《改行表示》220.歴史とは個々人の心の在り様の集大成としてある。世界の至るところで人々が憎しみを連鎖させ、負の歴史はつくられていくのだ。そこに出口はないのだろうか? この映画は改めてその可能性を信じることの困難さを見せつける。無邪気な救いは無慈悲に閉ざされ、どうしようもない救われなさだけが残るラストシーン。 お互いが分かり合える足場を失った状態でも、人が人を理解する希望を失わないこと、その為に僕らは如何したらいいのか? そもそもそういった方法論は有り得るものなのか? 僕らは昨今のイラク情勢により、憎しみの連鎖というものが如何に根の深い問題かを知っている。その救われなさは既に自明なのだ。その先の道筋へ、仄かな希望の光を見出すこと、そんな作品としての方法論に現実性があるのかどうか。今こそ確信的なコミットメントへの志向を期待したいものである。 「もしあなたの人生が、それほど筋のとおった理由もないのに、どこかの誰かの人生とからみあってきたら、その人はおそらくあなたのカラースの一員だろう。人はチェス盤をつくり、神はカラースをつくった。」(カラースとは、民族や制度や階級などに全くとらわれない、神の御心を行うためのチームのことである)~カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』 ボコノン教教義より~ Peace! |
219.アメリカの人種差別の全体像の縮図を1組の兄弟に見出し、大胆に「アメリカの歴史」と題し描いたその試みは秀逸。彼らが黒人を蔑み殴り蹴る姿は、全てのカラードを蔑み殴り蹴る姿でもある。画面の中で蹴られるのは、つまりは私たち。白人至上主義という言葉、私は大嫌い。いかにもジャンクフードで構成されたというような、生活のだらしなさが体に出たような、自己管理能力の欠如を露呈したような白人の男が、他人種に対して無条件の優越意識を持っている姿には、不快感を禁じえない。それは本当に、気分のいいものではない。ラストシーンにしても実のところ、私は自業自得としか思えない。殴られるまで殴られる痛みの分からない人間に、私は同情など出来ない。そしてその私の冷酷な反応さえ、提起された“人種差別”から波及された感情の1つであり、問題の一環なのだと思う。たった1人の人間の半径数メートルでこれだけのドラマがある。そしてアメリカは、2億5千万人の人間がいる国だ。 【ひのと】さん 6点(2004-08-03 20:48:09) |
【k】さん 8点(2004-07-27 12:05:36) |
217.《ネタバレ》 デレクが刑務所で、6針縫ったのは顔?お尻?笑 【おれおれ41】さん 8点(2004-07-19 04:46:07) |
216.《ネタバレ》 頭を踏み潰すシーンのノートン。鬼気迫るとはこういうのをいうのだねえ。 【ドレミダーン】さん 9点(2004-07-11 14:59:32) |
215.エドワード・ノートン!って感じですね、やっぱり。ネオナチ、はまりすぎだし。アメリカの暗部がチラリと学べました。 【★ピカリン★】さん 7点(2004-07-08 22:41:21) |
214.人種・思想・宗教、人を動かす衝動って一体ドコから来るのでしょう。親から子へ、そして兄弟へ。深いです、単なるバイオレンス映画と思ってましたが侮れません。しかし弟君、エドワード・ファーロングだったのね、最近見ないと思ったら。ツルツルだったので気付きませんでした。最後の回想シーンの髪型で気付きましたが時既に遅し(何が?)撃たれる程の事でもないかと思いますが、最後はあんなもんでしょうかね。結局何の解決にもなってませんが、意外とバットエンド系がキライじゃなかったって事に気付いたので◎ あっ僕ですか?通りすがりのイエローです、優しくしてね。 【HLB傭兵】さん 8点(2004-07-07 16:55:49) |
213.《ネタバレ》 マッチョなノートンと、そのプリプリのお尻を見たい方、必見! |
212.いろいろありますが、とにかくエドワード・ノートンの筋肉に8点です。ですから、この映画の正しい鑑賞方法は、ファイトクラブ→本作と観ることですね。誤解しないでいただきたいのは、ストーリーもとってもいいですよ。 【デューク】さん 8点(2004-06-27 03:37:43) |
211.《ネタバレ》 これを観て何を思えばいいのか。ストレートすぎるメッセージは受け取ってから自分のものにするのが難しいです。大体解決してないしさ…。 【PLANET】さん 6点(2004-06-13 21:40:43) |
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210.《ネタバレ》 父の影響で白人至上主義という考えがすり込まれて、かなりデレクは一人ナチス状態の凶暴野郎です。それまでのエドワード・ノートンのイメージっていったら優男しかなかったので、そんな凶暴兄貴を見事に演じ切っている彼にまず感服です。あのマッチョ体型はいつのまにって感じです。さてさて、この映画のラストはかなり皮肉ですね。白人至上主義のデレクが刑務所で黒人に対する今までの自分は間違っていたことに気付き、新たな気持ちを胸に出所した矢先、弟が学校で前々から因縁のあった黒人の少年にやられてしまうわけですから。どこかに救いを用意して欲しかったです。いろいろと考えさせられる映画です。 |
《改行表示》209.《ネタバレ》 エドワート・ノートンがやばい!やばいってもんじゃねぇよ兄貴! このギラギラした目、狂気の笑み…いやー、こんな俳優いたんやねぇ。 実は見たのは結構前やねんけど、忘れられないわ!怖ぇ! T2で頑張ってたファーロングも頑張ってましたな。最後の涙は悲しすぎる…。 【ふくちゃん】さん 8点(2004-06-10 00:47:01) |
208.白人至上主義ってやっぱ白人の根底にはあるんですかねぇ・・・。この時のエドワード・ノートンはK-1のニコラス・ペタスにそっくりです。ちなみにニコラス・ペタスはどこに行ったのでしょうか?馬賊の頭領になったという噂を耳にしたのですが・・・ 【tetsu78】さん 8点(2004-06-07 02:49:04) |
207.こういう映画大好きです!エンディングにはびっくりしたけど、あれでよいと思う。 【ゲソ】さん 10点(2004-06-02 00:44:43) (笑:1票) |
206.《ネタバレ》 一見内面的な内容のように見えるけど、かなりトリッキーな映画だと思う。お笑いで言うところの「スカし」というか、ドキドキさせておいて実は何も無い、という展開が多かった(昔の仲間の復讐とか、ありそうで無かった)。で、ラストは「お前が死ぬのかよ」というプチドンデン返し。本当に人種差別や人間心理に心を込めて作った映画なのか、とても疑問だ。 【ラーション】さん 4点(2004-05-23 02:05:49) (良:1票) |
《改行表示》205.《ネタバレ》 私がこの映画を通して見ていたのは人種差別問題ではなく、 弟が抱く兄への憧憬でした。 いつだって自分の前を歩く兄の背中を、弟は追いかける。 兄は自分の知らない世界を見ている。兄の視線の高さまで、少しでも近づきたい。 そこに善悪の判断はないかもしれない。 いや、むしろ反社会的であるほど、憧れは強くなる。 カメラはダニーの目となり、デレクの肉体を讃えるように映し出す。 憧れは時に盲目だ。疑いたくはないのに、心が追いついてこないという体験を したことがある人は多いだろう。だから私はデレクの改心を素直に受けとめる ことが出来た。 ダニーについても同様で、いくら追いかけても追いつけなかった兄が、 自分の視線まで降りてきて、刑務所での出来事を包み隠さず打ち明けて くれたことは、かけがえなく大切な出来事であっただろうと思う。 人種問題に疎い日本人の私には、こういう見方しかすることができなかったが、 それでも十分に胸に迫ってきた作品でした。 この映画を観たあと、辻仁成の「旅人の木」という小説を思い出した。 【337】さん 8点(2004-05-19 11:21:05) (良:2票)(笑:1票) |
204.ストーリーが薄い分、エドワード・ノートンの熱演でカバーといった感じ。 【ucs】さん [DVD(字幕)] 4点(2004-04-21 15:48:33) (良:1票) |
203.ロング・ウォーク・ホームといい、アメリカの差別問題の話にはついていけない…どうしてあそこまで白人は黒人を嫌うんでしょうか?そして何故にあんなに攻撃的なのか?そういう根本的なところが僕は未だによくわからない。 |
《改行表示》202.ファイトクラブのときとはまさに別人のエドワードノートン!! 役者ってすごいな。 考えさせられる映画でした…。 【刹那主義】さん 9点(2004-04-13 22:57:57) |
201.ベッカムはスキンヘッドのほうが似合ってたのに・・・と関係ないね え~とあと30分は加えて欲しかったです。日本にもえた・非人?とかあったけどあんまり取り上げられないっすね 将来、アメリカに黒人の大統領が出てくることを望みます。あとエドワード・ノートンに対抗できる人はレニー・ゼルウィガーだなと思いました。 【ヴァッハ】さん 7点(2004-04-12 18:47:07) |