45.《ネタバレ》 題材は同性愛ではあるが、けっして社会的には容認されない愛情を隠れて守り続けることの苦しさは、性癖の壁を超えて共感できた。荘厳な前半の風景に対して、後半は世知辛く現実的な場面ばかりが続き、二人の記憶のなかでただブロークバック・マウンテンだけが美しくあり続けたのだとわかる。結末、二人の愛はあっさりと暗い現実に押しつぶされてしまったように見えた。だけれど最後の台詞で、儚さの奥にある力強い絆が垣間見える。甘ったる過ぎるくらいの陳腐な台詞なのに、胸が潰れるような思いがした。 【no one】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-10-26 18:49:30) |
44.予備知識なしで、観たので..男と男の友情物語かと思ったら、、なんと男と男の愛情物語..汗.. とても真面目に描かれている良作ではありますが..その世界に興味がないので、ピンとこない..残念ながら、5点... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-10-26 12:30:57) |
43.《ネタバレ》 これがもしも男女の愛し合うストーリーなら何の話題にも上らなかったと思います!最初は山での仕事を引き受けた2人の男の友情であったのに、禁断の愛に発展していく様が妙に生々しくて、行為の描写も結構あってびっくりしました。山を降りた後の2人のやり取りや、お互いの生活。「あんたたちデキてるんでしょ?」と言い放つのはイニスの奥さんだけですが、なんだか無言の重圧を劇中で感じました。ジャックの家族やイニスの家族も実は気づいていて・・・とさりげない視線などから感じたような気がしました。ジャックツイストが結局死んでしまうわけですが、その描写も淡々としていたり、結局はハッピーエンドになれなかった無常感も、逆に美しいラブストーリーに感じました。 【尤紀ё】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-25 08:25:29) |
42.もし最初からこの世が同性愛が常識だとしてたら、わたしたちが迫害されているだろう。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-16 16:01:00) |
【k】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-15 21:18:52) |
40.カレーが嫌いな人は変わり者、同姓が好きな人は変態?人を好きになるのは本能に依存したものがあるし、それは理屈でどうなるものじゃないと思う。そんなことでその人の一体何が決まるねん。同性愛頑張れ(謎。まあその同性愛をあえてテーマとして選び純愛を描いた監督のチャレンジ精神にプラス1点、作品の出来に7点。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-10 03:01:37) |
39.残念ながら映画で観る事はできなかったのですが、前評判でかなり期待していましたが私にとっては期待を裏切らない映画でした。こういう愛の形もあってもいいんじゃないかな・・・これこそ究極の??とまで思ってしまいました(笑)ヒースレジャーの奥さん役の女優さんの演技も繊細で気持ちが伝わってくる感じがして胸に響きました。描写はなかなか過激な箇所もありましたが、本当に切なくて観終わったあとも余韻に浸ってました。またぜひ観たいと思ってます。私的にはマイナス要素がなかったので10点つけさせていただきます。 【kalyn】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-10-07 06:30:53) |
38.少なからず知ってはいたけど、ちょっとちょっと。って感じで始まったのもあって、最後までキレイに感情移入することはできなかった。せつないストーリーではあるけど、恋愛感情だけをテーマに綴られていく内容に普通に男と女ならB級ラブストーリーだと感じた。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-30 23:25:24) |
37.《ネタバレ》 まいったな。 昼間っからDVDを見ていると画面の中とはいえテントの中でいきなり男同士の○×△★☆… もともとゲイでなかった彼ら、互いを愛と性の対象に変えたのは、厳しすぎる自然の中での野宿と労働という過酷な環境。それに適応しすぎたのだと思う。 過酷な環境に適応しすぎて、街中では適応できなくなる彼ら。そういう意味では、ベトナム帰還兵のようだとも思う。 「過酷な環境」から「平時」へ復帰した人々は、多くの場合徐々に元に戻っていくのだろう。しかしジャックとイニスは「過酷な環境」により突然変異を起こしていたので、人生が変わってしまった。 ジャックの描いた夢を拒否したイニス。明るい(かもしれない)未来を否定し続けたイニス。そしてゲイを許さない宗教と南部の風土。 終盤では、人生も盛りを過ぎたイニスが、「存在しなかったもうひとつの人生」を自覚するのである。 ジャックと農場を営んでいたら、どうなっただろうか?今より不幸だっただろうか?もしかしたら今より幸せだっただろうか?「もしも」「もしも」「もしも」? ここに至って、すべては終わってしまっていて取り返しのつかないことを悟るイニス。 死んでいるジャックに謝ることはもうできない。イニスにできることは、2度と女性との幸せを求めずジャックに貞操を捧げて残りの人生を生きていくことだった。ブロークバック山は、壊れたジャックの夢すなわちイニスの後悔を表している。でもジャックの父は、禁じられた関係であるイニスに遺灰を渡さない。イニスを憎むわけではないが、自分の息子がゲイだったということを認めることはできないのだ。 入山からあの夜の事件までの30分ほどの羊番生活の描写が特によいですね。あくまでテンポはよいのに、淡々とした羊番生活や自然の美しさをとてもうまく見せている。 「ジャーヘッド」では全くイカしていると思わなかったジェイク・ギレンホールの姿の良いこと。この人は女性の監督さんに撮ってもらったほうが生きるのだろうか。単に坊主頭が似合わないだけかしら。 あの濃すぎる顔に黒髪もよく似合っていた。特に黒いカウボーイハットはイカしている。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-30 12:47:51) |
36.《ネタバレ》 私にはあいません。そういうしかないですね。愛は男、女、親子、友達、社会、隔たり無くすべての関係にあるわけですが、それに伴って対立や憎悪、批判も生み出します。だけど極力それは回避したいです。自分たちが自分たちなりの愛を貫きとうするなら隠れ蓑はいりません。妻や子供、友、親、に悲しい思いをさせて成り立たしていいのでしょうか?なぜ、なぜ?だけが心に残ります。美しい山並み、素晴らしい友、それでよかったのでは。(映画にならんか。)もっと回りに対話して理解を求めるべきでしょう。それの出来ない時代土地柄だからで、良いのでしょうか?作品の言わんとしている事は解るのですがそうなってしまうまでの細かい描写がもっといりますね。演技には感動しましたが作品には..チョット...オスカーとる作品には有りがちですがね。 【としべい】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-09-26 08:14:39) |
|
35.こんなに一途な愛ってある?どんなに年月を経ても、人目を避けてしか会えなくても、妻がいても、浮気をしても、やっぱり本当に愛しているのは一人だけ。この二人の愛がずっと続いたのは、まぁ、本当に愛し合っていたからなんだろう。始まりは唐突だったが、男と女の恋だったとしても、始まりは色々だ。愛に理由が要る?同性愛が認められない時代ゆえ障害だらけだが、人目を忍ぶ恋というのもスリリングで、彼らの恋情に拍車をかけたのかもしれない。 ブロークバックの大自然を、馬、羊、熊などの動物達が彩る景色はすばらしい。主役二人と、あとイニスの妻の演技も良かったと思う。 【にゃ~】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-06 20:34:24) |
34.前半の緊張感と丁寧さはなかなかだったが、月日が流れるにつれ、段々とどこにでもあるようなシーンばかりになってきて、しかも2人のやりとりも同じようなことの繰り返しになってきて、緩んだ印象になってしまった。単に2人の間の関係だけを描くのではなく、その背景にあるそれぞれの「生活」をきちんと押さえるべきだったと思う。難しい役柄をきちんと乗り切ったヒース・レジャーは見事だったが、ジェイクの方がヒースに引きずられて、人格の対照性を表しきれなかったような気がする。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-07-02 23:53:57) |
33.純粋な愛の形を描きたいのなら男同士である必要はないし、男同士の愛の形を描きたいのなら必要以上に美しい背景と文藝調の語り口は必要ない。この映画は、純粋な愛の形を描くという名目の下に、また美しい背景と文藝調の語り口という隠れ蓑の中で、同性愛を描いてしまった。それははっきり言って、逃げだと思う。それだったら、ユーモアにあふれたストーリーで男同士の愛の形を描いた「ウェディング・バンケット」のほうがよほど正直で、価値のある作品だと思う。 【ぽん太】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-06-23 23:47:59) |
32.《ネタバレ》 始まりは1963年、牛飼い-カウボーイ-2人が出会い、愛し合うことから始まります。巷では、"ホモセクシャルのカウボーイ"という言われ方をしているようですが、私はあえてこの言い方をしません。なぜなら、H・レジャー演じるイニスは、J・ギレンホール演じるジャックだけを愛しているからです。愛し合いながらも、他人の目を気にして、年に数回山奥で会うことしかできません。普段の生活では、お互いに家族を持ち、ノーマルな生活を送っています。そんな生活を20年ほど過ごしたあたりから2人の関係にヒビが入ります。他人に知られないよう逢瀬を重ねていた2人ですが、最初の雇い主とイニスの妻には現場を見られ、ジャックの両親には気付かれているようです。長い間2人の関係を隠してきたつもりだったのに、永遠の別れを迎えてから、最初から知られていたことに気付き、2人で時を過ごしてこなかったことに、深い後悔を感じました。監督のA・リーのインタビューをまだ全然読んでいませんが、あくまでラブストーリーとして作ったのではないでしょうか。アブノーマルな関係であることには変わりませんが、決して許されることのない、困難な愛として描かれています。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-05 21:29:45) |
31.《ネタバレ》 ゲイの映画といっても、どうせたいしたことないだろ。 そう思っていましたが、とんだ間違いでした。 キスや告白もなく、いきなりコトが始まります。 これが噂の「純愛」ってやつか?? 映像と音楽のセンス、そして二人の男優の演技は素晴らしかったので、とりあえず6点。 マッチョな世界観はヘミングウェイにどこか通じるものがあるように感じる。 仮に男がナヨナヨしていたら、保守的なアメリカ人にはたぶん受け入れられなかっただろう。 【Ruby】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-07 02:46:39) |
30.《ネタバレ》 香港旅行の際に機内で見ました。字幕が中国語でした(爆)。いきなり二人のエッチシーンになってびっくり!え?もうちょっとここに至る部分の説明してよ~~!美少年モノやホモ系の話は大好きだけど、こうも生々しいと・・汗。でも袖口に血がついたシャツ抱いて泣いてるところでは一緒に泣いちゃいました。男同士にも純愛ってあるんですかね。 【ゆみっきぃ♪】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-06 23:50:27) |
29.カウボーイとゲイというキワモノ狙いのようなテーマかと思いきや、「社会」と「性愛」のあいだの普遍的な葛藤を描ききった佳作でした。20年という長い時間で見れば、ブロークバックでの二人の逢瀬というのはごくごくわずかな時間に過ぎず、実際には、ほとんどが「夫」や「父」としての平凡な日常の積み重ねだったわけで、そういう平凡な日常にどっぷりつかりながら苦悩する(それゆえに世間的には「ダメ人間」扱いされてしまう)イニスを演じたヒース・レジャーは見事でした。「アカデミー賞確実」の下馬評とともに登場した日本はともかく、こうゆう映画をその設定にもかかわらず、ちゃんとヒットさせるアメリカ映画界の健全さに感心。 【ころりさん】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-29 09:27:03) |
28.《ネタバレ》 前評判は高かったようですが、あまりおもしろいとは思いませんでした。二人が惹かれあっていくところなどにもう少し心理描写が描けていれば、感情移入できたかも。脇役の設定も個性、魅力が感じられず残念。ただ、カメラワークや山脈の風景など丁寧で、監督やスタッフの熱意は伝わってきましたよ。私とは相性が悪かったということで。 【くらけん】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-04-23 14:07:21) |
27.《ネタバレ》 人間ってそんなもんかな?とつくづく思ってしまう。そこには2人の男しかいない、そんな環境下だったらそうなるのかな?人間って複雑ですよね!だって!人間以外の動物って絶対そうはならないでしょ?それも20年もですよ! 死んだジャックより残されたイニスのほうが辛いんじゃないかな?彼への思いをこれからも背負わなくちゃいけないし、でもある意味ホッとしている部分もあるのかも知れない・・・これからは普通に生きられるし・・・やっぱり人間って複雑! 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-04-21 10:01:32) |
26.《ネタバレ》 この二人の恋愛に悲劇と言うようなものは感じませんでした。時代や環境、自己のトラウマにおされイニスはジャックと一緒にならずに社会で生きると選択し、その代償としてジャックを永遠に失ってしまったけど、かわりにジャックに対する自分の変わらない想いに気付くことになり、真実の愛を手に入れたのだと思います。二人の互いを思う気持ちは最後のときまで変わらず、そのことがあのラストのくだりに全て描かれていて悲劇というより、切なくも満たされたという感じにさせてくれました。この二人の結末に納得いかない方も多いようですが、私はあれ以上も以下もない美しいラストだと思いました。キャッチコピー通り心を揺さぶられました。 【ガソリン】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-20 01:16:34) |