点也としておきます。仲代さん、昔のほうがうまかった? 【delft-Q】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-14 01:22:31) |
【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-23 00:14:20) |
43.《ネタバレ》 重苦しい雰囲気の中、重苦しい会話の受け渡し、しかも恐ろしいくらい暗い話。だが、引き込まれる。いくらかは短くできる映画だろうが、良い脚本を、うまくより以上に表現出来る演出、力を感じさせられた130分。しかしこの時代の白黒を使いこなす技は見事の一言。 |